例: Notes パッケージ、Attachments パッケージ、Email パッケージ

最もよく使用される パッケージは、Notes、Attachments、Email です。

Notes パッケージは、レコード タイプのメモをログに記録する メカニズムを提供します。メモのログは一般に、ユーザーからの変更依頼に関する進行中のコメントを 取り込むために使用されます。これらのコメントは、変更依頼の分析または解明に役立ち、 解決策を提案します。また、コメントには変更依頼の優先度または重要度に関する情報が含まれ、 その他の有用な観測データも提供します。

Notes パッケージをスキーマに適用するときは、1 つ以上の レコード タイプ (例えば、Defects と EnhancementRequests など) を選択します。Notes パッケージによって、[メモ] タブが 追加されます。このタブには、選択した各レコード タイプ用にコントロールが 2 つずつあります。 1 つは新しいメモを入力するためのコントロールで、もう 1 つはログに取り込まれた すべてのメモを表示するためのコントロールです。 ユーザーが後者のコントロールをクリックすると、既存のメモが表示されます。 メモはメモ ヘッダーで区切られ、そこにはそのメモの状態、ユーザー名、日付、時刻が含まれます。

Attachments パッケージを適用すると、レコードに関連する添付ファイルを ユーザーが追加または削除できるようになります。Attachments パッケージをスキーマに適用するときは、1 つ以上の レコード タイプを選択します。そうするとパッケージによって、 選択した各レコード タイプに [添付] タブが追加されます。

Email パッケージは、特定のアクションが実行されたときに、 それをチーム メンバに通知する電子メール メッセージを作成するメカニズムを提供します。このパッケージでは、EmailRules 状態なしレコード タイプが追加されます。 このレコード タイプでは、クライアントでインスタンスが生成された場合に、 ユーザーが電子メール通知の生成条件、受信者、内容を定義することができます。 複数の EmailRules レコードを作成すると、電子メール通知を生成する条件を複数定義できます。 これらの通知は、異なるユーザーまたはユーザー グループに送信できます。

これらの例からも、パッケージを適用して構成するときは 慎重な判断が必要な理由がわかります。 例えば、Attachments パッケージを Rational® ClearQuest® Web クライアント で展開する場合、サイズの大きい添付ファイルをアップロードまたはダウンロードすると、ボトルネックが発生し、ほかの Rational ClearQuest Web ユーザーへの応答時間が長くなります。また、電子メール ルールはレコードがデータベースに 書き込まれるたびに評価されるので、ルールが多すぎると、 ユーザーが [OK] または [適用] をクリックしたときの応答時間に影響します。

フックを作成することで、こうした問題を削減できる場合があります。例えば、 添付ファイルのサイズを制限したり、カスタム電子メール通知フックを作成します。 このような解決策の詳細については、IBM® developerWorks® の フック インデックス (http://www.ibm.com/developerworks/rational/library/4236.html) を参照してください。


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