あいまいな認識は、Functional Tester がテスト対象システム内でオブジェクトを一意的に識別できないときに発生します。一般には、スクリプト再生によって開始されたテスト対象アプリケーションのインスタンスとスクリプト再生の前に意図せずに開いたままにしていた同じアプリケーションのインスタンスとを、Functional Tester が区別できないときに発生します。また、1 つのアプリケーションから同一のウィンドウが複数開かれている場合や、同一の HTML 文書が複数ある場合にも、そのようになります。重複するアプリケーションを閉じないなら、あいまいな認識によってスクリプト再生が失敗します。
Functional Tester がスクリプトの再生中にテスト対象アプリケーションのインスタンスを複数検出すると、
「あいまいな認識」ウィンドウが開き、重複するインスタンスを閉じて再生を再開することができます。
あいまいな認識にならないようにする
あいまいな認識が発生する場合の原因として、前の操作でテスト・スクリプトを再生したときに開いたウィンドウがそのまま残っていることがよくあります。
この問題を回避するため、次の操作を行います。
- テスト対象アプリケーションを閉じるという操作を、テスト・スクリプトの最後に記録します。
- スクリプトの再生に失敗した場合は、スクリプトの再生時に開いたすべてのウィンドウを閉じてから、スクリプトを再生をやり直します。
あいまいな認識の処理
「あいまいな認識」ウィンドウが開く場合は、その状態を訂正してから、再生を再開します。
「あいまいな認識」ウィンドウが開いて、再生が一時停止します。
- 「あいまいな認識」ウィンドウが見えるようになるまで、開いているウィンドウを次々に最小化します。
- 「あいまいな認識」ウィンドウに表示されている情報を使用して、重複するアプリケーション・インスタンスを検出して閉じます。
- 「あいまいな認識」ウィンドウの「OK」をクリックして、再生を再開します。