Rational® Publishing Engine PDF ドライバーを使用した PDF 文書の生成について詳しくは、ここに記載する情報を検討してください。
目的
テンプレートを .pdf 文書として出力します。
PDF ドライバー間での選択
デフォルトの PDF ドライバーは、バージョン 1.5 の PDF ファイルを生成します。
バージョン 1.4 の PDF ファイルを生成するレガシー PDF ドライバーを引き続き使用することも選択できます。
文書仕様を Rational Publishing Engine 1.1.2.1 以前で作成し、それを Rational Publishing Engine 1.1.2.2 以降で開くと、PDF 設定は新しいバージョンの PDF とレガシー PDF 設定に移行します。
文書仕様を Rational Publishing Engine 1.1.2.2 以降で作成し、それを Rational Publishing Engine 1.1.2.1 以前で開くと、デフォルトではレガシー PDF ドライバーが使用されます。
PDF とレガシー PDF ドライバーの両方がバージョン 1.1.2.2 以降の文書仕様で構成された場合、2 つの PDF ドライバー・インスタンスが作成され、それらは同じものになります。
この重複が発生した場合は、重複したドライバーを文書仕様から削除できます。
テンプレート・エレメント
PDF の生成が遅い場合は、
セクション区切りエレメントをテンプレートに追加すると、パフォーマンスが改善されます。
エレメントのプロパティー
PDF 文書を生成するように設計されたテンプレートでのエレメントのプロパティーの指定について詳しくは、以下のメモを検討してください。
表 2. セルのプロパティーセルのプロパティー |
メモ |
Border width |
出力の境界線を作成するには、1 から 30 ピクセルの間で境界線幅の値を指定する必要があります。 |
Cell alignment |
このプロパティーは、セル内のテキストの位置を指定します。
justify 値は、この出力フォーマットではサポートされません。 |
Cell width |
小数点またはピクセル単位で値を入力します。
値をピクセル単位で入力した場合、値は小数点に変換され、画面は 96 dpi であると想定されます。
値をパーセンテージで入力した場合、その値は無視されます。
テーブルを結合する場合は、cell width プロパティーを設定して、列サイズが必ず同じになるようにする必要があります。 |
Col span |
すべての行と列には、同じ数のセルが含まれている必要があります。
セルの間の境界線は削除されますが、最初のセルに指定されたコンテンツまたはプロパティーのみが出力に適用されます。
スパンのオーバーラップは避けてください。 |
Row span |
すべての行と列には、同じ数のセルが含まれている必要があります。
セルの間の境界線は削除されますが、最初のセルに指定されたコンテンツまたはプロパティーのみが出力に適用されます。
スパンのオーバーラップは避けてください。 |
表 3. コメントのプロパティーコメントのプロパティー |
メモ |
Content |
コメント・エレメントの Content プロパティーにハイパーリンクを組み込むと、PDF 出力ではそのハイパーリンクはクリック可能になります。 |
表 4. 図表表題のプロパティー図表表題のプロパティー |
メモ |
Border width |
この出力フォーマットは使用しないでください。 |
Field code |
アラビア語またはローマ数字が各表題上に順番に表示されます。 |
表 5. 脚注のプロパティー脚注のプロパティー |
メモ |
Style name |
スタイルを脚注、テキスト、スタイル・テキスト、表などのインライン・エレメントに適用すると、そのスタイルは段落などの次のブロック・エレメントまで、すべてのインライン・エレメントに適用されます。
例えば、スタイルを脚注エレメントに追加し、その前にスタイル・テキスト・エレメントがある場合、追加したスタイルはスタイル・テキスト・エレメントにも適用されます。 |
表 6. イメージのプロパティーイメージのプロパティー |
メモ |
Border width |
この出力フォーマットは使用しないでください。 |
Content |
サポートされるイメージ・フォーマット: .bmp、.emf、.gif、.jpg、.png、.wmf
.svg イメージは Rational Publishing Engine によりサポートされますが、Microsoft Word ではサポートされません。
PDF ドライバーは、Microsoft Word の機能を使用します。文書を生成して正しく PDF 出力にするには、.svg イメージを .png イメージに変換します。
変換プロセスにより、出力でのイメージの表示がゆがむことがあります。
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表 7. リストのプロパティーリストのプロパティー |
メモ |
Numbering style |
以下のスタイルを使用できます。- Bullet: 非順序リスト
- Arabic: 番号付きリスト
- Uppercase roman: 大文字ローマ数字
- Lowercase roman: 小文字ローマ数字
- Uppercase alpha: 大文字
- Lowercase alpha: 小文字
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Numbering character spacing |
この出力フォーマットは使用しないでください。 |
表 8. リスト詳細のプロパティーリスト詳細のプロパティー |
メモ |
Border width |
この出力フォーマットは使用しないでください。 |
表 9. ページ番号のプロパティーページ番号のプロパティー |
メモ |
Border width |
この出力フォーマットは使用しないでください。 |
表 10. 段落のプロパティー段落のプロパティー |
メモ |
Border width |
出力の境界線を作成するには、1 から 30 ピクセルの間で境界線幅の値を指定する必要があります。 |
Paragraph alignment |
ページ内のテキストを特定の位置合わせで間隔設定します。
left (左) 揃え、right (右) 揃え、および center (中央) 揃えでは、段落端は揃わなくなり、可能な限り多くの語が段落内に収められます。
justify を指定すると、最終行を除くすべての行の語間に追加のスペースが挿入され、段落端が揃います。
この出力フォーマットには、distributed (均等割り付け) は使用しないでください。
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Widow/orphan control |
true に設定すると、行間隔は次のようなフォーマット結果を回避するように調整されます。- 改行に続く段落の終わりが単一語になる。
- 改ページに続く段落の終わりが単一行になる。
false に設定すると、間隔は調整されません。
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表 11. 行のプロパティー行のプロパティー |
メモ |
Row break across pages |
true に設定すると、ページの末尾にくる行のコンテンツは、必要な場合には分割されます。
ページに収まらないコンテンツは、次のページに新規行として繰り上げられます。
false に設定すると、ページの末尾にくる行のコンテンツは分割されません。
行全体が次のページに繰り上げられます。
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表 12. スタイル・テキスト・プロパティースタイル・テキスト・プロパティー |
メモ |
Style name |
スタイルを脚注、テキスト、スタイル・テキスト、表などのインライン・エレメントに適用すると、そのスタイルは段落などの次のブロック・エレメントまで、すべてのインライン・エレメントに適用されます。
例えば、スタイルを脚注エレメントに追加し、その前にスタイル・テキスト・エレメントがある場合、追加したスタイルはスタイル・テキスト・エレメントにも適用されます。 |
表 13. テーブルのプロパティーテーブルのプロパティー |
メモ |
Autofit to contents |
各セルに含まれているコンテンツが収まるようテーブルのサイズを変更します。
このプロパティーを使用する場合は、さらに Resize to fit contents プロパティーを true に設定します。 |
Autofit to window |
テーブルをページ幅に合わせてサイズ変更します。
Resize to fit contents が false の場合は、このプロパティーをクリアします。 |
Border width |
出力の境界線を作成するには、1 から 30 ピクセルの間で境界線幅の値を指定する必要があります。 |
Border style |
値 single を、thick、hairline、inset、または outset の代わりに使用します。
同じフォーマット設定がこれらすべての値に適用され、single の場合に予期される表示内容と非常によく似たものになります。 |
Cell spacing |
この出力フォーマットは使用しないでください。 |
Fixed cell width in column |
値をピクセルで指定して、列内のすべてのセルが
同じ幅になるようにします。 |
Resize to fit contents |
値が true であり、width と autofit to window がクリアされていれば、列幅はコンテンツが収まるように調整されます。
autofit to contents が設定されている場合、resize to fit contents を true に設定する必要があります。
値が false である場合は、テーブルの width および autofit to window プロパティーをクリアします。
テーブルは、デフォルトの列サイズの 1 インチが指定されて生成されます。
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Style name |
スタイルを脚注、テキスト、スタイル・テキスト、表などのインライン・エレメントに適用すると、そのスタイルは段落などの次のブロック・エレメントまで、すべてのインライン・エレメントに適用されます。
例えば、スタイルを脚注エレメントに追加し、その前にスタイル・テキスト・エレメントがある場合、追加したスタイルはスタイル・テキスト・エレメントにも適用されます。 |
Table auto fit |
true に設定されると、表はページの幅に
合うようにサイズ変更されます。resize to fit contents も
true に設定されている場合は、セル幅は無視され、表はコンテンツに
合うようにサイズ変更されます。 fixed column
width を値として入力することはできません。代わりに fixed cell width プロパティーを
使用します。
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Width |
Resize to fit contents プロパティーが false に設定されていない限り、値を指定する必要があります。 |
表 14. 表の表題のプロパティー表の表題のプロパティー |
メモ |
Border width |
この出力フォーマットは使用しないでください。 |
Field code |
アラビア語またはローマ数字が各表題上に順番に表示されます。 |
表 15. テキストのプロパティーテキストのプロパティー |
メモ |
Border width |
出力の境界線を作成するには、1 から 30 ピクセルの間で境界線幅の値を指定する必要があります。 |
Style name |
スタイルを脚注、テキスト、スタイル・テキスト、表などのインライン・エレメントに適用すると、そのスタイルは段落などの次のブロック・エレメントまで、すべてのインライン・エレメントに適用されます。
例えば、スタイルを脚注エレメントに追加し、その前にスタイル・テキスト・エレメントがある場合、追加したスタイルはスタイル・テキスト・エレメントにも適用されます。 |
表 16. 合計ページ数のプロパティー合計ページ数のプロパティー |
メモ |
Border width |
この出力フォーマットは使用しないでください。 |
インクルード・ファイル・エレメント
ファイルをリンクするか、またはファイルを出力文書に物理的に埋め込むかを選択できます。
ただし、インクルード・ファイル・エレメントが処理される方法は、出力フォーマットおよびファイルを取得中のロケーションによって異なります。 PDF 出力の場合、インクルード・ファイルはインポートされ、
文書のフル・コンテンツが表示されます。
見出しスタイル
PDF 出力フォーマットには見出しスタイルがありません。ただし、Rational Publishing Engine は内部的に定義された見出しスタイルを使用します。
出力内の Unicode データ
使用されているフォントが Unicode をサポートしている場合、すべての Unicode データがレンダリングされます。PDF 出力の場合、追加構成が必要です。詳しくは、『
PDF 出力の設定値』を参照してください。Unicode 以外のフォントを使用した場合、True Type Unicode フォントを使用して再度文書を生成し、適切な出力プロパティーを設定してください。
OLE オブジェクト
データ・ソースの属性から、Object Linking and Embedding (OLE オブジェクト) などの埋め込みオブジェクトを抽出できます。
PDF フォーマットでは OLE オブジェクトがサポートされていないため、これらの出力では OLE オブジェクトは常にイメージとしてレンダリングされます。