インストールを行わない Installation Manager を使用した応答ファイルの記録

応答ファイルの記録は、IBM Installation Manager または Rational 製品をインストール、修正、またはアンインストールする ために行うことができます。

このタスクについて

応答ファイルの記録で、製品をインストール、修正、またはアンインストールする必要はありません。 -skipInstall <agentDataLocation> コマンド行引数 Y を使用する必要があります。 -skipInstall を使用すると、Installation Manager は製品をインストールしたりアンインストールしたりせず、インストール データを記録するだけなので、より速く作業が完了します。<agentDataLocation> は書き込み可能なディレクトリでなければならないことに注意してください。 コマンド行引数については、IBM Installation Manager コマンド行引数を参照してください。

次のタスク

製品に対する更新または変更を記録したり、ライセンス管理を記録したり、製品のアンインストールを記録したりする場合は、後続の記録セッションにおいて同じ <agentDataLocation> を使用しなければなりません。応答ファイルを記録する前に、<agentDataLocation> が存在する必要があります。
注: -skipInstall オプションを使用せずに記録した、インストール済み製品または設定 (リポジトリ設定を含む) は、<agentDataLocation> には格納されません。
重要: 同製品に対して異なる応答ファイルを記録する場合、応答ファイルごとに個別の書き込み可能ディレクトリを作成する必要があります。-skipInstall オプションを指定すると、追加のアップグレード、インストール済みの機能セットに対する変更、または、特定の製品インストールのアンインストールを記録します。

応答ファイルの記録は、 インストール時と同じプラットフォームで行う必要があります。例えば、Windows マシンにインストールする場合は、Windows マシンで 応答ファイルを記録する必要があります。ある応答ファイルを Windows XP で記録し、その応答ファイルを Windows 2003 で使用することが できます。Linux マシンにインストールする場合は、Linux マシンで応答ファイルを記録する必要があります。

複数のプラットフォームでインストールを行う場合は、 各プラットフォームごとに応答ファイルを保持する必要があります。 異なるプラットフォームで 1 つのサンプル応答ファイルをダウンロードし、 その応答ファイルを手動で編集することができます。サンプル応答ファイルを 編集する場合、Installation Manager をインストールする必要はありません。また、異なるプラットフォームで 1 つの応答ファイルを記録することもできます。 応答ファイルを記録するには、各プラットフォームに Installation Manager を インストールする必要があります。例えば、Windows マシンと AIX マシンで応答ファイルを 作成するには、Windows プラットフォームと AIX プラットフォームに Installation Manager を インストールします。

Installation Manager の応答ファイルの記録

手順

Installation Manager のインストール用のインストール データを記録するには、以下のようにします。

  1. Installation Manager インストール ファイルを解凍します。 注: Installation Manager インストール ファイルは Rational 製品に 組み込まれています。Rational 製品のインストール ファイルを解凍すると、 同時に Installation Manager インストール ファイルが解凍されます。
  2. コマンド プロンプトから InstallerImage_platform ディレクトリを開きます。
  3. 記録を開始するには、以下のコマンドを使用します。
    • Windows (管理者として): installc.exe -record <応答ファイルのパスおよびファイル名> -skipInstall <agentDataLocation> -vmargs -Dcom.ibm.cic.agent.hidden=false
    • Windows (非管理者として): userinstc.exe -record <応答ファイルのパスおよびファイル名> -skipInstall <agentDataLocation> -vmargs -Dcom.ibm.cic.agent.hidden=false
      注: Windows の場合、 サイレント インストールで install.exe を使用することはサポートされません。サイレント インストールには installc.exe を使用します。
    • Linux および UNIX システム: ./install -record <応答ファイルのパスおよびファイル名> -skipInstall <agentDataLocation>
    管理者 または非管理者としてのインストールについては、管理者または非管理者としてインストールするを参照してください。
  4. Installation Manager が開始します。 応答ファイルを記録する際、Installation Manager タイトルに 「(記録しています...)」というテキストが表示されます。
  5. Installation Manager インターフェイスでは、インストール時に各種の設定および ディレクトリ ロケーションを変更できます。これらの変更は応答ファイルに記録されます。
  6. Installation Manager を一度閉じると、[インストール] ウィザードが完了します。 記録は、Installation Manager が閉じるまでは完了しません。

製品インストールの応答ファイルの記録

手順

Installation Manager インストーラを使用して製品インストール用のインストール データの記録を開始するには、次の手順に従ってください。

  1. Installation Manager を抽出した InstallerImage_platform ディレクトリに移動します。
  2. 次のコマンドを入力します。
    • Windows: IBMIMc.exe -record <応答ファイルのパスおよびファイル名> -skipInstall <agentDataLocation>
      注: Windows の場合、サイレント インストールでコマンド IBMIM.exe を使用することは サポートされません。サイレント インストールには IBMIMc.exe を使用してください。 IBMIM.exe は、サイレントでないインストールや、応答ファイルの記録時に使用します。 IBMIMc コマンドは、Linux および UNIX システムで使用しないでください。
    • Linux および UNIX システム: ./IBMIM -record <応答ファイルのパスおよびファイル名> -skipInstall <agentDataLocation>
    コマンドの例を以下に示します。
    • Windows: IBMIMc -record c:¥mylog¥responsefile.xml -skipInstall c:¥temp¥recordData
    • Linux および UNIX システム: ./IBMIM –record /response_files/install_product.xml -skipInstall skipInstall/IBM_product
  3. Installation Manager が開き、[インストール] ウィザードが表示されます。 デフォルト値を受け入れたり修正したりして、このウィザードをステップスルーします。
  4. Installation Manager を一度閉じると、[インストール] ウィザードが完了します。 記録は、Installation Manager が閉じるまでは完了しません。

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