パフォーマンス・データの収集中に高解像度タイマーを使用するように、エージェント・コンピューターを構成することができます。高解像度タイマーにより、1 ミリ秒以内の精度ですべての測定を行うことができます。
始める前に
高解像度タイマーは Linux オペレーティング・システムではデフォルトで使用されます。Linux オペレーティング・システムでは高解像度タイマーを構成する必要はありません。Microsoft Windows、AIX、
および z/OS オペレーティング・システムでは、高解像度タイマーはデフォルトでは使用されません。
Windows エージェント・コンピューターで高解像度タイマーを使用可能にすると、プロセッサーの使用率が増加します。通常、プロセッサーの使用率は 10% から 25% 増加しますが、増加はワークロードによって異なる場合があります。15 ミリ秒未満の応答時間を測定する場合は、Windows エージェント・コンピューターで高解像度タイマーを使用可能にします。150 ミリ秒未満の応答時間を測定し、15 ミリ秒の精度ではなく 1 ミリ秒の精度が必要な場合、高解像度タイマーを使用可能にします。Windows エージェント・コンピューターで高解像度タイマーを使用可能にする場合、プロセッサーの使用率をモニターしてプロセッサーの使用率が増加することのトレードオフが許容できるものであるかどうかを判別します。
このタスクについて
エージェント・コンピューターで高解像度タイマーを使用可能にするには、以下のようにします。
手順
- テスト・ナビゲーターで、エージェント・コンピューターを表すロケーションを開きます。
- 「一般プロパティー」タブをクリックします。
- 「一般プロパティー」ページで「追加」をクリックし、選択したロケーションのプロパティーを作成します。
- 「新規プロパティー」ウィンドウで、以下のようにしてプロパティー項目を作成します。
- 「プロパティー名」に、RPT_VMARGS と入力します。
- 「演算子」で、= を選択します。
- 「プロパティー値」に、-DrptNanoTime と入力します。
1 つのロケーションに複数の RPT_VMARGS の値を設定する必要がある場合、それらの値は同じプロパティー項目に配置し、スペースで区切ってください。1 つのロケーションに複数の RPT_VMARGS の値を設定する際に、複数のプロパティー項目を使用しないでください。
- 「OK」をクリックして、ロケーションを保存します。 高解像度タイマーがロケーションで使用可能になりました。