完全一致プロパティーをパターンに置換する

認識プロパティーを正規表現または数値範囲に置換して、パターン・ベースの認識を可能にすることができます。パターンの使用によって、オブジェクトの認識をより柔軟に行えます。検査ポイント・エディターおよびオブジェクト・マップ内の両方から、プロパティーを正規表現または数値範囲に変換できます。
このタスクについて

正規表現または数値範囲を元に戻すことができます。 値を正規表現または数値範囲に変換した後に、ショートカット・メニューに「元に戻す」コマンドが組み込まれるので、このコマンドを使用して元の値に戻すことができます。

正規表現の完全な構文に関する情報は、API 資料の util.regex パッケージを参照してください。 「ヘルプ」 > 「Functional Test API リファレンス」とクリックし、「com.rational.test.util.regex」を選択します。

テスト・オブジェクト・マップから正規表現を使用するには、以下のようにします。

  1. テスト・オブジェクト・マップまたは「単一化」ウィザードで、オブジェクトを選択します。
  2. マップの「認識」プロパティー・グリッドまたは「単一化」ウィザードの上部のペインで、変更する値を右クリックし、「正規表現への値の変換」ボタン 「正規表現への値の変換」を選択します。

    値テキストの前にある青い「正規表現への値の変換」は、値が正規表現であることを示します。

  3. グリッド内の別のプロパティーをクリックしてから、値をダブルクリックしてフィールドを編集できるようにします。

    代わりに、正規表現エバリュエーターで式を編集することもできます。

    注: 編集中に正規表現をテストするには、正規表現エバリュエーターを使用してください。 ステップ 3 において、式を右クリックし、 「正規表現の評価」ボタン 「正規表現の評価」をクリックします。「パターン」および「付き合わせる値」フィールドには、現行値が入っています。 式を試行するには、「パターン」フィールドの値を変更し、「評価」ボタンをクリックします。 「結果」が、式が一致したかどうかを示します。
  4. 値を編集します。 例えば、"customer" のテキスト・プロパティーの場合は、以下のように変更できます。

    [cC]ustomer

    この構文を使用すると、"customer" という語のうち、先頭が大文字 "C" または小文字 "c" のテキストが一致します。 比較操作では大/小文字が区別されるため、この点は重要です。

    正規表現エバリュエーターを使用するか、またはオブジェクト・マップのインターフェース、検査ポイント・エディター、および検査ポイント・コンパレーターで、大/小文字を区別しない比較を変更できます。 正規表現エバリュエーターで、大/小文字の区別に関するオプションを設定できます。 「大/小文字を区別した突き合わせの実行」オプションは、デフォルトでオンになっています。 突き合わせでは大/小文字が区別されます。 大/小文字を無視して突き合わせるには、このオプションをクリアします。 オブジェクト・マップのインターフェースか、検査ポイント・エディターおよびコンパレーターで大/小文字の区別を設定できます。 これらのツールで、正規表現値を右クリックすると、「大/小文字の区別のある正規表現」 「大/小文字の区別のある正規表現」をクリックできます。 これらのオプションの例については、正規表現の例のトピックの、「大/小文字の区別」の例を参照してください。

  5. そのセルの外側を再度クリックします。

    テスト・オブジェクト・マップでの作業の場合は完了です。 マップ中で「単一化」ウィザードを使用した場合は、「次へ」をクリックし、「完了」をクリックします。

  6. オブジェクト・マップ内で「保管」をクリックします。
タスクの結果

詳しくは、テスト・オブジェクト・マップ の関連トピックを参照してください。

このタスクについて

正規表現の構文の例と使用例については、正規表現の例の関連トピックを参照してください。

正規表現の完全な構文に関する情報は、API 資料の util.regex パッケージを参照してください。

検査ポイント・エディターから数値範囲を使用するには、以下のようにします。

  1. 検査ポイント・エディターのプロパティー検査ポイントのグリッド表示画面で、「値」列で数値を選択します。
  2. 変更する値を右クリックし、「数値範囲への値の変換」ボタン 「数値範囲への値の変換」をクリックします。

    前にある青い「数値範囲への値の変換」ボタンは、値が正規表現であることを示します。


  3. 必要なら、値の横にある正符号 (+) をクリックして、「lower」「upper」、および 「compareBounds」プロパティーを参照します。

    • 「lower」は、範囲の下限です。 編集するには、その下限値をダブルクリックします。 編集し終えたら、セルの外側をクリックします。
    • 「upper」は、範囲の上限です。 編集するには、その上限値をダブルクリックします。 編集し終えたら、セルの外側をクリックします。
    • 「compareBounds」値をダブルクリックします。 使用する境界をリストから選択します。 「lower & upper」がデフォルトです。

      例えば、下限を 2、上限を 20 にして、「lower & upper」を使用する場合は、以下のように範囲を設定します。

      Range[2 .. 20]

      2 から 20 までの間のすべての数値 (2 および 20 を含む) が合格します。

      同じ数値を使用し、「compareBounds」値に「lower & upper」の代わりに「lower」を選択する場合は、以下のように範囲を設定します。

      Range[2 .. 20>

      2 から 20 までの間のすべての数値 (2 を含み 20 を除く) が合格します。

  4. 「保管」をクリックします。
タスクの結果

詳しくは、検査ポイント・エディター の関連トピックを参照してください。

数値範囲は、数値からでも、整数または浮動小数点の書式のストリングからでも作成できます。 テスト・オブジェクト・マップか、検査ポイント・エディターおよび検査ポイント・コンパレーターで、プロパティーを数値範囲に変換できます。 プロパティー検査ポイントからでも、すべてのタイプのデータ検査ポイントからでも、数値範囲を使用できます。 以下に、さまざまな検査ポイントの表示から正規表現に変換する方法について説明します。 数値範囲への変換も、「数値範囲への値の変換」ボタン 「数値範囲への値の変換」メニューまたはボタンを使用する点を除いて、同じように機能します。

検査ポイント・エディターから正規表現を使用するには、以下のようにします。

このタスクについて

すべてのタイプの検査ポイントで、値を正規表現に変換できます。 プロパティー、データ (リスト)、およびデータ (テーブル) の場合は、前述の数値範囲の説明と同様に、「値」フィールドから変換します。 (変更する値を右クリックし、「正規表現への値の変換」ボタン 「正規表現への値の変換」をクリックします。)

データ (メニュー階層) 検査ポイントの場合は、データ・ペインのメニュー項目をダブルクリックして、小さなグリッド・エディターを開きます。 グリッド内で変更する値を右クリックし、「正規表現への値の変換」ボタン 「正規表現への値の変換」をクリックします。 それから、説明どおりに編集できます。 完了したら、編集グリッドを閉じます。

データ (ツリー階層) 検査ポイントの場合は、データ・ペイン内のツリー・ノードをダブルクリックして、小さなテキスト・エディターを開きます。 ツールバーの「正規表現への値の変換」ボタン 「正規表現への値の変換」ボタンをクリックします。それから、テキスト・ボックス内で編集できます。 完了したら、エディターを閉じます。

データ (テキスト) 検査ポイントの場合、検査ポイント・エディターのデータ・ペインのツールバーにある「正規表現への値の変換」ボタン 「正規表現への値の変換」をクリックします。データ・ペイン内のすべてのテキストが変換されます。 それから、データ・ペインの右側でこのテキストを編集できます。 一般にこの方法は、少量のテキストの場合のみ効果的です。 テキスト・プロパティーが必要な場合は、プロパティー検査ポイントを作成してから、「テキスト」プロパティー値を正規表現に変換できます。


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