パッケージをスキーマに適用するには、 パッケージを選択して [終了] をクリックするだけの簡単な方法と、 次の 4 つの手順を実行する方法があります。
最後の 2 つの手順は、パッケージを適用するときに実行できます。
処理手順の順序は、パッケージ ウィザードを起動してから変更するスキーマを選択するか、 スキーマをチェックアウトしてからパッケージ ウィザードを起動するかによって異なります。 上で述べたように、選択したパッケージとスキーマによっては、 必ずしもすべての手順を実行する必要はありません。
パッケージを設定して スキーマ内のレコード タイプを有効にするときは、どのレコード タイプを 変更するかを指定できます。例えば、パッケージによって新しいフィールドが 既存のレコード タイプに追加される場合、一部のレコード タイプでは、これらのフィールドの追加が 望ましくないことがあります。この他に必ずしも行わなくてもよい変更の例としては、アクションや スクリプトの追加があります。
レコード タイプの変更を含むパッケージの詳細については、 「Rational® ClearQuest® のパッケージ」を参照してください。
パッケージには、UnifiedChangeManagement パッケージや Resolution パッケージのように、状態タイプを持つモデルが含まれているものがあります。こうしたパッケージには、 変更依頼でこれらの状態のいずれかを入力したときに実行されるフックがあります。
この種のパッケージを既存のスキーマに適用したときに、 そのスキーマの状態モデルにパッケージ内の状態に遷移する方法が備わっていないと、 問題が発生する可能性があります。例えば、変更依頼で Ready 状態を入力したときにのみ使用可能になる機能が パッケージに含まれていても、既存のスキーマに Ready 状態がない場合は、 ユーザーがこの新機能を使用することはできません。
このような状態を回避するために、 適用するパッケージに状態タイプが含まれている場合は、既存のスキーマに含まれている状態を パッケージの状態タイプにマッピングするためのプロンプトが出されます。
パッケージの各状態タイプには、既存のスキーマの状態を最低でも 1 つはマッピングする必要があります。 こうすることにより、パッケージを適用して作成されるスキーマで、 パッケージに含まれるすべての状態タイプに遷移できるようになります。
例えば、 変更依頼で Ready 状態を入力したときに使用可能になる機能がパッケージに含まれており、 既存のスキーマの Assigned 状態をパッケージの Ready 状態タイプにマッピングした場合は、 変更依頼で Assigned 状態を入力するとこの新しい機能が使用可能になります。
状態のデフォルト アクションを定義できます。 デフォルト アクションを設定すると、遷移元の状態から遷移先の状態に移行する方法が常に確保されます。 またデフォルト アクションは、ユーザーに対する状態モデルのガイドとして役に立ちます。 状態のデフォルト アクションは、Rational ClearQuest クライアントの [アクション] メニューに 太字で表示されます。
UCM のスキーマやパッケージなどの特定のスキーマとパッケージには、 デフォルト アクションが必要です。UCM スキーマやパッケージを使用する場合は、状態のデフォルト アクションを使用して、状態タイプ モデルにおける有効なパスを提供する必要があります。
状態のデフォルト アクションを定義するには、 先に状態遷移を作成する必要があります。「状態遷移の作成」を参照してください。