メモリー割り当ての増加

Web サーバーにアクセスする仮想ユーザーは、要求の準備および送信、応答の受信にメモリーを必要とします。 リモート・コンピューターではメモリーの量は自動的に設定されないため、メモリー不足エラーを受け取る可能性があります。 この状況を修正するには、そのコンピューターのメモリー割り当てを増やしてください。

このタスクについて

テストまたはスケジュールを実行するとき、メモリー不足によるエラーを受信した場合は、そのコンピューターにデフォルトで割り当てられているメモリー量をオーバーライドします。 これを行うには、RPT_DEFAULT_MEMORY_SIZE をオーバーライドする RPT_VMARGS プロパティーを設定します。 最初に正常に実行された後で、IBM® Rational® Performance Tester は RPT_DEFAULT_MEMORY_SIZE の値を自動的に設定します。これは、それ以降の実行で Rational Performance Tester によって指定される最大ヒープを表します。
注: すべてのロケーションが作成された後に少なくとも 1 回は実行が成功して、RPT_DEFAULT_MEMORY_SIZE が存在するようにしてください。
ヒント:

メモリー不足の問題が発生した場合は、まず javacore* ファイルを確認することをお勧めします。 また、結果を見て、サーバーが正しく応答していることを確認することもできます。これは、多くの場合、エラーが原因でリソースが過剰に消費されることがあるためです。Task Manager またはその他のツールを使用して、さまざまなユーザー・ロード・レベル (10 人、50 人、100 人、500 人、1000 人のユーザーなど) でのメモリー使用量をモニターし、そのデータを使用して、仮想ユーザーごとのメモリーの必要量の見積もりを作成し、さらに大きいユーザー・ロードのメモリー所要量を予想することもできます。場合によっては、もう 1 つのエージェントを追加することが、最良の解決策になります。

Rational Performance Tester は、以下のように、JRE のビット・タイプに基づいて RPT_DEFAULT_MEMORY_SIZE のヒープ・サイズを設定します。
  • 32 ビットの Java ランタイム環境 (JRE) の場合、Rational Performance Tester は、物理メモリーのサイズの 70% を RPT_DEFAULT_MEMORY_SIZE に設定します。 通常、最大の制限は 1200m に設定されています。
  • 64 ビット JRE の場合、ワークロードによっては、最大 12000m まで、物理メモリーの 70% よりも少ないヒープ・サイズの方がパフォーマンスが高くなる可能性があります。

手順

リモート・コンピューターでメモリー割り当てを増やすには、次のようにします。

  1. (ローカル・コンピューターの) テスト・ナビゲーターでプロジェクトを展開して、変更したいデプロイメント・ロケーションを探索します。 デプロイメント・ロケーションが、「3 つの小さなミラーのようなロケーション・アイコン」 によって表示されます。
  2. デプロイメント・ロケーションを右クリックして、「開く」をクリックします。
  3. 「プロパティー・グループ」で、「一般プロパティー」リンクをクリックして、「追加」をクリックします。
  4. 「新規プロパティー」ウィンドウで、次のようにします。
    1. 「プロパティー名」フィールドに、RPT_VMARGS と入力します。
    2. 「演算子」フィールドで、演算子が = であることを確認します。
    3. 「プロパティー値」フィールドで、-Xmxnnnnm と入力します。この nnnn はメモリー容量 (MB) を表します。次に「OK」をクリックします。
    1 つのロケーションに複数の RPT_VMARGS の値を設定する必要がある場合、それらの値は同じプロパティー項目に配置し、スペースで区切ってください。 1 つのロケーションに複数の RPT_VMARGS の値を設定する際に、複数のプロパティー項目を使用しないでください。 以下の「新規プロパティー」ウィンドウでは、最大のヒープを 1200 MB に設定します。
    「新規プロパティー」ウィンドウの「プロパティー名」が「RPT_VMARGS」、「演算子」が「は以下の値と等しい」、「プロパティー値」が「-Xmx1500m」に設定されている
    ヒント: ユーザー数が 10 人、50 人、100 人、500 人、または 1000 人などのさまざまなユーザー・ロード・レベルで、タスク・マネージャーやその他のツールによってメモリー使用量をモニターし、そのデータを使用して、仮想ユーザーあたりのメモリーの必要量の見積もりを作成し、さらに大きいユーザー・ロードのメモリー所要量を予想するようにするとよいでしょう。 場合によっては、もう 1 つのエージェントを追加することが、最良の解決策になります。

次のタスク

使用可能メモリーを増やした後でもメモリー不足によるエラーを受け取った場合は、ご使用のユーザー・グループのリモート・コンピューターを追加してください。 この処理を実行する方法については、『リモート・ロケーションでのユーザー・グループの実行』を参照してください。

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