< 前へ | 次へ >

レッスン 2.3: テストの記録

通常は、テストのためにアプリケーションの領域またはフィーチャーを記録します。アプリケーションの機能全体をカバーするために、それぞれの領域やフィーチャーに対応する複数のテストを作成します。
モバイル・テストを作成するには、通常、テスト対象のアプリケーションを実行するモバイル・デバイスまたはエミュレーター上でセッションを記録します。 記録セッションの最後で、アプリケーションを閉じると、記録されたセッションが IBM® Rational® Test Workbench Mobile Client によって IBM Rational Test Workbench にアップロードされ、テストを生成するために使用されます。

アプリケーションを記録するときに、Android アプリケーション (.apk ファイル) が再コンパイルされて、ユーザー・アクションをキャプチャーするようにインスツルメントされた記録対応アプリケーションが生成されます。Android ではアプリケーションの 2 つのバージョンを同時にインストールすることはできないため、テスト・ワークベンチにより、元のアプリケーションがアンインストールされ、記録対応アプリケーションに置き換えられます。 テストを再生する場合は、テスト・ワークベンチにより、記録対応アプリケーションがアンインストールされ、再生対応アプリケーションに置き換えられます。これは、元のアプリケーションにテスト・ワークベンチの証明書を使用した署名が付加されたバージョンです。この処理の実行中に、必要に応じて「アンインストール」ボタン、「OK」ボタン、「インストール」ボタンをクリックする必要があります。

デバイスまたはエミュレーターが Android 4.1 以前で動作しており、サイレント・モード・オプションを有効にしている場合は、アンインストールとインストールの処理がバックグラウンドで実行されます。サイレント・モードを有効にするには、Android SDK がインストールされているコンピューターにデバイスを接続します。USB ケーブルを使用して、USB デバッグを有効にします。適切な USB ドライバーがインストールされていることを確認します。次に、コンピューターでコマンド・プロンプトを開き、C:¥Users¥Administrator¥Downloads¥android-sdk-windows¥platform-tools ディレクトリーを指定して以下のコマンドを実行します。
  • adb devices: USB ケーブルによってコンピューターに接続されているデバイスをリストします。
  • adb tcpip 5555: デバイスでサイレント・モード・オプションを有効にします。
デバイスをリブートするたびにこのステップを実行する必要があります。

既知の制限のため、API レベル 17 以降 (Android 4.2 以降) のデバイスとエミュレーターでサイレント・モードを使用することはできません。

  1. モバイル・テスト・クライアントで、「アプリケーションの管理」をクリックします。 Calculator アプリケーションが表示されます。
  2. Calculator アプリケーションをクリックしてから「記録」ボタンをクリックします。 アプリケーションをアンインストールするようプロンプトが出されます。「OK」をクリックします。「インストール」をクリックしてから「完了」をクリックします。アプリケーションが開始します。
  3. アプリケーションで 8 + 4 = をクリックします。
  4. 「戻る」ボタンをクリックしてアプリケーションを終了します。 新着記録がテスト・ワークベンチに表示されます。
  5. 「テスト・ナビゲーター」ビューで「モバイルおよび Web UI 新着記録」を展開し、アプリケーションを右クリックして「テストの生成」をクリックします。
  6. 「ロケーションの選択」ダイアログ・ボックスで、 ファイル名として Calculator と入力し、「完了」をクリックします。 記録からテストが生成されます。
  7. 「テストを開く (Open Test)」をクリックしてテスト開きます。テストは以下のように表示されます。
    テスト・エディター
  8. 正常に記録されたことを確認するために、モバイル・テスト・クライアントからテストを実行します。
    1. モバイル・テスト・クライアント「アプリケーションの管理」 > 「Calculator」をクリックします。
    2. 「Calculator」テストをクリックし、「テストの実行」アイコン テストの実行 をクリックします。
    3. 再生の準備ができたアプリケーションをアンインストールしてからインストールするように求めるプロンプトが表示されます。ウィザードの指示に従って操作してください。この処理が終了すると、デバイス上でテストが再生されます。テストが完了するまで、モバイル・デバイスとの対話はしないようにしてください。 テストの結果が表示されます。
「テスト・ナビゲーター」ビューのそれぞれのフォルダーに、記録セッション・ファイル、テストの結果、テスト・ファイルが表示されます。
「テスト・ナビゲーター」ビュー

レッスンのチェックポイント

モバイル・テスト・クライアントに記録を作成し、テスト・ワークベンチにテストを生成しました。
< 前へ | 次へ >

フィードバック