Rational Service Tester for SOA Quality との統合

Rational® Service Tester for SOA Quality との統合は、 アダプターを使用することでインプリメントされます。 アダプターは、IBM® Rational Performance Tester または Rational Service Tester for SOA Quality バージョン 8.0 のインストール時にデフォルトでインストールされ、テスト・マシン上で構成されます。

アダプターは、以下の 3 つの方法で実行できます。

  1. テスト・ワークベンチ自体から、GUI モードで。
  2. コマンド行から。
  3. Windows® サービスとして。
注: 「テスト・ワークベンチ」という用語は、Rational Performance Tester または Rational Service Tester for SOA Quality バージョン 8.0 を指しています。

アダプターを GUI モードで実行するように構成する

テスト・ワークベンチ内でアダプターを構成するには、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「Quality Manager アダプター」を選択します。次いで、Rational Quality Manager サーバー URL、Rational Quality Manager 機能コネクターの ID とパスワード、およびこのアダプターを識別する名前を入力します。

テスター・アダプターを構成するには、次のようにします。

  1. テスト・ワークベンチで、「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「Quality Manager アダプター」をクリックします。

    Quality Manager アダプター

  2. Rational Quality Manager サーバー URL を「サーバー URL」フィールドに入力します。
  3. ログイン」フィールドに、Rational Quality Manager ID を入力します。このユーザー・アカウントは、コネクター・クライアント・アクセス・ライセンス付きで、Rational Quality Manager に存在しなければなりません。
  4. パスワード」フィールドに、Rational Quality Manager 機能コネクターのパスワードを入力します。
  5. (オプション) このワークステーション上で Rational Quality Manager アダプターを識別するための固有名を、「アダプター名」フィールドに入力します。
  6. OK」をクリックして、構成を保存します。

アダプターをコマンド行モードで、 または Windows サービスとして 実行するように構成する

アダプターをコマンド行モードで、 または Windows サービスとして実行するためには、追加のステップが必要です。

  1. すでに説明した方法で、アダプターを GUI モードで実行するように構成します。
  2. テスト・ワークベンチを終了します。
  3. rst_install_dir ¥RPT-RST_RQMAdapter¥config¥ ディレクトリー内で、adapter.config ファイルを見つけます。ここで、rst_install_dir は、テスト・ワークベンチがインストールされているディレクトリー (例: C:¥Program Files¥IBM¥SDP) です。
  4. adapter.config ファイル内の WORKSPACE_DIR 変数を編集して、アダプターで使用するのと同じテスト・ワークスペースが指定されるようにします。例えば、WORKSPACE_DIR= C:¥Documents and Settings¥username¥IBM¥rationalsdp¥my_adapter_workspace と指定します。

コマンド行モードでのアダプターの開始および停止

アダプターをコマンド行モードで実行できます。

  1. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開始します。
  2. rst_install_dir ¥RPT-RST_RQMAdapter¥bin¥ ディレクトリーに切り替えます。ここで、rst_install_dir は、テスト・ワークベンチがインストールされているディレクトリー (例: C:¥Program Files¥IBM¥SDP) です。
  3. Windows では、以下のいずれかのコマンドを発行します。
    • アダプターを開始するには、RQMAdapter.bat START を入力します。
    • アダプターを停止するには、RQMAdapter.bat STOP を入力します。
  4. Linux® では、以下のいずれかのコマンドを発行します。
    • アダプターを開始するには、RQMAdapter.sh START を入力します。
    • アダプターを停止するには、RQMAdapter.sh STOP を入力します。

コマンド行からの実行時、アダプターのアクティビティーは rst_install_dir¥RPT-RST_RQMAdapter¥logs¥adapter.log に出力されます。また、以下のコマンドを入力することにより、アダプターの現行状況を出力することができます。rst_install_dir¥RPT-RST_RQMAdapter¥bin¥RQMAdapter.bat STATUS

注: アダプターがコマンド行から実行されているときに、テスト・ワークベンチを同じワークスペース内で実行しないでください。 テスト・スクリプトを実行するアダプターの能力に、支障をきたす恐れがあるためです。構成済みのワークスペースでワークベンチを開く前に、アダプターを停止してください。

Windows サービスとしてのアダプターの開始および停止

テスト・ワークベンチをインストールする際、アダプターも Windows サービスとしてインストールします。デフォルトでは、サービスは手動で開始するように設定されます。

Windows サービスとしての RST アダプター
注: IBM Rational Service Tester for SOA Quality の場合、サービス名は「IBM RST adapter for RQM」となります。Rational Service Tester を実行している場合、以下のアクションをこのサービスに対して行います。

サービスを開始するには、 Windows サービス・マネージャーを開き、「IBM RST adapter for RQM」を右クリックし、「開始」をクリックします。

サービスを停止するには、「IBM RST adapter for RQM」を右クリックし、「停止」をクリックします。

オプションとして、アダプターのリストを右クリックし、「プロパティー 」を選択してから、 スタートアップ・タイプを「自動」に設定することにより、サービスを自動的に開始するように構成できます。この設定により、コンピューターの再起動時に、ユーザーがログインしなくてもアダプターは自動的に開始されるようになります。

注: Windows でのアダプター・サービスでは、Microsoft® .NET Framework 2.0 以降がコンピューターに組み込まれている必要があります。

アダプターをサービスとして実行するとき、状況は rst_install_dir¥RPT-RST_RQMAdapter¥logs¥adapter.log に出力されます。また、次のコマンドを入力して、状況を出力することも可能です。

rst_install_dir¥RPT-RST_RQMAdapter¥bin¥RQMAdapter.bat STATUS

注: アダプターが Windows サービスとして実行しているときに、 テスト・ワークベンチを同じワークスペース内で実行しないでください。 テスト・スクリプトを実行するアダプターの能力に、支障をきたす恐れがあるためです。構成済みのワークスペースでワークベンチを開く前に、アダプターを停止してください。

GUI モードでのアダプターの開始および停止

GUI モードとなるのは、アダプターがテスト・ワークベンチ自体の中で実行されるときです。 GUI モードでは、スクリプトが Rational Quality Manager から実行されると、 テスト・ワークベンチ内で実行中のテストが、あるテスト・ワークベンチ内で手動実行しているテストであるかのように表示されます。

注: テストが GUI モードで実行されている際には、テスト・ワークベンチを使用しないでください。 テスト・スクリプトを実行するアダプターの能力に、支障をきたす恐れがあるためです。

GUI モードでアダプターと対話するには、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「Quality Manager アダプター」をクリックします。このビューを使用して、アダプターのアクティビティーを開始、停止、および表示することができます。

Rational Quality Manager サーバーとの接続および切断を実行するボタンは、このビューの右上隅に配置されています。また、このビューにはローカル設定メニューがあります。これを使用して、GUI モードのアダプター動作の一部を制御することができます。エラーや警告が表示された場合は、「エラー・ログ」ビューを使用して、さらに調査してください。(トラブルシューティングのセクションを参照してください。)

結果の表示

Rational Quality Manager からテスト・スクリプトを実行する際、テスト実行時に表示されるデフォルト・レポートは、Rational Quality Manager 結果に添付されます。このレポートはカスタマイズ可能です。また、アダプターによる使用を目的として構成されたワークスペース内でテスト・ワークベンチを開くことにより、 完全な実行結果をテスト・ワークベンチ内に表示することもできます。

Rational Quality Manager に報告される結果完了状態は、実行関連テスト・ログの全体的な判定に基づいています。多くの場合、不合格の検査ポイントが 1 つテストに含まれていても、合格と見なされます。Rational Quality Manager 実行結果で添付レポートを参照し、それに応じて実行結果のステータスを設定するようにしてください。

アダプターがコマンド行から、または Windows サービスとして実行されている場合、 テスト・ワークベンチを開く前にアダプターを停止してください。 ワークベンチが開くと、完全なテスト・レポートおよびテスト・ログ機能へのアクセスが可能になります。 Rational Quality Manager から開始した実行の結果は、Rational Quality Manager 結果プロジェクト下に置かれます。

トラブルシューティング

アダプターのすべてのモードで、Eclipse エラー・ログを使用します。 ワークベンチを開いて、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「エラー・ログ」をクリックすることにより、 ログを表示できます。 デフォルトでは、警告メッセージとエラー・メッセージがログに記録されます。 「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「ロギング」をクリックすることにより、アダプターに関するより詳細なロギングをオンにすることができます。 アダプターのログ・コンポーネントは、com.ibm.rational.test.lt.rqm.adapter という名前です。

Windows サービスとして、またはコマンド行から、アダプターを実行している場合、テスト・ワークベンチを開かずに adapter.log ファイルを表示することができます。

問題 解決策または原因
エラーまたは警告は、どこにありますか? ワークベンチで、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「エラー・ログ」をクリックします。
選択可能なアダプターが表示されていません。
  • アダプターに指定された Rational Quality Manager サーバー・アドレスが正しいかを確認します。正しいアドレスを指定してください。
  • 指定されたログインおよびパスワードを調べます。正しいパスワードを指定してください。
アダプターが Rational Quality Manager への接続に続けて失敗します。 サーバーが実行中であることを確認します。 必要であれば、サーバーを再起動するかまたはネットワーク接続を検査します。
選択ダイアログでアダプターが赤色に表示されます。
  • アダプターがサーバーと通信していません。
  • アダプターは既に使用中である可能性があります。
アダプターからスクリプトをインポートしようとしましたが、スクリプトが存在しません。
  • Rational Quality Manager で入力されたプロジェクト・パスが、実行中のアダプターに関連付けられたワークスペース下のプロジェクトであることを確認します。必要とされているのは、プロジェクト名の入力だけです。この方が、完全なプロジェクト・パスを入力するよりも間違いが少なくて済みますが、どちらの形式も可能です。
  • コマンド行から、またはサービスとして実行する場合、adapter.config に設定された WORKSPACE_DIR が、テスト・ワークベンチの実行時に「ワークスペースの選択」ダイアログに表示されるパスと同じであることを確認してください。ワークスペース・ディレクトリー下のプロジェクト・フォルダーには設定されていないことに注意してください。
アダプターはコマンド行からまたはサービスとして実行中であり、テストが続けて失敗します。 アダプターを GUI モードで実行して、テスト・ワークベンチがテスト・スクリプトを実行するときに 生じる事柄が表示されるようにします。
アダプター Windows サービスが開始されません。エラー・メッセージには、サービスをタイムリーに開始するのに失敗した旨が記載されます。 マシンに .NET 2.0 以降が組み込まれていることを確認します。このプラットフォームは、Windows 更新サイトから、または手動で、インストールすることができます。.NET のインストールについて詳しくは、http://support.microsoft.com/ を参照してください。

既知の制限


フィードバック