スタイル見出しのスクリプト式の作成

テンプレート・エレメントには見出しスタイルを作成できます。これは特定のフォーマット設定プロパティーを持つデータ属性または変数の値と対応します。

このタスクについて

Microsoft Word、PDF、および HTML 出力で、セクション・タイトルを作成し、見出しスタイルをそれらのタイトルに割り当て、情報階層を文書内に作成します。 Rational® Publishing Engine では、見出しスタイル番号を調整して先頭が 1 となるように、それらのタイトルに数値の割り当てが必要です。 見出しスタイルを割り当てる一部のデータは、先頭が 1 ではないか、数値の代わりにストリング値を使用しています。 これらのスタイルを出力フォーマット全体で標準化することが困難であるのは、それぞれの出力フォーマットでそれらの見出しスタイルに異なる名前が使用されているからです。 例えば、Microsoft Word では、最大の見出しスタイルは Heading 1 と名付けられており、HTML では、その同じ見出しスタイルが H1 と名付けられています。

parseInt(attribute_or_variable_name) JavaScript 式を使用することで、属性または変数値を、先頭が 1 の数値となるように調整できます。次いで、子データの副見出しを作成するために、parseInt(attribute_or_variable_name) + 1 のように、式に 1 を追加します。このスクリプト式により、Microsoft Word、PDF、および HTML 出力すべての見出しスタイルに合わせて値を増分的に対応させることができます。

手順

  1. 「テキスト」アイコン テキスト・エレメントをテンプレート・コンテンツ・エディターにドラッグします。
  2. テキスト・エレメントを選択します。
  3. 「プロパティー」ビューで、「一般」タブを選択します。
  4. 「スタイル名」フィールドで、「構成」アイコン「構成」アイコンをクリックします。
  5. 「スクリプト式」タブを選択します。
  6. 変数または属性を選択します。
  7. 次の JavaScript 式を入力します。parseInt(attribute_or_variable_name) + 1
  8. 「OK」をクリックします。

この例では RequisitePro.xsd 汎用 XML スキーマを使用しています。これには PRRequirement 照会に Level 属性が含まれています。

この例でテンプレートによって作成される最終出力文書は、次のようになります。
  • セクション・タイトルとして FullTag 値を表示します。
  • 要求の可視階層を次のように表示します。
    • 要求は最大の見出しであり、Heading 1 スタイルを使用します。
    • 子要求は副見出しであり、Heading 2 スタイルを使用します。
  • Level 属性の値に基づいて階層を作成します。
FullTag に適用される見出しスタイルでレポートを作成するには、次のようにします。
  1. ランチャーで、文書仕様を作成し、データ・ソースを構成します。
  2. Document Studio で、新規テンプレートを開きます。
  3. 次のようにして、サンプル・データ・ソース・スキーマを追加します。
    1. 「データ・ソース・スキーマ」ビューで、「データ・ソース・スキーマの追加」アイコンをクリックします。 「データ・ソース・スキーマ」ウィザードが開き、「次へ」をクリックできます。
    2. 「スキーマ・タイプ」フィールドで、「汎用 XML (Generic XML)」を選択します。
    3. 「参照」をクリックして、製品とともにインストールされている RequisitePro.xsd サンプル・データ・ファイルを選択します。 デフォルト・ロケーション: %RPE_HOME%\source\XML\examples\RequisitePro.xsd「開く」をクリックします。
    4. 「データ・ソース ID」のカスタム名を入力します。
    5. 「次へ」をクリックします。 選択内容を確認して、「終了」をクリックします。
  4. エレメントをテンプレートに追加します。
    1. 「コンテナー」アイコン コンテナー・エレメントを追加します。
    2. 「段落」アイコン 段落エレメントをコンテナー・エレメントに挿入します。
    3. 「テキスト」アイコン テキスト・エレメントを段落エレメントに挿入します。
      エレメントがあるテンプレート例
  5. 照会をエレメントに追加します。
    1. 「データ・ソース・スキーマ」ビューで、プロジェクトと要求を展開します。
    2. PRRequirement をコンテナー・エレメントにドラッグします。
    3. FullTag (ストリング) をテキスト・エレメントにドラッグします。
    4. 「コンテキストの選択」ウィンドウで、「値として使用」を選択します。
    5. 「PRRequirement」コンテナーを選択して、「OK」をクリックします。
      エレメントに照会があるテンプレート例
  6. 段落エレメントに対してスタイル・スクリプト式を作成します。
    1. 段落エレメントを選択します。
    2. 「プロパティー」ビューで、「一般」タブを選択します。
    3. 「スタイル名」フィールドで、「構成」アイコン「構成」アイコンをクリックします。
    4. 「スタイル名の値の設定 (Set style name value)」ウィンドウで、「スクリプト式」タブを選択します。
    5. 「属性」とデータ・ソースを展開します。
    6. 「レベル」を選択します。
    7. parseInt(Level) + 1 を入力します。
  7. 「発行」 > 「文書の生成」をクリックして、出力を生成します。

    Level 値が 1 つ増えると、見出しスタイルも 1 つ増えます。 Heading 1 のスタイルは、Level 値が 0 の要求の FullTag 値に基づいて設定されます。 Heading 2 のスタイルは、Level 値が 1 の要求の FullTag 値に基づいて設定されます。

次のタスク

見出しスタイルは、スクリプト式の使用に適用される最も一般的なスタイルです。 ただし、スクリプト式をフォント・サイズ、境界線サイズ、またはマージン・サイズに適用することもできます。

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