レポート・サーバーの構成: DB2 のタスク

Linux DB2® データベースをレポート・サーバー用に構成する際のステップは、インストール・プロセス中に Rational® Quality Manager Custom Reporting のサーバー機能に選択したオプションにより異なります。場合によっては、DB2 コンテンツ・ストア・データベースを作成し、IBM® WebSphere® Application Server インスタンスを構成してレポート・サーバーをホストし、エンタープライズ・アーカイブ・ファイルを構築、展開、およびインストールする必要があります。
このタスクについて
レポート・サーバーを構成するには
注: ステップ 2 から 9 が必要なのは、手動インストール方式を選択した場合のみです。
  1. システムの再起動中に自動的に開始されるデータベース・インスタンスを登録して、レポート・サーバーがコンテンツ・ストアに接続されるように構成します。
    1. 次のコマンドを実行します。
      db2iauto -on <インスタンス名>
    2. エディターで /etc/inittab ファイルを開きます。
    3. 次のコード文字列を探します。
      fmc:2345:respawn:/opt/ibm/db2/V9.1/bin/db2fmcd #DB2 Fault Monitor Coordinator 
    4. このコード文字列を id:5:initdefault: コマンドの直後に移動します。
  2. コンテンツ・ストア・データベースを作成します。
    注: 現在のユーザーに、データベースとテーブル・スペース・コンテナーを作成するために必要な管理特権があることを確認します。現在のユーザーは、実行時に、Cognos® コンテンツ・ストアに接続できるユーザーです。実行時に、他のユーザーを Cognos コンテンツ・ストアに接続する方法については、「IBM Cognos 8 Business Intelligence Installation and Configuration Guide」を参照してください。
    1. 有効な DB2 データベース管理者アカウントを使用して、DB2 コマンド・ウィンドウを開始します。デフォルトでは、ユーザーは db2inst1 です。
    2. 以前のインストールのコンテンツ・ストアが既存である場合は、削除してください。
    3. /opt/ibm/RationalInsight/reportal/contentstore ディレクトリーに移動します。
    4. su コマンドを実行して、root ユーザーに切り替えます。 プロンプトが表示されたら、root パスワードを入力します。
    5. 次のコマンドを実行して、ファイルとフォルダーの許可を設定します。
      chown db2inst1.db2iadm1 /opt/ibm/RationalInsight/reportal/contentstore -R
      db2inst1 は DB2 のインスタンス所有者、db2iadm1 は DB2 グループです。
    6. データベース管理者コンソールに戻り、次のコマンドを使用して install.sh シェル・スクリプトを実行します。
      [db2inst1@VEGAVM contentstore]$ ./install.sh
    7. プロンプトが表示されたら、コンテンツ・ストアのパラメーターを指定します。パラメーターのリストおよびその説明については、このページの下部にある関連リンクを参照してください。
    8. すべてのデータベース」フォルダーを展開して、追加したデータベースがリストされていることを確認します。
  3. Cognos とレポート・サーバーが同じ JRE インスタンスで実行されるように、Java™ Runtime Environment (JRE) を設定します。
    1. JAVA_HOME=[WASDIR]/java/jre をエクスポートします。
    2. PATH=$JAVA_HOME/bin:… をエクスポートします。
    3. [INSTALLDIR]/cognos/bin/jre/1.5.0/lib/ext/bcprov-jdk14-134.jar ファイルを [WASDIR]/java/jre/lib/ext フォルダーにコピーします。
    4. 次の DB2 ドライバーが [INSTALLDIR]/cognos/webapps/p2pd/WEB-INF/lib ディレクトリーにインストールされていることを確認します。
      • db2java.jar
      • db2jcc.jar
      • db2jcc_license_cu.jar
      • db2policy.jar

      db2java.jar ファイルが欠落している一方で db2java.zip が存在している場合は、 db2java.zip フォルダーの名前を db2java.jar に変更します db2jcc4.jar が存在している場合は除去します。

    5. libdb2.so ファイルを [DB2 INSTALLDIR]/lib32 ディレクトリーまたは [DB2 INSTALLDIR]//lib64 ディレクトリーから /usr/local/lib ディレクトリーにコピーします。
  4. Tomcat ベースの IBM Cognos 8 サービスを削除します。
    1. Cognos 管理コンソールを開始します。それには、cogconfig.sh コマンドを /opt/ibm/RationalInsight/cognos/bin で実行します。
    2. IBM Cognos 8 ノードを右クリックして「削除」を選択し、「はい」をクリックします。
    3. 保存」、「閉じる」をクリックします。
  5. カスタム・レポートに新しいコンテンツ・ストアを作成し、DB2 コンテンツ・ストア・データベースを参照します。
    1. Cognos 管理コンソールを開始します。それには、cogconfig.sh コマンドを /opt/ibm/RationalInsight/cognos/bin で実行します。
    2. 「データ・アクセス」 > 「Content Manager」をクリックし、「コンテンツ・ストア」を右クリックして「新規リソース」 > 「データベース」をクリックします。
    3. データベース名」フィールドに、手順 1 で作成したデータベースの名前を入力します。
    4. 「ユーザー ID とパスワード」行で、「編集」アイコンをクリックします。次に、手順 1 で作成したデータベース・コンテンツ・ストアへのアクセスに使用するユーザー名とパスワードを入力します。
    5. ローカル構成」を選択して、「構成の保存」をクリックします。
  6. 新しい WebSphere Application Server インスタンスを作成して、レポート・サーバーをホストします。カスタム・レポートのインストーラーを使用して WebSphere Application Server をインストールすることを選択した場合、このステップを実行する必要はありません。
  7. WebSphere Application Server インスタンスを構成して、レポート・サーバーをホストします。
    1. Cognos 構成を変更した場合は、WebSphere Application Server を再始動します。
    2. WebSphere Application Server 管理コンソールを開きます。それには、Web ブラウザーを開いて、http://localhost:9060/ibm/console/ に移動します。WebSphere Application Server のプロファイル管理ツールで記録したポート番号が 9060 でない場合は、別のポート番号に置き換えます。
    3. WebSphere Application Server 管理コンソールにログオンします。それには、ブラウザーで http://localhost:portnumber/ibm/console/login.do に移動して、ユーザー名とパスワードを入力します。
    4. 左のサイドバーで「サーバー」ノードを展開し、「アプリケーション・サーバー」を選択します。
    5. server1」リンクをクリックし、「Java およびプロセス管理」ノードを展開します。
    6. プロセス定義」リンク、「Java 仮想マシン」リンクをクリックします。
    7. 初期および最大 JVM ヒープ・サイズに、それぞれ 256 と 768 を入力します。
    8. 適用」(ページ下部)、「保存」リンクをクリックします。
    9. 「環境エントリー」リンクをクリックします。
    10. 新規」をクリックして、次のプロパティーを追加します。
      LD_LIBRARY_PATH=[INSTALLDIR]/cognos/bin
    11. OK」、「新規」をクリックして、次のプロパティーを追加します。
      PATH=[INSTALLDIR]/cognos/bin
    12. 適用」、「保存」をクリックします。
    13. WebSphere Application Server を再始動します。
  8. レポート・サーバーのエンタープライズ・アーカイブ・ファイルを構築して展開します。
    1. Cognos 管理コンソールを開始します。それには、cogconfig.sh コマンドを /opt/ibm/RationalInsight/cognos/bin で実行します。
    2. 環境」を選択し、すべてのポートを 9300 から WebSphere Application Server プロファイルのポート番号 (デフォルトでは 9080) に変更します。
    3. ポータル・サービス (Portal Services)」を選択し、すべてのポートを 9300 から WebSphere Application Server プロファイルのポート番号に変更します。
    4. 保存」、「閉じる」をクリックします。
    5. 「アクション」 > 「アプリケーション・ファイルの構築」を選択します。
    6. 次へ」をクリックしてデフォルト値を受け入れ、もう一度「次へ」をクリックします。
    7. 終了」、「閉じる」をクリックします。
  9. レポート・サーバーのエンタープライズ・アーカイブ・ファイルをインストールします。
    1. WebSphere Application Server 管理コンソールにログオンします。それには、ブラウザーで http://localhost:portnumber/ibm/console/login.do に移動して、ユーザー名とパスワードを入力します。
    2. 左のサイドバーで「アプリケーション」ノードを展開し、「新規アプリケーションのインストール」を選択します。
    3. 参照」をクリックし、[rational_insight_installation_directory]/cognos フォルダーに移動して、p2pd.ear ファイルを選択します。
    4. デフォルト・オプションを受け入れ、「次へ」をクリックします。この手順を 4 回行います
    5. 保存」リンクをクリックし、左サイドバーの「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。デフォルト・アプリケーションがリストされた場合は、それをアンインストールします。
    6. IBM Cognos 8 アプリケーションを選択して、「開始」をクリックします。アプリケーションがすべて読み込まれて開始されるまでに数分かかります。
    7. ブラウザーを開いて、http://server:port/insight/servlet に移動します。Cognos Content Manager が正常に稼動している場合は、次と同様のテキストが Web ページに表示されます。
      IBM Cognos 8
      
      Content Manager
      
      Build: 8.4.2519.0
      
      Start time: Tuesday, November 18, 2008 3:00:41 PM PST
      
      Current time: Tuesday, November 18, 2008 3:01:25 PM PST
      
      State: Running. 
    8. Web ブラウザーで http://server:port/insight に移動します。カスタム・レポート・ポータルのホーム・ページが表示されます。
  10. カスタム・レポートのサンプル・レポートをインポートします。
    1. [rational_insight_installation_directory]/reportal/deployment/Rational_Example_Reports.zip ファイルを [rational_insight_installation_directory]/cognos/deployment/ ディレクトリーにコピーします。
    2. server:port/insightカスタム・レポート Web アプリケーションを開きます。
    3. Cognos 管理ページを開きます。
    4. 構成」をクリックします。
    5. コンテンツ管理」をクリックして、 「新規インポート」アイコンをクリックします。
    6. allrqm がデプロイメント・アーカイブとしてリストされていることを確認し、「次へ」を 2 回クリックします。
    7. すべてのパッケージとフォルダーをインポートするには、表の見出しのボックスを選択し、「次へ」を 4 回クリックします。
    8. 終了」、「実行」、「OK」をクリックします。
    9. ホーム」アイコンをクリックし、すべてのパッケージとフォルダーが「パブリック・フォルダー」にリストされていることを確認します。
  11. データウェアハウスおよび製品ソースへのデータ・ソース接続をテストします。
    1. http://server:port/insightカスタム・レポート Web アプリケーションを開きます。
    2. Cognos 管理ページを開きます (「起動」 > 「IBM Cognos 管理」をクリック)。
    3. 「構成」 > 「データ・ソース接続」 > 「RIDW」をクリックします。
    4. RIDW データ・ソースで、アクション「プロパティーの設定」をクリックします。
    5. 接続」タブをクリックします。
    6. 接続のテスト」をクリックします。
    7. テスト」をクリックします。
    8. 閉じる」を 2 回クリックし、「OK」をクリックします。
    9. 「構成」 > 「データ・ソース接続」 > 「RQM」をクリックします。
      注: データ・ソース接続のリストに戻るには、 「名前」 フィールドの上の「Cognos」 をクリックする必要がある場合があります。
    10. 製品のデータ・ソース (ClearQuest など) で、アクション「プロパティーの設定」をクリックします。
    11. 接続」タブをクリックします。
    12. 接続のテスト」をクリックします。
    13. テスト」をクリックします。
    14. 閉じる」を 2 回クリックし、「OK」をクリックします。
  12. カスタム・レポートのサンプル・レポートのテストを実行します。
    1. http://server:port/insightカスタム・レポート Web アプリケーションを開きます。
    2. Rational Quality Manager」フォルダーをクリックします。
    3. レポートを実行します。

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