Rational Tau をデータ・ソースとして使用したテンプレートの設計

レポートの設計担当者は、Document Studio を使用して、データ・ソース・スキーマをインポートし、レポート・テンプレートを作成することができます。

始める前に

Rational® Tau の UML モデルおよび Rational Publishing Engineからデータを抽出するために必要な Rational Tau スキーマに習熟します。ご使用のバージョンの Rational Tau のインフォメーション・センターを見つけるには、 Rational Tau および Rational DOORS® Analyst インフォメーション・センターについて (About the Rational Tau and Rational DOORS Analyst information center)』を参照してください。

手順

  1. テンプレート開発プロセスの概要を確認するには、『文書テンプレートの設計』を参照してください。 文書の構造と、含めるデータについての計画を開始します。 例えば、最終的な文書を 1 テンプレートから生成するか、またはそれぞれに再使用可能なコンテンツ部分が含まれている複数のテンプレート・ファイルから生成するかどうかを決めます。
  2. Document Studio アプリケーションで、文書テンプレートを作成します
  3. データ・ソースからのデータ・ソース・スキーマを識別します。 Rational Tau のデータ・ソース・スキーマは、以下のいずれかのオプションで識別できます。
    • Rational Publishing Engine に付属の事前生成 Rational Tau スキーマを使用する。 このデータ・ソース・スキーマのロケーションは、RPE_HOME¥source¥Tau¥schema¥ttdMetamodel.xsd です。
    • Rational Tau UML プロジェクトからデータ・ソース・スキーマを生成する。 詳しくは、『Rational Tau データ・ソース・スキーマの取得』を参照してください。
  4. データ・ソース・スキーマを文書テンプレートに追加します。 Rational Tau の場合、以下のステップを実行できます。
    1. Document Studio で、「データ」 > 「データ・ソース・スキーマの追加」をクリックします。
    2. 「定義済み」フィールドで「Tau」を選択します。
    3. 「タイプ」においてリストからスキーマのタイプを選択します。 Rational Tau の場合、「Tau」を選択します。
    4. 必要に応じて「スキーマ」フィールドを編集するか、 または「参照」をクリックしてスキーマ・ファイルのパスを選択します。 例: RPE_HOME¥source¥Tau¥schema¥ttdMetamodel.xsd
    5. リソースがセキュア・サーバーにある場合、「ユーザー名」を指定します。
    6. リソースがセキュア・サーバーにある場合、「パスワード」を指定します。
    7. リストから「認証タイプ」を選択します。 タイプを選択しない場合、各タイプは正しいタイプが検出されるまでテストされますが、これによって文書生成時間が増える可能性があります。
  5. エレメントをテンプレートに追加します。 Rational Publishing Engine には、文書の構成に使用できる一連の包括的なテンプレート・エレメントが備わっています。テンプレート・コンテンツ・エディターに要素をドラッグできます。例えば、複数の段落を保持するコンテナー・エレメントを追加できます。 各段落は、それを特定のデータのみと関連付けるテスト条件によって制御できます。 詳しくは、『「パレット」ビューのテンプレート・エレメント』および『テンプレートへのエレメントの追加』を参照してください。
  6. 照会属性、および変数を使用して、テンプレートにデータを追加します。これらの項目は、レポートに生成される情報の内容を指定します。 IBM Rational Tau の照会には、XPath 構文と似た構文があります。 ただし、XPath とは異なり、Rational Publishing Engine 照会はフィルターを指定しません。フィルター節とソート節は照会からは分離されています。 照会を別にして、各スキーマ・エレメントは、Rational Tau ネイティブ照会によって定義されます。 OCL で表現されるこの照会は、Rational Tau データを取り出します。 例えば、モデル・エレメント model.rootResource の下のルート・エレメントには、それに接続された GetModelRoots() Rational Tau 照会があります。
    注:
    • Rational Tau データ・ソース・スキーマでは、カスタム属性は作成できません。
    • Rational Tau はランチャーまたは Document Studio アプリケーションからはプレビューできません。
  7. 出力での表示方法を制御するフォーマット設定とスタイル設定をエレメントに追加します。
  8. レポートにプルするデータを絞り込むフィルターを作成します。 一般的なデータ・ソース URI の詳細バージョンであるフィルターを使用してデータの特定サブセットを指すことで、レポート生成時に Rational Publishing Engine がデータ・ソースから必要以上の情報を取得しないようにすることができます。これらのフィルターには、テンプレートで参照される必要なデータをすべて取得するために十分な条件が設定されている必要があります。そうでない場合、不完全なデータが含まれるレポートが生成されます。 詳しくは、『REST ネイティブ・フィルターでサポートされるフィルター条件』も参照してください。
  9. キャスト照会フィルターを使用して、照会結果を絞り込むことができます。型キャスト機能は、データ・ソース用の代替フィルターとして機能します。詳しくは、『型キャスト』および『Rational Tau の属性』を参照してください。
  10. レポート内でデータを編成するソートを作成します。 Rational Tau データ・ソースは、ネイティブ・ソートをサポートしません。Rational Publishing Engine ソートを使用してください。

表 1. Rational TAU のマルチテンプレート文書の例
テンプレート・ファイル名 テンプレートのコンテンツ 使用方法の説明
titlePage.dta タイトル・ページ、目次 タイトル・ページをモジュールのプロパティーから生成します。
Preamble.dta プリアンブル章 Microsoft Word ファイルにプリアンブル章を組み込みます。
Requirements.dta システム要件 データ・ソースからシステム要件をリストするデータを生成します。
userRequirements.dta ユーザー要件 データ・ソースからユーザー要件をリストするデータを生成します。
Design.dta モデリング情報 データ・ソースから UML モデルからの情報をリストするデータを生成します。

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