ローカル・コンピューター上ではなく、リモート・ロケーション (エージェント・コンピューターとも呼ばれる) でユーザー・グループを実行し、ワークベンチ・アクティビティーが、負荷を加える機能に影響を与えないようにすることができます。
始める前に
ユーザー・グループをリモート・ロケーションで実行する前に、以下を確認してください。
- IBM® Rational® Performance Tester Agent がリモート・コンピューターにインストールされている。 エージェントが構成され、Rational Performance Tester ワークベンチに接続されている。
- ワークベンチ・コンピューターでファイアウォールが無効になっているか、またはポート番号 7080 での着信接続を許可するように構成されている。
- 適正な数の仮想ユーザーをリモート・ロケーションで実行する。 ユーザー・グループをリモート・ロケーションに割り当てるとき、リモート・コンピューター (エージェント) に負荷をかけすぎないようにしてください。 リモート・コンピューターが実行可能な仮想ユーザー数を超えると、サーバーのパフォーマンス測定はそのコンピューターのパフォーマンスの影響を受け、測定結果がゆがめられます。 テスト結果には、サーバーの負荷よりもコンピューターの負荷の方が大いに反映されます。 1 GHz のプロセッサーと 1 GB の RAM を搭載したコンピューターで最適な結果を得るには、同時仮想ユーザーの数は 1000 以下にしてください。
このタスクについて
一般に、ユーザー・グループをリモート・ロケーションで実行する必要があります。
以下の場合は、リモート・ロケーションでユーザー・グループを実行する
必要があります。
- 多数の仮想ユーザーを実行する場合に、このロードをサポートする十分なプロセッサーまたはメモリー・リソースがローカル・コンピューターにない場合。 ユーザーをいくつかの異なるロケーションに分散して、各コンピューターでより少ないユーザー数を
実行することにより、リソースを節約できます。
- テストで特定のクライアント・ライブラリーまたはソフトウェアが必要な場合。 このテストを含むユーザー・グループは、
ライブラリーまたはソフトウェアがインストールされているコンピューターで実行する必要があります。
手順
- テスト・ナビゲーターで、スケジュールをブラウズし、ダブルクリックします。 スケジュールが開きます。
- スケジュールで、異なるコンピューターで実行するユーザー・グループをクリックします。
- 「スケジュール・エレメント詳細」エリアで、「以下のロケーションでこのグループを実行」をクリックします。
- リモート・ロケーションを宣言するには:
- をクリックします。 「新規の追加」」ウィザードが開きます。 ウィザードの最初のページで、リモート・ロケーションの一般プロパティーを指定することができます。
- 「ホスト名」に、リモート・コンピューターの IP アドレスまたは完全修飾ホスト名を入力します。
- 「名前」に、リモート・コンピューターの記述名を入力します。
- 「デプロイメント・ディレクトリー」に、テスト資産を保管するリモート・コンピューター上のディレクトリーを入力します。 ディレクトリーが存在しない場合は新たに作成され、スケジュールの実行時に必要な一時ファイルがこのディレクトリーに保管されます。
- 「オペレーティング・システム」でリモート・コンピューターのオペレーティング・システムを選択して、「次へ」をクリックします。
注: プロセッサー・バリュー・ユニット (PVU) ライセンス機能を使用する場合、PVU ライセンス交付を受けたオペレーション・システムを選択する必要があります。例えば、「Windows (PVU ライセンス交付済み)」と「Windows」は異なります。
- このロケーションの「IP 別名割り当てプロパティー」を指定します。
各仮想ユーザーに独自の IP アドレスが割り当てられているかのように見せるには、「IP 別名割り当てを使用可能にする」をクリックします。
- リモート・ロケーションですべてのネットワーク・インターフェースの IP アドレスを使用するには、「すべてのネットワーク・インターフェースの IP アドレスを使用」をクリックします。
- ネットワーク・インターフェースのサブセットのアドレスを使用するには、「次のネットワーク・インターフェースの IP アドレスのみを使用」をクリックします。
ヒント: インターフェースの名前を追加するには「追加」をクリックし、インターフェース名を変更するには「編集」をクリックします。 ネットワーク・インターフェースをコンマで区切って指定します (例えば、eth0, eth1)。 この形式を使用しない場合、接続の試行は失敗します。
- 「次へ」をクリックします。 このウィザードの 3 番目のページでは、ファイルのロケーションを指定することができます。
- 「ファイル名」に、このコンピューターに関する情報を保管するファイルの名前を入力して、「次へ」をクリックします。
注: このファイルに保管されるデータには、ホスト名やデプロイメント・ディレクトリーなどの
情報が含まれます。 後でこの情報を変更するには、テスト・ナビゲーターを開いて、このファイルをダブルクリックします。
- すでに宣言されたロケーションを追加するには:
- をクリックします。
- 「ロケーションの選択」ウィンドウで、ユーザー・グループを実行するコンピューターを選択して、「OK」をクリックします。