Rational Focal Point の用語集

IBM® Rational® Focal Point™ を使用するには、いくつかの基本用語を知っておく必要があります。

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次の情報構造は、 Rational Focal Point の基本用語の関係を示すものです。情報構造のイメージ

表 1. Rational Focal Point の基本用語
用語 説明
属性 (attributes) モジュール、要件、ディスカッション、またはエレメントの重要な詳細を提供する説明情報。 モジュールに含まれるエレメントは、複数の属性に関連付けられます。 属性には、名前、タイプ、説明、値があります。 属性タイプには、チェック・ボックス、選択項目、日付、ファイル、浮動小数点、見出し、履歴、整数、リンク、イン・リンク、リスト、ロック、マトリックス、複数選択項目、テキスト、固有 ID、URL があります。
ベースライン (baseline) モジュールの読み取り専用コピー。ここには、ベースラインの作成時までのモジュールの履歴が含まれています。 モジュールのベースラインを一定の回数作成し、それぞれのベースラインを比較して違いを見ることもできます。 アクティブ・ベースラインの名前は、ビューのタイトルの後に括弧に入って示されます。
ビジネス・ルール (business rule) 計算の実行や属性値の操作に使用できる拡張式。 例えば、ビジネス・ルールは、要件の品質を確認したり、完全なワークフローを実装したり、大企業の売上高を集計したりすることができる式です。 このトピックの「式 (expression)」も参照してください。
コントロール・パレット (control palette) 検索フィールドや各種のボタンを含む、アプリケーション・ウィンドウの上部領域。
基準 (criterion) 判断または決定の基になる標準。
データベース (database) Rational Focal Point にアクセスできるすべてのユーザーと、すべてのワークスペースが含まれています。
エレメント (elements) 特定のエンティティー (製品、プロジェクト、ポートフォリオなど) を説明する属性値の集合。
式 (expression) 計算の実行や属性値の操作に使用される単純ステートメント。 式の使用例として、「3.1415」と入力する代わりに「=PI」と入力したりします。 このトピックの「ビジネス・ルール (business rule)」も参照してください。
フィルター (filter) 指定した基準に従ってデータ、信号、または素材を分離する装置またはプログラム。 フィルターをビューに追加することにより、そのビューに含まれるエレメントや属性の特定のサブセットを検出できます。 フィルターを設定したビューには、フィルター・セットアップ・ウィンドウで指定したルールに合致するエレメントだけが表示されます。複数のフィルターを作成して保存することができます。
Focal Point 管理者 (Focal Point administrator) グローバル・レベル (ワークスペース外) で管理権限を持つユーザー。 必ずしもすべてのワークスペースへのアクセス権限があるわけではありません。
Focal Point データベース (Focal Point database) Rational Focal Point にアクセスできるすべてのユーザーと、すべてのワークスペースが含まれているデータベース。
ガント・チャート (Gantt chart) プロジェクトの時刻表と期間のグラフィカル表現。
グローバル属性 (global attribute) インストール・レベルで作成され、複数のワークスペースに同時にコピーできる汎用属性。
メンバー (member) 管理権限を持たず、1 つまたは複数のワークスペースにアクセスできるユーザー。
モジュール (module) 属性の共通セットを使用してエンティティーのセットを説明する、エレメントの集合。 モジュールにはそれぞれ異なる機能がありますが、どのモジュールにも、エレメントの構造化されたセットが含まれています。 一部のモジュールは、管理者の作業をサポートするもので、最初から Rational Focal Point に存在します。例えば、基準、リリース、チェックポイント、保存済みのチャート、および保存済みのレポートなどです。 これらのモジュールは削除できません。他のモジュールは、特定のビジネス要件に従って作成でき、 ビジネス固有の情報 (プロジェクトや要件など) の構成に使用されます。
ナビゲーション・バー (navigation bar) アプリケーション・ウィンドウの左側にある、カスタマイズ可能なメニュー。
関係グラフ (relational graph) ビューのフォルダー構造やエレメント構造の概略がわかるようにエレメントを表示する方式。
レポート・テンプレート (report template) レポート作成に使用されるテンプレート。レポート・テンプレート内の パラメーターはレポートの作成または実行時に指定されます。
レビュー (review) エレメントの障害や矛盾を検出して修正するための、構造化されたプロセス。
トレーサビリティー・マトリックス (traceability matrix) 同じタイプまたは違うタイプの要件同士の関係を表すビュー。 このマトリックスは、トレーサビリティー関係を作成、変更、削除する場合、および間接関係とトレーサビリティー関係をサスペクト状態で表示する場合に使用されます。 このトピックの「ビュー (view)」も参照してください。
ユーザー (user) コンピューター・システムのサービスを使用する個人、組織、プロセス、装置、プログラム、プロトコル、またはシステム。
ビュー (view) モジュール内の情報のサブセット。フィルターやソートを適用して表示できます。 管理者はビューの定義を行います。 通常ユーザーは、ビューを介して特定のエレメントおよび属性にのみアクセスできます。 ユーザーには、ビューへのアクセス権限を与える必要があります。
Web サービス API (Web services API) 標準テクノロジーに基づくアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) の一種。これによって、ユーザーは外部から Rational Focal Point の情報にアクセスしたり、他のツールとの統合を進めたりすることができます。
ワークスペース (workspace) 情報管理のためのさまざまなモジュールが含まれているプロジェクト。 データベースのユーザーには、ゼロ以上のワークスペースへのアクセス権限があります。
注: Rational Focal Point の以前のバージョンでは、ワークスペースはプロジェクトと呼ばれます。
ワークスペース管理者 (workspace administrator) 1 つ以上のワークスペースの管理者であるユーザー。
ワークスペース領域 (workspace area) ワークスペース情報を表示および編集する領域。 ワークスペース領域には、使用可能なワークスペースのリストも表示されます。
ワークスペース・テンプレート (workspace template) ワークスペースの基本構造を決めるモデルで、モジュール、ビュー、および属性などの設定が含まれています。

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