マクロの実行

マクロを使用して、Rational® Publishing Engine から生成される Microsoft Word 出力のデータを更新します。 Rational Publishing Engine は文書生成中に Microsoft Word のフィールドを自動的に更新します。 マクロを後で再実行する必要がある場合、このマクロは、Rational Publishing Engine から直接 macro プロパティーを使用して実行するよう選択できます。またはそれを生成された出力に対して実行する後処理コマンドとして追加することもできます。

始める前に

Rational Publishing Engine には、使用可能なマクロが入った 3 つのファイルが付属しています。 セントラル管理コンポーネントまたはインストール・ファイルの %RPE_HOME%¥utils¥word¥ ディレクトリーに、以下の 3 ファイルがあります。
表 1. Rational Publishing Engine に付属のファイル (マクロを含む)
ファイル・パスおよびファイル名 説明
%RPE_HOME%¥utils¥word¥rpe.dot

マクロを含むスタイル・シート。

%RPE_HOME%¥utils¥word¥rpe_signed.dot

マクロを含むスタイル・シート。

%RPE_HOME%¥utils¥word¥runmacro.vbs

マクロを実行できるスクリプト・ファイル。

rpe.dot および rpe_signed.dot の両方に同じスタイルとマクロが入っています。ただし rpe_signed.dot バージョンには、ソース検証用の電子署名が入っています。 これらのファイルには、OLE を埋め込んだり、目次、図形の表、およびテーブル・エレメントの表の出力フィールドを更新したりできるマクロが入っています。 runmacro.vbs マクロは、Microsoft Word マクロの 0 から 10 の引数を受け入れます。 これらのマクロを使用することも、独自のマクロを記録することもできます。

このタスクについて

macro プロパティーを使用する場合、マクロは Rational Publishing Engine から実行され、データは出力の生成前に更新されます。 post-command プロパティーを使用する場合、マクロは Microsoft Word により使用され、データは出力の生成後に更新されます。
注: マクロ引数で変数を使用する場合は、post-command プロパティーを使用してマクロを実行する必要があります。

macro プロパティーを使用したマクロの実行

このタスクについて

変数は引数では使用できません。

手順

  1. スタイル・シートとして使用される Microsoft Word 文書にマクロを記録または指定します。
  2. ランチャー・アプリケーションで、「文書仕様」ビューにリストされているテンプレートを選択します。
  3. マクロを含むスタイル・シートを使用する場合、stylesheet プロパティーに、マクロを含む文書またはスタイル・シートへのパスを入力します。
  4. macro プロパティーに、引数を入力します。 例: macro_name macro_argument
  5. 出力を生成します。

タスクの結果

マクロは Rational Publishing Engine から実行され、データは出力の生成前に更新されます。

post-command プロパティーを使用したマクロの実行

このタスクについて

システム変数名、出力名、およびテンプレート変数をコマンドで使用できます。

手順

  1. スタイル・シートとして使用される Microsoft Word 文書にマクロを記録または指定します。
  2. ランチャー・アプリケーションで、「文書仕様」ビューにリストされているテンプレートを選択します。
  3. マクロを含むスタイル・シートを使用する場合、stylesheet プロパティーに、マクロを含む文書またはスタイル・シートへのパスを入力します。
  4. post-command プロパティーに、cscript コマンドを使用して引数を入力します。 Windows スクリプト・インタープリターを開始してマクロを実行するには、cscript コマンドを使用します。 例: cmd /c cscript "RPE_HOME¥utils¥word¥runmacro.vbs" "${Word}" macro_name "${varA}"
    注: 引数に空白が含まれている場合は、引数を引用符 (" ") で囲む必要があります。
  5. 出力を生成します。 varA は、テンプレートに指定された変数の値で置き換えられます。

タスクの結果

マクロは Microsoft Word により実行され、データは出力の生成後に更新されます。 varA は、テンプレートに指定された変数の値で置き換えられます。

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