ユーザー・タイプとアクセス権限のレベル

IBM® Rational® Focal Point™ には、Rational Focal Point ユーザーの構成時に設定可能な、事前定義のユーザー・タイプおよびアクセス・レベルが用意されています。

ユーザーを追加すると、ユーザー・アカウントの 2 つのインスタンスが作成されます。 まず、ユーザーはデータベースに追加され、「ユーザーの管理」ページにリストされます。 次に、ユーザーは 1 つ以上のワークスペースのメンバーとして追加されます。 ワークスペースにアクセスするには、ユーザーはそのワークスペースのメンバーでなければなりません。 これはユーザーが管理者であっても同様です。 IBM Rational Focal Point には、いくつかのユーザー・タイプとメンバー・アクセス・レベルが用意されています。

ユーザー・タイプ

注: ユーザー・タイプは、ライセンスに関連しています。 ユーザー・ベースのライセンスを購入した場合は、特定のタイプのユーザーの数がライセンスの数を超えないようにしてください。フローティング・ライセンスを購入した場合は、特定のタイプのライセンスで、対応する使用量をカバーできることを確認してください。
表 1. ユーザー・タイプ
ユーザー・タイプ 説明
通常ユーザー

通常ユーザーには管理権限はありません。 ただし管理者は、グローバル・レベルおよびワークスペース・レベルの両方で各種管理タスクを実行するための通常ユーザー権限を付与することができます。

通常ユーザーは、ワークスペースにログインしていないときでも、「一般」メニューから「Focal Point について」ページにアクセスできます。

チーム・ユーザー チーム・ユーザーは、通常ユーザーとよく似ていますが、ガント・チャートや、「優先度付け」、「視覚化」、「計画」の各機能を使用できません。
利害関係者 利害関係者はエレメントを追加できますが、エレメントの編集はできません。
利害関係者は、ワークスペースにログインしていないときでも、「一般」メニューから「Focal Point について」ページにアクセスできます。
注: 利害関係者は、権限が与えられていれば、グローバル・レベルでもワークスペース・レベルでも各種の管理タスクを実行できます。
グローバル管理者 グローバル管理者には、完全な管理権限があります。
グローバル管理者は、ワークスペースにログインしていないときでも、以下の領域にアクセスできます。
  • 一般:
    • ワークスペース
    • ワークスペース・テンプレート
    • グローバル属性
    • レポート・テンプレート
    • レポート・イメージ
    • Focal Point について
  • アプリケーション:
    • メール
    • サポートおよび連絡先
    • プロキシー
    • ログイン・ページ
    • セキュリティー
    • Change 統合 (IBM Rational Change との統合が有効になっている場合のみ)
  • ユーザー:
    • ユーザーの追加
    • ユーザーの管理
    • ユーザー設定
    • LDAP 設定 (LDAP が有効になっている場合のみ)
    • LDAP 検証 (LDAP が有効になっている場合のみ)
    • RDS 設定 (Rational Directory Server が有効になっている場合のみ)
    • RDS 更新 (Rational Directory Server が有効になっている場合のみ)
    • ユーザー属性
    • ユーザー・ログ
    • オンライン・ユーザー
    • ユーザーの検索
  • 拡張:
    • SQL
    • キャッシュ
    • ベースラインの移行
    • ビジネス・ルール
    • 式キュー
    • ブロードキャスト・メッセージ

メンバー・アクセス権限

ワークスペースにアクセスするには、ワークスペースのメンバーであることが必要です。
表 2. メンバー・アクセス権限
メンバー・アクセス権限 説明
通常メンバー

通常メンバーは、アクセス権限が付与されているビューの情報を表示および編集できます。

通常メンバーには、ワークスペースで各種管理タスクを実行するための権限を付与できます。 ワークスペースにログインしている通常メンバーは、ビューと、「新着情報」ページおよび「Focal Point について」ページにアクセスできます。

ワークスペース管理者 ワークスペース管理者は、アクセス権限が与えられているビューの情報を表示および編集し、ワークスペースを構成および管理し、メンバーを管理することができます。
ワークスペースにログインしたワークスペース管理者は、ビューと以下の領域にアクセスできます。
  • モジュール
    • 作成済みのすべてのモジュール (要件、製品、競合他社、顧客など)
    • 基準
    • リリース
    • チェックポイント
    • リソース・タイプ
    • 保存済みの計画
    • 保存済みのチャート
    • 保存済みのレポート
    • 保存済みのベースライン
  • 構成
    • ワークスペース
    • モジュール
    • 属性
    • ビュー
    • 通知
    • 別名
    • ワークフロー
  • メンバー
    • メンバーの追加
    • メンバー
    • メンバー・ログ
    • オンライン・メンバー
    • メンバーの検索
  • 説明
    • 新着情報
    • Focal Point について
  • 拡張
    • SQL (グローバル管理者でもあるワークスペース管理者のみ)
    • オンライン・メンバー
    • 完全性の検査
    • ブロードキャスト・メッセージ
読み取り専用 読み取り専用メンバーは、アクセス権限が与えられているビューの情報を表示できますが、編集はできません。

ビューを追加する権限が与えられている読み取り専用メンバーは、エレメントを追加できます。管理権限が与えられている場合、そのメンバーは、権限に応じて各種タスクを実行できます。 ワークスペースにログインした読み取り専用メンバーは、「新着情報」ページと「Focal Point について」ページにアクセスできます。

権限

ユーザー・タイプおよびアクセス・レベルに加えて、管理者以外のユーザーに、特定の管理タスクを実行するための権限を付与できます。
  • グローバル権限
  • ワークスペース権限

タスク・フロー

下の図には、タスク・フローの概要が示されています。 このフローは、IBM Rational Focal Point の基本機能を網羅し、タスクの実行に必要なユーザー・タイプとメンバー・アクセスの組み合わせを示しています。

この図は、実際には多くのタスクが同時に実行可能であるのに反して、各タスクが順次実行されることを暗に示しています。


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