カスタム Java コードの作成

カスタム・コードは、テスト内の参照を入力として使用し、変更した値をテストに戻します。 ICustomCode2 インターフェースを使用してカスタム・コードを作成し、ITestExecutionServices インターフェースを使用してテストの実行を拡張します。 これらのインターフェースは、com.ibm.rational.test.lt.kernel.services パッケージに含まれています。

このタスクについて

注: カスタム・コードで、ITestExecutionServices インターフェースを使用してテスト結果を報告する場合、カスタム・コードの結果はテストのログに表示されます。 カスタムの検査ポイント判断をログに記録している場合、スケジュール判断全体に反映されます。

カスタム・コードの入力値は、参照またはフィールド参照の中から見つけることができます。 また、引数としてテキスト・ストリングをカスタム・コードに渡すこともできます。 カスタム・コードへの入力データとして使用する参照は、カスタム・コードと同じテストに含まれている必要があります。 テスト内では、参照は、参照が影響を及ぼすコードの前に置かれる必要があります。 テストが、コードに対するカスタマイズされた入力値に必要な参照を含んでいることを確認してください。 参照およびフィールド参照の作成についての詳細は、『参照またはフィールド参照の作成』を参照してください。

ご使用のカスタム・コードが外部 JAR ファイルを使用している場合、Java™ のビルド・パスを変更しなければならない場合があります。この件については、『Java のビルド・パス』のページを参照してください。 場合によっては、カスタム・コードをテストに追加する前に、テストを実行することによって、手動によるビルド・パスの変更を回避できます。 最初にテストを実行した際に、コンパイルに必要なクラスとライブラリーがビルド・パスに追加されます。 例えば、カスタム・コードを追加したテストを以前に実行したことがある場合、必要な Test and Performance Tools Platform (TPTP) クラスをインポートして、テスト・ログ内にカスタム・イベントを作成できます。 しかし、テストを実行したことがない場合、テストが実行されるまで、プロジェクトのビルド・パスでクラスが指定されないために、インポート・エラーが発生します。

コードが外部リソースを使用する場合 (例えば SQL データベースまたは CRM 製品)、テストが実行されるすべてのコンピューターで作動するようにカスタム・コードを構成する必要があります。

カスタム・コードは、コードを呼び出すテストを含むプロジェクトの src フォルダーに保存されます。 デフォルトでは、カスタム・コードは、src フォルダーの中の test という名前のパッケージにあります。

次の例では、2 つのカスタム・コード・クラスの標準「ナビゲーター」ビューを表示しています。 (テスト・ナビゲーターは、Java ソース・ファイルを表示しません。)

ReplaceCC.java および VerifyUserID.java クラスが表示されている「ナビゲーター」ビュー

ReplaceCC.java およびVerifyYUserID.java カスタム・コード・クラスをテストに追加し、値をテストに戻す場合は、「置換」にこれら 2 つのクラスがリスト表示されます。

また、test パッケージには、このプロジェクトのテスト用に生成された Java コードも含まれています。

カスタム・コードを別のパッケージ (例えば、custom) に置くことができます。 特にソース制御システムを使用する場合は、カスタム・コードを生成されたコードから分離します。 ソース・コントロールおよびカスタム・コードについては、『テスト資産をソース管理下に配置』を参照してください。

手順

カスタム・コードを追加するには、以下のようにします。

  1. テストを開き、テスト・エレメントを選択します。
  2. 「追加」または「挿入」をクリックして、「カスタム・コード」を選択します。 「追加」は、選択したテスト・エレメントの最下部にカスタム・コードを追加します。 「挿入」は、選択したテスト・エレメントの上にカスタム・コードを追加します。
    注: カスタム・コードを追加または挿入した後に、新しいカスタム・コード・エレメントに Java ファイルがないことを示すエラーが「問題」ビューに表示されます。 このエラー・メッセージは、「コードの表示」または「コードの生成」をクリックするまで残り、カスタム・コード・テスト・エレメントがまだ Java コードへ関連付けられていないことを通知しています。
  3. 「クラス名」フィールドを調べ、以下のいずれかのステップを実行してください。
    • 呼び出すコードが既に存在する場合は、その名前に一致するようにクラス名を変更します。 「コードの表示」をクリックして、Java エディターでコードを開きます。
    • コードが存在しない場合、コードの目的を説明するような名前にクラス名を変更します。 「コードの生成」をクリックして、結果をログに記録するためのテンプレート・クラスを生成し、Java エディターでそのクラスを開きます。 この名前のクラスが存在する場合、上書きされる旨の警告が表示されます。
  4. 「引数」フィールドで「追加」をクリックします。
  5. 「カスタム・コード」ウィンドウで、コードに必要なすべての入力値を選択します。 「カスタム・コード」ウィンドウで、コードへの入力値として使用できるテスト内のすべての値 (テスト内でコードよりも前にある参照またはフィールド参照) がリスト表示されます。
  6. 「OK」をクリックします。 ウィンドウが閉じて、選択した参照が「引数」フィールドに追加されます。
  7. オプション: テキスト・ストリングをカスタム・コードへの入力データとして追加するには、「テキスト」をクリックし、使用するテキスト・ストリングを入力します。
  8. テストでは、コードがテストに戻す値をカスタム・コードの後に置きます。
  9. 値を強調表示します。
  10. 強調表示された値を右クリックし、「置換」をクリックして、カスタム・コードのクラス名を選択します。 追加したカスタム・コード・クラスがリストされます。 選択が終わったら、テストに戻す値の強調表示の色がオレンジになり、この情報で「使用側」テーブルが更新されます。

次のタスク

カスタム・コードは「テスト・ナビゲーター」ビューに表示されません。 カスタム・コードを表示するには、「パッケージ・エクスプローラー」ビューを開き、Java ツールを使用して、追加したカスタム・コードを識別してください。

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