idblockinfo

複製ファミリーの 既存の ID ブロックに関する情報を表示します。

適用性

製品名 コマンド タイプ
MultiSite multiutil サブコマンド
プラットフォーム
UNIX
Windows

概要

idblockinfo

[ -cl/an clan-name ] [ -site site-name ] -fam/ily family-name
-u/ser username [ -p/assword password ]
[-replica replica-selector] [-ser/ies {req.uest|aux}]
[-long] [-update] {[-cur/rent] | [-all/_blocks]}  
[-sort property[:{asc,desc}] [,property[:{asc,desc}]...]

説明

idblockinfo コマンドは、複製ファミリーの既存の ID ブロックに関する情報を表示します。コマンドをマスター サイトで実行すると、データベース レコード ID アロケータ全体の状態に関する最新情報が表示されます。コマンドを複製サイトで実行すると、最後にマスター サイトから syncreplica -import 操作を行った時点の情報になります。各複製に割り当てられた ID ブロックの 使用可能な フィールドの値は、最後にそれぞれの複製から syncreplica -import 操作を行った現在の値です。

オプションと引数

所属、サイト、ファミリーの指定

デフォルト
所属: このサイトで複製された最初の所属です。このホストに複数のデータベース セット接続が登録されている場合は、-clan を指定する必要があります。

サイト: 現在のサイトです。このホストに複数のサイトがある場合は、-site を指定する必要があります。

ファミリー: デフォルトはありません。ファミリーを指定する必要があります。

-cl/an clan-name
複製の所属の名前。
-site site-name
複製のサイトの名前。
-fam/ily family-name
ユーザー データベース ファミリー: ユーザー データベースの作成時に付けられたデータベース名。

ユーザー名とパスワードの指定

デフォルト
ユーザー名とパスワードを指定する必要があります。
-u/ser user
スーパー ユーザー権限を持つユーザーの名前です。
-p/assword password
指定したユーザーに関連付けられたパスワードです。

選択オプションの指定

-ser/ies series
このオプションの引数は「request」または「aux」のどちらかを指定し、出力を ID シリーズの 1 つに限定できます。このオプションが指定されていない場合は、両方のシリーズのブロックが表示されます。
-replica replica
指定された複製の ID ブロックだけを含みます。このオプションが指定されていない場合は、すべての複製のブロックが表示されます。
-all/_blocks
すべてのブロックを表示します。通常、使用可能な ID のないブロックは出力されません。
-cur/rent
ログオン オプションで指定された複製の、現在のブロックのみを表示します。このオプションはログオン複製に対してのみ有効です。-replica を使用して、別の複製を識別するとエラーになります。複製の現在のブロックは、その複製にログオンすることによってのみ判別されるため、この制限が必要です。
-update
ログオン オプションで指定された複製の、現在の ID ブロックを更新します。これによって、その複製について報告される情報が可能な限り最新のものになります。ほかの複製についての情報は、最後に同期を取った時点の情報です。

ソート オプションの指定

-sort replica, base, available, limit, allocation_time, available_time
リストをコンマで区切ると、複数のプロパティを指定できます。リストは単一のコマンド ライン引数として入力する必要があります。スペースを使用して区切ることもできますが、その場合は、リスト全体を引用符で囲む必要があります。ソート順は、プロパティの後ろにコロンと「asc」または「desc」を付け加えて指定します。例えば、「-sort base:desc」と入力します。デフォルトでは、base によって順序付けられます。

表示オプション

-long
ブロック割り振り時刻と、使用可能カウントが最後に更新された時刻を含みます。このオプションが指定されていない場合は、この 2 つの列は出力されません。

以下の例では、読みやすいように行を分けてあります。各コマンドは 1 行に入力してください。

  • 指定された所属、サイト、ファミリーの ID ブロックの状態を表示します。要求 ID シリーズの結果のみを戻します。この例では、ID ブロック ベース、限界、サイズ、使用可能な ID 数、使用率、ファミリー、複製を戻します。

    multiutil idblockinfo -clan XYZ_CLAN -site XYZ_HQ
    -fam XYZ_DB -u admin "admin_pwd" -ser req

    REQUEST_SERIES
       ベース  制限   サイズ  使用可能   %  ファミリー 複製
      30979   35075   4096    1036   25%  XYZ_DB  Boston
      39171   43267   4096    3860   94%  XYZ_DB  Paris
      47363   51459   4096       1    0%  XYZ_DB  London
      55555   59651   4096     185    4%  XYZ_DB  Munich
      59651  134651  75000   75000  100%  XYZ_DB  Munich
    134651  209651  75000   68978   91%  XYZ_DB  London
    209651  284651  75000   35369   47%  XYZ_DB  Paris
    284651  359651  75000   74710   99%  XYZ_DB  Tokyo
    359651  434651  75000   55398   73%  XYZ_DB  Boston
    434651  509651  75000   46935   62%  XYZ_DB  Bejing
    509651  584651  75000   54600   72%  XYZ_DB  Brasilia
    584651  588747   4096    1248   30%  XYZ_DB  BejingA
    588747  592843   4096    1003   24%  XYZ_DB  TelAviv
    592843  682843  90000   12499   13%  XYZ_DB  TelAviv
    682843  772843  90000   39047   43%  XYZ_DB  BejingA
    772843  852843  80000   80000  100%  XYZ_DB  Paris

  • 同じコマンドを再実行しますが、オプションを追加してベース値によって降順にソートし、Boston の複製の ID ブロックだけを戻します。出力は、スペースの都合上、表示しません。

    multiutil idblockinfo -clan XYZ_CLAN -site XYZ_HQ -fam XYZ_DB
    -u admin "admin_pwd" -ser req base:desc -replica Boston -long


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