セントラル管理コンポーネント

セントラル管理コンポーネントを、組織内のすべてのユーザーがアクセス可能なアセットを保管するためのセントラル・ライブラリーとして使用します。

セントラル管理コンポーネントは、組織内のレポート設計者およびレポート生成者が再利用できるアセット用のカタログです。アセットがアップロードされると、それらはリモート・サービス・アプリケーションがデプロイされているサーバーと同じサーバー上に保管されます。アセットは、一般に成果物に対する URL および値を含みます。

セントラル管理コンポーネントを使用する目的は、組織内で共通のアセットを再利用することです。例えば、管理者は、JavaScript ファイルを作成してセントラル管理コンポーネントに保管し、JavaScript を記述するための知識がなくてもそのファイルを組織内のすべての人が使用できるようにすることが可能です。セントラル管理コンポーネントは、ソース制御メカニズムのようにファイルのバージョン管理または監査のための場所ではありませんが、共通に使用されるファイルにアクセスするための場所です。

組織のアセットを管理するための管理ユーザー・インターフェースがあり、 管理者アクセス権を持つユーザーは、アセットのディレクトリー・システムを 編成することができます。コントリビューター・ユーザー・アクセス権を持つ ユーザーも、自身の Document Studio アプリケーションからアセットを 送信または変更することができます。

セントラル管理コンポーネントは、スニペットまたはテンプレート・ライブラリーを使用するようにセットアップする必要があります。

セントラル管理コンポーネントに保管可能なものについて

表 1. セントラル管理コンポーネントのアセット・タイプ
アセット・タイプ ファイル拡張子 値の例 説明
データ・ソース 該当なし http://server:port/data_provider/data.xml 文書生成の構成に使用される、データ・ソースまたはデータ・ソース・スキーマへの URL。データ・ファイルまたはデータ自体は、データ・ソース・アセットとしてセントラル管理コンポーネントに保管することはできません。それらはファイルとして保管でき、そのファイルへのデータ・ソース URL を作成できます。
文書仕様 .dsx C:¥Users¥user¥Desktop¥specification.dsx 出力を構成するためにランチャー・アプリケーション内で 作成された文書仕様へのリンクまたは 文書使用自体。
ファイル .xsd.doc.docx.txt.rtf.png.jpg.gif C:¥Users¥user¥Desktop¥image.jpg データ、データ・ソース・スキーマ、インクルード・ファイル、またはイメージとして 使用されるファイルへのリンクまたはファイル自体。アーカイブ・ファイルまたはアーカイブ・ファイルへのリンクは、セントラル管理コンポーネントに保管することはできません。
スクリプト .js C:¥Users¥user¥Desktop¥script.js テンプレート・エレメント内で使用する JavaScript へのリンクまたは JavaScript ファイル自体。
設定 該当なし true 組織に設定されるリモート文書生成プロパティーおよび 設定。「ユーザー値をオーバーライドします」オプションが選択されている場合、 ユーザーはクライアント・アプリケーションから設定を変更することはできません。
スニペット .dta C:¥Users¥user¥Desktop¥snippet.dta 任意のテンプレートに追加できる再使用可能エレメントのセクションを 含むテンプレートへのリンクまたはテンプレート自体。
スタイルシート .css.doc.docx.dot.dotx C:¥Users¥user¥Desktop¥style.css 文書出力に整合性のあるフォーマットを適用できる スタイル・シートへのリンクまたはスタイル・シート自体。スタイル・シートに マクロが含まれている場合は、スタイル・シートが含むマクロの名前を含めて、 レポート生成プログラムが文書仕様でどの名前を使用するかを 識別できるようにします。
テンプレート .dta C:¥Users¥user¥Desktop¥template.dta Document Studio アプリケーション内で作成された テンプレートへのリンクまたはテンプレート自体。
値セット 該当なし

A
B
C
D

データ・ソース・スキーマまたは変数の構成メタデータを 指定するために使用できる値のコレクション。
変数 該当なし Default_value 任意のテンプレート内で再使用できる変数。

事前定義アセット

セントラル管理コンポーネントには、組織内でアクティブに使用するため、またはセントラル管理コンポーネントにサブミットできるアセットのモデルとして使用するためのサンプル・アセットが付属しています。事前定義アセットは、削除したり、プライベートとして指定したりはできません。

アセットへのアクセス

セントラル管理コンポーネントのユーザーに割り当てられた役割のリストをレビューして、自身が完了できるタスクを判別してください。
表 2. セントラル管理コンポーネントのユーザー役割
役割 機能
セントラル管理コンポーネント・ユーザー (rpe_library_user)
  • テンプレートを設計するためにパブリック・アセットを使用できる
  • Document Studio アプリケーションからパブリック・アセットを表示できる
セントラル管理コンポーネント・コントリビューター (rpe_library_contributor)
  • テンプレートを設計するためにアセットを使用できる
  • Document Studio アプリケーションまたはセントラル管理コンポーネント管理ユーザー・インターフェースからアセットを表示できる
  • Document Studio アプリケーションまたはセントラル管理コンポーネント管理ユーザー・インターフェースからアセットを作成できる
  • Document Studio アプリケーションまたはセントラル管理コンポーネント管理ユーザー・インターフェースから既存のアセットを変更できる
  • セントラル管理コンポーネント管理ユーザー・インターフェースから既存のアセットを削除できる
セントラル管理コンポーネント管理者 (rpe_library_admin)
  • 任意のユーザーによって作成されたアセットを使用できる
  • セントラル管理コンポーネント管理ユーザー・インターフェースから、任意のユーザーによって作成されたアセットを表示できる
  • Document Studio アプリケーションまたはセントラル管理コンポーネント管理ユーザー・インターフェースでアセットを作成できる
  • Document Studio アプリケーションまたはセントラル管理コンポーネント管理ユーザー・インターフェースから、任意のユーザーによって作成された既存のアセットを変更できる
  • セントラル管理コンポーネント管理ユーザー・インターフェースから任意のユーザーによって作成された アセットを削除できる

フィードバック