IT ポートフォリオ管理ワークスペースでの役割

IT ポートフォリオ管理テンプレートには、IT アナリスト、利害関係者、PMO などの役割が事前定義されています。 事前定義されている役割のほかに、独自の役割を作成して構成することができます。

メインの役割

IT ポートフォリオ管理ワークスペースのすべてのメンバーに、メインの役割が必要です。 メインの役割は、「メンバー」ページ (「メンバー」 > 「メンバー」) で管理できます。
すべてのユーザーが、以下のタスクを実行できます。
  • プロジェクト・プロポーザルとビジネス・ニーズを追加したり表示したりする
  • 自分のリスクに対処する
  • ビジネス・ニーズを調査する
  • 送信済みのすべてのプロポーザル、却下されたすべてのプロポーザル、およびプロセス・ダイアグラムを参照する
  • ユース・ケースを表示して、タスクに使用できるビューを理解する
ユーザーがヘルプやアクセス権を必要とする場合に備えて、管理者のリストが提供されています。

2 次の役割

タスクを実行するために (例えば、プロジェクト・プロポーザルに対してビジネス・ケースを作成するために)、 ユーザーを選択できます。 タスクを実行するために、任意のユーザーに、メインの役割に加えて 2 次の役割を割り当てることができます。 プロポーザル所有者およびアプリケーション・ギャップ・アナリストという 2 つの 2 次の役割が事前定義されています。 少なくとも 1 人のユーザーをプロポーザル所有者として割り当てる必要があります。 アプリケーションに対するニーズと満足度を特定の複数ユーザーに評価させたい場合は、1 人のユーザーにアプリケーション・ギャップ・アナリストの役割を 割り当てる必要があります。 2 次の役割を管理するには、「メンバー」 > 「メンバー」 > [メンバーの選択] > 「2 次の役割」をクリックします。
表 1. IT ポートフォリオ管理テンプレートでの役割
役割 説明
ビジネス利害関係者 (Business Stakeholder) 基本的に、この役割は読み取り専用です。 この役割は、IBM® Rational® Focal Point™ で保管された 情報に利害関係を有する組織内のユーザー向けの役割です。 ビジネス利害関係者は、プロジェクト・プロポーザルとビジネス・ニーズを追加できます。 また、ビジネス利害関係者は、ビジネス利害関係者自身のリスクに対処したり、ビジネス・ニーズを調査したりするために割り当てることができます。
エグゼクティブ利害関係者 (Executive Stakeholder) この役割は、プロジェクト・ポートフォリオおよびポートフォリオ状態全体に利害関係を有するエグゼクティブ向けの役割です。 この役割では、決定を承認したりプロジェクトに優先度を設定したりすることはできません。
財務 (Finance) 基本的に、この役割は読み取り専用です。 財務役割を持つユーザーは、財務データ (プロジェクトやアプリケーションに対する財務) を編集できます。
IT アナリスト (IT Analyst) この役割は、ビジネスにおける IT 組織の一部です。 IT アナリストは、プロジェクト・プロポーザルの最初と 2 番目の評価を行います。 最初の評価では、プロポーザルがプロジェクトであるかどうかを判別します。 2 番目の評価では、プロジェクト・プロポーザルの初期見積もりを行います。
プロジェクト管理オフィス (PMO) (Project Management Office (PMO)) この役割を持つユーザーは、プロジェクトが承認された後に、そのプロジェクトの事前計画を作成できます。 この事前計画では、リソース需要、有効範囲、目標日などを定義します。 また、PMO は、実装のために承認されたプロジェクトをプロジェクト計画ツールに 転送した後、CLM システムで定期的な更新を取得することで、そのプロジェクトの進行状況をモニターします。 さらに、PMO は、ビジネス・ニーズを管理します。
運営委員会 (Steering Committee) この役割は、プロジェクト・ポートフォリオに関する承認決定を行うことができます。 運営委員会は、ビジネス・ケースを承認し、プロジェクト・プロポーザルに優先度を設定し (価値分析)、 プロジェクトのロードマップをレビューし、容量分析とプロジェクト実装承認を行います。 また、運営委員会は、ポートフォリオの正常性をモニターし、プロジェクトのバランスを分析し、プロジェクトの戦略的調整をレビューし、 ポートフォリオ・リスク・スコアカードを分析します。
アプリケーション・ギャップ・アナリスト (Application Gap Analyst) この役割を持つユーザーは、特定のアプリケーションの必要度と満足度について採決を行うことができます。 採決の結果から、アプリケーション・ギャップ分析チャートが生成されます。
プロポーザル所有者 (Proposal Owner) この役割は、プロジェクト・プロポーザルにビジネス・ケースを導入します。 また、プロポーザル所有者は、PMO とともにプロジェクトの事前計画の作成を担当することもできます。

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