スケジュールを開いたときに、以下のプロパティーを設定できます。
「ユーザー・ロード」ページ
ステージを追加するには、テーブル内部を右クリックしてから、
「追加」を選択します。 ステージを変更するには、その行を選択して
「編集」をクリックするか、最初の列のユーザー・アイコンをクリックします。
- ユーザー
- そのステージ内でアクティブにするユーザーの総数を入力します (現在実行中のユーザー数に足したり引いたりするユーザー数ではありません)。
- 指定した期間実行
- ステージが実行する時間の長さ (および時間単位) を入力します。 指定されたユーザー数に到達すると、ユーザーはこの時間になるまで実行します。 時間の期限が来ると、ユーザーが次のステージで必要とされる場合は実行を続け、そうでない場合は正常に停止します。
ユーザーが実際にステージに入る前に、テスト対象のシステムを準備するための追加オプションを設定するには、
「詳細を表示」をクリックします。
- 変更の間隔
- 複数のユーザーを一度に追加または除去するのではなく、一度に 1 人ずつユーザーを追加または除去するための、毎回の遅延時間を設定する数値を入力します。 ユーザーを時間差でずらすと、通信タイムアウトの原因となり得るシステムの過負荷を避けることができます。
「ユーザー・ロードのプレビュー」は、この遅延を黒で示します。
- 解決時間
- ユーザー数の突然の変動にテスト中のシステムが反応することがあります。
「解決時間」を、ユーザー数がターゲット数に達したときに開始するように定義することで、テスト中のシステムは定常状態に入ることができ、ユーザー数を正確に反映できるようになります。 「ユーザー・ロードのプレビュー」は、この時間を黒で示します。
- 停止要求へのユーザー応答の制限時間
- オプションで、値を入力します。 仮想ユーザーは、停止を求められた場合、現在のアクション (HTTP 要求など) が完了した後で終了します。 仮想ユーザーが、指定された制限時間内に終了しない場合は、強制的に終了させられます。
- ユーザー・ロードのプレビュー
- 長期にわたるユーザー数のステージをプレビューします。 赤線のセグメントは、この状態のユーザーの総数に達したことを示します。
「考慮時間」ページ
- 記録された考慮時間を使用
- 記録されたものと同じ速度でテストを再生する場合に選択します。
このオプションは考慮時間に影響を与えません。
- 固定の考慮時間を指定
- 各ユーザーの考慮時間は、指定した値と同じ値になります。 この設定はユーザーを正確にエミュレートしませんが、もう一度テストをすばやく繰り返す場合に有効です。
- パーセントによって考慮時間を増減
- 「考慮時間のスケール」にパーセントを入力します。
各ユーザーの考慮時間は、パーセントによって計算されます。 100 の値では、考慮時間は変更されません。 200 の値は、考慮時間を 2 倍に変更するため、スケジュールは記録された時間の半分の速度で再生します。
50 の値は考慮時間を半分に減らすため、スケジュールは 2 倍の速度で再生します。 0 の値は、遅延がないことを示します。
- ランダムなパーセントによって考慮時間を変化
- 各ユーザーの考慮時間は、指定したパーセントの上限および下限の範囲内でランダムに生成されます。 パーセントは記録された考慮時間に基づきます。 例えば、「下限」に 10、「上限」に 90 と入力した場合、考慮時間は記録された元の考慮時間の 10% から 90% の範囲になります。 ランダムな時間はこの範囲内で均一に分散されます。
- 最大考慮時間
- 最大考慮時間の設定は、実際の考慮時間をエミュレートするテストの場合に有効です。 最大値を設定することで、テスト内の長い考慮時間をそれぞれ検索して編集する必要がありません。 長い考慮時間は、多くの要因により生じる可能性があります。例えば、記録中に中断されることがあります。 元の考慮時間を復元するには、このチェック・ボックスをクリアします。
「リソース・モニター」ページ
- リソース・モニターを使用可能にする
- リソース・モニターをアクティブにする場合に選択します。 使用可能なデータ・ソースは、以下のソースから収集されます。
- Apache HTTP Server 管理 Bean
- Apache Tomcat 管理 Bean
- IBM® Tivoli® Monitoring エージェント
- IBM DB2® スナップショット・モニター
- IBM WebSphere® Performance Monitoring Infrastructure
- JBoss アプリケーション・サーバー管理 Bean
- Java™ 仮想マシン管理 Bean
- Oracle Database
- Oracle WebLogic Server 管理 Bean
- SAP NetWeaver 管理 Bean
- the UNIX rstatd モニター
- Simple Network Management Protocol (SNMP) エージェント
- Windows パフォーマンス・モニター
リソース・モニター・データによって、問題判別を支援するための、システムのより詳しい概観が表示されます。
- スケジュール実行時に無効なリソースを無視する
- 到達不可能なホストや無効なホスト名など、無効なリソースが原因のエラー・メッセージを抑制する場合は、この設定を選択します。
このオプションを選択した場合、エラー・メッセージを確認するにはログを表示する必要があります。
「統計」ページ
- 統計ログ・レベル
- 以下のオプションが、テスト・ログとして収集するデータの量の少ない方から順にリストされます。
- なし
- 最小の統計データを収集します。 テストの目的でスケジュールを素早く実行する場合に、このオプションを使用します。
- スケジュール・アクション
- 実行でのアクティブ・ユーザーおよび完了したユーザーの数を報告します。
- 1 次テスト・アクション
- HTTP テストの場合、このオプションは、ページ関連アクション (試行、ヒット、および検査ポイント) を報告します。 SAP テストの場合、このオプションは、SAP 画面の情報を報告します。
- 2 次テスト・アクション
- HTTP テストの場合、このオプションは、ページ・エレメントに関連する情報を報告します。 このオプションは SAP テストには適用されません。
- すべて
- すべてのアクションの統計が提供されます。
- 統計サンプル間隔
- レポートのサンプリング間隔を設定します。 スケジュールを実行すると、レポートに特定の間隔内の応答時間、特定の間隔内の要求の転送頻度、および特定の間隔内の平均的な応答の傾向などの情報が示されます。 このサンプリング間隔をここに設定します。
- 「すべてのホスト」の統計のみを保管
- さまざまな WAN にわたってパフォーマンス・テストを実行している場合、および各リモート・コンピューターからのデータを調べたい場合以外に、このオプションを選択します。
変数の初期化
このページは、スケジュール・レベルで変数を初期化する場合に使用します。スケジュール・レベルで変数を初期化すると、
スケジュール内のすべてのユーザー・グループが、
特定の値が定義されている変数を除き、同じ変数の初期値を使用します。
- 追加
- 変数を追加し、値を初期化します。「使用側」列に、対応する変数を使用するテスト名が表示されます。可視性が「このテストのみ」に設定されている場合、スケジュール・レベルまたはユーザー・グループ・レベルで指定された値をオーバーライドし、テスト・レベルで定義された値を使用する変数に対して、警告アイコンが表示されます。カーソルを警告アイコンの上に移動すると、変数の初期値をオーバーライドするテストが表示されます。
- エクスポート
- スケジュール・レベルで定義された変数をファイルにエクスポートします。
- 変数の初期値ファイルの使用
- ファイルの変数値を使用する場合は、このチェック・ボックスを選択します。
既存のファイルを選択する場合は「参照」をクリックし、ファイルを作成する場合は「新規」をクリックします。
「パフォーマンス要件」ページ
- パフォーマンス要件の使用可能化
- このスケジュールのパフォーマンス要件を使用可能にする場合に選択します。
- 名前
- この一連のパフォーマンス要件の名前を指定します。 この名前は、パフォーマンス要件レポートで使用されます。 デフォルトで、名前は Performance Schedule -schedule_name となります。
- デフォルトの使用
- 「名前」をデフォルト値にリセットする場合にクリックします。
- パフォーマンス要件
- テーブルにはすべてのパフォーマンス要件が表示されます。 陰影付きの要件は、このスケジュールに定義されていません。 要件を定義するには、「演算子」および「値」を設定します。
- 演算子
- 数学演算子のリストを表示するには、このフィールドをクリックします。
このパフォーマンス要件の演算子を選択します。
- 値
- 要件の値を設定する場合にこのフィールドをクリックします。
- 標準
- 要件を標準としてマーク付けする場合に選択します。 標準要件が満たされない場合、スケジュール実行は失敗と判断されます。この判断は、検査ポイントの失敗のように、実行全体にロールアップされます。 要件を補足 にする場合はクリアします。
通常、補足要件は、内部で追跡される要件です。
補足要件によって実行が失敗してはならず、その結果はパフォーマンス要件レポートの 1 ページに制限されます。
- 未定義要件を非表示
- 定義済みの要件のみを表示する場合に選択します。 これにより、陰影付きの行が非表示になります。
- クリア
- 1 つ以上の要件を選択してクリックすると、定義が除去されます。
要件は使用可能なままであり、再定義できます。
「テスト・ログ」ページ
デフォルト設定では、すべてのエラーと警告、および 1 次テスト・アクションを記録します。これは、ほとんどの目的に適しています。
しかし、情報が記録されない場合から、すべてのユーザーのすべての情報が記録される場合まで (いずれも一般的ではありませんが)、あらゆるタイプの情報をログに記録できます。
テストをデバッグしている場合は、3 つの
「ログ対象」フィールドをすべて、
「すべて」または
「アクションの詳細」に設定できます。 これらの設定では、特にテストが長い場合または多数のユーザーを実行している場合は、大規模なテスト・ログが生成されます。
テスト・ログのサイズが大きいと、今度はテスト・ログの転送時間が増加し、コンピューターでディスク・スペース不足になる可能性もあります。
転送時間を削減し、ディスク・スペース不足が発生しないようにするには、極めて少数のユーザーのサブセットからの情報をサンプリングします。このサンプルは、ユーザー・グループごとに 5 人のユーザーというデフォルトよりもさらに少ない数にします。 固定サンプリング率では、各グループから同じ数の仮想ユーザーをサンプリングします。 パーセント・サンプリング率では、各グループから一定の割合の仮想ユーザーをサンプリングしますが、グループにつき最低 1 人のユーザーはサンプリングされるように保証されます。
「応答時間明細」ページ
- 応答時間データの収集を使用可能にする
- 応答時間明細の収集をアクティブにする場合に選択します。 このデータにより、各ページ・エレメントの応答時間明細が表示されます。
- 詳細レベル
- 収集されるデータの量を制限するには、「低」または「中」を選択します。
- ユーザーのサブセットからのサンプル情報のみ
- 詳細レベルを「高」または「中」に設定する場合は、ログのサイズが大きくなりすぎないようにサンプリング率を設定してください。
- 固定数のユーザー
- ここで選択した数のユーザーが各ユーザー・グループからサンプリングされます。 複数ユーザーからデータを収集する特別な理由がない限り、「固定数のユーザー」を選択し、ユーザー・グループあたり 1 ユーザーを指定します。
- ユーザーのパーセント
- ここで選択したパーセントのユーザーが各ユーザー・グループからサンプリングされます。ただし、各ユーザー・グループから少なくとも 1 ユーザーはサンプリングされます。
「問題判別」ページ
- 問題判別ログ・レベル
- 通常、問題判別レベルを変更するのは、IBM ソフトウェア・サポートから要求があった場合のみです。
ただし、特定の条件の下では、問題判別レベルを変更する場合があります。 例えば、実行で一定のユーザー数に達したときに問題が発生した場合、IBM ソフトウェア・サポートに問い合わせずに使用する最も詳細なレベルである「構成」にレベルを上げる場合があります。
- ユーザーのサブセットからのサンプル情報のみ
- サンプリング率を設定する場合に、このオプションを選択します。
- 固定数のユーザー
- 各ユーザー・グループからサンプリングするユーザーの数を指定します。
- ユーザーのパーセント
- ここで選択したパーセントのユーザーが各ユーザー・グループからサンプリングされます。ただし、各グループから少なくとも 1 ユーザーはサンプリングされます。