変数を作成するには、予約名 RTW_Mobile_Device_Properties または RTW_Mobile_Selected_Device を使用します。
変数は、テストで使用するデバイスを選択できるようにするために使用します。変数には、デバイスのプロパティーおよび関連付けられた値が含まれたストリングを入力する必要があり、そのストリングは、このトピックで詳しく説明する構文規則に従っている必要があります。
名前
変数を作成すると開く
「データ・エレメントの詳細 (Data elements details)」 エリアで、予約変数名
RTW_Mobile_Device_Properties または
RTW_Mobile_Selected_Device を入力します。
- RTW_Mobile_Device_Properties: この変数には、有効な選択センテンスが含まれている必要があります。
- RTW_Mobile_Selected_Device: この変数にはデフォルトで、現行仮想ユーザーに対して以前選択されたデバイスの ID プロパティーが含まれます。また、選択したデバイスの ID プロパティーを持つエンド・ユーザーが明示的にセットアップすることもできます。
テキストに初期化
変数を特定の値に初期化するには、「テキスト」フィールドに 1 つまたは複数の選択ストリングを入力します。ストリングは、「プロパティーの名前」の後に「演算子の値」を続け、その後に「プロパティーの値,」を続けます。ストリングはコンマで区切ります。例: type = Android,
- デバイスのプロパティー
表 1. デバイスのメイン・プロパティーキー |
内容 (値) |
type |
iOS タイプまたは Android タイプ |
description |
デバイス・モデルおよびその商標が含まれたストリング |
apilevel |
Android の場合は 8 以上、iOS の場合は 60000 以上 (60000 は 6.0、60100 は 6.1 を表す) |
width |
画面の幅 (ピクセル単位) |
height |
画面の高さ (ピクセル単位) |
locale |
構成済みロケール (言語または国別コード) |
simulator |
エミュレーターまたはシミュレーターの場合は true、実際のデバイスの場合は false |
landscape |
デバイスが横長である場合は true、それ以外 (例えば、縦長) の場合は false |
gps |
GPS が使用可能でアクティブの場合は true、それ以外の場合は false |
phone |
電話が使用可能である場合は true、それ以外の場合は false |
bluetooth |
Bluetooth が使用可能でアクティブの場合は true、それ以外の場合は false |
id |
デバイス用に生成された固有の ID。「モバイル・デバイス」エディターの詳細なプロパティーのデバイス・カテゴリーに表示される。RTW_Mobile_Selected_Device 変数で使用する必要がある。 |
その他のプロパティーも使用可能です。その他のプロパティーは「モバイル・デバイス」エディターに表示されます。
例: 変数内の選択ストリングの例: type = Android, apilevel >= 15, description : ABrandName。この選択ストリングによって、API レベルが 15 以上で、説明に商標名が含まれている、最初の Android デバイスを選択できます。
- 構文規則
sentence: property-expr { , property-expr }*
property-expr: property-name operator value
operator: = | != | < | > | <= | >= | : | =* | !=*
value: boolean | decimal-number | word | quoted-string
boolean: true | false
integer: optional-minus-sign [digit]+
floating-number: optional-minus-sign [digit]+.[digit]+
word: [A-Za-z$_][A-Za-z$_0-9]*
quoted-string: 'any-char-1' | "any-char-2"
各部の意味は次のとおりです。
- property-expr は、デバイスを選択できるようにするために設定する必要があります。
- property-name は、上記のメイン・プロパティーの表にリストしたプロパティー、またはその他の拡張プロパティーに対応します (「モバイル・デバイス」エディターの詳細なプロパティー・セクションを参照)。
- 演算子 = および != は、boolean プロパティーに有効です。
- 演算子 =、!=、<、>、<=、および >= は、数値プロパティーおよび辞書式プロパティーに有効です。これらのプロパティーでは大/小文字の区別はありません。
- 演算子 : は、選択ストリングでデバイスのプロパティーに入力された辞書式の値の内容を検査するために使用します。この値は大/小文字が区別されます。
- 演算子 =* および !=* は、選択ストリングでデバイスのプロパティーに入力された値が正規表現として解釈されるかどうかを検査するために使用します。
- 2 種類の引用符付きストリングは、囲んでいる文字 ' または " に応じて異なります。
これらは、複数の語を含むストリング値、または特殊文字 (正規表現など) を含むストリング値に使用します。
- ’any-char-1’: あらゆる種類の文字を単一引用符付きリテラルで入力でき、文字 ' を二重にする必要があります。例: It"s "John" は It’s ’John’となります。
- 'any-char-2': あらゆる種類の文字を二重引用符付きリテラルの後に入力できますが、その後に円記号を入力する必要があります。例: "weird¥"content¥¥with-special'chars" は weird"content¥with-special'chars となります。
- 正規表現の場合は、追加の円記号は必要ないため、単一引用符付きリテラルをお勧めします。
- 許可されている正規表現は、パターン・クラス Java 6 の資料に定義されている表現です。