テスト実行記録の実行

Rational® Quality Manager でのテストの実行には、いくつかの方法があります。1 つは、テスト実行記録を実行する方法です。
このタスクについて

テスト実行記録を作成して実行することにより、テストを実行できます。 特定のテスト・ケースに照らしてテスト実行記録を作成します。 各テスト実行記録は、テスト・ケースをテスト実行に必要なテスト環境と関連付けます。 したがって、テスト実行記録を実行するときは、基本的に「この特定のソフトウェアおよびハードウェア環境でこのテスト・ケースを実行する」ことになります。

テスト・ケースをそれ自体で実行するときもテスト・スイート内から実行するときも、テスト実行記録を使用してテスト・ケースを実行する場合と使用せずに実行する場合があります。テスト実行記録を使用せずにテスト・ケースを実行する場合、テスト・ケースはローカル・テスト環境でのみ実行されます。 状態がより複雑なために複数のテスト環境をサポートする必要がある場合は、テスト実行記録の使用を検討する必要があります。

テスト実行記録を使用して、マニュアル・テストと自動化テストの両方を実行できます。 マニュアル・テスト・スクリプトを作成済みの場合は、そのテスト・スクリプトをテスト・ケースに追加し、そのテスト・ケースにテスト実行記録を関連付けることができます。Rational Quality Manager から参照する自動化テストについても同じことが言えます。 多くの場合、テスト実行記録を実行するときは、テスト実行記録が関連付けられたテスト・ケースに追加されたテスト・スクリプトを実行します。

テスト実行記録を実行するには、次のようにします。

  1. 次のいずれかを実行します。
    • テスト実行記録を作成し、テスト・ケースと関連付けます。 次に、テスト・ケースを開きます。
    • 既存のテスト・ケースを開き、テスト・ケース用の複数のテスト実行記録を生成します。
    • テスト計画を開き、テスト計画の中からテスト・ケースを 1 つ以上選択します。 次に、選択したテスト・ケース用のテスト実行記録を生成します。
  2. 開いたテスト・ケースの目次で、テスト実行記録をクリックします。
  3. 実行したいテスト実行記録を選択します。
  4. 「実行」アイコン (実行) をクリックします。
  5. 自動化テスト・スクリプトがテスト・ケースと関連付けられている場合は、テストを実行するための適切なアダプターを選択し、「OK」をクリックします。

    「スクリプトの実行」ウィンドウが開き、テストが自動的に実行されます。 テスト実行の最後に、Rational Quality Manager によって実行結果が作成されます。 アダプターによって、「結果の詳細」セクションのテスト・ランに、そのツール固有の結果が付加されます。

  6. マニュアル・テスト・スクリプトがテスト・ケースと関連付けられている場合は、「スクリプト実行」 ウィンドウが開き、最初のステートメントの左側に矢印が表示されます。
  7. 一度に 1 つのステートメントの実行をステップスルーし、テストしているアプリケーションでの実行が終わった後で、判断を各ステートメントへ割り当てます。 ツールバーには以下の 5 つの実行判断があります。
    • 成功 (成功)
    • 失敗 (失敗)
    • 確定不能 (確定不能)
    • ブロック (ブロック)
    • エラー (実行エラー)
    注:ブロック」(ブロック) と「エラー」(実行エラー) のオプションを表示するためには、「確定不能」(確定不能) アイコンの横にある矢印をクリックします。
    ヒント: 現在のステップ以後のすべてのステップに同じ判断を割り当てるには、「すべて適用」アイコン (すべての判断を適用) をクリックします。
  8. 1 つ以上のステートメントに、オプションでコメントを追加します。
    1. ツールバーから、「コメントの追加/編集」アイコン (コメントの追加) をクリックします。
    2. 「コメントの書き込み」フィールドにコメントを入力し、「OK」をクリックします。「コメント」アイコン (コメント) が、コメント付きの各ステートメントの中に表示されます。
  9. 1 つ以上のステートメントに、オプションで添付ファイルを追加します。例えば、テスト中のアプリケーションのスクリーン・ショットを作成して、それをステートメントに添付できます。 ステートメントにファイルを添付するには、次のようにします。
    1. ツールバーから、「添付」アイコン (添付ファイルの追加) をクリックします。「添付ビュー」が表示されます。
    2. ファイルを参照し、「開く」をクリックします。
    3. 「OK」をクリックします。「添付」アイコン (添付) が、添付ファイル付きの各ステートメントの中に表示されます。
  10. テスト中のアプリケーションに問題を発見した場合は、障害を報告します。
    1. ツールバーから、「障害」アイコン (既存障害の追加) をクリックします。「障害ビュー」 が表示されます。
    2. 「障害」フォームを完成させて、「保存」をクリックします。「障害」アイコン (欠陥) が、障害がある各ステートメントの中に表示されます。
  11. テスト・ランが完了した後で、「閉じて結果を表示」をクリックして、実行結果を表示します。

    必要に応じて、実行結果からの判断 (実際の結果) と重みの配分を変更します。 編集後は、必ず「保存」をクリックして、変更内容を保存します。


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