通常は、テストのためにアプリケーションの領域またはフィーチャーを記録します。アプリケーションの機能全体をカバーするために、それぞれの領域やフィーチャーに対応する複数のテストを作成します。
モバイル・テストを作成するには、通常、テスト対象のアプリケーションを実行するモバイル・デバイスまたはエミュレーター上でセッションを記録します。
記録セッションの最後で、アプリケーションを閉じると、記録されたセッションが
IBM® Rational® Test Workbench Mobile Client によって
IBM Rational Test Workbench にアップロードされ、テストを生成するために使用されます。
アプリケーションを記録するときに、Android アプリケーション (.apk ファイル) が再コンパイルされて、ユーザー・アクションをキャプチャーするようにインスツルメントされた記録対応アプリケーションが生成されます。Android ではアプリケーションの 2 つのバージョンを同時にインストールすることはできないため、テスト・ワークベンチにより、元のアプリケーションがアンインストールされ、記録対応アプリケーションに置き換えられます。
テストを再生する場合は、テスト・ワークベンチにより、記録対応アプリケーションがアンインストールされ、再生対応アプリケーションに置き換えられます。これは、元のアプリケーションにテスト・ワークベンチの証明書を使用した署名が付加されたバージョンです。この処理の実行中に、必要に応じて「アンインストール」ボタン、「OK」ボタン、「インストール」ボタンをクリックする必要があります。
デバイスまたはエミュレーターが Android 4.1 以前で動作しており、サイレント・モード・オプションを有効にしている場合は、アンインストールとインストールの処理がバックグラウンドで実行されます。サイレント・モードを有効にするには、Android SDK がインストールされているコンピューターにデバイスを接続します。USB ケーブルを使用して、USB デバッグを有効にします。適切な USB ドライバーがインストールされていることを確認します。次に、コンピューターでコマンド・プロンプトを開き、
C:¥Users¥Administrator¥Downloads¥android-sdk-windows¥platform-tools ディレクトリーを指定して以下のコマンドを実行します。
- adb devices: USB ケーブルによってコンピューターに接続されているデバイスをリストします。
- adb tcpip 5555: デバイスでサイレント・モード・オプションを有効にします。
デバイスをリブートするたびにこのステップを実行する必要があります。
既知の制限のため、API レベル 17 以降 (Android 4.2 以降) のデバイスとエミュレーターでサイレント・モードを使用することはできません。