端末の状態は、スクリプトの記録時に記録されます。スクリプトを再生する際、Functional Tester は端末が記録時の状態と一致する状態になるまで待機しなければなりません。ホストが入力を受け取る準備が整う前にホストにコマンドが送信されてしまうという事態を回避するには、状態を同じにする必要があります。端末の状態は、オペレーター情報域 (OIA) 状況 (ロックまたはアンロック) によって判別され、OIA 状況は表示スペースのロードに依存しています。表示スペースのロードは瞬間的なプロセスではなく、接続タイプが異なるとロードする表示スペースも異なります。
同期アルゴリズムが使用するデフォルトの待機期間値は、以下のとおりです。
アルゴリズム | 同期設定 |
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デフォルト同期および 5250 同期 |
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TN3270E 同期 | 最小待機時間 (ミリ秒単位): 250 |
「設定」ウィンドウを使用すると、これらの値を変更できます。
「タイムアウト」が 1200 ミリ秒に設定され、最後の 600 ミリ秒間に更新が生じると、このアルゴリズムはさらに 600 ミリ秒間、次の更新を待機します。 この追加の待機期間の最後の 300 ミリ秒間にさらに更新が生じると、このアルゴリズムはさらに 600 ミリ秒間、次の更新を待機します。これは、最後の追加の待機期間における後半の期間中に更新を受け取らなくなるまで継続します。
この時点で端末の状態は、OIA 状況に応じて、LOADED (キーボードのロック済み) または READY (キーボードのロック解除済み) のいずれかです。
サーバーは、表示スペースの更新情報が送信されることをアルゴリズムに通知します。この同期アルゴリズムは、「設定」ウィンドウの「最小待機時間」フィールドで指定した期間待機し、次に OIA 状態を照会して READY を報告するかどうかを判別します。この同期アルゴリズムが「設定」ウィンドウの「タイムアウト」フィールドに指定されている期間待機しても OIA 状態が READY にならない場合、このアルゴリズムは状態 LOADED を報告します。その他すべての場合には、状態 UNINITIALIZED を報告します。このアルゴリズムでは、ホスト上に TN3270 サーバーの適切なサービス・レベルがインストールされていることが必要です。
コンテンション解消設定を変更するには、以下のようにします。Extension for Terminal-based Applications ウィンドウで、「拡張」をクリックして「拡張設定」ウィンドウを開きます。 「オプション拡張設定の構成」リストで negotiateCResolution プロパティーにスクロールします。このプロパティーの設定を「True」から「False」に変更します。
スクリプトを再生すると、Functional Tester はホスト端末が記録スクリプトからのコマンドの実行を継続する前に、適切な状態を表示するのを待機します。
「設定」ウィンドウで時間設定を変更できます。