お使いのサブシステムが旧バージョンの Optim™ Query
Tuner クライアント向けに構成されていなかった場合は、
AOCDDL JCL ジョブを DB2® for z/OS® サブシステム上で実行して、このサブシステムを現行バージョンの Optim Query
Tuner クライアント向けに構成できます。
手順
サーバーから DB2 for z/OS サブシステムを照会チューニングに対応するように構成するには、次のようにします。
- SMP/E テープのインストールを実行してサブシステム構成用のファイルを抽出していない場合は、必要な DBRM ファイルと JCL ジョブ・ファイルをクライアント・システムからサブシステムにアップロードします。 これらのファイルは Optim Query
Tuner クライアントとともにインストールされます。
これらのファイルは、インストール・ディレクトリーの ¥serverconfig¥ZOS¥z/OS_version_number_and_mode サブディレクトリーにあります。
デフォルトのインストール・ディレクトリーは C:¥Program Files¥IBM¥OQT2.2.1 です。
注: これらの DBRM ファイルをサブシステムにアップロードする際は、バイナリー形式を使用してください。
- サブシステム上で、次の表内の対応する AOCDDL JCL ジョブ・ファイルをお使いの環境に合わせて変更して、このジョブを実行依頼して、DBRM ファイルをインストールして、EXPLAIN 表と Query Tuner 表を作成します。
サブシステム |
JCL ジョブ・ファイル |
DB2 Version
10 for z/OS (新機能モード) |
AOCDDL10 |
DB2 Version
10 for z/OS (バージョン 9 からの移行モード) |
AOCDDLX9 |
DB2 Version
10 for z/OS (バージョン 8 からの移行モード) |
AOCDDLX8 |
DB2 Version
9.1 for z/OS |
AOCDDL9 |
DB2 for z/OS バージョン 8 (新機能モード) |
AOCDDL8N |
DB2 for z/OS バージョン 8 (互換モード) |
AOCDDL8C |
- オプション: SYSPROC.OPT_EXECUTE_TASK および SYSPROC.OPT_RUNSQL というストアード・プロシージャーを有効にして、
次のワークロード・チューニング・タスクをサーバーから実行できるようにします。
- ステートメント・キャッシュからのワークロードの取り込み
- ワークロードの EXPLAIN 情報の収集
- ワークロードの EXPLAIN 情報の統合
- EXPLAIN 情報内のリテラル値の統合
- Java ストアード・プロシージャー SYSPROC.OPT_EXECUTE_TASK を有効にします。
- IBM® SDK
for Java 2 Technology Edition バージョン 1.4 が、JAVA_HOME 環境変数で指定された UNIX System
Service フォルダーにインストールされていることを確認します。
- IBM Data
Server Driver for JDBC and SQLJ がインストールされていることを確認します。
- IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ の環境変数が正しく設定されていることを確認します。
- IBM Data
Server Driver for JDBC and SQLJ のプロパティーが正しく構成されていることを確認します。
次の例で、
aocwccsp.jar は Java ストアード・プロシージャーの JAR ファイルです。
このファイルは製品内の 2 つの場所にインストールされています。どちらのファイルを使用してもかまいません。
これらのファイルはまったく同じものです。
- このファイルの 1 つは、Optim Query
Tuner クライアントとともにインストールされます。
このファイルは、インストール・ディレクトリーの ¥serverconfig¥WCC サブディレクトリーにあります。
こちらのファイルを使用する場合は、このファイルを CLASSPATH で指定された場所にアップロードする必要があります。
このファイルをサブシステムにアップロードする際は、バイナリー形式を使用してください。
- もう 1 つのこのファイルは、SMP/E のインストール時にサブシステムにインストールされます。
HFS パスは /usr/lpp/oqt/v221/lib/IBM です。
こちらのファイルを使用する場合は、このファイルを CLASSPATH で指定された場所に配置します。
JCC_HOME は JDBC ドライバーのホーム・ディレクトリーであり、
JAVA_HOME は Java のホーム・ディレクトリーです。ランタイム環境および JDBC ドライバーの場所に応じて、
JCC_HOME と
JAVA_HOME の値を変更する必要があります。
また、時間帯を表す
TZ の値も、各自のローカル時間帯に合わせて次の例のような値に変更する必要があります。
- PST08 は太平洋標準時を表します。
- MST07 はアメリカ山岳標準時を表します。
- CST06 は中央標準時を表します。
- CET-01 は中央ヨーロッパ標準時を表します。
ENVAR("CLASSPATH=/usr/lpp/db2910_base/classes/aocwccsp.jar",
"TZ=PST08",
"JCC_HOME=/usr/lpp/db2910_jdbc/",
"JAVA_HOME=/usr/lpp/java140/J1.4"),
MSGFILE(JSPDEBUG,,,,ENQ),
XPLINK(ON)
- WLM 環境が Java ルーチンに対応するようにセットアップされていること、および Java ストアード・プロシージャーの開始タスク・ジョブがシステム・プロシージャー・ライブラリーに存在していることを確認します。
- ユーザーが一時 z/OS UNIX ディレクトリーに対する書き込み権限を持っていることを確認します。
SYSPROC.OPT_EXECUTE_TASK ストアード・プロシージャーは、このディレクトリーにログ・ファイルを書き込みます。
- C ストアード・プロシージャー SYSPROC.OPT_RUNSQL を有効にします。
SYSPROC.OPT_RUNSQL ストアード・プロシージャーを使用して、SQL ステートメントを動的ステートメント・キャッシュから取得して、これらのステートメントを DSN_STATEMENT_CACHE_TABLE 表に格納します。
- TERSE で圧縮したロード・モジュールをサブシステムにアップロードします。このロード・モジュールは、
インストール・ディレクトリーの ¥serverconfig¥ZOS¥z/OS_version_number_and_mode¥Load
Module サブディレクトリーにあります。次の転送規則が指定されていることを確認します。
ftp> quote site blk=6144 lrecl=1024 recfm=fb tracks unit=sysallda primary=90
200 SITE command was accepted
ftp> binary
200 Representation type is Image
- 次のサンプル・ジョブを使用して、ロード・モジュールの TERSE 圧縮を解除してパーティション・データ・セットを抽出します。
//***************************************************************
//* Notes =
//* PRIOR TO RUNNING THIS JOB,
//* locate and change the string "!!" to the following suffix
//* for the different versions of DB2 for z/OS:
//* For V8 and V10CM8, change to "J".
//* For V9 and V10CM9, change to "K".
//* For V10NFM, change to "M".
//***************************************************************
//UNTERSE JOB CLASS=A,MSGLEVEL=(1,1),
// NOTIFY=&SYSUID
//UNTERSE EXEC PGM=TRSMAIN,PARM='UNPACK'
//STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=IBMUSER.TERSE.LOADLIB
//SYSPRINT DD SYSOUT=*,DCB=(LRECL=1024,BLKSIZE=6144,RECFM=FB)
//INFILE DD DISP=SHR,DSN=USER.TERSED.AOCRNSQ!!
//OUTFILE DD DSN=USER.UNTERSED,
// DISP=(SHR,CATLG,DELETE),
// UNIT=3390,VOL=SER=DK8320,SPACE=(CYL,(5,5),RLSE)
/*
- TERSE 圧縮を解除したロード・モジュールをユーザーの EXIT ライブラリーにコピーします。
- この EXIT ライブラリーが DB2 開始タスク STEPLIB に連結されていることを確認します。
- オプション: 管理スケジューラーをセットアップします。
管理スケジューラーを使用すると、ワークロードの取り込みやモニターなどのタスクを照会ワークロードに対して実行できます。
管理スケジューラーを使用しない場合は、タスクのスケジュールを設定することは可能ですが、
これらのタスクをスケジュールどおりに実行するためには、お使いのワークステーション上でクライアント・アプリケーションを実行したままして、DB2 for z/OS サブシステムに接続したままにしておく必要があります。
スケジュールが設定されたタスクを実行中にサブシステムへの接続が途切れた場合は、これらのタスクを完了できません。
管理スケジューラーの構成と操作の方法について詳しくは、次のトピックを参照してください。