Rational Performance Tester の概要

IBM® Rational® Performance Tester は、Web、ERP、およびサーバー・ベースのソフトウェア・アプリケーションの負荷テストおよびスケーラビリティー・テストを自動化するためのスクリプト不要な環境です。Rational Performance Tester は、システムのボトルネックの存在と原因を特定するのに役立つ、情報が豊富でカスタマイズ可能なレポート作成機能を備えています。
Rational Performance Tester は、テスト中のアプリケーションがサーバーと対話するときに利用するネットワーク・トラフィックをキャプチャーします。このネットワーク・トラフィックは、テストを再生するときに複数の仮想ユーザーに対してエミュレートされます。 Rational Performance Tester では、次のプロトコルまたはドメインを使用するアプリケーションをテストできます。

テストするアプリケーションの特定のパーツを記録できます。 Rational Performance Tester では、記録からテストが生成されます。次に、動的データと検査ポイントを追加して、テストを編集できます。 テストを個別に実行し、その結果を検査して、テストが予期したとおりに実行されていることを確認します。その後、スケジュール・エディターでユーザー・グループを追加することで、ワークロードをエミュレートできます。 各ユーザー・グループには、適切なワークロードが設定された複数のテストが含まれています。 例えば、標準的な小売 Web サイトでは、ユーザー・トラフィックの 80% が閲覧者で、20% が購入者です。 スケジュールは一般的に、ハイエンド構成を持つリモート・サーバーで実行されます。 Rational Performance Tester Agent は、そのサーバーにインストールされてワークベンチに接続されます。

Rational Performance Tester Agent の Agent Controller 機能を使用して、パフォーマンス・ボトルネックをコード・レベルでデバッグできます。 データ収集インフラストラクチャーは、分散アプリケーションのパフォーマンス・プロファイル・データを収集し、そのデータをワークベンチ・コンピューターに送信します。収集したデータはこのコンピューターで表示および分析できます。データ収集は、IBM WebSphere® Application Server および Oracle WebLogic Application Server でサポートされています。IBM Tivoli Composite Application Manager からデータをインポートし、応答時間の明細を収集することもできます。

Rational Performance Tester では、スケジュール実行中のプロセッサー使用率やメモリー使用率などのコンピューター・リソースをモニターできます。

Rational Performance Tester には、テスト中のアプリケーションのパフォーマンス・ボトルネックを分析するためのさまざまなレポートがあります。 プロトコルまたはドメインごとに複数のレポートがあります。

Rational Performance TesterIBM Rational Quality Manager および IBM Rational Team Concertと統合できます。


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