複数のユーザーによって行われた変更をマージする

Rational® ClearCase® をソフトウェア構成管理システムとして使用している場合、複数のユーザーが同じファイルに対して変更を行う際には、2 番目にファイルをチェックインしたユーザーはマージを行う必要があります。

マージは、複数のファイルの内容を結合して 1 つの新規ファイルに取り込むプロセスです。 ファイルをチェックインする最初のユーザーが新規バージョンを作成します。 2 番目にファイルのチェックインを行うユーザーは、マージを行う必要があります。 ClearCase が複数の編集を結合してファイルに取り込むことができた場合、変更は自動的にファイルの新規バージョンにマージされます。 編集が競合しているか、解決不能な場合には、ユーザーが競合を解決しなければなりません。ClearCase は差分マージ・ツールを開始します。このツールを使用して差分を表示し、必要な場合に複数のファイルをマージすることができます。

以下の表に、Functional Tester ファイルの種類、マージに使用されるツール、およびファイルのチェックインまたはマージのルールについて説明します。

ファイル チェックイン時のマージの方法または規則
Java™ ファイル Functional Tester は、ファイルを自動的にマージします。自動マージを実行できない場合には、ClearCase は差分マージ・ツールを開始します。このツールを使用して競合を解決できます。差分マージ・ツールの使用については、ClearCase ヘルプを参照してください。
オブジェクト・マップ・ファイル

Functional Tester は、オブジェクト・マップ・ファイルを自動的にマージします。

オブジェクト・マップ・ファイルの自動マージを確認するには、オブジェクト・マップ・エディターを使用します。例えば、2 人のユーザーが同じオブジェクトをマップに追加したにもかかわらず、オブジェクトの認識情報がユーザーのシステムごとに異なる場合、2 つのオブジェクトがオブジェクト・マップに存在することになります。オブジェクト・マップを使用して、2 つのオブジェクトを統合します。

共用または専用テスト・オブジェクト・マップのチェックインのキャンセル時に、Functional Tester がプロシージャーのさまざまな段階に応じてどのように動作するかについては、マージしたテスト・オブジェクト・マップのチェックイン時のキャンセルを参照してください。

スクリプト定義ファイル Functional Tester が 2 つのファイルを自動的にマージできない場合、チェックインを完了することはできません。
検査ポイント・ファイル Functional Tester は、2 つのバージョンのどちらであるかが不明な場合に、チェックインする検査ポイント・ファイルを決定します。
データプール・ファイル Functional Tester は、2 つのバージョンのどちらであるかが不明な場合に、チェックインするデータプール・ファイルを決定します。
関連概念
ハイジャックされたファイル
関連タスク
エレメントのヒストリーの表示
エレメントのバージョンの比較
最新バージョンの入手

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