式を入力するときには、1 つの特定エレメント (複数選択の場合は複数の特定エレメント) の属性値として入力することも、新しいエレメントのデフォルトの属性値として入力することもできます。
それぞれの式は、実行前に IBM® Rational® Focal Point™ によって評価され、式の厳密性に関する要件に合致しているかどうかが確認されます。その評価で式が不合格になると、その式の操作はどれも実行されません。ユーザーは、受信するフィードバックに基づいてその式を修正する必要があります。
式は、情報を提供するための数値計算式であり、例えば、1 つのモジュールの属性を要約したり、静的な日付フィールドを現在日付に置き換えたりする式などが考えられます。
通常、ビジネス・ルールでは、いくつかのパラメーターを取り込んで、もっと複雑な操作を実行します。簡単な値を返すだけでなく、電子メール通知を送信するなどのアクションを実行するビジネス・ルールも使用できます。
例えば、Total cost 属性で Hardware cost 属性と Software cost 属性の合計を計算する場合は、Total cost 属性フィールドで = Hardware Cost + Software cost という式を使用します。
この場合、Hardware cost 属性と Software cost 属性はソース属性であり、Total cost 属性はターゲット属性です。ターゲット属性は、ソース属性の変更を検出し、その変更に合わせて自身を更新します。ビジネス・ルールでも、同じような構造を使用します。
すべての式とビジネス・ルールは、属性に格納します。ただし、通常の属性とは別の専用の属性にビジネス・ルールを格納する場合もあります。例えば、通知を送信したり、マトリックスに値を埋め込んだりするビジネス・ルールは、専用のビジネス・ルール・コンテナー属性に格納しなければなりません。そのコンテナーは、ビジネス・ルールを入れる単純なテキスト属性です。
式によって、イメージ、グラフ、表を表示することもできます。特別な編集モードが用意されている場合もあります (TrafficLight など)。