Rational® ClearQuest® パッケージは、 スキーマに追加して複雑な機能を提供するコンポーネントのセットです。そのような機能は永久にスキーマの一部になります。
Rational ClearQuest パッケージは、 スキーマに機能を追加したり、スキーマをほかのソフトウェア パッケージと 統合するための効率的なメカニズムを提供します。パッケージを使用して、多くの Rational ClearQuest ユーザーにとって有用な機能を追加できます。 例えば、Defect レコードにメモのリストを付加する機能や、 特定のイベントが発生したときに電子メール通知を送信する機能などを追加できます。
また、パッケージによって、Rational ClearQuest ソフトウェアが、 ほかの IBM ソフトウェア製品や 独立系ソフトウェア ベンダーが提供する一部の製品 (Microsoft Visual SourceSafe (VSS) や Microsoft Project など) と データを交換できるようになります。 このようなパッケージを、統合パッケージまたは統合と呼びます。統合パッケージについて詳しくは、「他の製品との統合」を参照してください。
パッケージを使用して追加できるスキーマ コンポーネントには、次のものがあります。
1 つのスキーマに複数のパッケージを適用できます。 通常は、1 回の操作で 1 つのパッケージを適用できます。 また、パッケージのインストール時にパッケージのカスタマイズまたは 構成 (フィールド名の変更など) ができる場合もあります。 パッケージの構成が必要な場合もあります。例えば、一部の統合パッケージでは、 既存のスキーマの状態タイプをパッケージ内の状態タイプにマッピングする必要があります。 これらのカスタマイズについては、「ClearQuest スキーマとパッケージ」と 『IBM Rational ClearQuest と ClearQuest MultiSite インストールおよびアップグレード ガイド』で説明しています。
パッケージを初めてインストールする場合は、Designer の パッケージ ウィザードを使用してください。詳細については、「パッケージ適用プロセスの概要」を参照してください。
スキーマに対するその他の変更と同じように、 ユーザーがパッケージに含まれている機能を使用できるようにするには、 パッケージをスキーマに適用して、ユーザー データベースをスキーマの新しいバージョンにアップグレードする必要があります。
インストール済みパッケージの開発または保守について心配する必要はありません。IBM は、 新しいバージョンを提供し、既存パッケージの変更管理をサポートします。 Rational ClearQuest ソフトウェアを アップグレードするときは、[インストール済みパッケージのアップグレード] 機能を使用して、 スキーマにインストールされているすべてのパッケージをアップグレードします。 詳細については、「パッケージのアップグレード」と「パッケージの新バージョンにスキーマをアップグレード」を参照してください。
パッケージをインストールするとき、 フックがスキーマに追加されることがあります。これらのスクリプトはパッケージの一部であり、 ユーザーのフック コードの一部ではありません。これらのスクリプトは削除できません。 それらはスキーマが所有するコードの一部ではありません。この理由により、 ユーザーがフック コードに選択するデフォルト言語設定 (「スクリプト言語」を参照) と、 パッケージが所有するフックが実装される言語との間に関係はありません。
パッケージを使用するときの命名上の制約に関する詳細については、「命名上の制約」を参照してください。
パッケージ ウィザードと [インストール済みパッケージのアップグレード] 機能は、IBM が 提供するパッケージにしか使用できません。