クライアント・アプリケーションのランタイム・フラグおよびフォーマット設定フラグの構成

フラグと呼ばれるプロパティーをランチャー構成ファイルおよび Document Studio 構成ファイルに追加して、使用アプリケーションの特定のパラメーターを指定することができます。

始める前に

クライアント・アプリケーションに使用できるランタイム・フラグおよびフォーマット設定フラグのリストを調べて、このタスクを実行するのに使用するものを選択します。
表 1. ランタイムおよびフォーマット設定フラグ
フラグ 説明
-Dcom.ibm.rational.rpe.disablecommands truefalse

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.disablecommands=true

追加のセキュリティーとして、このフラグを設定して、プレコマンドおよびポストコマンドが Web サービス・アプリケーションによって実行されないようにすることができます。
-Dcom.ibm.rational.rpe.mc.maxerrorcount 数値。

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.mc.maxerrorcount=

クライアントが文書生成ジョブをリストするために、モニターおよび制御コンポーネントへの接続を試行する回数。 デフォルトの回数は 3 です。 一般に、サーバーは 6 回連続して接続を試行した後にアクセスできなくなります。サーバーは停止している可能性があり、管理者が再始動する必要があります。
-Dcom.ibm.rational.rpe.mc.url URL。

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.mc.url=http://host:port/rpemc/service

文書生成ジョブを管理するためのモニターおよび制御コンポーネントへのログインに使用する URL。
-Dcom.ibm.rational.rpe.mc.user ユーザーの ID。

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.mc.user=rpe_client

文書生成ジョブを管理するためのモニターおよび制御コンポーネントへのログインに使用するユーザー ID。
-Dcom.ibm.rational.rpe.mc.password ユーザー ID に対するパスワード。

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.mc.password=password

文書生成ジョブを管理するためのモニターおよび制御コンポーネントへのログインに使用するパスワード。
-Dcom.ibm.rational.rpe.console.limit 文字数。

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.console.limit=90000

「コンソール」ビューに保持されるログ情報のサイズを 制御できます。デフォルトでは、最大サイズは 100000 文字に 設定されます。
-Dcom.ibm.rational.rpe.doors.data Rational® DOORS® コマンド・ラインに渡すデータ引数

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.doors.data=36677@localhost

このフラグを含めると、Rational Publishing EngineRational DOORS データベースを識別できます。 この値を設定すると、Rational DOORS が安定している場合、または reg.exe コマンドの実行が許可されていない仮想マシン上に文書生成がセットアップされている場合、パフォーマンスが向上します。
-Dcom.ibm.rational.rpe.doors.home Rational DOORS 実行可能ファイルへのパス

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.doors.home=C:\Program Files (x86)\IBM\Rational\DOORS\9.5\bin\doors.exe

このフラグを含めると、Rational Publishing EngineRational DOORS バージョンを識別できます。 この値を設定すると、Rational DOORS が安定している場合、または reg.exe コマンドの実行が許可されていない仮想マシン上に文書生成がセットアップされている場合、パフォーマンスが向上します。
-Dcom.ibm.rational.rpe.nonunicodefonts 1 つの非 Unicode フォント名 またはセミコロンで区切られた複数のフォント名。

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.nonunicodefonts=Akshar

Rational Publishing Engine で使用する非 Unicode のフォントを 指定できます。指定する非 Unicode フォントは、クライアント・アプリケーションが実行されているコンピューターと同じコンピューターにインストールされている必要があります。

非 Unicode フォントは、Microsoft Word 出力では正しく生成されない場合があります。 フォントを Arial Unicode MS またはこの文字をレンダリングできる他のフォントに設定すると、出力は正しく生成されます。

-Dcom.ibm.rational.rpe.pdf.truetypefontdirectory 1 つのディレクトリーまたはセミコロンで区切られた 複数のディレクトリー。

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.pdf.truetypefontdirectory=C:\Windows\Fonts;d:\fontlib

システムにデフォルト以外のディレクトリーに追加のフォントが インストールされている場合、これらのフォント・ディレクトリーを指定できます。
-Dcom.ibm.rational.rpe.word.multipart STATIC または DYNAMIC

例: -Dcom.ibm.rational.rpe.word.multipart=DYNAMIC

Microsoft Word 文書をチャンクに分割して、文書を生成するために一度に使用されるメモリーのサイズを減らします。 STATIC に設定すると、出力はディスク上に作成され、その際に直列化され、ネットワーク全体で保管可能なフォーマットに変換されます。 大規模な文書は、ヒープ・サイズがメモリー使用量に対応する十分な大きさがある場合には生成可能です。

DYNAMIC に設定すると、Rational Publishing Engine がセクション区切りエレメントによって分割されている各セクションの入力を処理するときに、出力が作成されます。 領域エレメントを含むセクションは、文書生成の終わりにディスク上で直列化されます。

-Dcom.ibm.rational.rpews.url URL

例: -Dcom.ibm.rational.rpews.url=http://server:port/rpews/

Web サービス・アプリケーションに接続するための URL。 管理者がユーザーにロケーションの変更を許可していない場合には、この URL は編集できない可能性があります。
-Dosgi.configuration.area ファイル・パス

例: -Dosgi.configuration.area=@user.home/Application Data/IBM/Rational/RPE_qualifier_date/Launcher/workspace/

文書生成のデフォルト出力ロケーションを変更するには、このパラメーターのファイル・パスを変更します。 -Dosgi.instance.area パラメーターと -Dosgi.configuration.area パラメーターの両方に、同じ値を指定します。
-Dosgi.instance.area ファイル・パス

例: -Dosgi.instance.area=@user.home/Application Data/IBM/Rational/RPE_qualifier_date/Launcher/workspace/

文書生成のデフォルト出力ロケーションを変更するには、このパラメーターのファイル・パスを変更します。 -Dosgi.configuration.area パラメーターと -Dosgi.instance.area パラメーターの両方に、同じ値を指定します。
-Duser.country 国別コード

ブラジル・ポルトガル語の場合の例: -Duser.country=BR -Duser.language=pt

使用する言語コードに対応する国の略語にこのフラグを設定して、文書生成のロケールを設定します。 -Duser.country を含める必要があるのは、-Duser.language と組み合わせたときに参照する特定言語の翻訳が使用可能な場合のみです。
-Duser.language 言語コード

日本語の場合の例: -Duser.language=ja

言語の略語にこのフラグを設定して、文書生成のロケールを設定します。 言語コードの例について詳しくは、『HTML Language Code Reference』を参照してください。
-Duser.timezone GMT+offset

例: -Duser.timezone=GMT+02:00

Rational Publishing Engineは、日時を文書が リモートで生成されているサーバーの時間帯ではなく、Rational Publishing Engine がインストールされているコンピューターの時間帯の 日時に変換します。日時をそのサーバーの日時に 設定するには、GMT およびサーバーのロケーションがグリニッジ標準時から オフセットしている時間数を入力します。
–Xmx<value>m Java ヒープ設定

例: –Xmx512m

Rational Publishing Engine を仮想マシンで開始できるようにするには、製品構成ファイル内のこのパラメーターの値を減らします。

仮想マシン以外の環境で大きな文書を生成する場合のパフォーマンスを上げるには、値を増やします。

–Xmx は、Rational Publishing Engine に固有ではない標準の Java パラメーターです。

TELELOGIC_LICENSE_FILE TELELOGIC_LICENSE_FILE システム変数に port@license_server_hostname_or_IP_address のフォームでリストされるライセンス・サーバー値。

例: 19353@LicenseServer2

ライセンス・サーバーのアドレスをリストする システム変数。

このタスクについて

以下のクライアント・アプリケーションの 1 つまたは両方について、ランタイム・フラグおよびフォーマット設定フラグを構成できます。

Document Studio

手順

  1. テキスト・エディターを使用して Document Studio アプリケーションの構成ファイルを開きます。 構成ファイルのデフォルトの場所は %RPE_HOME%\studio\rpe-studio.ini です。
  2. フラグと値をファイルの終わりに追加します。 複数の値を区切るには、セミコロンを使用します。 例:
    -Dcom.ibm.rational.rpe.pdf.truetypefontdirectory=C:\Windows\Fonts;d:\fontlib
  3. 変更を保存します。

ランチャー

手順

  1. テキスト・エディターを使用してランチャー・アプリケーションの構成ファイルを開きます。 構成ファイルのデフォルトの場所は %RPE_HOME%\launcher\rpe-launcher.ini です。
  2. フラグと値をファイルの終わりに追加します。 複数の値を区切るには、セミコロンを使用します。 例:
    -Dcom.ibm.rational.rpe.pdf.truetypefontdirectory=C:\Windows\Fonts;d:\fontlib
  3. 変更を保存します。

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