HTTP トラフィックに使用されるさまざまな WAN 接続速度をエミュレートして、それが応答時間とスループットにどのような影響を与えるかを判断できます。
このタスクについて
ユーザー・グループを設定して、HTTP データを送受信する速度をエミュレートできます。
ネットワーク・アップロードおよびダウンロードを遅延させてより低速なネットワーク接続をエミュレートすることにより、ユーザー・グループは実動サーバーを使用した実世界の相互作用を反映します。
回線速度をエミュレートするには、次のようにします。
手順
- テスト・ナビゲーターで、スケジュールをブラウズし、ダブルクリックします。 スケジュールが開きます。
- スケジュールで、回線速度を定義する対象のユーザー・グループをクリックします。
- 「スケジュール・エレメント詳細」エリアで、「オプション」タブをクリックします。
- 回線速度値を宣言するには、次のようにします。
- 「回線速度コントロールを使用可能にする」をクリックします。
- 実際の回線速度を選択するか、「カスタム値」を選択して値を入力します。
- 必要とする回線速度を選択するか、「カスタム値」を選択して値を入力します。この値は、実際の回線速度よりも遅くなければなりません。
例
実際の回線速度値が異なる複数のエージェント・コンピューター (ロケーション) を使用しているユーザー・グループの場合、可能な限り高い精度を得るために、ユーザー・グループをより細かく分割し、各ユーザー・グループのエージェントを実際の回線速度値が同じものに揃えることをお勧めします。
ただし、実際の回線速度が異なるとしても、共に必要な回線速度よりもはるかに大きい場合、誤差は小さく、許容可能な場合さえあります。
次の例に、この違いを示します。実際の回線速度は異なるものの (100 Mbps および 10 Mbps)、どちらも必要な回線速度の 56 Kbps をはるかに上回っています。
実際の回線速度が 100 Mbps で、必要な回線速度が 56 Kbps の場合、5000 バイトの応答に対して算出される回線速度の遅延は 706 ミリ秒です。実際の回線速度が 10 Mbps で、必要な回線速度が 56 Kbps の場合、5000 バイトの応答に対して算出される回線速度の遅延は 702 ミリ秒です。この例では、誤差は 4 ミリ秒しかありません。