サポートされる製造元データベース文字セット

Rational® ClearQuest® データ コード ページには、 サポートされるそれぞれの製造元データベース (Oracle、DB2®、SQL Server) ごとに 1 つずつ、対応する文字セットがあります。

製造元データベースに適切な文字セットを選択しやすくするために、 表 1 に、サポートされる ClearQuest データ コード ページ値と、対応する製造元データベース文字セット値をリストします。例えば、Oracle データベース用にデータ コード ページ 1251 (キリル文字) のスキーマ リポジトリを使用する場合、 空の Oracle データベース インスタンスを作成し、製造元データベース文字セットを CL8MSWIN1251 に設定します。

Rational ClearQuest バージョン 7.1.1 では、UTF-8 (8-bit Unicode Transformation Format) コード ページ 65001 のサポートを追加しています。このサポートは、新規のデータベース セットを作成する場合に限られています。ClearQuest では、既存のデータベース セットを UTF-8 コード ページに変換することはサポートしていません。

製造元データベースに対する文字セットの設定方法については、製造元データベースのマニュアルを参照してください。

表 1. サポートされる Rational ClearQuest データ コード ページと、対応する製造元データベース文字セット
Rational ClearQuest データ コード ページ Oracle 文字セット DB2 コード セット SQL Server 照合
932 (日本語) JA16SJISTILDE - 「Oracle でのコード ページ 932 (日本語)」を参照。 IBM-943 (943) - 「DB2 でのコード ページ 932 (日本語)」を参照。 Japanese_*
936 (中国語 (簡体字)) ZHS16GBK - 限定サポート。「Oracle でのコード ページ 936 (中国語 (簡体字))」を参照。 GBK (1386) Chinese_PRC_*
949 (韓国語) KO16MSWIN949 1363 Korean_Wangsung_*
950 (中国語 (繁体字)) ZHT16MSWIN950 big5 (950) Chinese_Taiwan_Bopomofo_*
1250 (東ヨーロッパ) EE8MSWIN1250 1250 Romanian_*
1251 (キリル文字) CL8MSWIN1251 1251 Cyrillic_General_*
1252 (西ヨーロッパ) WE8MSWIN1252 1252 Latin1_General_*
1253 (ギリシャ語) EL8MSWIN1253 1253 Greek_*
1254 (トルコ語) TR8MSWIN1254 1254 Turkish_*
1255 (ヘブライ語) IW8MSWIN1255 1255 Hebrew_*
1257 (バルト語) BLT8MSWIN1257 1257 Estonian_*
20127 (ASCII) 任意 任意 任意
60932 (セーフ シフト JIS) JA16EUC eucJP (954) なし
65001 (UTF-8) AL32UTF8 - 「コード ページ 65001 (UTF-8)」を参照。 UTF-8 (1208) - 「コード ページ 65001 (UTF-8)」を参照。 なし
注: Microsoft Access データベースの場合、製造元データベース コード ページを設定する必要はありません。

Oracle でのコード ページ 932 (日本語)

JA16SJISTILDE は、Oracle の日本語 SJIS データに推奨の製造元データベース文字セット 932 です。バージョン 7.0 より前のバージョンの Rational ClearQuest に対する推奨は JA16SJIS でしたが、これに変更されました。文字セット JA16SJIS と JA16SJISTILDE は、波形ダッシュとティルドが Unicode との間でどのようにマップされるかが異なるだけで、それ以外は同じです。Rational ClearQuest バージョン 7.0 以降では、データベースとの通信に Unicode を使用するため、JA16SJISTILDE 文字セットの使用が必要になります。既存の Oracle データベースを JA16SJIS から JA16SJISTILDE に変換する方法については、Oracle マニュアルを参照してください。

DB2 でのコード ページ 932 (日本語)

DB2 で日本語 SJIS データのコード セットとして 推奨されるのは IBM-943 です。データベース管理システムを、コード ページ 932 の Microsoft 定義と互換である 変換テーブルを使用するように構成する必要があります。この代替文字セットが使用されない場合、新規スキーマに関して ClearQuest データ コード ページを 932 に設定できません。また、代替変換テーブルを使用するように既存の DB2 データベース セットを変換しない場合、932 文字セット内の一部の文字が破壊されます。CCSID 943 の代替 Unicode 変換表を参照してください。

Oracle でのコード ページ 936 (中国語 (簡体字))

ClearQuest では、 Oracle でコード ページ 936 を使用するよう構成された場合に制限があります。 Oracle では、 Microsoft コード ページ 936 に完全に対応する文字セットは用意されていません。一番密接に一致するのは ZHS16GBK 文字セットです。これは、ユーロ文字 (U+20AC) を除外しています。 ClearQuest で ZHS16GBK を使用するように Oracle データベースを構成することはできます。しかしながら、その場合には、次のようないくつかの制限があります。
  • installutil setdbcodepage コマンドを使用する場合には、-allowconversion オプションを使用する必要があります。このコマンドを使用すると、 ユーロ文字の検証は失敗しますが、ClearQuest データ コード ページ値を 936 に設定できます。
  • データにユーロ文字は使用できません。この文字を使用すると、置換文字としてデータベースに格納され、データが実質的に破壊されます。
  • デプロイメントで Rational ClearQuest MultiSite を使用する場合、ZHS16GBK で 同じように構成された Oracle データベースを、所属内のすべてのデータベース用に使用してください。所属全体で複数の製造元データベースが混在している場合に、ユーロ文字が入力されると、Oracle 以外のデータベースはユーロ文字を格納できますが、Oracle データベースはユーロ文字を置換文字で格納するので、データの相違が発生してしまいます。

Oracle および DB2 でのコード ページ 65001 (UTF-8)

ClearQuest では、マルチリンガル文字エントリに対してコード ページ 65001 データベース セットを提供しています。UTF-8 は、使用可能ないくつかの Unicode 文字エンコードの 1 つです。UTF-8 エンコードは、マルチバイト文字セット (MBCS) エンコードで、ClearQuest がサポートする言語の Unicode 文字 1 文字を 1 バイトから 3 バイトで格納します。 これには、次のようないくつかの制限があります。
  • SQL Server は UTF-8 文字エンコードをサポートしないため、コード ページ 65001 は、SQL Server データベースについてはサポートされません。
  • 多くの MBCS コード ページについて、最大文字ストリング長が短くされます。コード ページ 65001 (UTF-8) では、ASCII 文字ストリングと比較して 1 ストリングに格納される文字数が 1/3 にされる可能性があります。このような短縮は、ストリングに格納されている 1 バイト、2 バイト、または、3 バイト文字の混合状況によって異なります。(ClearQuest は 2 バイト文字セット [DBCS] もサポートします。DBCS コード ページの場合、ASCII 文字ストリングと比較して最大半分までの短縮が起こりえます。)
  • ClearQuest では、既存の ClearQuest データベース セットを変換して、新規の 65001 コード ページを使用することはサポートしていません。
  • ClearQuest は、双方向または複雑なスクリプト言語を 65001 コード ページで使用することをサポートしません。

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