DRAFT: ClearQuest サーバー機能のアップグレードに関する考慮事項

アップグレードまたはフィックスパックの適用を行う前に、ClearQuest Web サーバー機能のアップグレード、構成、および管理を行うプロセスに影響を及ぼす重要な情報を検討してください。

ClearQuest® Web サーバー、全文検索、およびレポート作成の各機能は、同じ WebSphere® Application Server (WebSphere Application Server) プロファイルにインストールされます。新しい WebSphere Application Server プロファイルにアップグレードまたは移行する場合は、これらの機能もすべて一緒にアップグレードまたは移行する必要があります。
重要: ClearQuest 環境に全文検索機能および Report Launcher 機能が含まれている場合は、WebSphere Application Server の 32 ビット版をインストールする必要があります。これらの機能は WebSphere Application Server の 64 ビット版ではサポートされていません。詳しくは、技術情報 1512059 を参照してください。
ClearQuest サーバー機能のアップグレードについて、さらに詳細な情報を検討するには、以下のリンクを使用するか、ページをスクロールダウンしてください。

ClearQuest Web サーバーのアップグレード

表 1 はアップグレード元のバージョンに基づいて、ClearQuest Web サーバーのアップグレード プロセスの概要を示しています。
表 1. バージョン別の ClearQuestWeb サーバーのアップグレード手順
インストールされているソフトウェアのバージョン アップグレードの概要
ClearQuest バージョン 7.x ClearQuest 8.x では、WebSphere Application Server は ClearQuest Web サーバー (ClearQuest version 7.x では ClearQuest CM サーバーと呼ばれます) とは別個にインストールされます。別個にインストールすることで、WebSphere Application Server 環境および IBM® HTTP Server 環境を、ClearQuest 環境とは独立に管理することができます。バージョン 7.x からアップグレードする場合は、ClearQuest リソースをアップグレードする前に IBM Installation Manager を使用して、サポートされているバージョンの WebSphere Application Server と IBM HTTP Server をインストールします。 ClearCase および ClearQuest の Web サーバー用の WebSphere Application Server 環境の準備を参照してください。
制約事項: ClearQuest アプリケーション サーバーのアーキテクチャとインストール プロセスはバージョンによって異なるため、ClearQuest バージョン 7.x からバージョン 8.x にアップグレードする場合、ロールバック操作はサポートされません。前のバージョンを復元するには、新しいバージョンを削除し、前のバージョンの製品を再インストールしてください。
WebSphere Application Server 7.0 を使用する ClearQuest バージョン 8.0
  1. WebSphere Application Server をバージョン 8.5 にアップグレードします。
  2. ClearQuest をバージョン 8.0.1 にアップグレードします。
制約事項: WebSphere Application Server 7.0 上の ClearQuest 8.0 デプロイメントから WebSphere Application Server 8.0 を使用する ClearQuest バージョン 8.0.0.x デプロイメントにアップグレードする場合、ロールバック操作はサポートされません。前のバージョンを復元するには、新しいバージョンを削除し、前のバージョンを再インストールします。
WebSphere Application Server バージョン 8.0 を使用する ClearQuest バージョン 8.0.0.x ClearQuest バージョン 8.0.1 は、WebSphere Application Sever バージョン 8.0 および 8.5 でサポートされています。アップグレードする場合は、次の 2 つのオプションがあります。
  • オプション 1: WebSphere Application Server をアップグレードせずに、Rational ClearQuest をバージョン 8.0.1 にアップグレードする。
  • オプション 2: WebSphere Application Server をバージョン 8.5 にアップグレードしてから、Rational ClearQuest をバージョン 8.0.1 にアップグレードする。

ClearQuest Web サーバーのアップグレードの最良実施例とヒント

  • アップグレードの前に、『ClearQuest リリース ノート』を検討して、インストールとアップグレードに関連した既知の問題と制約事項を把握しておいてください。
  • アップグレード プロセス中に、デフォルト ポート番号の割り当てをオーバーライドする場合には注意が必要です。 アップグレードまたはインストールの操作中には、各ポートが必ず固有になるようにデフォルト ポート番号が割り当てられます。 たとえば、WebSphere Application Server バージョン 7.x プロファイル AppSrv01 のデフォルト ポートが 9080 である場合、バージョン 8.0.x にアップグレードすると、AppSrv01 に割り当てられるデフォルト ポートは 9081 になります。デフォルト ポート番号をオーバーライドすると、ポート番号の競合が発生する可能性があります。
  • ClearQuest のアップグレード プロセス中に、プロファイルのセキュリティ設定を変更することはできません。 WebSphere Application Server 管理セキュリティを管理するには WebSphere Application Server コンソールを使用してください。
  • いくつかの操作を連続して行う際、システムを再始動するようプロンプトが出されない場合には、操作ごとに IBM Installation Manager を再始動してください。

ClearQuest Report Server とレポート作成機能

ClearQuest バージョン 8.0 では、アップグレード プロセスに影響を与える可能性のある新しいレポート作成ストラテジが導入されています。 アップグレードの際に Rational ClearQuest レポート機能のサポートを更新または追加することを計画している場合は、Rational ClearQuest のデータ ソースのレポート作成を参照して、これらの変更点に関する情報を確認してください。

全文検索のアップグレード

全文検索機能を有効にした ClearQuest Web 環境にアップグレードまたはフィックスパックの適用を行う前に、全文検索の構成とデータをバックアップし、ソフトウェアの更新後に環境をリストアできるようにしてください。この情報は、WebSphere Application Server と ClearQuest Web サーバーをアップグレードする前にバックアップしておく必要があります。表 2 は、さまざまなアップグレード パスについて、アップグレード プロセスの概要を示しています。詳しくは、全文検索のセットアップと構成のシナリオを参照してください。

表 2. バージョン別の ClearQuest 全文検索のアップグレード手順
ClearQuest のバージョン アップグレードの概要
ClearQuest バージョン 7.1.x から 8.0.x
  • DCF ダウンロード Web サイトから ClearQuest 7.1.x Full Text Search Administrator ツールをダウンロードしてインストールした場合には、この機能をアップグレードする前に、ClearQuest 7.1.x ホーム ディレクトリ内の CQTsAdmin ディレクトリおよび全文検索スクリプト cqtsadmin.pl を削除するか、名前を変更します。 これらのリソースのデフォルトの場所は、次のとおりです。
    • Windows: C:\Program Files\IBM\RationalSDLC\ClearQuest\
    • UNIX/Linux:/opt/ibm/RationalSDLC/clearquest/
    ディレクトリを名前変更した後、ClearQuest アップグレード プロセスに進んでください。
  • 元の全文検索のデプロイメントで全文検索管理ツールが使用されていなかった場合は、技術情報 # 1515900「Upgrading and Migrating ClearQuest 7.1.x Full-Text Search to ClearQuest 8.0 when the Full-Text Search Administrator tool was not used for the original Full-Text Search deployment」を参照してください。
ClearQuest バージョン 8.0.0.1 以降から 8.0.x ClearQuest バージョン 8.x のインストール プロセス中に、Full Text Search Server 機能のソフトウェアが ClearQuest Web アプリケーションの WebSphere Application Server プロファイルにコピーされます。アップグレード、機能の削除、またはフィックスパックの適用を行うときにこの情報を保持するには、ClearQuest cqtsadmin.pl スクリプトを使用して、全文検索の構成およびデータをバックアップします。アップグレード後、cqtsadmin.pl を使用してデータをリストアします。詳しくは、複数の WebSphere プロファイルを使用した全文検索デプロイメントでの ClearQuest のアップグレードまたは再インストールを参照してください。
重要: cqtsadmin.pl コマンドを実行するには、CQFTS_AppServer_HOME 環境変数が WebSphere Application Server のインストール先ディレクトリに設定されている必要があります。
ClearQuest を既存の WebSphere プロファイルにインストールするとき、または ClearQuest Webサーバーにリモート側からアクセスする別個のシステムに全文検索機能をインストールするときなど、特定の環境では、CQFTS_AppServer_HOME 環境変数が設定されず、次のようなエラーが表示されます。
Cannot determine WebSphere’s AppServer home. See the ClearQuest Full-Text Search Administrator Guide on how to set it via the CQFTS_AppServer_HOME environment variable.
この問題を解決するには、次のコマンドを実行して CQFTS_AppServer_HOME を設定します。
  • Windows の場合: set CQFTS_AppServer_HOME=C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer
  • Linux の場合: setenv CQFTS_AppServer_HOME /opt/IBM/WebSphere/AppServer

スマート カード認証用に構成された環境のアップグレード

スマート カード認証用に構成された ClearQuest Web デプロイメントをアップグレードする場合、OSLC 統合用のスマート カード認証を可能にする機能を含めるには、ClearQuest Web デプロイメント記述子ファイル web.xml を更新して再デプロイする必要があります。 このタスクは、サーバー ソフトウェアをアップグレードした後に実行します。詳しくは、ClearQuest Web のクライアント証明書認証の構成を参照してください。


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