独立変数を使用して、コストまたは利益のいずれの値も含まない財務モデル・ストリームを追加できます。
変数タイプを使用するストリームは、時間の経過と共に変化するランダム変数を表します。このタイプのストリームに単位はなく、年間割引率を適用できます。
手順
独立変数を定義するには、以下のようにします。
- 「プロジェクト変数」タブで「+...」ボタンをクリックします。
- 新しい独立時系列変数を指定します。
例えば、numEmployees などです。 グラフに新しいストリームが追加されます。
- グラフ用紙グリッド、スプレッドシート、または計算器を使用して、ストリームにデータを追加します。 「計算器」または「プロジェクト変数」タブから独立変数を参照する場合は、独立変数ストリーム名を単一引用符で囲んで入力し、期間を大括弧で囲んで指定します。例えば、'numEmployees'[PERIOD] などです。
これらの変数を使用して、特定の期間を引用できます。
- PERIOD: 計算器のテープの保存先の期間。この値が計算器のスライダーに表示されます。
- CURRENTPERIOD: 現在日付に相当する期間。
- STARTPERIOD: モデルの最初の期間。
- DELIVERYPERIOD: 選択したデリバリー期間。
- ENDPERIOD: モデルの最後の期間。
- PERIODSPERYEAR: 現在のプロジェクトで構成した年ごとの期間の数。
独立変数を使用するときに、式の結果を期間として指定することもできます。例えば、直前の期間の社員数を参照するために
'numEmployees'[PERIOD-1] という式を使用します。
- 複数の期間にわたる合計を作成するには、範囲の式を使用します。例えば、'numEmployees'(STARTPERIOD..ENDPERIOD) などです。
- デフォルトでは、特定の期間の変数ストリームの割引後の値が表示されます。割引なしの値を返す場合は、Undiscounted
‘Revenue'[PERIOD] のように undiscounted キーワードを使用します。
- 特定の期間の全コストまたは全利益を合計するには、事前定義の集合である allCosts および allBenefits ストリームを使用できます。
- 特定の期間の全コスト・ストリームを合計する場合は、allCosts ストリームを使用します。
例えば、allCosts[PERIOD] のようにします。特定の範囲の全コストまたは全利益を合計するには、その範囲を指定します。
- デリバリー期間から最後の期間までの全利益のストリームを合計する場合は、allBenefits(DELIVERYPERIOD..ENDPERIOD) を使用します。
- 全コストと全利益のストリームを合計する場合は、npv(CURRENTPERIOD..ENDPERIOD) のように npv 関数を使用します。
- 式を使用する場合は、条件式を使用およびネストできます。条件式は、Java および JavaScript で使用するものと同じです。
( condition_expression ? true_expression : false_expression )
例えば、CURRENTPERIOD より前であれば 0 を返し、そうでなければ 1 を返す条件式であれば、(PERIOD <
CURRENTPERIOD ? 0 : 1) の形式を使用します。
条件式を使用して、境界条件をテストし、範囲外の期間を除外することもできます。例えば、次のようなネスト式を使用できます。
newCustomers = 'numCustomers'[PERIOD] - (PERIOD-1 >= 0 ? 'numCustomers'[PERIOD-1] : 0)
例
この例では、計算器のテープを使用して、現在の社員数を確認します。プロジェクト変数は salary で、独立変数は numEmployees です。