スキーマ リポジトリからのパケットとユーザー データベース複製からのパケットのデフォルトの記憶クラスは、使用するコマンドによって異なります。mkorder コマンドと shipping_server コマンドは、-default 記憶クラスを使用します。この記憶クラスは、Rational® Shipping Server のインストール時に作成されます。-sclass 引数を受け入れるすべての multiutil コマンドで、cq_default をデフォルトの記憶クラスとして使用します。 この記憶クラスはインストール時に作成されないため、これを使用する場合は cq_default という名前の記憶クラスを手動で作成する必要があります。
異なる所属に属する複製のパケットを、複数の記憶クラスに分離することができます。 記憶ベイ ディレクトリのオペレーティング システム権限を調整して、許可されない使用からパケットを保護することができます。 また、ストア アンド フォワード機能の使用時に別の記憶クラスを使用して、非 MultiSite ファイルをサイトから別のサイトへ転送することができます。
ストア アンド フォワード機能を使用して、VOB 複製からのパケットと Rational ClearQuest® データベース複製からのパケットを転送する場合は、別々の記憶クラスを使用する必要があります。 mkorder コマンドと shipping_server コマンドは、Rational ClearCase MultiSite® と Rational ClearQuest MultiSite の両方で使用されるため、Rational ClearQuest 複製からのパケットにこれらのコマンドを使用する場合は、記憶クラスを指定する必要があります。 また、cq_default 記憶クラスを使用しない場合は、multiutil コマンドで -sclass オプションを使用し、Rational ClearQuest MultiSite 記憶クラスを指定する必要があります。