機能テスト・スクリプトの実行
このセクションでは、機能テストのテスト実行段階について説明します。
再生前のテスト環境の復元
環境とテスト対象アプリケーションの両方の状態が、スクリプトの再生に影響することがあります。記録された環境と再生される環境が違う場合は、再生に関する問題が発生することがあります。
Functional Tester からのスクリプトの実行
Functional Tester からスクリプトを実行すると、記録されているすべてのアクション (アプリケーションの開始、アプリケーションで実行するアクション、検査ポイント、アプリケーションの停止など) が再生されます。
TestManager からのスクリプトの実行
スクリプトの実行時、TestManager は一時スイートを作成し、スイートを実行し、実行が完了した後そのスイートを除去します。TestManager の「テスト・スクリプト」ウィンドウ、または TestManager の
「File」
メニューのどちらかからスクリプトを実行できます。
スクリプト再生の一時停止または停止
スクリプトの再生を一時停止または停止することができます。
スクリプトのデバッグ
他の Visual Basic または Java™ アプリケーションをデバッグする場合と同じプロセスを使用することにより、Functional Tester スクリプトをデバッグすることができます。 「Functional Test、Java スクリプト」で、Functional Tester デバッグ・パースペクティブでスクリプトのデバッグを実行することもできます。 これを使用することで、Java 開発ツールキットに付属するデバッガーをより容易に開始できます。
スクリプトの実行
スクリプトを再生すると、Functional Tester は記録されたアクションをリプレイして、ソフトウェアのテスト・サイクルを自動化します。
テスト開発段階
テスト開発段階で、スクリプト記録時と同じバージョンのテスト対象アプリケーションを使用してスクリプトを再生し、意図したとおりに動作するかどうかを検証します。この段階により、アプリケーションの動作が期待通りであるかどうかが検証されます。
レグレッション・テスト段階
テスト対象アプリケーションの予測動作のベースラインがある場合、以後のビルドに関するレグレッション・テストを自動化できます。
再生モニター
再生時には、スクリプトの名前、実行中の行番号、状況アイコン、進行中のアクションの説明を再生モニターから確認できます。
ローカルおよびエージェント・コンピューター
Functional Tester プロジェクトを Rational® プロジェクトと関連付けると、TestManager を使用して、ローカル・コンピューターと呼ばれる単一の Windows® コンピューターから、 エージェント・コンピューターに指定したコンピューター上で Functional Tester スクリプトを実行することができます。
TestManager およびスクリプト実行
TestManager から Functional Tester スクリプトを実行する前に、事前の準備としていくらかのセットアップを行う必要があります。
ScriptAssure の使用
ScriptAssure® を使用することにより、テスト対象アプリケーションが更新された場合でも、スクリプトを正常に再生できます。
機能テストにおけるあいまいなオブジェクト認識
あいまいな認識は、Functional Tester がテスト対象システム内でオブジェクトを一意的に識別できないときに発生します。一般には、スクリプト再生によって開始されたテスト対象アプリケーションのインスタンスとスクリプト再生の前に意図せずに開いたままにしていた同じアプリケーションのインスタンスとを、Functional Tester が区別できないときに発生します。また、1 つのアプリケーションから同一のウィンドウが複数開かれている場合や、同一の HTML 文書が複数ある場合にも、そのようになります。重複するアプリケーションを閉じないなら、あいまいな認識によってスクリプト再生が失敗します。
機能テストの再生失敗時の画面スナップショット
スクリプトの再生で RFT 例外がスローされる場合、Functional Tester は失敗した時点での画面スナップショットを取ります。画面スナップショットにはログを介してアクセスできます。
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