Oracle データベースを手動で構成する

セットアップ・ウィザードの実行は、データベース接続を構成し、データベース表を作成するための推奨方法です。 この手順を手動で実行する場合は、このトピックを使用して、teamserver.properties ファイルを編集して Oracle データベース接続をセットアップし、-createTables コマンドを実行してデータベース表を作成してください。

手順

  1. データベースを作成するには、Oracle データベースのセットアップを参照してください。
  2. アプリケーションごとに、開いて変更する必要のある個別の teamserver.properties ファイルがあります。 これらのファイルは、<JazzInstallDir>/server/conf ディレクトリー内の独自のディレクトリー (jtsccm、および qm) にあります。 それぞれの teamserver.properties ファイルを開いて、データベースと接続の詳細を指定します。
    1. Derby 構成の下にある以下の各行の前に番号記号「#」を入力し、行をコメント化します。
      # com.ibm.team.repository.db.vendor = DERBY
      # com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=conf/jts/derby/repositoryDB
      # com.ibm.team.datawarehouse.db.vendor=DERBY
      # com.ibm.team.datawarehouse.db.jdbc.location=conf/jts/derby/warehouseDB
      # com.ibm.team.datawarehouse.db.net.port=1527
    2. Oracle 構成の下にある以下の各行の横の番号記号「#」を削除し、行のコメントを外します。
      注: リポジトリー・データベースとデータウェアハウス・データベースのそれぞれに対して、データベース・ロケーションの行が 2 行あります。 1 行はローカル・システム用で、もう 1 行はリモート・システム上のデータベース・サーバー用です。 ご使用環境に該当する行のみのコメントを外してください。 これらの例は、2 個のスラッシュがサーバー URL の前に付いた、リモート・サーバー用のものです (@//oracleserver.example.com:1521/ORCL)。
      com.ibm.team.repository.db.vendor = ORACLE
      com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=thin:jtsDBuser/{password}@//oracleserver.example.com:1521/ORCL
      com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=jtsDBpswd
      com.ibm.team.datawarehouse.db.vendor = ORACLE
      com.ibm.team.datawarehouse.db.jdbc.location=thin:jazzDBuser/{password}@//oracleserver.example.com:1521/ORCL
      com.ibm.team.datawarehouse.db.jdbc.password=jazzDBpswd
      com.ibm.team.datawarehouse.db.base.folder = /jazzdw
      com.ibm.team.datawarehouse.report.user = RPTUSER
    3. com.ibm.team.repository.db.jdbc.location および com.ibm.team.datawarehouse.db.jdbc.location の行内の以下の値を編集します。
      • //oracleserver.example.com:1521: データベース・サーバーの完全修飾ホスト名を入力してください。
      • jtsDBuser: データベース・ユーザーを入力してください。
      • jazzDBuser: データウェアハウスのデータベース・ユーザーを入力してください。 DBA でなければなりません。
      • ORCL: Oracle サービス名を入力してください。 Oracle DB に接続する際には、必ず ORCL サービス名がサーバー・コンピューターに存在することを確認してください。
      要確認: Oracle ロケーション URL には、いくつかの形式があります。 ここに挙げる例は、ほとんどの環境で動作します。 詳細については、Oracle JDBC の資料を参照してください。
      注: com.ibm.team.repository.db.jdbc.location および com.ibm.team.datawarehouse.db.jdbc.location プロパティーの password={password} テキストは変更しないでください。
    4. com.ibm.team.repository.db.jdbc.password および com.ibm.team.datawarehouse.db.jdbc.password プロパティーでユーザー・パスワードを指定します。
    5. データウェアハウスのベース・フォルダーをデータベース・サーバー上のパスに変更します。 このフォルダーは手動で作成する必要がありますので注意してください。 Windows で新規パスを指定する場合は、二重の円記号を使用して指定する必要があります。 例えば、com.ibm.team.datawarehouse.db.base.folder = C:¥¥jazzdw¥¥tempspace32k となります。
    6. com.ibm.team.datawarehouse.report.user = RPTUSER 行に、適切な権限を付与するレポート・ユーザーを入力します。 デフォルトは RPTUSER です。
    7. com.ibm.team.fulltext.indexLocation=conf/jts/indices/workitemindex 行の値を、全文検索索引の絶対パス・ロケーションに変更します。 例えば、com.ibm.team.fulltext.indexLocation=c:/Progra~1/IBM/JazzTeamServer/server/conf/jts/indices/workitemindex のように入力します。
    8. com.ibm.team.jfs.index.root.directory=indices 行の値を、Jazz Foundation サービス索引ルート・ディレクトリーの絶対パス・ロケーションに変更します。 例えば、com.ibm.team.jfs.index.root.directory=c:/Progra~1/IBM/JazzTeamServer/server/conf/jts/indices のように入力します。
  3. データベースが作成されたら、リポジトリー・ツール・コマンドを実行してデータベース表を作成します。
    重要: 新規インストールの場合 のみcreateTables コマンドを実行してください。
    注: -createWarehouse コマンドを実行するユーザーは、DBA アクセス権を持っている必要があります。 データウェアハウスの作成および使用について詳しくは、『インストールの完了』を参照してください。
    注: repotools コマンドを実行すると、teamserver.properties ファイルが更新され、元の内容を持つ元のファイルは同じディレクトリーに保存されます。 また、パブリック URI が設定されていないという警告が表示される可能性もあります。 パブリック URI は、セットアップ・ウィザードで設定されるため、この時点でのこの警告は無視できます。
    1. Jazz Team Server 用のデータベース表を作成するには、JazzInstallDir/server ディレクトリーに移動して以下のコマンドを実行します。
      repotools-jts -createTables
      repotools-jts -createWarehouse 
    2. 「変更管理と構成管理」アプリケーション用のデータベース表を作成するには、CCMInstallDir/server ディレクトリーに移動して以下のコマンドを実行します。
      repotools-ccm -createTables
    3. 「品質管理」アプリケーション用のデータベース表を作成するには、QMInstallDir/server ディレクトリーに移動して以下のコマンドを実行します。
      repotools-qm -createTables

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