地理的に分散したプロジェクト・チームのためのサポート

Functional Tester のテスト・スクリプトと、そのスクリプトに付随するサポート・ファイルを開発するときに、Rational® MultiSite ClearCase® をソフトウェア構成管理システムとして使用することにより、地理的に分散したプロジェクト・チームが並行して行うソフトウェア開発をサポートすることができます。

MultiSite は、ClearCase の上の階層に位置する製品で、地理的に分散したプロジェクト・チーム間の並行ソフトウェア開発をサポートします。MultiSite を使用すると、テスターは別々の場所で同一の VOB に同時に作業を行うことができます。各場所ごとにレプリカと呼ばれる、VOB の専用のコピーに対して作業を行います。

競合を避けるため、MultiSite は、マスターシップと呼ばれる排他的な変更権利の体系を使用します。 ストリームやブランチといった VOB オブジェクトは、マスター・レプリカに割り当てられます。マスター・レプリカには、このオブジェクトを変更または削除する排他的権利があります。

ClearCase オブジェクトまたはエレメントのマスター・レプリカは、オブジェクトまたはエレメントの変更が可能な、あるいは、オブジェクトのインスタンスが作成可能な唯一のレプリカです。 マスターシップを要求する場合、オブジェクトを変更する能力、あるいはローカルでオブジェクトのインスタンスを作成できる能力を要求していることになります。

ClearCase MultiSite を使用してテスト資産の変更や作成を行いたい場合、テスト資産のチェックアウトまたはチェックイン時にマスターシップを要求する必要があります。 テスト資産のチェックアウトまたはチェックインを行い、ClearCase MultiSite を使用しているとき、テスト・エレメントがローカルでマスター登録されていないと、Functional Tester は「マスターシップの要求」チェック・ボックスを適切なダイアログ・ボックスに表示します。

マスターシップを入手するまでは、エレメントをチェックインすることができません。 マスターシップが認可されると、ClearCase の状態シンボルは「警告」シンボル ( 警告シンボル) から「準備完了、チェックアウト済み」シンボル ( 準備完了、チェックアウト済み) に変わります。

詳しくは、ClearCase ヘルプを参照してください。

関連タスク
プロジェクトの共有
ソース管理へのエレメントの追加
エレメントのチェックアウト
チェックアウトの表示
エレメントの編集
エレメントのチェックイン
チェックアウトの取り消し
関連資料
ソース管理のアイコン

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