ClearQuest Web サーバーのインストール

IBM Rational® Installation Manager を使用して ClearQuest® Web サーバーをインストールします。

始める前に

  • ClearQuest Web サーバーは、WebSphere® Application Server と IBM® HTTP Server のスタンドアロン実装環境がインストールされ、構成されているサーバー上にインストールおよびデプロイする必要があります。これらのコンポーネントなしに ClearQuest Web サーバーをインストールすることはできません。詳しくは、「WebSphere Application Server 環境の準備」を参照してください。
  • WebSphere Application Server 環境を準備するときは、ClearQuest Web サーバーのインストール プロセス中に IBM HTTP Server の自動構成が有効になるように IBM WebSphere Application Server Web サーバー プラグインを構成してください。
  • ClearQuest Web サーバーのインストール時に、ClearQuest サーバーを WebSphere Application Server の新規プロファイル、または既存のプロファイルにインストールできます。インストール中のプロファイルの選択については、 Web 機能のデプロイメントにおける WebSphere Application Server プロファイルを参照してください。

このタスクについて

ClearQuest Web サーバーにより、IBM Rational® ClearQuest® への WAN インターフェイスがサーバー サイドでサポートされます。 以下の手順は、IBM Installation Manager ウィザードを使用したサーバーのインストール用のものです。ランチパッドを使用して ClearQuest Web サーバーをインストールするか、応答ファイルを使用してサイレント インストールすることもできます。詳しくは、Rational ClearQuest のインストールを参照してください。
インストール プロセス中に、以下のオプションの ClearQuest Web サーバー パッケージをインストールすることができます。これらのパッケージは ClearQuest Web ユーザーに追加機能を提供します。
  • Full Text Search Server
  • Report Launcher for ClearQuest
  • Report Server for Crystal Reports
  • Multisite Shipping Server
すべての機能を一度にインストールできますが、より簡単な方法として、メインの ClearQuest Web サーバーのインストール、確認、構成を終えてから、追加のパッケージを追加する方法があります。 IBM Installation Manager の [修正] 操作を使用すると、追加パッケージを ClearQuest Web サーバー環境に後から追加することができます。 インストールの前に、管理、およびレポート作成の資料を確認して、これらの機能について理解を深めておいてください。
インストール リポジトリ
ランチパッドを使用してインストールする場合は、IBM Installation Manager 用に IBM Rational ClearQuest インストール リポジトリが自動的に構成されます。 それ以外の場合は、インストール プロセス中に IBM Rational ClearQuest インストール ファイルを保管するリポジトリのロケーションを指定する必要があります。
ヒント: IBM Installation Manager でリポジトリを構成するときは、Installation Manager の [ファイル] > [設定] > [リポジトリー] パネルで [インストール中および更新中にサービス・リポジトリーの検索] を選択します。このオプションを選択した場合、ユーザーはインストールしているパッケージの製品の別バージョンおよび拡張機能がないかどうか、IBM サービス リポジトリを調べることができます。検出された更新は、自動的にパッケージ選択リストに追加されます。また、Installation Manager のリポジトリ設定に製品サービス リポジトリを構成する必要がありません。この機能を使用するには、アクティブなインターネット接続が必要です。

手順

  1. アンチウィルス ソフトウェアを無効にし、WebSphere Application Server、IBM HTTP Server、Atria Location Broker、IBM WebSphere Application Server vx.x - cqwebprofile、IBM Rational ClearQuest メール サービスのいずれかのサービスが稼働している場合は、それらを停止します。
  2. IBM Installation Manager を開始します。
  3. [インストール] をクリックしてインストール プロセスを開始します。
  4. IBM Rational ClearQuest 製品インストール ファイルのリポジトリ ロケーションが構成されていない場合は、IBM Installation Manager のファイル設定を次のように更新します。
    1. [ファイル] > [設定] を選択し、[リポジトリー] パネルで IBM Rational ClearQuest のインストール リポジトリを追加します。
    2. [インストール中および更新中にサービス・リポジトリーの検索] が選択されていなければ選択します。これにより、IBM 製品サービス リポジトリにパッケージ更新があれば、それらをインストール プロセス中に選択できるようになります。
  5. インストールするパッケージとバージョンを選択します。
    1. [IBM Rational ClearQuest] を選択します。
    2. フィックスパックをインストールする場合は、[すべてのバージョンを表示] を選択します。次に、[他のバージョンおよび拡張機能の確認 (Check for Other Versions and Extensions)] をクリックします。 フィックスパック バージョンは、パッケージのリストに表示されています。 フィックスパックのバージョンがリストされない場合は、IBM Installation Manager の設定がインストールおよび更新の操作時にサービス リポジトリを検索するように構成されているかどうかを確認してください。 また、フィックスパック インストール ファイルのリポジトリ ロケーションを Installation Manager のリポジトリ リストに追加することもできます。
    3. インストールするバージョンを選択します。[次へ] をクリックします。
  6. 検証の結果を検討して、インストール環境がパッケージのインストールの前提条件を満たしているかどうかを判別します。 問題があれば、先へ進む前に訂正しておきます。
  7. [ライセンス] ページでライセンスの条項を確認します。同意する場合には、 [使用条件の条項に同意します] をクリックします。
  8. 製品パッケージに対してパッケージ グループ を作成するか、既存のパッケージ グループを使用します。 パッケージ グループは、パッケージが同じグループ内の他のパッケージとリソースを共有するディレクトリを表します。 デフォルトのパッケージ グループは、IBMRationalSDLC です。 パッケージ グループを指定できるのは、初回のインストール時にだけです。 パッケージ グループを変更するには、製品を削除して再びインストールする必要があります。パッケージ グループについて詳しくは Installation Manager インフォメーション センターを参照してください。
    • パッケージ グループの作成:
      1. [新規パッケージ グループの作成] を クリックします。
      2. パッケージ グループのインストール ディレクトリのパスを入力するか、またはデフォルトのパスを使用します。 パッケージ グループの名前が自動的に作成されます。
        注: Linux および UNIX システムの場合、ディレクトリ パスにはスペースを入れることができません。
    • 既存のパッケージ グループにインストールするには、[既存のパッケージ グループの使用] をクリックします。次に、既存のグループのリストからパッケージを選択します。

      互換性のあるパッケージを含んでいるグループだけが選択可能です。IBMRationalSDLC パッケージ グループが存在し、それに互換性がないか不完全なパッケージが含まれている場合、Installation Manager はエラー メッセージを表示します。この問題を修正するには、そのパッケージ グループのデフォルトのインストール ディレクトリを削除するか名前変更します。次に、パッケージのインストールを再試行します。

  9. インストールする翻訳を選択します。[次へ] をクリックします。 常に英語が選択されます。
  10. [機能] ページで、インストールする機能を選択します。 [詳細] セクションで機能の説明を表示するには、機能名をクリックします。
    1. [ClearQuest Web サーバー] をクリックします。
    2. [次へ] をクリックして [ClearQuest Web サーバー] のインストール設定を構成します。
  11. ヘルプ システムについては、デフォルトの [Web からヘルプにアクセス] を受け入れます。 このオプションはリモート ヘルプを提供し、これによって IBM Rational ClearQuest で最新の製品資料を Web から動的に検索することができます。インストール後、必要であれば ClearQuest Web 管理ガイドの手順に従って、ローカル システムからヘルプをダウンロードおよびアクセスするように構成を変更します。
  12. Rational ライセンス サーバーのホスト名と TCP/IP ポートを指定することにより (例えば、@ss11;27000@ss2;2700@rs1;1765@rs2;@rs3;@ss3)、製品のライセンス情報を指定します。[次へ] をクリックします。 この情報は、お客様のライセンス管理者から入手してください。
  13. IBM HTTP Server のインストール設定を指定します。
    1. [IBM HTTP Server] ページで、[自動的に IBM HTTP Server を構成します] を必ず選択します。
    2. IBM HTTP Server 構成ファイル httpd.conf へのパスを指定します。 デフォルト パスが正しくないかブランクである場合は、エラー メッセージが表示されます。正しいパスを選択するには、[参照] をクリックします。 [次へ] をクリックします。
  14. [次へ] をクリックして、[電子メール通知] の構成をスキップします。 電子メール通知は、ClearQuest Web サーバーのインストール後に構成できます。Rational ClearQuest 電子メールを参照してください。
  15. WebSphere Application Server のインストール設定を指定します。 インストール設定によって、ClearQuest Web を WebSphere Application Server の新規と既存のどちらのプロファイルにデプロイするかが決まります。デフォルトでは、ClearQuest Web サーバーのインストール プロセス中に作成された新規プロファイルにサーバーがデプロイされます。詳しくは、Web 機能のデプロイメントにおける WebSphere Application Server プロファイルを参照してください。
    1. ドロップダウン リストから [プロファイルのデプロイメント タイプ] オプションを選択するか、デフォルトの選択を受け入れます。
      • 新規の Web アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成 (Create a new Web Application Server profile)
        1. [WebSphere Application Server ホーム・ディレクトリー (WebSphere Application Server home directory)] のロケーションを入力するか、選択します。デフォルト パスは C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer です。
        2. [新規アプリケーション・サーバー・プロファイルのロケーション (New application server profile location)] のデフォルト パスを受け入れるか、あるいは、別のロケーションを入力するか、参照して選択します。
        3. WebSphere Application Server バージョンの値は自動的に設定されます。
      • 既存の Web アプリケーション・サーバー・プロファイルを使用 (Use an existing Web Application Server profile)
        1. [アプリケーション・サーバー・プロファイルのロケーション (Application server profile location)] のパスを入力するか、選択します。
        2. [WebSphere Application Server バージョン] の値は、プロファイルが作成されたときの WebSphere Application Server バージョンに基づいて自動的に設定されます。
        3. プロファイルの WebSphere Application Server を始動します。
          Windows
          [スタート] > [プログラム] > [IBM WebSphere] > [Application Server V8.x] > [プロファイル] > [サーバーの始動] と選択するか、次のコマンドを実行します。
          was_profile/profile_name/bin/startServer.bat server1
          UNIX/Linux
          次のコマンドを実行します。
          was_profile¥profile_name¥bin¥startServer.sh server1
        4. [サーバーからリストを取得 (Get List From Server)] をクリックします。

          インストーラによるサーバーおよびクラスタのリストのフェッチが終了するのを待ちます。

        5. 使用可能なサーバーのリストからサーバーを選択します。
        6. インストールが終了した後、Installation Manager に要求されたらコンピュータを再始動します。
    2. [次へ] をクリックします。
  16. 要約情報を検討して、インストールしているパッケージを確認します。[インストール] をクリックします。

タスクの結果

インストールが完了したら、ClearQuest Web アプリケーションがインストールされていて、 IBM HTTP Server のルーティングが正しく構成されていることを検証します。
  1. ClearQuest WebSphere Application Server のインストールを検証するには、 ブラウザを開いて http://server_name:profile_http_transport_port/cqweb にアクセスします。
    ここで、profile_http_transport_port は、 ClearQuest Web サーバーがデプロイされたポートです。 新規プロファイルにデプロイした場合、ポート番号は 12080 です。 ポート値は、以下のいずれかのロケーションにある、プロファイル情報ファイルの [HTTP トランスポート ポート] プロパティにあります。
    • 新規プロファイル デプロイメントの場合には、cq_profile_dir/logs/AboutThisProfile.txt にアクセスします。
    • 既存プロファイル デプロイメントの場合には、was_profiles_dir/profile_name/logs/AboutThisProfile.txt にアクセスします。
  2. IBM HTTP Server の自動構成が正常終了したことを確認するには、 ブラウザを開いて http://server_name/cqweb にアクセスします。

    自動構成では、IBM HTTP Server を介して WebSphere Application Server に ClearQuest クライアント要求をルーティングすることができます。 ClearQuest Web サーバーにアクセスできない場合は、IBM HTTP Server 構成ファイル http.conf でルーティングを手動で構成する必要があります。

次のタスク

Rational ClearQuest Web サーバーとオプションのコンポーネントをインストールした後、ClearQuest Web サーバーのインストール後構成タスクを実行し、環境をテストします。

ClearQuest Web サーバーの構成を参照してください。

ClearQuest Web 環境に追加できるその他の ClearQuest Web サーバー パッケージについては、以下のリンクを参照してください。


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