SAMPL データベースでの全文検索の有効化

すぐに使用可能な ClearQuest SAMPL データベースでの全文検索を有効にすることによって、この機能の構成方法や活用方法について学習できます。

始める前に

このシナリオは約 15 分で完了します。 SAMPL データベースに含まれるレコードはごく少数です。

このタスクについて

このシナリオでは、TextSearch という接続と SAMPL というユーザー データベースを伴うスキーマ リポジトリを使用します。 パスの指定では、Windows オペレーティング システム上で実行していることが前提です。 UNIX システムまたは Linux 上で実行している場合は、適切に置き換えてください。

手順

  1. コマンド プロンプト ウィンドウで、cqtsadmin.pl コマンドに init_cq_ftscreate_fts_was_profile のオプションを指定して実行します。

    cqperl cqtsadmin.pl --username admin --password secret --dbset TextSearch --userdb SAMPL --ftshome D:¥CQ.Search --init_cq_fts --create_fts_was_profile automatic --fts_was_profile_home D:¥CQFTS.WASprofiles

    このコマンドが完了すると、スキーマに対応する構成データが D:¥CQ.Search¥TextSearch_SAMPL¥ ディレクトリに配置されます。
  2. デプロイメントに関連しているエンティティ ファイルを編集します (D:¥CQ.Search¥TextSearch_SAMPL¥Entity-TextSearch-SAMPL.txt)。 各レコード タイプで、アンパーサンド (&) を前に付けることにより、全文検索の結果に表示させる表示フィールドを選択します。 例えば、変更前
    Customer=Attachment,CallTrackingID,Name,Phone,...
    Defect=Attachments,Description,Headline,Keywords,...
    Email_Rule=Action_types,Actions,Name,Operator_Value,...
    Project=Description,Name,dbid,...
    変更後
    Customer=Attachment,CallTrackingID,&Name,Phone,...
    Defect=Attachments,Description,&Headline,Keywords,...
    Email_Rule=Action_types,Actions,&Name,Operator_Value,...
    Project=Description,&Name,dbid,...
    すべてのレコード タイプのそれぞれで表示フィールドを選択する必要はありません。 ただし、選択しない場合はデフォルトの表示フィールドとして dbid が使用されますが、検索結果では通常、このフィールドが役立つとは考えられません。 後の時点で、データの再インデックス付けを行わなくても、表示フィールドをいつでも変更できることに注意してください。 詳しくは、「インデックス付きレコード タイプの表示フィールドの変更」を参照してください。
    重要: 実動データベースでの全文検索をセットアップする場合には、表示フィールドを選択することに加えて、インデックス対象のレコード タイプとそれに関連するフィールドも選択する必要があります。 例えば Email_Rule レコード タイプのインデックス付けをしないようにするには、それをリストから削除します。 Customer レコード タイプの Name フィールドと Phone フィールドだけのインデックス付けを実行するには、それ以外のフィールドを削除します。
  3. D:¥CQ.Search¥TextSearch_SAMPL¥cqtsadmin-TextSearch-SAMPL.xml 構成ファイルを編集します。
    1. <updateIndexDelay> タグの値を次のように変更します。変更前:
      <newValue required="no"></newValue>

      変更後:

      <newValue required="no">60</newValue>

      これにより、更新モード インデックス付け遅延のデフォルト値が 10 分 (600 秒) から 60 秒に変更されます。つまり、レコードの変更内容が全文検索の結果セットに表示されるようになるまでに約 60 秒かかります。

    2. オプション: <updateIndexLoginInterval> タグの値を次のように変更します。変更前
      <newValue required="no"></newValue>

      変更後

      <newValue required="no">10</newValue>

      これにより、ClearQuest アカウント再ログインを発行する前の更新モード レコード抽出のサイクル数が、デフォルト値 1 から 10 に変更されます。

  4. 次のように setup_cq_fts オプションを使用して cqtsadmin.pl コマンドを再び実行し、デプロイメントを完了します。

    cqperl cqtsadmin.pl --username admin --password secret --dbset TextSearch --userdb SAMPL --ftshome D:¥CQ.Search --setup_cq_fts

    重要: 実稼働環境では、バッチ モードのインデックス付け中に ClearQuest Web クライアント ユーザーが全文検索を使用することができます。 ただし、インデックス付けが完了するまでは結果が不完全になります。
  5. UNIX システムと Linux: UNIX システムまたは Linux で実行している場合、以下のコマンドを始動デーモンの一部として確実に実行してください。 これにより、システムの再始動時に Solr とレコード インデクサが自動的に開始するようになります。
    fts-was-profile-home/profile-name/bin/startServer.sh
    ここで、変数は以下のとおりです。
    fts-was-profile-home
    全文検索用の WebSphere Application Server プロファイルが格納されているディレクトリ
    profile-name
    全文検索機能用の WebSphere Application Server プロファイルの名前
    例えば、次のようになります。
    /opt/CQFTS.WASprofiles/cqfts_TextSearch_SAMPL/bin/startServer.sh server1 -profileName cqfts_TextSearch_SAMPL

タスクの結果

これで、SAMPL データベースでの全文検索が有効になりました。


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