パケット転送方式と構成
複製間でパケットを転送するために選択される方式は、コネクティビティによって決まります。 複製に IP コネクティビティがない場合は、ファイルベース転送方式を使用する必要があります。 複製にコネクティビティがある場合は、ストア アンド フォワード機能を使用できます。
表 1
に、さまざまな状態における推奨方式を表示します。
表 1. パケット転送方式の選択
状態
推奨方式
サイトが高速回線で接続されている場合
ストア アンド フォワード
1 つ以上のサイトにファイアウォールが設置されている場合
ファイルベース方式 (電子メール、
ftp
、物理メディア)、ストア アンド フォワード
パケットを短時間で転送する必要がある場合
ファイルベース方式 (電子メール、
ftp
)、ストア アンド フォワード
サイトが電子的に接続されていない場合
ファイルベース方式 (物理メディア)
ファイルベース方式
ファイルベース転送方式には電子メール、FTP、物理メディア (CD、磁気テープ、ディスケットなど) があります。
ストア アンド フォワード
MultiSite
のストア アンド フォワード機能 (発送サーバー) は、複製の作成と同期化の転送段階を自動化した、ファイル転送サービスです。 この機能は、任意のサイズのパケット (Linux および UNIX システムの場合は
shipping.conf
ファイル、Windows の場合は
MultiSite
コントロール パネルで指定された最大パケット サイズまで) を処理することができ、一連の
MultiSite
ホストを通じてファイルを経路指定することができます (一度に 1 ホップずつ)。 また、データ通信の障害を処理するためのサポートが組み込まれています。
ファイアウォールを通過するストア アンド フォワード
デフォルトでは、ストア アンド フォワード機能 (発送サーバー) で、ファイアウォールを通過する操作を行うことはできません。 通常、ファイアウォールの通過は、特定の IP アドレスの専用ポートへのアクセス権限を与えることで可能になります。 発送サーバーは、送信側と受信側の複製のホストにある使用可能なポート番号を任意に選択して接続を確立するため、特別なアクセス権を単一のポート番号に (または狭い範囲のポート番号にも) 与えることはできません。
親トピック:
Rational ClearQuest MultiSite の管理
フィードバック