スケジュールの作成

スケジュールを作成することによって、個々のユーザーのアクションを正確にエミュレートできます。

このタスクについて

スケジュールを作成するには:

手順

  1. 該当するプロジェクトを右クリックし、「新規」 > 「パフォーマンス・スケジュール」をクリックします。
  2. スケジュールの名前を入力して、「終了」をクリックします。 ユーザー・グループを 1 つ含む新規のスケジュールが表示されます。
  3. ユーザー・グループを追加して、各ユーザー・グループが実行するロケーション (エージェント・コンピューター) を設定します。 ワークベンチ・コンピューターからユーザー・グループを実行できますが、そうするとテストの正確性が影響を受けます。
    1. ユーザー・グループを追加する方法: 該当するスケジュールを右クリックし、「追加」 > 「ユーザー・グループ」をクリックします。 詳しくは、『スケジュールへのユーザー・グループの追加』を参照してください。
    2. ユーザー・グループのロケーションを設定する方法: ユーザー・グループをクリックして、「ロケーション」タブをクリックします。次に「以下のロケーションでこのグループを実行」を選択します。 詳しくは、『リモート・ロケーションでのユーザー・グループの実行』を参照してください。
  4. テスト (またはその他のスケジュール・エレメント) が使用するループを設定する: ループのあるユーザー・グループを右クリックし、「追加」 > 「ループ」をクリックします。 ループは、テストを何回も反復して実行するため、テストを設定された速度で実行するため、およびテストをステージごとに実行するために使用しますが、これについては後述します。 詳細は、『スケジュールでのテストの繰り返し』および『設定した頻度でテストを実行』を参照してください。
  5. セレクターおよび重みを追加する: セレクターを追加するスケジュール・エレメントを右クリックして、「追加」 > 「ランダム・セレクター」をクリックします。 セレクターはユーザー・グループ内の各テストを順番に実行するのではなく、ランダム順に一連のテストを実行するときに使用します。これにより、実ユーザーのさまざまなアクションをエミュレートできます。 各セレクターに割り当てる重みにより、その子エレメントが反復の際に選択される統計的な確率が決定されます。 詳しくは、『ランダム順にテストを実行』を参照してください。
  6. 各ユーザー・グループにテストを追加する: テストを追加するスケジュール・エレメントを右クリックして、「追加」 > 「テスト」をクリックします。 詳しくは、『スケジュールへのテストの追加』を参照してください。
  7. スケジュールにステージを設定します。各ステージは特定の時間継続し、特定数のユーザーを含みます。 ステージを設定することにより、長期にわたる実世界での使用法を反映したワークロードをモデリングできます。 ステージのテストを無限ループに組み込むと、ステージが終了するまで仮想ユーザーが終了できなくなります。ステージを設定するには、以下のようにします。
    1. スケジュールを開き、「ユーザー・ロード」タブをクリックします。
    2. ユーザー・ロード」ページで「追加」をクリックします。 ステージに含まれるユーザー数と、ステージの所要時間を入力します。
    3. 「ウィンドウ」 > 「設定」 > 「テスト」 > 「テスト・レポート」をクリックし、「ステージ付きの実行の完了時に比較レポートを起動」が選択されていることを確認します。 このように選択すると、各ステージを比較するレポートが自動的に生成されます。
    スケジュール・ステージに関する詳細情報は、『ユーザー・ロードの設定』を参照してください。
  8. 他のスケジュール・エレメントを追加してスケジュール構造を詳細化する: スケジュール・エレメントを右クリックして、「挿入」(選択内容の前に新規のエレメントを追加する) または「追加」(選択内容の後に新規のエレメントを追加する) をクリックします。
    エレメント 目的 詳細情報
    同期ポイント 仮想ユーザーに強制的に特定のポイントで待機させるなど、スケジュール内のアクティビティーの調整に使用します。 ユーザーの同期化
    遅延 例えば、ユーザーが発注するまでに遅延時間があるなど、ユーザー・アクションを正確にエミュレートするときに使用します。 仮想ユーザーまたはアクションの遅延
    コメント スケジュール・エレメントに関するメモやコメントに使用します。  
  9. 次のようにして、スケジュール・オプションを設定します。
    タブ名 一般的な設定 詳細情報
    リソース・モニター リソース・モニター使用可能にするには、「リソース・モニターを使用可能にする」をクリックします。
    リソース・モニター・データは以下のソースから収集できます。
    • IBM® DB2® モニター
    • IBM Tivoli® Monitoring
    • IBM WebSphere® Performance Monitoring Infrastructure
    • JBoss アプリケーション・サーバー管理 Bean
    • Oracle WebLogic Server 管理 Bean
    • SAP NetWeaver 管理 Bean
    • rstatd デーモン (UNIX®)
    • Windows® パフォーマンス・モニター
    リソース・モニターの使用可能化

    Windows Vista、Windows 7、および Windows Server 2008 でのリソース・モニターの使用可能化

    応答時間明細 応答時間明細を使用可能にするには、「応答時間データの収集を使用可能にする」を選択します。

    応答時間明細データは HTTP テストまたは SOA テストから収集できます。

    応答時間明細の収集の使用可能化

    Windows Vista での応答時間明細の収集の使用可能化

    考慮時間 デフォルトでは、記録された考慮時間が使用されます。考慮時間の増減またはランダム化を行うには、このページの各オプションを使用します。 考慮時間の概要
    統計ログ・レベル 通常は、デフォルトの設定のままにします。長いテストを実行している場合は、サンプリング速度をデフォルトの 5 秒から長い間隔に変更します。 実行中に表示される統計の設定
    テスト・ログ・レベル 通常は、「1 次テスト・アクション」のデフォルトの設定のままにします。百分位数レポートを作成して、設定したページ・タイトル検査ポイントを表示するには、最低でもこのレベルのロギングが必要です。 テスト・ログで収集するデータの設定
    問題定義ログ・レベル デフォルトの設定は、IBM ソフトウェア・サポートからの要請があった場合のみ変更してください。 問題判別レベルの設定

次のタスク

ご使用のソフトウェア・システムの動作を記述するスケジュールを作成した後、テスト中のアプリケーションの連続ビルドに対してこのスケジュールを実行するか、または仮想ユーザーの数を増加してこのスケジュールを実行します。次に、報告された結果を分析します。

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