テストでのデータプールの使用可能化

テストでデータプールの変数データを使用できるようにするには、テストを更新してデータプールへの参照をテストに組み込む必要があります。

手順

  1. テスト・ナビゲーターで、テストをブラウズし、ダブルクリックします。テストが開きます。
  2. テスト名を右クリックし、「追加」 > 「データプール」をクリックします。 「データプールの インポート」ウィンドウが開き、このテストで使用できるデータプールがリストされます。 テストですでに使用されているデータプールは、このリストに表示されません。
  3. 「一致するリソース」リストで、テストに使用するデータプールの名前をクリックします。
  4. データプールのオープン・モードを選択します。このモードにより、 仮想ユーザーのデータプールのビューが決定します。
    オプション 説明
    「共用 (マシンごと)」 (デフォルト)

    各コンピューターの仮想ユーザーは、データプールの共用ビューから描画します。全体としてデータプールの行は先着順で順次割り当てられます。

    このオプションを選択すると、仮想ユーザーまたはループ反復は異なる行のデータを使用し、サーバーは変数データを取得することになります。すべての仮想ユーザー、または反復における正確な行アクセス順序を予測することはできません。なぜなら、この順序は、各コンピューターでのテストの実行順序および実行時間によって決まるからです。

    「専用」

    各仮想ユーザーは、データプールの専用ビューから描画します。データプールの行は各ユーザーに順番に割り当てられます。

    このオプションを選択すると、各仮想ユーザーがデータプールから同じデータを同じ順序で確実に取得できます。 ただし、各ユーザーはデータプールの最初の行から開始して順に各行にアクセスするため、さまざまな仮想ユーザーが同じ行を使用します。データプールのその次の行は、データプールを使用しているテストを、反復回数が複数回のスケジュール・ループに追加した場合に限り使用されます。

    セグメント化 (マシンごと)

    各コンピューターの仮想ユーザーは、データプールのセグメント化されたビューから描画します。全体としてデータはそれらのセグメントから先着順で順次割り当てられます。セグメントは、スケジュールで各コンピューター間に仮想ユーザーを割り当てる方法に基づいて計算されます。例えば、スケジュールでユーザーの 25% をグループ 1 に、75% をグループ 2 に割り当てて、これらのグループをコンピューター 1 とコンピューター 2 に割り当てた場合、コンピューター 1 のビューは、データプールの行の最初の 25% から構成され、コンピューター 2 のビューは残った 75% の行から構成されます。

    このオプションは、仮想ユーザーが重複した値 (アカウント ID など) を選択できないようにします。折り返しを使用不可にしている場合、行は一度しか使用できません。

  5. 次の中から、データプールに「アクセス・モード」を選択します。
    • 「順次」では、データプール内の行が、データプール・ファイルに物理的に保管された順序で最初の行から最後の行まで順番にアクセスされます。
    • 「ランダム」では、データプール内の行が任意の順序でアクセスされます。そのため、複数回アクセスされる行があったり、まったくアクセスされない行があったりすることがあります。各行は毎回、等しく選択される可能性を持ちます。
    • 「シャッフル」では、毎回データプールへのアクセスがある前に行の順序が変わり、シーケンス結果が異なります。行はランダムにアクセスされますが、すべての行が一度ずつ選択されるまで、特定の行が再度選択されることはありません。
  6. テストがデータプールの終わりに達したときにデータを再利用するかどうかを選択します。

    デフォルトでは、テストがデータプールまたはデータプール・セグメントの終わりに到達すると、先頭からデータが再利用されます。データプールまたはセグメントの終わりに達した時点でテストを強制的に停止する には、「最後の行に達した場合は最初に戻る」の横にあるチェック・ボックスをクリアします。例えば 15 レコードが含まれているデータプールを使用し、20 仮想ユーザーを使用してテストを実行するが、最後の 5 ユーザーが情報を再利用しないようにする場合などに、強制的な停止を使用すると便利です。強制停止が原因でテストが不合格としてマークされますが、テストのパフォーマンス・データは有効です。ただし、データが再利用されるかどうかがアプリケーションに特に影響しない場合は、デフォルトである折り返しを使用する方が適切です。折り返しを使用する場合、ユーザーの追加またはループの反復カウントの増加によってワークロードを変更するときに、データプールが十分に大きいことを確認する必要がありません。

  7. テストで、データプール・レコード内のデータが各仮想ユーザーごとに永続的になるかどうかを選択します。

    デフォルトでは、テストの実行ごとにデータプールから一行取得されます。データプール行のデータは、テストの実行中のみテストで使用可能になります。「各ユーザーにつき 1 回だけ取り出す」を選択して、 特定の仮想ユーザーが実行するテストからデータプールにアクセスするたびに、常に同じ行が戻されるように指定することができます。

    これらのオプションが、戻される行にどのように影響するのかを例で考えてみましょう。あるテストに、データプールにアクセスするループが含まれているとします。ループには反復が 2 つあります。次の表は、それぞれの反復でアクセスされる行を示しています。
    データプール・オプション 反復 1 反復 2
    「順次」および「専用」 行 1 行 2
    「共用」および「シャッフル」 行 x 行 y
    各ユーザーにつき 1 回だけ取り出す 行 x 行 x
  8. 「選択」をクリックします。 データプールへの参照がテストに追加され、「テスト・エレメント詳細」エリアがデータプール情報で更新されます。
  9. テストを保管します。

次のタスク

これで、テストとデータプールの間の参照が作成されました。次のステップでは、『テストの値とデータプール列の関連付け』で説明するように、テスト内の値にデータプールの列を関連付けます。

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