Document Studio またはランチャー・アプリケーションが、メモリー不足エラーでタイムアウトになった場合、製品構成ファイル内の Java™ ヒープ・パラメーターを調整して、パフォーマンスを改善できます。
始める前に
ご使用のシステムのハードウェア要件を確認し、システムが Java ヒープ・サイズの増加を許容できることを確認してください。
このタスクについて
ヒープ・サイズのデフォルト値は 1 GB です。現在の大半のシステムはこの値を許容できます。しかし、メモリー不足が発生する場合、この値を最大 1.5 GB に増やすことができます。
手順
- リモート・サービス・アプリケーションの Java ヒープ・サイズを増やします。
- -Dcom.ibm.rational.rpe.remote.javaopts フラグを追加して、ヒープ・サイズをデフォルト設定である -Xmx1024m から増やすことにより、WebSphere® Application Server または Apache Tomcat でのリモート・サービス・アプリケーション用のリモート・フラグの構成というタスクを完了します。 例: -Dcom.ibm.rational.rpe.remote.javaopts=-Xmx1280m
リモート・サービス・アプリケーション用に 32 ビット Java Runtime
Environment (JRE) を使用している場合、ヒープ・サイズを 1 GB から 1.5 GB に調整できます。ヒープ・サイズを増やしたにもかかわらず、使用可能なすべてのメモリーを使用するような大きな文書を生成する場合、64 ビット JRE にアップグレードして、こうした大きな文書の生成時のパフォーマンスが向上するかどうか確認してください。
リモート・サービス・アプリケーション用に 64 ビット JRE を使用している場合、ヒープ・サイズを 1.5 GB より大きい値に調整できます。
- Document Studio アプリケーションの Java ヒープ・サイズを増やします。
- テキスト・エディターで rpe-studio.ini 構成ファイルを開きます。 ファイルのデフォルトのロケーションは、%RPE_HOME%/studio/rpe-studio.ini です。
- 次の Java ヒープ設定を見つけます: -Xmx1024m
- 値を増やします。 値の選択については、『Sizing the Java heap』を確認してください。大半のシステムで、1500 MB は最大値です。 例: -Xmx1280m
- ファイルを保存して、閉じます。
- ランチャー・アプリケーションの Java ヒープ・サイズを増やします。
- テキスト・エディターで rpe-launcher.ini 構成ファイルを開きます。 ファイルのデフォルトのロケーションは、%RPE_HOME%/launcher/rpe-launcher.ini です。
- 次の Java ヒープ設定を見つけます: -Xmx1024m
- 値を増やします。 値の選択については、『Sizing the Java heap』を確認してください。大半のシステムで、1500 MB は最大値です。 例: -Xmx1280m
- ファイルを保存して、閉じます。
- 一部の表をテンプレートから削除します。15,000 件より多いデータ結果および多数の表が文書に含まれている場合、Rational® Publishing Engine は、Microsoft Word および PDF の出力に文書を生成する際、メモリー不足の問題を表示する場合があります。
テンプレートにおいて処理する表が少なければ、Rational Publishing Engine は、文書に含まれているデータ量を減らさなくても、文書を正しく処理できる可能性があります。
- 不要な出力形式をすべて文書仕様から削除します。
- Microsoft Word 出力を生成する場合、以下のようにして、文書仕様で multipart プロパティーを設定します。
- 「文書仕様」ビューで、Microsoft Word 出力を選択します。
- 「プロパティー」ビューで、multipart プロパティーを見つけます。
- 以下のいずれかの値を入力します。
- STATIC: STATIC に設定すると、出力は、ディスク上で直列化されたときに作成されます。つまり、その出力はネットワーク全体で保管可能なフォーマットに変換されます。
大規模な文書は、ヒープ・サイズがメモリー使用量に対応する十分な大きさがある場合には生成可能です。
- DYNAMIC: DYNAMIC に設定すると、Rational Publishing Engine がセクション区切りエレメントによって分割されている各セクションの入力を処理するときに、出力が作成されます。領域エレメントを含むセクションは、文書生成の終わりにディスク上で直列化されます。
- 文書仕様を保存し、出力を生成します。
Microsoft Word 出力文書を開いたとき、ファイルにはデータが含まれていないように見えます。
- Ctrl+A を押し、すべてのコンテンツを選択します。
- Shift+F9 を押し、フィールドを更新します。
- これらの回避策をすべて試してもメモリー不足エラーがまだ起きる場合、文書を分割し、分けた部分を個々に生成してください。