モニター・プロファイルを使用して、特定の照会ワークロードの通常パフォーマンスに関する情報をキャプチャーしたり、SQL ステートメント・セットのパフォーマンスの例外を監視できます。
2 つのタイプのモニター・プロファイルを使用できます。
- 通常モニター・プロファイルを使用して、どの SQL ステートメントが環境で実行されるのか、どのくらいの頻度で各照会が実行されるのか、そして各照会における CPU および経過時間の観点からの全体的なコストなどに関する情報を判別します。
- 例外モニター・プロファイルを使用して、照会パフォーマンスのしきい値を指定して、そのしきい値を超える SQL ステートメントを検出します。
DB2® for z/OS® バージョン 9 新機能モードのサブシステムおよびデータ共有グループで実行する SQL ステートメントについての情報をキャプチャーするモニター・プロファイルを、Optim™ Query
Tuner クライアント から作成、スケジュール、有効化、開始、停止、および無効化できます。
指定された統合間隔で、ステートメントについての情報がサブシステムに書き込まれます。次に、照会チューニング用のワークフロー・アシスタントを使用して、ワークロードを分析およびチューニングするか、詳細な分析およびチューニングのために個々の SQL ステートメントを選択します。モニター対象 SQL ステートメントのスナップショットをキャプチャーして、モニター対象ステートメントを即座に統合することもできます。
各モニター・プロファイルは、サブシステム上で有効化または無効化できます。モニターを開始すると、同じサブシステム上の有効なすべてのモニター・プロファイルが開始されます (後で開始されるようにスケジュールされている有効なすべてのモニター・プロファイルを含む)。
モニター・プロファイルには、それらを識別し、その機能を定義する以下の属性があります。
- モニター名
- モニター名は、サブシステム上で固有である必要があります。
- 所有者
- モニター・プロファイルを所有する許可 ID。
- タイプ
- モニター・プロファイルは、通常プロファイルにすることも例外プロファイルにすることも可能です。
- ソース
- 各ソースは、SQL ステートメントがキャプチャーされるコンテキストです。それぞれのソースから、動的ステートメントまたは組み込みステートメントのいずれかをキャプチャーできます。
- フィルター
- モニター・プロファイルのフィルターは、モニター・プロファイルのタイプに応じて異なります。
モニター・プロファイルごとに、次の情報をキャプチャーするかどうかを選択できます。
- モニター対象ステートメントの EXPLAIN 情報
- 実行回数および累算 CPU 時間
- モニター対象ステートメントの完全なランタイム情報
ステートメントのモニター時に EXPLAIN 情報をキャプチャーすると、必要なリソース量が少し増加しますが、キャプチャーしたワークロードのチューニング・プロセスを効率化できます。
この設定により、CPU 処理が約 10% 増加する可能性があるため、完全なランタイム情報をキャプチャーすると、SQL ステートメントのパフォーマンスが低下します。
- 開始時刻
- 次のいずれかの方法を選択して、モニター・プロファイルを開始できます。
- モニター・プロファイルを作成したら、それをすぐに開始します。
- 将来の開始時刻をスケジュールに入れます。
- モニターの開始と同時にモニター・プロファイルが開始するように、モニター・プロファイルを有効な状態で作成します。
- モニターを開始したときにモニター・プロファイルが開始しないように、モニター・プロファイルを無効な状態で作成します。
- 統合間隔
- モニター・プロファイルによってキャプチャーされるステートメントが、指定した間隔で統合されます。