Linux での Functional Tester の実行

Functional Tester のほとんどの機能は Linux® でサポートされていますが、スクリプトの記録は除きます。 このトピックでは、Linux での Functional Tester の動作についての概要を説明します。

Functional Tester を使用した Linux でのアプリケーションのテスト

機能テスト・スクリプト

レコーダーを除くすべての製品の機能は、Linux で作動します。Linux では、RFT を使用して、アプリケーションを以下の 2 つの方法でテストできます。

検査ポイント

スクリプト・エクスプローラーから「検査ポイント」ウィザードを開いて、記録せずに検査ポイントを挿入することもできます。

ランチャー・スクリプト

Functional Tester は、コマンド行から実行可能な以下のスクリプトを備えています。
  • Functional Tester を開始する: <installation directory>/ft_starter
  • Functional Tester 環境変数を設定する: source <installation directory>/FunctionalTester/bin/rtsetup

ClearCase® の統合

Functional Tester と ClearCase の統合は Linux で機能しますが、多少の違いがあります。

データプール機能

データプール機能は Linux で機能しますが、多少の違いがあります。

Java™ と HTML のサポート

Linux では、Java と HTML のアプリケーションのみテストできます。Motiff を使用して開発したアプリケーションなど、一部の Linux GUI アプリケーションはサポートされていません。 HTML サポートは Netscape および Mozilla に限定されます。

Linux での Functional Tester のインストール

Functional Tester パッケージをインストールする際に、Linux にインストールできる機能は、「Functional Tester、Java スクリプト」のみです。

スクリプトの外部からのテスト・アプリケーションの開始

Linux で Functional Tester の外部から (startApp コマンドや他のスクリプト呼び出しを使用せずに) テスト・アプリケーションを開始するには、まず最初にいくつか環境変数を設定しなければなりません。LD_PRELOAD および RATIONAL_FT_INSTALL_DIRECTORY が、テスト・アプリケーションを開始する環境で適切に設定されているか確認しなければなりません。適切に設定されていないと、Functional Tester はこのアプリケーションに対してスクリプトを適切に再生できません。

使用しているシェルに応じて、以下の変数をセットアップしてください。

export FUNCTIONAL_TESTER_DIR= <RFT install directory> For e.g, /opt/caspian

export RATIONAL_FT_CUSTOMIZATION_DIRECTORY=$FUNCTIONAL_TESTER_DIR/bin/customization

export RATIONAL_FT_CONFIGURATION_DIRECTORY=$FUNCTIONAL_TESTER_DIR/bin/configuration

export IBM_RATIONAL_RFT_INSTALL_DIR=$FUNCTIONAL_TESTER_DIR/bin

export IBM_RATIONAL_RFT_ECLIPSE_DIR=$FUNCTIONAL_TESTER_DIR/eclipse

export RATIONAL_FT_JRE=$FUNCTIONAL_TESTER_DIR/eclipse/jre

export LD_PRELOAD=$FUNCTIONAL_TESTER_DIR/bin/libftevent.so

HTML ベースのテスト・アプリケーションでは、LD_LIBRARY_PATH がブラウザーのインストール・ディレクトリーに設定されている必要があります。
注: あるいは、rtsetup スクリプトを使用して、すべての Functional Tester 環境変数を設定できます。『ランチャー・スクリプト』のセクションを参照してください。

Linux での JRE またはブラウザーの使用可能化

Linux でイネーブラーを実行して、JRE およびブラウザーを使用可能にするには、ルート特権が必要です。

Linux でサポートされない機能

レコーダー

Linux では記録できません。 Windows 上の「Functional Tester、Java スクリプト」でスクリプトを記録した後、Linux でそれを再生できます。 詳しくは、『Linux での Functional Tester の使用法に関する手引き』を参照してください。

TestManager や他の Rational® 製品との統合

Rational TestManager のメイン・アプリケーションは Linux 上では稼働しません。 ただし、TestManager Agent を Linux にインストールして、そのエージェント内で Functional Tester スクリプトを実行することができます。 また、Rational Functional Tester エージェント・ソフトウェアをエージェント・コンピューター上にインストールする必要があります。

Rational Robot や Rational Administrator との統合は、Linux では機能しません。

チュートリアル

Functional Tester に備えられているチュートリアルには、スクリプトの記録が含まれています。製品の機能について学習する場合には、Windows プラットフォームでチュートリアルを行うことをお勧めします。チュートリアルを使って記録したスクリプトは、Linux で再生できます。


フィードバック