Android モバイル・テスト・クライアントからのテストの記録

モバイル・テストを作成するには、通常、テスト対象のアプリケーションを実行するモバイル・デバイスまたはシミュレーターでセッションを記録します。 記録セッションの最後で、アプリケーションを閉じると、記録されたセッションが IBM® Rational® Test Workbench Mobile Client によって Rational Test Workbench Mobile Test Edition にアップロードされ、テストを生成するために使用されます。

始める前に

モバイル・デバイスでテストを記録するには、モバイル・デバイスがモバイル・テスト・クライアントを実行中であるとともに、テスト・ワークベンチに接続されている必要があります。 Android の場合のモバイル・デバイスの構成方法の詳細については、Android 用のモバイル・テスト・クライアントの構成を参照してください。

Android のテスト対象アプリケーションをテスト・ワークベンチに直接追加するか、モバイル・テスト・クライアントからテスト・ワークベンチにアップロードしておく必要があります。テスト・ワークベンチへのアプリケーションの追加の詳細については、ワークベンチでテストするアプリケーションのインポート (ネイティブ・アプリケーションまたはハイブリッド・アプリケーションの場合)、およびテスト・ワークベンチへの Web アプリケーションの追加 (Web アプリケーションの場合) を参照してください。 テスト・ワークベンチへのアプリケーションのアップロードの詳細については、モバイル・テスト・クライアントからの Android アプリケーションのアップロードを参照してください。

このタスクについて

このタスクは、Android ネイティブ・アプリケーション、ハイブリッド・アプリケーション、および Web アプリケーションに適用されます。 Web アプリケーションからテストを記録できるようにするには、IBM Rational Test Workbench Mobile Web Recorder がデバイスにインストールされている必要があります。詳しくは、以下の手順のステップ 1 を参照してください。

Android 用のモバイル・テスト・クライアントでは、ユーザー・インターフェース (UI) に対するすべてのアクションに加えて、電話機自体に対するいくつかのアクションを記録できます。 これには、GPS の位置、音量の増減、ミュート、ヘッドホンのプラグ、およびすべてのメディア・アクション (再生、停止など)、通話、通話終了が含まれます。 カメラとマイクの機能はサポートされていません。

手順

モバイル・デバイスでのセッションを記録するには、以下のようにします。

  1. モバイル・テスト・クライアントで、「管理対象アプリケーション (Managed applications)」(ネイティブ・アプリケーションの場合)、または「管理対象 Web アプリケーション (Managed web applications)」(Web アプリケーションの場合) をタップします。 初めて「管理対象アプリケーション (Managed web applications)」をタップすると、IBM Rational Test Workbench Mobile Web Recorder をインストールするかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。その場合は「インストール」をタップし、インストールが完了したら「完了 (Done)」をタップします。
  2. リストの中からアプリケーションをタップし、「レコーディング」をタップします。
    注: デバイスまたはエミュレーターにサイレント・モードがない場合、モバイル・テスト・クライアントはテスト中のアプリケーションのオリジナル・バージョンをアンインストールしてから、それを記録対応アプリケーション (アプリケーションのインスツルメント・バージョン) に置き換えます。 このプロセス中は、「アンインストール」「OK」「インストール」の各ボタンを適宜タップします。デバイスまたはエミュレーターでサイレント・モードがサポートされている場合、このプロセスはバックグラウンドで実行されます。
    デバイスでサイレント・モード・オプションを有効にするには、デバイスを、Android SDK がインストールされているコンピューターと接続します。USB ケーブルを使用して、USB デバッグを有効にします。適切な USB ドライバーがインストールされていることを確認します。次に、コンピューターでコマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
    • adb devices: USB ケーブルによってコンピューターに接続されているデバイスをリストします。
    • adb tcpip 5555: デバイスでサイレント・モード・オプションを有効にします。
    デバイスをリブートする場合は毎回、次のステップに従う必要があります。

    既知の制限のため、API レベル 17 以上 (Android 4.2 以上) のデバイスとエミュレーターでは、サイレント・モードは使用できません。

  3. アプリケーションが起動したら、デバイスと対話します。 デバイスで行ったすべてのアクションと、アプリケーションからのすべての応答が記録されます。
  4. 記録を終了するには、アプリケーションを閉じるか、別のアプリケーションに切り替えるか、「ホーム」ボタンをタップします。 記録は、テスト・ワークベンチ にアップロードされます。記録のサイズに応じて、アップロードに要する時間は数秒から数分までの幅があります。記録内容は、「モバイル着信記録」のテスト・ナビゲーターに、名前およびタイム・スタンプと一緒に表示されます。
    注: セッションでアプリケーション間の切り替えが必要な場合 (複数のアプリケーションがある場合など)、アプリケーションを切り替えるたびに新しい記録がアップロードされます。このアクションによって、「モバイル着信記録」 フォルダーに複数の記録ログが作成されます。このような複数の記録を結合して、単一のテストを生成することができます。
  5. テスト・ワークベンチのテスト・ナビゲーターで、「モバイル着信記録」を展開し、記録を右クリックし、「テストの生成」を選択します。 または、新しい着信記録があることを通知するメッセージに含まれているリンクをクリックします。 「着信記録からの新規テスト」ウィンドウが開きます。
  6. 新しいテストのためにプロジェクト・フォルダーと名前を選択します。 必要に応じて、「新規」 > 「Test Workbench プロジェクト」をクリックし、新しいプロジェクト・フォルダーを作成することができます。
  7. オプション: 複数の記録によりテストを生成する場合 (セッションで複数のアプリケーションの切り替えが必要な場合など)、「次へ」をクリックしてから、テストの生成に使用する記録を選択します。
  8. 「終了」および「テストを開く (Open test)」をクリックします。 テスト・ワークベンチ でテスト・エディターが開き、生成されたテストを表示します。

次のタスク

テストが生成されると、テスト・エディターでテストの編集が可能です。詳しくは、『モバイル・テストの編集』を参照してください。

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