複数レコードの更新機能を使用すると、クエリー結果セットの複数の ClearQuest® レコードに対して同じアクションを実行できます。 例えば、「割り当て」アクションを実行して、多数の障害レコードを同時に同じ個人に割り当てることができます。 複数レコードの更新を使用して、複数レコードの優先順位を単一値に設定することもできます。
複数レコードの更新機能では、記録と再生のモデルを使用します。
テンプレート レコードに記録するアクションが、結果セットのその他のレコードで再生されます。アクションは、記録された順番で再生されます。 レコードに対しては、修正、状態の変更、削除、レコード スクリプト別名などのアクションを実行できます。
注: 複数レコードの更新機能のこの実装は、ClearQuest Web クライアントでのみ使用可能です。
[複数レコードの更新] タブ
複数レコードの更新を開始する場合、
[複数レコードの更新] タブが表示されます。このタブは、複数のレコードを更新するために実行するすべての作業を編成して、制御します。
[複数レコードの更新] タブのタイトルは、テンプレート レコードが編集中および再生中の場合には赤い色になり、アスタリスク (*) のプレフィックスが付きます。
[複数レコードの更新] タブには 2 つのペインが表示されます。 上部ペインには、以下の 3 つのタブがあります。
- [コントロール パネル] タブ
- クエリー名、アクション、進行情報、更新に失敗したレコードの数、複数レコードの更新の経過時間、残りの時間など、複数レコードの更新に関する情報が表示されます。
アクションの値は、テンプレート レコードでアクションを実行するたびに更新されます。進行情報は、各レコードの更新後に更新されます。[コントロール パネル] タブには、再生のコントロールも含まれています。[一時停止] ボタンを使用すると、結果を確認するために、複数レコードの更新操作を一時停止することができます。
[再開] ボタンは、複数レコードの更新操作を再開します。 [一時停止] ボタンは、複数レコードの更新操作が進行中の場合に使用可能になります。複数レコードの更新が一次停止されると、[再開] ボタンが使用可能になります。
- [編集 (Edits)] タブ
- フィールドとフォーム コントロールに対してテンプレート レコードで行った変更内容を、変更が行われた順番で一覧表示します。同じフィールドに対して複数の変更が行われた場合、個別に記録され、個別に再生されます。
このタブには、以下の列で構成されたテーブルが含まれます。
- 「操作」列は、実行された操作を表示します。
- 「名前」列には、変更されたコントロールの名前を表示します。
- 「データ」列には、コントロールの新規データ値を表示します。
- 「タイプ」列には、行われる変更のタイプを表示します。
- 結果セット タブ
- 複数レコードの更新が適用されるレコードが表示されます。 これらのレコードは再生レコードと呼ばれます。 このタブは、クエリーと同じ名前です。 結果セット タブは、クエリーに定義されているものと同じ列が含まれます。 [情報] 列には、各レコードの状態が表示されます。[情報] 列のヘッダーは、丸で囲まれた小文字の i になります。緑色の正方形は、レコードが更新されたことを示します。 赤い円内の X は、そのレコードの更新が失敗したことを示します。 列が空の場合、そのレコードは複数レコードの更新によって変更されていません。 表示されるその他の列は、クエリーに定義されている内容がベースになっています。任意の列ヘッダーをクリックすると、列の内容で結果セットをソートすることができます。
下部ペインには、テンプレート レコードが表示されます。
テンプレート レコードに行う変更は記録されて、結果セット ページに表示されるレコードで再生されます。
レコード名の隣の赤い記録標識は、変更を記録中であることを示します。表示を見やすくするには、結果表示オプションを
[分割ビュー] ではなく
[単一ビュー] に設定するようにしてください。この値は [ユーザー設定] ダイアログで設定できます。 ユーザー設定の方法については、
Rational ClearQuest プリファレンスの設定 を参照してください。
注: [複数レコードの更新] タブは一度に 1 つしか開けません。
テンプレート レコードの編集
テンプレート レコードを編集することで、レコードを再生する場合に適用したい編集内容を記録します。「修正」または「状態の変更」アクションを実行すると、テンプレート フォームは編集可能になります。 すべての変更とクリック内容は、行われた順番で記録され、
[編集 (Edits)] タブに表示されます。 フィールド タイプとフォーム コントロールによって、サポートする変更のタイプは異なります。 [タイプ] 列には、選択されたフォーム コントロールに有効な再生タイプが表示されます。特定の種類のフォーム コントロールに合わせて、再生される再生タイプは変更できますが、記録されたテキストは変更できません。
例えば、テキスト ボックスにプレフィックスとして STOP SHIP を追加するつもりだったにも関わらず、誤って STOP SHOP と入力した場合、記録されたスペルを修正することはできません。その複数レコードの更新をキャンセルして、やり直す必要があります。 次のテーブルは、さまざまなフィールドタイプ コントロールに対応するフィールドの再生タイプを示します。
表 1. 使用可能なフィールド操作フォーム コントロール |
複数レコードの更新の再生タイプ |
日時フィールド |
置換 |
リスト ボックス |
差分
置換
|
ラジオ ボタン |
置換 |
参照リスト |
差分
置換
|
単一値選択リスト |
プレフィックス
付加
置換
|
テキスト ボックス (短ストリングまたは複数行ストリング) |
プレフィックス
付加
置換
|
テキスト ボックス (整数) |
置換 |
以下のフォームの変更は、複数レコードの更新ではサポートされていません。
- 新規レコードを作成するボタンは記録されません。
- 添付ファイル ボタンは記録されません。
- ポップアップ フォーム サポートは、複数レコードの更新中は無効です。
- OSLCLinks パッケージを使用した OSLC リンクの変更は記録されません。
- [重複] または [重複の取り消し] 状態変更アクションは、サポートされていません。
注: [ユーティリティ] メニューからアクションを選択する場合、[編集 (Edits)] タブはブランクのままとなり、テンプレート レコードは編集できません。