Rational® Publishing Engine を Rational DOORS® に統合すると、Rational DOORS 内から直接、文書を生成できます。
インストール
Rational Publishing Engine をインストールする前に、
Rational DOORS をインストールします。
Rational Publishing Engine は、
Rational DOORS によって作成されたレジストリー・キーを変更する必要があります。
注: Rational Publishing Engine を Windows にインストールすると、
Rational DOORS の複数のレジストリー項目が更新されます。
Rational DOORS が
Rational Publishing Engine より後にインストールされた場合、
IBM® Installation Manager を開き、
「変更」をクリックして、
Rational Publishing Engine のウィザードを完了し、
Rational DOORS の構成をリセットします。
これにより、
Rational Publishing Engine インストーラーによって行われた最新のレジストリー変更が更新されます。レジストリーを手動で更新するには、『
Rational DOORS レジストリーの手動による更新』を参照してください。
Rational Publishing Engine のインストール時に、Rational DOORS アドインをインストールするかどうかを選択できます。このアドインがインストールされていると、Rational Publishing Engine テンプレートを Rational DOORS から直接発行できます。
Rational Publishing Engine を Rational DOORS より先にインストールした場合、レジストリー・キーが更新されないため、Rational DOORS は、Rational DOORS アドインに含まれている発行プラグインを見つけることができません。
テンプレートの作成
- Rational DOORS スキーマ・ディスカバリー・ウィザードを使用して、新しいスキーマを生成します。Rational DOORS モジュールのスキーマをディスカバーする際に、どの属性と列をテンプレートで使用できるようにするかを決定できます。それらの項目を選択してテンプレートに配置します。『スキーマ・ディスカバリー・ウィザードを使用した Rational DOORS データ・ソース・スキーマの追加』を参照してください。テンプレートを設計する際に、後で属性を昇格することもできます。属性は、通常の事前定義キーワード以外の宣言情報を要素に追加します。
ユーザー定義の Rational DOORS 属性には、標準の Rational DOORS スキーマ・ファイル内の属性ノード経由でのみアクセスできます。これらの属性を使用するには、XML スキーマ・ディスカバリー・ウィザードを使用して、属性値を XML 属性として昇格できます。属性は、例えば Module Name や Last Modified On プロパティーのように、1 回しか使用されない場合もあります。また、属性は、Object Heading や Object Text のように、1 つのオブジェクトに適用されていても複数回使用される場合もあります。どのオブジェクト属性が Rational DOORS モジュールに存在するかをディスカバーしてから、Rational Publishing Engine レポートに表示する必要があるかどうかを評価できます。モジュールに組み込まれている属性のリストにアクセスするには、メニューを選択します。
- 照会、属性、および変数を使用して、テンプレートにデータを追加します。
- Document Studio を使用してテンプレートを設計します。『Document Studio を使用したテンプレートのオーサリング』を参照してください。データ・ソース・スキーマに接続したら、文書の構成を計画して、データを抽出するためのコンテンツを定義できます。テンプレート開発プロセスの概要を確認するには、『文書テンプレートの設計』を参照してください。文書が大容量の場合は、文書ブロックごとに別個のテンプレートを作成できます。
- 複数の段落を格納するための共通コンテナー要素を構成します。各段落は、ソースの Rational DOORS モジュールからの特定のデータのみに段落を関連付けるテスト条件によって制御されます。フォーマット制御機構およびスタイル仕様を使用して出力が作成されます。『テンプレートへのエレメントの追加』を参照してください。1 x 1 テーブルに格納される Rational DOORS アナリスト・ダイアグラムでは、テーブルの代わりにコンテナー要素を使用できます。
- Rational DOORS のデータからテーブルを作成します。『テーブル・エレメントの追加』を参照してください。Rational DOORS のテーブルの外観を、Rational DOORS と完全に同一になるように再現することはできません。使用可能な Rational DOORS テーブル属性を使用して、新しいテーブルを生成できます。
- データ・ソース構成要素を使用して、実行時には不明な一部のプロパティーを定義できます。『データ・ソース構成エレメントの追加』を参照してください。例えば、今後使用できるように、まだ作成されていない Rational DOORS プロジェクトを追加してテスト・レポートを生成できます。
- 一般的なデータ・ソース URI の詳細バージョンであるフィルターを使用してデータの特定サブセットを指すことで、レポート生成時に Rational Publishing Engine がデータ・ソースから必要以上の情報を取得しないようにすることができます。これらのフィルターには、テンプレートで参照される必要なデータをすべて取得するために十分な条件が設定されている必要があります。そうでない場合、不完全なデータが含まれるレポートが生成されます。Rational Publishing Engine のネイティブ・フィルターの使用方法について詳しくは、『ネイティブ・フィルターを使用したデータの抽出』を参照してください。
文書の発行
- レポート・テンプレートを作成し、Rational DOORS データ・ポイントをレポート・テンプレートに取り込むと、さまざまな形式のレポートを作成できるようになります。レポートを生成する際には、そのレポートに含める情報が格納されているデータ・ソースに接続しなければなりません。 関連するデータを指すには、『Rational DOORS データ・ソースへの接続』を参照してください。
ヒント: Object Linking and Embedding (OLE) を
Rational DOORS データ・ソースから抽出できます。『
OLE オブジェクト』を参照してください。
- データ・ソース・スキーマがテンプレートに追加される前に文書仕様にテンプレートが割り当てられていた場合、その文書仕様は非同期状態になります。文書仕様を手動で同期するか、または文書仕様を現在のテンプレートと自動的に同期する設定オプションを選択できます。「文書仕様を現行のテンプレートと同期しますか?」設定の設定方法について詳しくは、『文書設計の設定』を参照してください。
- 文書を発行する前に、選択できる出力オプション、およびテンプレートで使用する要素に最適なオプションについて、『出力プロパティーの指定』のトピックを参照してください。
- これで、文書を発行する準備ができました。『文書の生成』を参照してください。
- Rational DOORS アドインがインストールされている場合は、Rational DOORS ユーザー・インターフェースから直接発行できます。
重要: ローカル文書生成の場合、Rational Publishing Engine は、
実行中の Rational DOORS クライアントに接続できますが、
リモート文書生成の場合、このオプションは使用できません。
「データベース」または「モジュール」ビューのいずれかからリモート生成エンジンを
使用して発行している場合、文書を生成する前に文書仕様に認証資格情報を入力して、
リモート Rational Publishing Engine サービスが
新しい Rational DOORS headless クライアントをインスタンス化して
レポート・データを引き出すことができるようにする必要があります。