ランタイム・メタデータ・プロパティーの参照

文書仕様には、情報提供を目的として Rational® Publishing Engine によって生成された編集不能データと、文書生成の構成に使用する編集可能データが含まれます。ランタイム・メタデータ・プロパティーは、「ランタイム」の下の「文書仕様」ビューで「メタデータ」を選択することで設定できます。
表 1. ランタイムのプロパティー
プロパティー 説明
Date 文書仕様が作成された日付。このフィールドは編集できません。
Time 時間:: AM または PM 文書仕様が作成された時刻。このフィールドは編集できません。
クライアント アプリケーション名 文書仕様の作成に使用されたアプリケーション。このフィールドは編集できません。

例: Rational Publishing Engine

Machine マシン名 文書仕様が作成されたコンピューターの名前。このフィールドは編集できません。
Build YYYYMMDD_#### 文書仕様の作成に使用されたアプリケーションのビルド番号。このフィールドは編集できません。
Version 12 テンプレートの設計に使用されるテンプレートのバージョン。このフィールドは編集できません。
説明 ストリング 文書仕様の説明。
Data formatting mixedsource、 または template データ・ソースからのリッチ・データを Rational Publishing Engine が フォーマット設定する方法を、以下のように制御します。
  • Mixed: ソースとテンプレートのフォーマット設定を組み合わせます。
  • Source: テンプレートのフォーマット設定を破棄し、 データ・ソースのフォーマット設定のみ保持します。
  • Template: ソースのフォーマット設定を破棄し、テンプレートのフォーマット設定のみ保持します。
Missing data text <データ属性が見つかりません (data attribute not found)> またはストリング データ属性がデータ・ソースに見つからない場合に Rational Publishing Engine によって使用されるプレースホルダー。このデフォルトを使用することも、自身のテキストにカスタマイズすることもできます。
Date pattern YYYY-MM-DDYYYY-DD-MM 出力で日付がレンダリングされる形式。
Time pattern HH:MM:SSHH:MM 出力で時刻がレンダリングされる形式。
dateTime pattern YYYY-MM-DD HH:MM:SSYYYY-DD-MM HH:MM:SSYYYY-MM-DD HH:MMYYYY-DD-MM HH:MM 出力で日付と時刻の組み合わせがレンダリングされる形式。
Output locale csenesfrdehuitjakoplpt_BRruzh_CNzh_TW システム・ロケールと異なるロケールを指定する必要がある場合に、デフォルトの日付形式に使用される出力ロケール。
  • チェコ語 (cs)
  • 英語 (en)
  • スペイン語 (es)
  • フランス語 (fr)
  • ドイツ語 (de)
  • ハンガリー語 (hu)
  • イタリア語 (it)
  • 日本語 (ja)
  • 韓国語 (ko)
  • ポーランド語 (pl)
  • ポルトガル語 (pt_BR)
  • ロシア語 (ru)
  • 中国語 (簡体字) (zh_CN)
  • 中国語 (繁体字) (台湾) (zh_TW)
Image max width 数値 出力文書内の各イメージの幅の最大値 (ピクセル単位)。このプロパティーはまた、Microsoft Word 文書における OLE の最大幅を制御します。

イメージの幅が、指定されている「イメージの最大幅」の値を超えた場合、生成される文書では、イメージが比例してサイズ変更されます。指定されている「イメージの最大幅」、またはイメージの実際の幅が、ページの幅を超えた場合、生成される文書のページに合わせて、イメージが比例してサイズ変更されます。

Image max height 数値 出力文書内の各イメージの高さの最大値 (ピクセル単位)。このプロパティーはまた、Microsoft Word 文書における OLE の最大高さを制御します。

イメージの高さが、指定されている「イメージの最大高さ」の値を超えた場合、生成される文書では、イメージが比例してサイズ変更されます。指定されている「イメージの最大高さ」、またはイメージの実際の高さが、ページの高さを超えた場合、生成される文書のページに合わせて、イメージが比例してサイズ変更されます。

OLEs as static images truefalse Rational Publishing Engineが、Rational DOORS® OLE を扱う方法を制御します。
  • True: OLE は出力に静的イメージとして現れます。
  • False: OLE は出力内に保持されます。このオプションは、MicrosoftWord 出力のみに使用できます。
Clean referenced files truefalse true に設定すると、Rational DOORS OLE が含まれる、ref フォルダーに保管される参照ファイルは、文書生成の最後に削除され、Microsoft Word 文書には組み込まれません。Microsoft Word 文書のサイズは、このプロパティーが true に設定された場合は小さくなります。
Ignore data source configuration errors truefalse true に設定すると、データ・ソース構成の要素に関する問題から生成されたエラーはすべて無視されます。false に設定すると、エラーの修正を求めるプロンプトが出されます。
Non Unicode fonts フォント名 Rational DOORS データ・ソースの場合、データが抽出されるときに Rational DOORS に送信されるフォントを指定できます。コンマで区切れば、複数のフォント名をリストできます。
Pre-command ストリング プレコマンドは、文書仕様の発行前にデータを準備します。プレコマンドは、単一行の値にする必要があります。
Stop on pre-command failure truefalse プレコマンドが失敗したときに、文書生成プロセスを終了するかどうかを指定します。
Post-command ストリング ポストコマンドは、文書仕様の発行後にコマンドを実行します。 ポストコマンドは、単一行の値にする必要があります。
Data read ahead truefalse デフォルト値: false

各データ・ソースでは、Allow read ahead というプロパティーが使用できます。これは Data read ahead プロパティーを使用する生成許可を付与します。 Allow read ahead プロパティーは、テンプレートで定義され、文書仕様では変更できません。 Allow read ahead プロパティーは、テンプレートで true に設定し、文書仕様で Data read ahead プロパティーを適用する必要があります。

注: Data read ahead は、テンプレートにデータ・ソース用の変数計算があるネイティブ・フィルターが組み込まれている場合、true に設定することはできません。
このプロパティーが false に設定されると、オーバーラップなしでプロセスが以下の順序で実行され、文書が生成されます。
  1. 文書生成が開始する
  2. テンプレート 1 が処理される
    1. データ・ソース 1 のデータが読み取られる
    2. データ・ソース 1 からのデータが処理される
    3. データ・ソース 2 のデータが読み取られる
    4. データ・ソース 2 からのデータが処理される
  3. テンプレート 2、3... が処理される
  4. 文書生成が終了する
true に設定されると、プロセスが以下の順序で実行され、文書が生成されます。
  1. 文書生成が開始する
  2. テンプレートは、同時に実行される以下の 2 つの並列プロセスとして処理されます。
    プロセス 1:
    1. テンプレート 1 からのデータ・ソース 1 データが読み取られる
    2. テンプレート 1 からのデータ・ソース 2 データが読み取られる
    3. テンプレート 2 からのデータ・ソース 1 データが読み取られる
    4. テンプレート 2 からのデータ・ソース 2 データが読み取られる
    5. ...
    プロセス 2:
    1. テンプレート 1 からのデータ・ソース 1 データが処理される
    2. Rational Publishing Engine がテンプレート 1 のデータ・ソース 1 の処理を終了し、データ・ソース 2 がプロセス 1 で読み取られるとすぐに、データ・ソース 2 からのデータの処理が開始される
    3. テンプレート 2 からのデータ・ソース 1 データが読み取られる
    4. Rational Publishing Engine がテンプレート 2 のデータ・ソース 1 の処理を終了し、データ・ソース 2 がプロセス 1 で読み取られるとすぐに、データ・ソース 2 からのデータの処理が開始される
    5. ...
  3. 文書生成が終了する
Data request retry count 数値 デフォルト値: 0

最初の失敗以降にデータ要求が試行された回数。

Data request retry interval 数値 デフォルト値: 3000 ミリ秒

Data request retry count プロパティーに 1 以上の値が入力されると、要求試行間のミリ秒単位の時間の長さを Data request retry interval プロパティーに設定できます。 Data request retry count の値が 0 であれば、Data request retry interval の値は無視されます。


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