テストのアプリケーション・スタブの作成

テスト・エディターを使用すると、アプリケーション・スタブを手動でテストに追加できます。Android アプリケーション、iOS アプリケーション、ハイブリッド・アプリケーション用のスタブを作成することができます。

このタスクについて

アプリケーション・スタブは、プレースホルダーとして使用するプログラムまたは部分コードで、ソフトウェア・コンポーネントの動作 (リモート・マシン上のプロシージャーなど) をシミュレートします。このアプリケーション・スタブの使用については、テストするアプリケーションに応じて異なります。スタブ・アプリケーションは、実オブジェクトの動作を置き換え、シミュレートします。ソース・コードは一時的に、単純ステートメントに置き換えられます。このステートメントは、テスト対象のアプリケーションに特定の値を返します。テンプレートを使用せずにスタブを手動で作成することもできますが、記録アプリケーションで自動的に作成されるスタブを、アプリケーション・スタブのテンプレートとして使用することを検討してください。

例: ここでは、モバイル・アプリケーションでスタブを使用する場合について説明します。モバイル・デバイスから電話番号をタップすると、その番号がコールされます。E メール・アドレスをタップすると、メーラーが起動してそのアドレスに E メールが送信されます。 テストの記録中に、 Rational® Test Workbench Mobile Test Edition は、このアクション (コールまたは E メール) を検出してスクリプト内のスタブ命令に置き換えることができるため、再生中にこのアクションを実行する必要はありません。

手順

アプリケーション・スタブを手動で作成するには

  1. Rational Test Workbench Mobile Test Edition でテスト・スクリプトを開き、「テスト・コンテンツ」エリアで、スタブを追加する起動ノード内をクリックします。
  2. 「挿入」ボタンをクリックし、「アプリケーション・スタブ」を選択します。また、選択を右クリックするか、あるいはテスト・エディターで「オプション」をクリックし、「挿入」をクリックして、メニュー項目を選択する方法もあります。
  3. 「テスト・エレメントの詳細」エリアで、サービスまたはプロセスをシミュレートするスタブ・アプリケーションの名前を入力します。この名前には、キーおよびスキームの値が含まれている必要があります。
  4. 「入力値」セクションで、「パラメーターの追加」をクリックし、スタブが受け取ることが期待されている呼び出しを記述する操作エレメント (スキーム、データ、フラグなど) の名前を入力し、呼び出しの形式 (ストリング、配列など) をリスト項目の中から選択し、記録アプリケーションから取得する値を選択します。
  5. オプションで「結果コード」および「戻り値」の値を入力できます。戻り値は、スタブ・サービスから返されたコンテンツで、元のサービスの応答をシミュレートしたものです。これは、シミュレートされた値、つまりあらかじめ用意された値となります。各ケース・エレメントには、1 つの応答エレメントが関連付けられています。 「パラメーターの追加」をクリックして、応答エレメントの名前を入力してから、形式および値を選択します。 すべてのパラメーターを削除するには、「すべて除去」ボタンをクリックします。
  6. テストスクリプトに対し、最初に選択された項目の前に、アプリケーション・スタブ名を使用してスタブ・アクションが追加されます。
  7. テストを保存します。

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