検査ポイントおよびアクション・ウィザードは、「記録」ツールバーの「検査ポイント・コマンドまたはアクション・コマンドの挿入」ボタン を使用して開くことができます。
このウィザードでは、アプリケーションでテストするオブジェクトまたは画面を選択して、それらに実行するテストのタイプを選択します。
最初のステップは、「オブジェクトの選択」ページです。
オブジェクトを選択して「次へ」をクリックすると、「アクションの選択」ページが表示されます。このページで、テスト・オブジェクト上で実行するアクションを選択します。「プロパティー検査ポイントの実行」、「データ検査ポイントの実行」または「イメージ検査ポイントの実行」を選択した場合、「検査ポイント・データ」ページが最終ページになります。
このページでデータを確認または編集した後に、「完了」をクリックすると、検査ポイントの記録が完了します。
メタデータはウィンドウの左ペインに表示されます。特定のデータの管理方法を定義する一揃いのプロパティーが表示されます。このグリッドは編集可能です。例えば、このメタデータ・グリッドでは、テキスト検査ポイントの「大文字小文字の無視」や「空白のルール」を編集できます。編集するには、「値」列内の値をダブルクリックします。
オブジェクトのプロパティーは、右ペインにグリッド・フォーマットで表示されます。 グリッド内のプロパティーは、「テスト・オブジェクト」ツリー内で強調表示されているオブジェクトに属するものです。 プロパティーは左の列に、プロパティーの値は右の列に表示されます。 どのプロパティーをテスト対象にするかは「プロパティー」列で編集し、プロパティーの値自体は「値」列で編集できます。
デフォルトでは、すべてのプロパティーにはチェック・マークが付いていません。つまり、テストされないという意味です。 テストするプロパティーには、1 つずつチェックを付けて選択します。 チェックを付けたプロパティーは、この検査ポイントを使用したスクリプトを再生するたびにテストされます。 リストにあるすべてのプロパティーにチェックを付けるには、グリッドの上にある「すべてチェック」ツールバー・ボタンをクリックします。 すべてのプロパティーをクリアするには、「すべてチェック解除」ボタンを使用します。 テストするプロパティーの数によっては、上記のボタンのいずれかを使用して、まずすべてを選択するかまたはすべての選択を解除し、それから個別に対象外を選択解除するかまたは対象を選択するほうが、簡単であることもあります。 プロパティー検査ポイントを使用する場合は、関係する特定のプロパティーのみをテストすることをお勧めします。
グリッドにはネストされたツリー階層が使用されています。 リストにフォルダーが表示されている場合、フォルダーをダブルクリックするか、または展開 (+) アイコンを選択することにより、フォルダーを展開できます。 フォルダー・アイコン自体を選択または選択解除すると、フォルダー・アイコン直下のすべてのプロパティーがテスト対象になるかまたはテスト対象から解除されます。
値を編集するには、グリッド・セルをダブルクリックします。 クリックしたセルが編集可能になります。 セルの外側をクリックすると、編集内容が有効になります。 たいていは、値をダブルクリックするとセルが編集可能フィールドになり、値のみを変更できます。 一部の特殊な場合には、情報を含む別のダイアログ・ボックスが表示されます。 例えば、プロパティーが色の場合、色の値をダブルクリックすると、標準の「色」ダイアログ・ボックスが開きます。 編集はこの「色」ダイアログ・ボックスで行い、その後ダイアログ・ボックスを閉じます。 しかし場合によっては、値をダブルクリックすると、「値」列にドロップダウン・リストが表示されることもあります。 例えば、「True」または「False」のいずれかの値がドロップダウン・リストに表示されるという場合です。
グリッドには、プロパティー検査ポイント表示用に、以下のツールバー・ボタンがあります。 このボタンは、現在表示されているデータに対してのみ機能します。
「切り取り」 -- 選択したプロパティーを切り取ります。 切り取ったプロパティーはエディター・クリップボードに置かれ、貼り付けが可能です。
「コピー」 -- 選択したプロパティーをエディター・クリップボードにコピーします。
「貼り付け」 -- 切り取ったかコピーしたプロパティーを、エディター・クリップボードから貼り付けます。
「削除」 -- 選択したプロパティーを削除します。 削除したプロパティーは、エディター・クリップボードに残りません。
「大/小文字の区別のある正規表現」 -- 大/小文字を区別した正規表現比較操作のオン/オフを切り替えます。
「正規表現への値の変換」-- プロパティー値を正規表現に変換します。
詳細は、完全一致プロパティーをパターンに置換するを参照してください。
「数値範囲への値の変換」-- プロパティー値を数値範囲に変換します。
詳細は、完全一致プロパティーをパターンに置換するを参照してください。
「正規表現の評価」 -- 正規表現エバリュエーターを表示します。
これを使用することにより、検査ポイントで試す前に正規表現をテストすることができます。
「データプール参照への値の変換」
「データプール参照の取り消し」 -- データプール参照を使用して、検査ポイントでリテラル値の代わりにデータプールを使用します。
検査ポイント内のデータプール参照を取り消します。
「すべてチェック」-- リスト内のすべてのプロパティーの前にチェック・マークを付けます。
チェックを付けたプロパティーは、この検査ポイントを使用したスクリプトを再生するたびにテストされます。
「すべてチェック解除」-- リスト内のすべてのプロパティーのチェック・マークをクリアします。
チェックを解除したプロパティーは、この検査ポイントを使用したスクリプトを再生するときにはテストされません。
「チェックの付いていないプロパティーを隠す」/「すべてのプロパティーの表示」 -- 「チェックの付いていないプロパティーを隠す」をクリックすると、チェックの付いていないプロパティーが非表示になります。
したがって、テスト対象のプロパティーだけが表示されます。
チェックの付いていないものも含めてすべてのプロパティーを表示するには、「すべてのプロパティーの表示」をクリックします。
データ検査ポイントは、データに対してどのテストを行うかに応じて、5 通りに表示することができます。このダイアログ・ボックスに表示されるインターフェースは、検査ポイントの記録後に検査ポイント・エディターに表示されるものと同じです。
5 通りのデータ表示それぞれについて詳しくは、以下の各項目に関して、『検査ポイント・エディター』の該当するセクションを参照してください。
データ検査ポイント -- メニュー階層表示
データ検査ポイントを作成し、「メニュー階層」または「プロパティー付きのメニュー階層」テストを選択すると、メニューはツリー・フォーマットで表示されます。ここに挙げた「メニュー階層」と「プロパティー付きのメニュー階層」は例に過ぎません。「データ値」フィールドのテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。これら 2 つ以外の値も、リストに表示される可能性があります。
データ検査ポイント -- テキスト表示
データ検査ポイントを作成し、「可視テキスト」テストを選択すると、テキストはテキスト・ボックス・フォーマットで表示されます。ここに挙げた「可視テキスト」は一例に過ぎません。 「データ値」フィールドのテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。これ以外の値も、リストに表示される可能性があります。
データ検査ポイント -- テーブル表示
データ検査ポイントを作成し、「テーブル内容」または「選択されたテーブル・セル」テストを選択すると、テーブル・データはテーブル・フォーマットで表示されます。ここに挙げた「テーブル内容」と「選択されたテーブル・セル」は例に過ぎません。「データ値」フィールドのテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。これら以外の値も、リストに表示される可能性があります。
データ検査ポイント -- ツリー階層表示
データ検査ポイントを作成し、「ツリー階層」テストを選択すると、データはツリー・フォーマットで表示されます。ここに挙げた「ツリー階層」は一例に過ぎません。 「データ値」フィールドのテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。これ以外の値も、リストに表示される可能性があります。
データ検査ポイント -- リスト表示
データ検査ポイントを作成し、「リスト・エレメント」テストを選択すると、データはリスト・フォーマットで表示されます。ここに挙げた「リスト・エレメント」は一例に過ぎません。「データ値」フィールドのテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。これ以外の値も、リストに表示される可能性があります。
「テスト・オブジェクト」ペインは、「検査ポイント・データ」ページの左上のペインです。「テスト・オブジェクト」ツリーは、スクリプトのオブジェクト・マップの一部のみを表示するものです。この階層表示には、検査ポイント内のオブジェクトのみが含まれます。「テスト・オブジェクト」ツリーは編集できません。ツリー内でオブジェクトを選択して、右ペインのプロパティー・リストでそのプロパティーを編集することができます。
ツリー内のフォルダーをダブルクリックすると、フォルダー直下のオブジェクトを展開したり折りたたんだりできます。ツリー内の個々のオブジェクトをクリックすると、そのプロパティーがプロパティー・リストに表示されます。
認識データは左下のペインに表示されます。 「認識」タブには、Functional Tester で使用される認識データが表示され、編集はできません。 「管理」タブは、オブジェクトの内部管理データを表示します。 これら「認識」プロパティーと「管理」プロパティーによって、テスト・オブジェクトは管理および記述されます。 認識および管理のデータはスクリプトのオブジェクト・マップからのプロパティーで、関連付けられているスクリプトとの関連でそれぞれテスト・オブジェクトを見付けそして管理します。 この情報を使用して、関連付けられているテスト対象アプリケーション内でテスト・オブジェクトがどのようなオブジェクトなのかを把握することができます。
「メタデータ」タブには、特定のデータの管理方法を定義する一揃いのプロパティーが表示されます。「メタデータ」グリッドは編集可能です。例えば、「メタデータ」グリッドで、テキスト検査ポイントの「大文字小文字の無視」や「空白のルール」を編集できます。編集するには、「値」列内の値をダブルクリックします。
ペインに表示される「認識」と「管理」のプロパティーは、検査ポイントが作成された時点での、テスト・オブジェクトのオブジェクト・マップ・プロパティーのスナップショットになります。そして、アプリケーション開発が進むにつれて、これらのプロパティーが履歴情報ともなります。