アプリケーション内に外部成果物へのリンクを作成すると、そのソース成果物に戻るリンクがターゲット・アプリケーション内に自動的に作成されます。これはバック・リンクと呼ばれます。ソース成果物から外部成果物へのリンクが作成され、結果として外部成果物からソース成果物へのバック・リンクが作成されると、これらのリンクは双方向リンクと呼ばれます。
ソース・アプリケーションとターゲット・アプリケーションはそれらのリンクをそれぞれ別のデータベースに保管し、ソース・アプリケーションはターゲット・アプリケーションのデータベースにアクセスすることはできません。 特定のトランザクション操作 (成果物のコピーまたは削除など) がソース・アプリケーション・サーバーで行われる場合があります。 このような場合、ターゲット・アプリケーションの成果物内の対応するバック・リンクが自動的に追加されたり削除されたりすることはありません。また、ソース・アプリケーション内の対応するリンクを削除せずに、ターゲット・アプリケーションでバック・リンクが意図的に削除される場合もあります。結果として、双方向リンクが同期状態にない場合、ソース成果物とターゲット成果物の間のトレーサビリティーは、ユーザーの開始視点を基準にして異なって表示される場合があります。
成果物へのリンクを作成または削除しようとしたときに、Rational DOORS で要求または要求コレクションがロックされていると、リンクに対する変更を保存できないというメッセージを受け取る場合があります。その場合には、品質管理アプリケーションにより、どのように続行するかを選択するようプロンプトが出されます。プロンプトでは、「再試行」、「キャンセル」、および「一部の変更を保存」の 3 つのオプションがあります。「再試行」オプションでは、バック・リンクの作成または削除を再試行します。要求または要求コレクションがまだロックされていると、操作は失敗します。「キャンセル」オプションでは、テスト成果物上のリンクと、Rational DOORS の要求または要求コレクション上のバック・リンクへの変更をキャンセルします。「一部の変更を保存」オプションでは、品質管理のテスト成果物上のリンクのみを変更し、Rational DOORS の要求または要求コレクション上のリンクは変更しません。後で、リンクが正しく機能するように Rational DOORS でリンクを修復する必要があります。
アプリケーション間で通信できるようにするには、Rational Quality Manager サーバーを Rational DOORS のリモート・サービス・リストに追加し、Rational Quality Manager サーバーにおいて「フレンド」関係になるように Rational DOORS を追加します。
詳しくは、YouTube で Rational DOORS と Rational Quality Manager の統合に関する次のビデオをご覧ください: 「IBM Rational DOORS and IBM Rational Quality Manager」
この統合を構成するには、次のタスクを実行する必要があります。詳細については、Rational solution for Collaborative Lifecycle Management (CLM) 資料で、Rational Quality Manager に関する統合の資料を参照してください。