Flex サポート

IBM Rational Functional Tester では、Adobe® Flex アプリケーションの機能面のテストがサポートされます。Web ブラウザーの内部で Flex ベースのユーザー・インターフェースに対してスクリプトを記録および再生し、アプリケーションが正常に機能することを確認することができます。

Rational Functional Tester では、Flex SDK 2.0.1 または 3.0 を使用して構築された Flex アプリケーションのテストがサポートされています。

テスト・プロセスは、Flex 開発者およびテスターが実行するタスクに基づいています。 Flex アプリケーションの機能テストを自動化するプロセスは、開発者がテスト対象のアプリケーションを作成する方法によって異なります。

Flex アプリケーションの自動テストでは、サポート・ファイルをロードする必要があります。 これらのサポート・ファイルは、以下の 2 つの段階でロードできます。

前提条件

Flex アプリケーションをテストする場合、以下のソフトウェアがインストール済みであることを確認してください。

開発環境
  • Adobe Flex SDK 2.0.1 または 3.0 および Adobe Flex Automation フレームワーク
  • Adobe Flex Builder
テスト環境
  • IBM® Rational Functional Tester
  • 以下のいずれかのブラウザー。
    • Mozilla Firefox 1.5 または 2.0
    • Microsoft Internet Explorer 6.0 または 7.0
  • Adobe Flash Player ActiveX コントロール (バージョン 9.0.28.0 以降)

前提事項

これらのトピックには、Flex アプリケーションのテストに関する以下の前提事項が含まれます。
  • テスターが Flex アプリケーションの開発に熟達していない。
  • テスターが Flex ソース・コード、Flex コンパイラー、または Flex 資料にアクセスできない。
  • Flex 開発者が Rational Functional Tester を使用する方法を知らない。

以下の図は、Flex アプリケーションのテストの標準的なフローを示しています。

Flex アプリケーションのテストのフローチャート

Flex アプリケーションのテスト

Flex アプリケーションのテスト中に実行するタスクは、アプリケーションや、ユーザーが開発者またはテスターのどちらであるかに応じて異なります。

Rational Functional Tester で使用可能なアプリケーションをテストしたり、Rational Functional Tester で使用不可のアプリケーションをテストしたりできます。

Functional Tester を使用可能な Flex アプリケーションのテスト

開発者は、Flex アプリケーションを Rational Functional Tester エージェント (Flex 2.0 の場合は rft.swc、Flex 3.0 の場合は rftFlex3.0.swc と rftProp_Flex3.0.swc) および Flex Automation フレームワーク・ライブラリーとコンパイルすることによって、テスト用に Flex アプリケーションを使用可能にすることができます。コンパイル後に、開発者は、使用可能な Flex アプリケーションが組み込まれた HTML ラッパーを作成し、テスト用にアプリケーションを Web サーバーまたはローカル・テスト・コンピューターに提供する必要があります。

Functional Tester を使用可能な Flex アプリケーションのテストの利点と制限

機能テスト用に Flex アプリケーションを使用可能にすることには、以下の 3 つの利点があります。
  • 効率: 複数の使用可能な Flex アプリケーションを 1 つの HTML ページに組み込んで、同時にテストすることができます。
  • 簡便性: 異なる Flex アプリケーションが相互に通信する場合、テストは簡略化されます。 関連したすべての使用可能な Flex アプリケーションを 1 つのページに組み込んで、1 つのシナリオに基づいてテストすることができます。
  • ロケーション: 使用可能な Flex アプリケーションをローカルにテストすることができます。

使用可能な Flex アプリケーションのテストにおける 1 つの制限は、テスト用に Flex アプリケーションを使用可能にできるのは開発者のみであるという点です。

使用不可の Flex アプリケーションのテスト

開発者は、Flex アプリケーション用のランタイム・ローダー・コンポーネントを使用可能にして、テスト用にアプリケーションを Web サーバーにデプロイすることができます。

使用不可の Flex アプリケーションのテストの利点と制限

機能テストに使用できない Flex アプリケーションをテストする際に、テスターにとっては簡便性という 1 つの主要な利点があります。 多くの技術的な複雑さをテスターが感じることはありません。

使用不可の Flex アプリケーションに関する以下の制限を検討してください。
  • デプロイメント・オプション: Flex アプリケーションは、テスト環境または実稼働環境にデプロイできます。
  • 効率: 一度にテストできるのは 1 つの Flex アプリケーションのみです。
  • ロケーション: ランタイム・ローダーをローカルに実行することはできません。ランタイム・ローダーは Web サーバーにデプロイする必要があります。

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