検査ポイント・エディターでは、いくつかのエレメントの色の設定を指定できます。
以下のセクションでは、「検査ポイント・エディター」ウィンドウ部分およびツールバーについて説明します。
メタデータはウィンドウの左ペインに表示されます。特定のデータの管理方法を定義する一揃いのプロパティーが表示されます。このグリッドは編集可能です。例えば、このメタデータ・グリッドでは、テキスト検査ポイントの「大文字小文字の無視」や「空白のルール」を編集できます。編集するには、「値」列内の値をダブルクリックします。
検査ポイント・エディター上部のツールバーには、5 つのボタンがあります。
「ファイル: 保管」 -- 行った編集を保管します。
「ファイル: 復帰」 -- 最後に保管したデータの状態に復帰します。
検査ポイントを開いてから編集を保管していない場合は、検査ポイントを開いたときの状態に戻ります。
編集を行って編集内容を保管してある場合は、最後に保管したときの状態に戻ります。
「ファイル: チェックアウト」 -- ClearCase® から検査ポイントをチェックアウトします。
検査ポイントがチェックインされているときは、「ファイル: チェックアウト」 ボタンが使用可能になります。
検査ポイントがチェックインされていない場合は、「ファイル: チェックアウト」ボタンは使用できません。
「テスト・オブジェクト情報の非表示/表示」 -- 「エディター」ウィンドウの「テスト・オブジェクト」および「認識データ」ペインの表示/非表示を切り替えます。
この情報が非表示になっている場合、「エディター」ウィンドウ全体はメインのデータ域として使用されます。
これはスティッキーな設定です。つまり、次に「エディター」ウィンドウを開いたときには、最後に設定したとおりに表示されます。
ただし、「テスト・オブジェクト」ツリーに複数のノードがある場合は、設定に関係なく、次に「検査ポイント・エディター」ウィンドウを開いたときにペインが表示されます。
「ベースラインの置換」 --
ベースライン・イメージを新しいイメージと置き換えます。新しいイメージは、それ以降の再生のベースラインになります。
イメージ検査ポイントを再キャプチャーするために、検査ポイントおよびアクション・ウィザードが呼び出されます。
「ヘルプ」-- 検査ポイント・エディターのヘルプを表示します。
Functional Test のヘルプは、Functional Tester の「ヘルプ」メニューからいつでも表示できます。
メニュー・バーには、このトピックで説明されているツールバー・ボタンで表わされるのと同じコマンドが含まれています。
「ファイル」-- 前述の『メイン・ツールバー』セクションにリストされているボタンと同じ「保管」、 「復帰」、「チェックアウト」、および「終了」コマンドがあります。
「編集」-- このメニューに含まれるコマンドは、後述の『プロパティー検査ポイント』のセクションで列挙されているボタンと同じです。
「テスト・オブジェクト」>「強調表示」-- テスト・アプリケーションが開いている場合、「テスト・オブジェクト」ツリー内のオブジェクトを選択した後に、このコマンドをクリックすると、オブジェクトがアプリケーション内で強調表示されます。 アプリケーション内のオブジェクトを確認する必要がある場合に、この機能を使用してください。
「設定」>「ツールバー」-- このツールバーは、ツールバーの表示を制御します。 「ファイル」、「メタデータ」および「ヘルプ」ツールバーを非表示/表示します。 「ツリー上のテスト・オブジェクトの外観」には「テスト・オブジェクトの外観の編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。そこでは、「テスト・オブジェクト階層」内の各オブジェクトに表示するテキストをカスタマイズすることができます。 「テスト・オブジェクト情報を隠す」は、「エディター」ウィンドウの 「テスト・オブジェクト」および「認識データ」 ペインの表示/非表示を切り替えます。
「ヘルプ」-- 検査ポイント・エディターのヘルプを表示します。 Functional Tester のヘルプは、Functional Tester の「ヘルプ」メニューからいつでも表示できます。
検査ポイント・エディターの右ペインは、検査ポイント・データを表示する場所です。例えば、プロパティー検査ポイントの場合には、「プロパティー」と「値」の列はここに表示されます。これは、検査ポイント・データを編集する場所です。
以下のセクションで説明されるように、検査ポイントの記録から取得できる表示には、7 つの異なるタイプがあります。
プロパティー検査ポイント -- グリッド表示
プロパティー検査ポイントを作成する場合、オブジェクト・プロパティーはグリッド・フォーマットで表示されます。 記録に関しては、プロパティー検査ポイントの作成を参照してください。 グリッド内に表示されるプロパティーは、「テスト・オブジェクト」ツリー内で強調表示されているオブジェクトに属するものです。 プロパティーは左の列に、プロパティーの値は右の列に表示されます。 どのプロパティーをテスト対象にするかはプロパティー用のチェック・ボックスにチェック・マークを付けて 「プロパティー」 列で編集し、プロパティーの値自体は「値」列で編集できます。
デフォルトでは、すべてのプロパティーにはチェック・マークが付いていません。つまり、テストされないという意味です。
テストするプロパティーには、1 つずつチェックを付けて選択します。
チェックを付けたプロパティーは、この検査ポイントを使用したスクリプトを再生するたびにテストされます。
リストにあるすべてのプロパティーにチェックを付けるには、グリッドの上にある「すべてチェック」ツールバー・ボタン をクリックします。
すべてのプロパティーをクリアするには、グリッドの上の「すべてチェック解除」ボタン
を使用します。
テストするプロパティーの数によっては、上記のボタンのいずれかを使用して、まずすべてを選択するかまたはすべての選択を解除し、それから個別に対象外を選択解除するかまたは対象を選択するほうが、簡単であることもあります。
プロパティー検査ポイントを使用する場合は、関係する特定のプロパティーのみをテストすることをお勧めします。
グリッドにはネストされたツリー階層が使用されています。 リストにフォルダーが表示されている場合、フォルダーをダブルクリックするか、または展開アイコンを選択することにより、フォルダーを展開できます。 フォルダー・アイコン自体を選択または選択解除すると、フォルダー・アイコン直下のすべてのプロパティーがテスト対象になるかまたはテスト対象から解除されます。
値を編集するには、グリッド・セルをダブルクリックします。 すると、そのセルが編集可能になります。 セルの外側をクリックすると、編集内容が有効になります。 たいていは、値をダブルクリックするとセルが編集可能フィールドになり、値のみを変更できます。 一部の特殊な場合には、情報を含む別のダイアログ・ボックスが表示されます。 例えば、プロパティーが色の場合、色の値をダブルクリックすると、標準の「色」ダイアログ・ボックスが開きます。 編集はこの「色」ダイアログ・ボックスで行い、その後ダイアログ・ボックスを閉じます。 しかし場合によっては、値をダブルクリックすると、「値」列にドロップダウン・リストが表示されることもあります。 例えば、「True」または「False」のいずれかの値がドロップダウン・リストに表示されるという場合です。 値がストリングあるいは複合値タイプである場合、その上で右クリックして「開く」を選択することで、値を別個のウィンドウに表示できます。このウィンドウには長いテキスト行を表示できるので、テキストの編集はより容易になります。
グリッドには、プロパティー検査ポイント表示用に、以下のツールバー・ボタンがあります。 このボタンは、現在表示されているデータに対してのみ機能します。
「切り取り」 -- 選択したプロパティーを切り取ります。 切り取ったプロパティーはエディター・クリップボードに置かれ、貼り付けが可能です。
「コピー」 -- 選択したプロパティーをエディター・クリップボードにコピーします。
「貼り付け」 -- 切り取ったかコピーしたプロパティーを貼り付けます。 貼り付けたプロパティーは、アルファベット順で表示に挿入されます。
「削除」 -- 選択したプロパティーを削除します。 削除したプロパティーは、クリップボードに残りません。
「大/小文字の区別のある正規表現」-- 大/小文字を区別した比較操作のオン/オフを切り替えます。
「正規表現への値の変換」-- 「更新されたテスト・オブジェクトのプロパティー」グリッド内の認識プロパティー値を正規表現に変換します。
詳細は、完全一致プロパティーをパターンに置換するを参照してください。
「数値範囲への値の変換」 -- 「更新されたテスト・オブジェクトのプロパティー」グリッド内の認識プロパティー値を数値範囲に変換します。
詳細は、完全一致プロパティーをパターンに置換するを参照してください。
「正規表現の評価」 -- 正規表現エバリュエーターを表示します。
これを使用することにより、検査ポイントで試す前に正規表現をテストすることができます。
「データプール参照への値の変換」 -- 検査ポイントでリテラル値ではなく、データプール参照を使用してデータプールを使用します。
「データプール参照の取り消し」-- 検査ポイント内のデータプール参照を取り消します。
データプール参照および検査ポイントについてを参照してください。
「すべてチェック」-- リスト内のすべてのプロパティーの前にチェック・マークを付けます。
チェックを付けたプロパティーは、この検査ポイントを使用したスクリプトを再生するたびにテストされます。
「すべてチェック解除」-- リスト内のすべてのプロパティーのチェック・マークをクリアします。
チェックを解除したプロパティーは、この検査ポイントを使用したスクリプトを再生するときにはテストされません。
「チェックの付いていないプロパティーを隠す」 -- 「チェックの付いていないプロパティーを隠す」をクリックすると、チェックの付いていないプロパティーが隠れます。
したがって、テスト対象のプロパティーだけが表示されます。
チェックの付いていないものも含めてすべてのプロパティーを表示するには、「すべてのプロパティーの表示」をクリックします。
グリッドには、プロパティー検査ポイント表示用に、以下のポップアップ・メニュー・コマンドがあります。 このコマンドにアクセスするには、「値」列の値を右クリックします。
「開く」 -- 値がストリングあるいは複合値タイプである場合、この操作により、値を別個のウィンドウに表示できます。このウィンドウには長いテキスト行を表示できるので、テキストの編集はより容易になります。
「大/小文字の区別のある正規表現」 -- 大/小文字を区別した正規表現比較操作のオン/オフを切り替えます。
「正規表現の評価」 -- 正規表現エバリュエーターを表示します。
これを使用することにより、検査ポイントで試す前に正規表現をテストすることができます。
「正規表現への値の変換」-- プロパティー値を正規表現に変換します。
詳細は、完全一致プロパティーをパターンに置換するを参照してください。
「正規表現の取り消し/やり直し」 -- 正規表現の変換をやり直す、または取り消します。
「数値範囲への値の変換」-- プロパティー値を数値範囲に変換します。
詳細は、完全一致プロパティーをパターンに置換するを参照してください。
「数値範囲の取り消し」 -- 数値範囲をやり直す、または取り消します。
「データプール参照への値の変換」 -- 検査ポイントでリテラル値ではなく、データプール参照を使用してデータプールを使用します。
「データプール参照の取り消し」-- 検査ポイント内のデータプール参照を取り消します。
データ検査ポイント -- メニュー階層表示
データ検査ポイントを作成し、「メニュー階層」または「プロパティー付きのメニュー階層」テストを選択すると、メニューはメイン・データ域 (右ペイン) にツリー・フォーマットで表示されます。 ここに挙げた「メニュー階層」と「プロパティー付きのメニュー階層」は 2 つの例に過ぎません。 「データ値」フィールドに表示されるテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。 これら 2 つ以外の値も表示される可能性があります。
検査ポイントの記録方法に応じて、ツリーにはアプリケーションのメニュー階層全体か、またはトップレベル・メニューとそのサブ項目が表示されます。 メニュー・バー全体を選択した場合は、各トップレベル・メニューは、メニュー・バーに左から右に表示された順序で、上から下へツリー状に表示されます。 個々のメニュー項目は、それぞれのトップレベル・メニューの下に表示されます。 正符号 (+) および負符号 (-) を使用して、各トップレベル・メニューのリストの開閉を行います。
デフォルトでは、すべてのメニュー項目がチェック・マーク付きで表示され、テスト対象であることを表します。 チェックを付けた項目はこの検査ポイントを使用したスクリプトを再生するたびにテストされ、チェックを解除した項目はテストされません。 ツリーの上にある「すべてチェック」ボタンをクリックすると、すべてのメニュー項目にチェックを付けることができます。すべての項目をクリアするには、「すべてチェック解除」ボタンを使用します。
ツリーの上にある 「切り取り」、 「コピー」、「貼り付け」、「削除」、 「すべてチェック」、および「すべてチェック解除」 ツールバー・ボタンはツリー階層上の選択したメニュー項目に適用され、検査ポイント・エディター内でのみ適用されます。(システム・クリップボードを使用しません。)
データ検査ポイント -- テキスト表示
データ検査ポイントを作成し、「可視テキスト」テストを選択すると、テキストはメイン・データ域 (右ペイン) にテキスト・ボックス・フォーマットで表示されます。 ここに挙げた「可視テキスト」は一例に過ぎません。 「データ値」フィールドに表示されるテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。 これ以外の値も表示される可能性があります。
テキストは、ごく基本的なテキスト・エディターのように使用できるテキスト・ボックスに表示されます。このテキスト・ボックスで直接入力および編集できます。検査ポイント・データを編集するには、このエリアでテキストに編集を加えてください。
データ検査ポイント -- テーブル表示
データ検査ポイントを作成し、「テーブル内容」または「選択されたテーブル・セル」テストを選択すると、テーブル・データはメイン・データ域 (右ペイン) にテーブル・フォーマットで表示されます。 ここに挙げた「テーブル内容」と「選択されたテーブル・セル」は 2 つの例に過ぎません。 「データ値」フィールドに表示されるテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。 これら以外の値も表示される可能性があります。
テーブルにはアプリケーション内のテーブルと同じ情報が表示されます。 検査ポイント・データを編集するには、テーブル内の任意のセルをダブルクリックして、セルを編集します。
テーブル域の上にある「切り取り」、 「コピー」、「貼り付け」、および「削除」 ツールバー・ボタンは選択行 (複数も可) に適用され、検査ポイント・エディター内でのみ適用されます。 (システム・クリップボードを使用しません。)
テーブル項目を右クリックすると、ポップアップ・メニューにアクセスできます。 コマンドは、前述の『プロパティー検査ポイント -- グリッド表示』のセクションで列挙されているコマンドと同じです。
データ検査ポイント -- ツリー階層表示
データ検査ポイントを作成し、「ツリー階層」または「選択されたツリー階層」テストを選択すると、データはメイン・データ域 (右ペイン) にツリー・フォーマットで表示されます。 ここに挙げた「ツリー階層」と「選択されたツリー階層」は 2 つの例に過ぎません。 「データ値」フィールドに表示されるテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。 これら 2 つ以外の値も表示される可能性があります。
ツリーの上にある 「切り取り」、 「コピー」、「貼り付け」、「削除」、 「すべてチェック」、および「すべてチェック解除」ツールバー・ボタンはツリー階層上の選択項目に適用され、検査ポイント・エディター内でのみ適用されます。(システム・クリップボードを使用しません。)
データ検査ポイント -- リスト表示
データ検査ポイントを作成し、「リスト・エレメント」テストを選択すると、データはメイン・データ域 (右ペイン) にリスト・フォーマットで表示されます。 ここに挙げた「リスト・エレメント」は一例に過ぎません。「データ値」フィールドに表示されるテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。 これ以外の値も表示される可能性があります。
リストの上のツールバー・ボタンは、前述の『プロパティー検査ポイント -- グリッド表示』セクションで説明されているオブジェクト・プロパティ・グリッドにあるツールバー・ボタンと同じものです。 ボタンの機能も同じですが、このボタンは選択したリスト項目に適用されるという点だけが異なります。 「切り取り」、「コピー」、 「貼り付け」、および「削除」、「すべてチェック」、および「すべてチェック解除」ツールバー・ボタンは、検査ポイント・エディター内でのみ適用されます。 (システム・クリップボードを使用しません。) 「挿入」ボタンについては前述されています。
データ検査ポイント -- 状態表示
データ検査ポイントを作成し、「チェック・ボックス・ボタンの状態」または「トグル・ボタンの状態」テストを選択すると、データはメイン・データ域 (右ペイン) にリスト・フォーマットで表示されます。 ここに挙げた「チェック・ボックス・ボタンの状態」と「トグル・ボタンの状態」は 2 つの例に過ぎません。 「データ値」フィールドに表示されるテストのリストは、オブジェクトのプロキシーによって提供される情報に依存します。 これ以外の値も表示される可能性があります。
これは「検査ポイント・エディター」ウィンドウの左上のペインで、スクリプトのオブジェクト・マップの一部のみを表示するものです。この階層表示には、検査ポイント内のオブジェクトのみが含まれます。「テスト・オブジェクト」ツリーは編集できません。プロパティー検査ポイントの場合、ツリー内でオブジェクトを選択して、右ペインのプロパティー・リストでそのプロパティーを編集することができます。
ツリー内のフォルダーをダブルクリックすると、フォルダー直下のオブジェクトを展開したり折りたたんだりできます。ツリー内の個々のオブジェクトをクリックすると、そのプロパティーがプロパティー・リストに表示されます。
各ノードの左側のチェック・ボックスは、そのノードがテスト対象であるかどうかを示します。チェックした項目がテストの対象になります。
これは「エディター」ウィンドウの左下のペインです。 「認識」タブには、Functional Tester で使用される認識データが表示され、編集はできません。 「管理」タブには、オブジェクトの内部管理データが表示され、編集はできません。 これらのプロパティーは、テスト・オブジェクトの管理および記述のために使用されます。 認識および管理のデータはスクリプトのオブジェクト・マップからのプロパティーで、関連付けられているスクリプトとの関連において、それぞれテスト・オブジェクトを見付けて管理する目的で使用されます。 この情報を使用して、関連付けられているテスト対象アプリケーション内でテスト・オブジェクトがどのようなオブジェクトなのかを把握することができます。
「メタデータ」タブには、特定のデータの管理方法を定義する一揃いのプロパティーが表示されます。このグリッドは編集可能です。例えば、このメタデータ・グリッドでは、テキスト検査ポイントの「大文字小文字の無視」や「空白のルール」を編集できます。編集するには、「値」列内の値をダブルクリックします。
「認識」と「管理」のプロパティーは、検査ポイントが作成された時点での、テスト・オブジェクトのオブジェクト・マップ・プロパティーのスナップショットです。アプリケーション開発が進むにつれて、これらが履歴情報となります。