データ属性は、文書でどのようにコンテンツが表示されるかをカスタマイズします。
データ属性を使用して、目次の追加、計算値のカスタマイズ、および条件、フィルター、条件付きフォーマット設定のプロパティーやスタイルの定義を行います。
計算値
JavaScript スニペットを作成して、データ属性を処理します。
これらのスニペットを使用して、データ属性の結合、空白文字のトリム、数値のテキスト記述への変換を行うことができます。現行コンテキストのあらゆるデータ属性を処理できます。これには、エレメントの照会属性、エレメントのすべての親照会の属性などが含まれます。
条件
データ属性またはテンプレート変数に基づいた式を使用して、エレメントをレンダリングする場合の条件を定義します。条件は、結果をブール値に評価する JavaScript 式です。
フィルターと条件の対比
フィルターと条件は同じに見えますが、以下のように、これらは目的が異なる 2 つの別のメカニズムです。
- フィルターは、データがデータ・ソースから抽出されるときに評価することができます。
- 条件は、データがデータ・ソースから抽出された後でしか評価することはできません。
条件は、エレメントが照会の場合でも、エレメントに対して 1 度しか評価が行われません。そのため、現在の照会を、条件のコンテキストとして使用することはできません。
フィルターの代わりに条件を使用できる場合もありますが、フィルターを使用した方が良いパフォーマンスを得られます。これは、データのサブセットのみが処理されるためです。
条件付きフォーマット設定
式を使用して、データ属性値に基づいて、フォーマット設定プロパティーを定義できます。条件付きフォーマット設定は、エレメント条件と似ていますが、戻り値がプロパティー・タイプによって異なる点が違います。
編集可能なエレメント
テキスト、スタイル・テキスト、イメージ、インクルード・ファイル、ブックマーク、およびハイパーリンクのコンテンツを編集できます。
コンテンツを編集するエレメントをダブルクリックします。
Microsoft Word 文書の目次、図形の表、表の目次
出力に目次を追加するには、テンプレートまたはスタイル・シートで目次を定義します。テンプレートで目次を定義した場合、文書フィールドを更新するまで、目次は Microsoft Word 文書に表示されません。フィールドを更新するには、Microsoft Word の「フィールド更新」または「目次の更新」機能を使用するか、rpe.dot スタイル・シートに含まれているマクロを使用します。次の rpe.dot スタイル・シートが Rational® Publishing Engine インストール済み環境にあります: %RPE_HOME%\utils\word\rpe.dot。図形の表および表の目次にも、同じプロセスが適用されます。
Microsoft Word 文書での表題
図形および表の表題は、自動的に更新されません。フィールドを更新するには、Microsoft Word の「フィールド更新」機能を使用するか、rpe.dot スタイル・シートに含まれているマクロを使用します。次の rpe.dot スタイル・シートが Rational Publishing Engine インストール済み環境にあります: %RPE_HOME%\utils\word\rpe.dot。
見出しスタイル
Microsoft Word の事前定義済みの見出しスタイル (見出し 1、見出し 2、...、見出し 9) および HTML (H1、H2、...、H9) を使用するには、スタイル名 1、2 から 9 を使用します。PDF および XSL-FO 出力フォーマットには、見出しスタイルはありません。ただし、Rational Publishing Engine は、内部的に定義された見出しスタイルを使用します。
フォーマット設定プロパティーとスタイルの対比
テンプレートのエレメントについて個々のフォーマット設定プロパティーを変更するのではなく、スタイルを定義します。
Rational Publishing Engine スタイルと外部スタイルの対比
主要な出力が、Microsoft Word または HTML の場合、可能な限り、スタイル・シートに定義される外部スタイルを使用してください。この方法を使うことで、出力文書の外観を迅速に変更できると同時に、会社全体で外観を統一することができます。
Microsoft Word の番号付けされた見出し
番号付けされた見出しを備えたスタイル・シートを使用して、番号が付加された見出しを階層リストで取得します。
出力内の Unicode データ
使用されているフォントが Unicode をサポートしている場合、すべての Unicode データがレンダリングされます。
- PDF 出力の場合、追加構成が必要です。詳しくは、『PDF 出力の設定値』を参照してください。Unicode 以外のフォントを使用した場合、True Type Unicode フォントを使用して再度文書を生成し、適切な出力プロパティーを設定してください。
- Microsoft Word 出力で、Unicode 以外のフォントを使用した場合、文書生成後に出力文書内のフォントを変更してください。
- HTML 出力で、Unicode 以外のフォントを使用した場合、文書生成後に、スタイル・シートでフォント・ファミリーを変更してください。