オプション・ファイルを使用しながら、コマンド内に pureQueryXML ファイルとステートメント・セットを指定する

StaticBinder がオプション・ファイルから処理する項目の数を制限する場合は、このユーティリティーを実行するコマンド内に、処理するファイルとステートメント・セットをリストできます。

例えば、hr_bind.opt という名前の、以下の単純なオプション・ファイルがあるとします。

defaultOptions = -bindOptions "QUALIFIER qual1" -traceFile C:¥logs¥staticbinder.txt -traceLevel ALL
capture_sales.pdqxml = -bindOptions "QUALIFIER qual2"
capture_orders.pdqxml
capture_employee.pdqxml

StaticBinder ユーティリティーが capture_sales.pdqxml のみ処理するようにします。capture_orders.pdqxml および capture_employee.pdqxml の項目をコメント化したり、コマンド内ですべてのバインド・オプションを指定してオプション・ファイルを使用しないようにしたりするよりも、以下の例のコマンドを使用できます。

java com.ibm.pdq.tools.StaticBinder -url jdbc:db2://dioud8:50000/hr -username someID -password somePwd
		-pureQueryXml capture_sales.pdqxml -optionsFile hr_bind.opt

StaticBinder は、修飾子 qual2 と、defaultOptions 項目内の競合しないオプションを使用し、コマンド内で指定されている URL、ユーザー ID、およびパスワードも使用して、capture_sales.pdqxml 内にあるすべてのステートメント・セットに関するパッケージをバインドします。

以下のように、コマンドの -pureQueryXml 部分にある他のファイルをリストすることもできます。

-pureQueryXml capture_sales.pdqxml capture_employee.pdqxml capture_inventory.pdqxml

オプション・ファイル内に capture_employee.pdqxml の項目があるので 、StaticBinder ユーティリティーはコマンド行上のオプションと defaultOptions 項目内のオプションを使用して、capture_employee.pdqxml 内にあるすべてのステートメント・セットに関するパッケージをバインドします。

オプション・ファイル内に capture_inventory.pdqxml の項目がないので 、StaticBinder ユーティリティーは、この pureQueryXML ファイル内にあるすべてのステートメント・セットに関するパッケージをバインドする際に、defaultOptions 項目内のオプションとコマンド内のオプションを使用します。

StaticBinder ユーティリティーの想定される出力

コマンド行から StaticBinder ユーティリティーを実行して、オプション・ファイルを使用した場合には、ユーティリティーは以下の順序の優先順位でオプションを認識します。
  1. コマンド行のオプション
  2. 指定されたオプション・ファイルにある個々の pureQueryXML ファイルおよびステートメント・セットのオプション
  3. 指定されたオプション・ファイルのデフォルト・オプション

以下の表には、コマンド内に pureQueryXML ファイルとステートメント・セットをリストし、オプション・ファイルも指定する際の、StaticBinder ユーティリティーの出力が説明されています。

表 1. オプション・ファイルを指定し、コマンドに pureQueryXML ファイルとステートメント・セットをリストした場合の StaticBinder ユーティリティーの出力
コマンド行の項目 オプション・ファイル内に name.pdqxml ファイルの項目があるかどうか オプション・ファイル内に name.pdqxml:base-package-name の項目があるかどうか StaticBinder ユーティリティーの出力
pureQueryXML-file はい はい オプション・ファイル内での pureQueryXML ファイルとステートメント・セットのリストの例で説明されているように、出力は項目の順序によって異なります。
いいえ いいえ コマンド行上のオプションと defaultOptions 項目内の競合しないオプションを使用して、ファイル内のすべてのステートメント・セットに関するパッケージをバインドします。
はい いいえ 3 つの有効な場所にあるオプションを使用して、pureQueryXML-file ファイル内のすべてのステートメント・セットに関するパッケージをバインドします。
いいえ はい コマンド行上のオプションと defaultOptions 項目内のオプションを使用して、ファイル内のすべてのステートメント・セットに関するパッケージをバインドします。次に、3 つの有効な場所にあるオプションを使用して、pureQueryXML-file:base-package-name の項目内のステートメント・セットに関するパッケージを再度バインドします。
pureQueryXML-file:base-package-name はい はい オプション・ファイル内での pureQueryXML ファイルとステートメント・セットのリストの例で説明されているように、出力は項目の順序によって異なります。
いいえ いいえ コマンド行上のオプションとオプション・ファイル内の defaultOptions 項目内の競合しないオプションを使用して、pureQueryXML-file:base-package-name に対応するステートメント・セットに関するパッケージをバインドします。
はい いいえ コマンド行上のオプション、pureQueryXML-file の項目内の競合しないオプション、および defaultOptions 項目内の競合しないオプションを使用して、pureQueryXML-file:base-package-name に対応するステートメント・セットに関するパッケージをバインドします。
いいえ はい コマンド行上のオプション、pureQueryXML-file:base-package-name の項目内の競合しないオプション、および defaultOptions 項目内の競合しないオプションを使用して、この項目に対応するステートメント・セットに関するパッケージをバインドします。

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