レポート・サーバーの構成: Oracle Server のタスク

Linux Java™ ランタイム環境をセットアップし、Oracle リスナーとネット・サービスを作成して、Oracle を Cognos® コンテンツ・ストアとして構成します。IBM® WebSphere® Application Server インスタンスを構成してレポート・サーバーをホストし、エンタープライズ・アーカイブ・ファイルを構築、展開、およびインストールして、データウェアハウスを作成します。
このタスクについて
レポート・サーバーを構成するには
注: レポート・サーバーのインストールに自動インストール方式を選択した場合は、ステップ 1、およびステップ 5 から 11 を実行する必要はありません。
  1. コンテンツ・ストア・データベースを作成します。
    注: 現在のユーザーに、データベースとテーブル・スペース・コンテナーを作成するために必要な管理特権があることを確認します。現在のユーザーは、実行時に、Cognos コンテンツ・ストアに接続できるユーザーです。実行時に、他のユーザーを Cognos コンテンツ・ストアに接続する方法については、「IBM Cognos 8 Business Intelligence Installation and Configuration Guide」を参照してください。
    1. Oracle DBA ユーザーとしてログインします。
    2. 以前のインストールのコンテンツ・ストアが既存である場合は、削除してください。
    3. /opt/ibm/RationalInsight/reportal/contentstore ディレクトリーに移動します。
    4. su コマンドを実行して、root ユーザーに切り替えます。 プロンプトが表示されたら、root パスワードを入力します。
    5. 次のコマンドを実行して、ファイルとフォルダーの許可を設定します。
      chown oinstall.oinstall /opt/ibm/RationalInsight/reportal/contentstore -R
    6. データベース管理者コンソールに戻り、次のコマンドを使用して install.sh シェル・スクリプトを実行します。
      [oinstall@VEGAVM contentstore]$ ./install.sh
    7. プロンプトが表示されたら、コンテンツ・ストアのパラメーターを指定します。パラメーターのリストおよびその説明については、このページの下部にある関連リンクを参照してください。
  2. リスナーを作成します。
    1. システム変数 ORACLE_SID=$SID を設定します。 $SID は、ステップ 1 で作成したデータベースです。
    2. Oracle Net Manager を開始します。
    3. ノードを展開して「リスナー」を選択します。 「編集」 > 「作成」をクリックします。
    4. リスナー名を入力して「OK」クリックします。
    5. アドレスの追加」をクリックし、カスタム・レポート・データ・サービスのホストとポートを指定します。
    6. データベースの追加」をクリックし、データベース名、ホーム・ディレクトリー、および SID を入力して、「ファイル」 > 「ネットワーク構成の保存」をクリックします。
  3. 次のコマンドを実行してリスナーを開始します。
    lsnrctl start
  4. サービス名を作成します。
    1. Oracle Net Configuration Assistant を開始します。
    2. ローカル・ネット・サービス名の構成」を選択し、「次へ」をクリックします。
    3. 追加」を選択して「次へ」をクリックします。
    4. サービス名を入力して「次へ」をクリックします。
    5. プロトコルを選択して「次へ」をクリックします。
    6. ホスト名とポートを入力します。「はい、テストを実行します」を選択して「次へ」をクリックします。次に、必要に応じてログオンを変更し、接続のテストが成功したことを確認します。
    7. ネット・サービス名を入力して「次へ」をクリックします。
  5. 暗号化に関する問題が発生するのを避けるために、Cognos とレポート・サーバーが同じ Java Runtime Environment (JRE) インスタンスで実行されるように、JRE をセットアップします。
    注: レポート・サーバーのインストールに自動インストール方式を選択した場合は、このステップを実行する必要はありません。
    1. WebSphere Application Server JRE フォルダーをポイントするように JAVA_HOME 変数を設定し、システム・パスの先頭に %JAVA_HOME%¥bin を追加します。
      JAVA_HOME=[WASDIR]¥java¥jre
      
      PATH=%JAVA_HOME%¥bin;…
    2. [rational_insight_installation_directory]/cognos/bin/jre/1.5.0/lib/ext/bcprov-jdk14-134.jar ファイルを [websphere_installation_directory]/java/jre/lib/ext ディレクトリーにコピーします。
    3. [rational_insight_installation_directory]/cognos/webapps/p2pd/WEB-INF/lib ディレクトリーに、次の Oracle の適切なドライバーがインストールされていることを確認します。
      • Oracle 10g: ojdbc14.jar
      • Oracle 11g: ojdbc5.jar
  6. Tomcat ベースの IBM Cognos 8 サービスを削除します。
    注: レポート・サーバーのインストールに自動インストール方式を選択した場合は、このステップを実行する必要はありません。
    1. Cognos 管理コンソールを開始します。それには、cogconfig.sh を /opt/ibm/RationalInsight/cognos/bin で実行します。
    2. IBM Cognos 8 ノードを右クリックして「削除」を選択し、「はい」をクリックします。
    3. 保存」、「閉じる」をクリックします。
  7. Cognos に新しいコンテンツ・ストアを作成し、コンテンツ・データベースを参照します。
    注: レポート・サーバーのインストールに自動インストール方式を選択した場合は、このステップを実行する必要はありません。
    1. Cognos 管理コンソールを開始します。それには、cogconfig.sh を /opt/ibm/RationalInsight/cognos/bin で実行します。
    2. 「データ・アクセス」 > 「Content Manager」をクリックし、「コンテンツ・ストア」を右クリックして「新規リソース」 > 「データベース」をクリックします。
    3. データベース名」フィールドに、手順 1 で作成したデータベースの名前を入力します。
    4. ユーザー ID とパスワード」行で、「編集」アイコンをクリックします。次に、手順 1 で作成したデータベース・コンテンツ・ストアへのアクセスに使用するユーザー名とパスワードを入力します。
    5. ローカル構成」を選択して、「構成の保存」をクリックします。
  8. 新しい WebSphere Application Server インスタンスを作成して、レポート・サーバーをホストします。カスタム・レポートのインストーラーを使用して WebSphere Application Server をインストールした場合は、このステップを実行する必要はありません。
  9. Cognos 構成を変更した場合は、WebSphere Application Server を再始動します。
    注: レポート・サーバーのインストールに自動インストール方式を選択した場合は、このステップを実行する必要はありません。
  10. WebSphere Application Server インスタンスを構成して、レポート・サーバーをホストします。
    注: レポート・サーバーのインストールに自動インストール方式を選択した場合は、このステップを実行する必要はありません。
    1. WebSphere Application Server 管理コンソールを開きます。それには、ブラウザーを開いて、http://localhost:9060/ibm/console/ に移動します。
    2. ポート 9060 が、WebSphere Application Server のプロファイル管理ツールで記録したポートと異なる場合は、別のポート番号に置き換えます。
    3. WebSphere Application Server 管理コンソールにログオンします。それには、ブラウザーで http://localhost:portnumber/ibm/console/login.do に移動して、ユーザー名とパスワードを入力します。
    4. 左のサイドバーで「サーバー」ノードを展開し、「アプリケーション・サーバー」を選択します。
    5. server1」リンクをクリックし、「Java およびプロセス管理」ノードを展開します。
    6. プロセス定義」リンク、「Java 仮想マシン」リンクをクリックします。
    7. 初期および最大 JVM ヒープ・サイズに、それぞれ 256768 を入力します。
    8. 適用」(ページ下部)、「保存」リンクをクリックします。
    9. 環境エントリー」リンクをクリックします。
    10. 新規」をクリックして、次のプロパティーを追加します。

      LD_LIBRARY_PATH=[INSTALLDIR]¥cognos¥bin

    11. OK」、「新規」をクリックして、次のプロパティーを追加します。

      PATH=[INSTALLDIR]¥cognos¥bin

    12. 適用」、「保存」をクリックします。
  11. レポート・サーバーのエンタープライズ・アーカイブ・ファイルをインストールします。
    注: レポート・サーバーのインストールに自動インストール方式を選択した場合は、このステップを実行する必要はありません。
    1. WebSphere Application Server 管理コンソールにログオンします。それには、ブラウザーで http://localhost:port/ibm/console/login.do に移動して、ユーザー名とパスワードを入力します。
    2. 左のサイドバーで「アプリケーション」ノードを展開し、「新規アプリケーションのインストール」を選択します。
    3. 参照」をクリックし、[rational_insight_installation_directory]¥cognos フォルダーに移動して、p2pd.ear ファイルを選択します。
    4. デフォルト・オプションを受け入れ、「次へ」をクリックします。この手順を 4 回行います
    5. 保存」リンクをクリックし、左サイドバーの「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。デフォルト・アプリケーションがリストされた場合は、それをアンインストールします。
    6. IBM Cognos 8 アプリケーションを選択して、「開始」をクリックします。アプリケーションがすべて読み込まれて開始されるまでに数分かかります。
    7. ブラウザーを開いて、http://server:port/insight/servlet に移動します。Cognos Content Manager が正常に稼動している場合は、次と同様のテキストが Web ページに表示されます。
      IBM Cognos 8
      
      Content Manager
      
      Build: 8.4.2519.0
      
      Start time: Tuesday, November 18, 2008 3:00:41 PM PST
      
      Current time: Tuesday, November 18, 2008 3:01:25 PM PST
      
      State: Running.
    8. Web ブラウザーで http://host:port/insight に移動します。カスタム・レポート・ポータルのホーム・ページが表示されます。
  12. カスタム・レポートのサンプル・レポートをインポートします。
    注: レポート・サーバーのインストールに自動インストール方式を選択した場合は、このステップを実行する必要はありません。
    1. [rational_insight_installation_directory]/reportal/deployment/Rational_Example_Reports.zip ファイルを [rational_insight_installation_directory]/cognos/deployment/ ディレクトリーにコピーします。
    2. http://host/cognos8/cgi-bin/cognos.cgi の Cognos Web アプリケーションを開きます。
    3. Cognos 管理ページを開きます (「起動」 > 「IBM Cognos 管理)。
    4. 構成」をクリックします。
    5. コンテンツ管理」をクリックして、 「新規インポート」アイコンをクリックします。
    6. allrqm がデプロイメント・アーカイブとしてリストされていることを確認し、「次へ」をクリックします。
    7. 「名前」フィールドで、名前を Rational_Example_Reports から Rational_Reports に変更し、「次へ」をクリックします。
    8. すべてのパッケージとフォルダーをインポートするには、表の見出しのボックスを選択し、「次へ」を 4 回クリックします。
    9. 終了」をクリックします。
    10. 実行」をクリックします。
    11. OK」をクリックします。
    12. 「ホーム」アイコンをクリックします。
    13. すべてのパッケージとフォルダーが「パブリック・フォルダー」にリストされていることを確認します。
  13. データウェアハウスおよびサポート製品への Cognos データ・ソース接続をテストします。
    1. WebSphere Application Server 管理コンソールを始動します。デフォルトの URL は http://localhost:9060/ibm/console/login.do です。
    2. Cognos 管理ページ (「起動」 > 「IBM Cognos 管理」をクリックするか、「カスタム・レポート」ページにいる場合は バナーで「管理」リンクをクリックします。
    3. 「構成」 > 「データ・ソース接続」 > 「RIDW」をクリックします。
    4. RIDW データ・ソースで、アクション「プロパティーの設定」をクリックします。
    5. 接続」タブをクリックします。
    6. 接続のテスト」をクリックします。
    7. テスト」をクリックします。
    8. 閉じる」を 2 回クリックし、「OK」をクリックします。
    9. 「構成」 > 「データ・ソース接続」 > 「RQM」をクリックします。
      注: データ・ソース接続のリストに戻るには、 「名前」 フィールドの上の「Cognos」 をクリックする必要がある場合があります。
    10. 製品のデータ・ソース (ClearQuest など) で、アクション「プロパティーの設定」をクリックします。
    11. 接続」タブをクリックします。
    12. 接続のテスト」をクリックします。
    13. テスト」をクリックします。
    14. 閉じる」を 2 回クリックし、「OK」をクリックします。
  14. カスタム・レポートのサンプル・レポートのテストを実行します。
    1. http://server:port/insight の Cognos Web アプリケーションを開きます。
    2. Rational Quality Manager」フォルダーをクリックします。
    3. レポートを実行します。
  15. データ・ソースにアクセスするユーザーを作成します。
    1. Cognos 管理ページを開きます。それには、「IBM Cognos 管理」をクリックするか、IBM Cognos のデフォルトのホーム・ページからは「起動」 > 「IBM Cognos コンテンツ管理」をクリックします。
    2. 「構成」 > 「データ・ソース接続」 > 「RIDW」をクリックします。
    3. RIDW」をクリックします。
    4. 新規サインオン」をクリックし、名前を入力して「次へ」をクリックします。
    5. データ・ソースにアクセスするためのユーザー ID とパスワードを入力します。レポートを実行するには、少なくともデータ・ソースへの読取特権が必要です。

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