Rational Quality Manager は Jazz™ プラットフォーム (http://jazz.net および http://www.ibm.com/software/rational/jazz/) に基づいており、そのプラットフォームから多くの特性を継承しています。Rational Quality Manager は、あらゆるサイズのテスト・チームが使用できるように設計されており、テスト・マネージャー、テスト設計者、テスト・リーダー、テスト担当者、および Lab マネージャーなどのさまざまなユーザー役割をサポートしています。 アプリケーションはテスト組織外の役割もサポートしています。
Rational Quality Manager の開始に際して行うことができる作業の役割ベースのガイダンスについては、品質管理入門を参照してください。
分散しているチームは、プロジェクト・ライフサイクルのすべてのフェーズで、Rational Quality Manager で定義したテスト計画により、アクティビティーの取り組みを促進されます。 テスト計画は、テスト作業の目標と範囲を定義します。 また、テスト計画には、「リリースする準備はできたか」という質問に対する答えをチームが判断する上で助けとなる基準が含まれています。
テスト・ケース設計および作成フィーチャーを使用して、 各テスト・ケースの全体設計を定義することができます。 各テスト・ケースにはリッチ・テキスト・エディターが組み込まれていて、 テスト・ケースに関する背景情報を含めることができます。 テスト・ケースには、開発アイテムや要求へのリンクも含まれています。 テスト・ケースは、テスト計画、テスト・スクリプト、テスト・ケース実行記録など、他のテスト成果物に関連付けることができます。 さらに、テスト・ケースを組み合わせてテスト・スイートにすることも可能です。
Rational Quality Manager には、豊富な機能を備えた手動テスト・エディターが用意されています。 キーワードを使用して、再利用および自動化の機能を手動テストに追加することができます。
Rational Quality Manager を使用すると、IBM Rational Functional Tester、IBM Rational Performance Tester、Rational Robot、Rational Service Tester for SOA Quality、および IBM Rational AppScan® Tester Edition などのツールによって作成されたテスト・スクリプトを管理および実行できます。
Rational Quality Manager には、製品内で開発されたテストを実行するだけでなく、その他の手動テスト・ツール、機能テスト・ツール、パフォーマンス・テスト・ツール、およびセキュリティー・テスト・ツールで作成されたテストも実行できる統合テスト実行環境が含まれています。 テスト実行のオプションとして、テスト・ケースを直接実行したり、 テスト・ケースをテスト・スイートにグループ化して並列または順次に実行したり、 テスト・ケース実行記録およびテスト・スイート実行記録を作成してテスト環境情報をテスト・ケースおよびテスト・スイートに直接マップしたりすることができます。
Rational Quality Manager に組み込まれている一連の事前定義のレポートを利用して、プロジェクトの状況を取得することができます。 また、追加のレポート用に、および、特定のビジネス・ニーズに合わせてレポートをカスタマイズできるように、オプションの Rational Reporting for Development Intelligence コンポーネントや Rational Insight をインストールすることもできます。
さらに、ライブのテスト実行状況の確認は、単にテスト計画を開くか、またはテスト計画のリストを参照して実行ビューを開くことで実行できます。 テスト成果物、要求、開発成果物の間の関係の追跡は、特定のテスト成果物のリストを参照してトレーサビリティー・ビューを開くことで実行できます。
Rational Quality Manager を使用すると、チームの他のメンバーと簡単に情報共有ができるようになります。 Jazz ベースのワークアイテム・システムでは、チーム・メンバーはタスクおよび障害を互いに割り当てて、メンバー全員の状況を表示することができます。 テスト計画の作成者およびテスト・ケースの設計担当者はレビューの作業を複数のレビューアーに依頼し、各レビューアーの状況を追跡することができます。 チームは新しい要求および変更された要求を表示できます。 それらの要求を満たすために必要なテスト・ケースもまた、チームに表示されます。 チーム・メンバーには、ログオンしているメンバーと、メンバーの作業内容 が表示されます。 チーム・メンバーは、それぞれの作業に影響を与える変更、 入力、および反復の通知を自動的に受けることができます。
さらに、テスト計画、テスト・ケース、テスト・スクリプトの作成者は、自分の成果物にロックをかけて、他者が編集できないようにすることができます。
Rational Quality Manager に含まれる Lab 管理機能を使用すると、テスト計画で指定するテスト環境のための要求を作成できます。 その後、Lab マネージャーと共に作業して、必要なときに Lab リソースとテスト環境を使用可能にすることができます。 Lab マネージャーは、集中管理されるリソース・リポジトリーのすべての Lab リソースと、テスト・チームからのサービス要求を追跡できます。
Rational Quality Manager を Rational AppScan Tester Edition と統合することにより、IT およびセキュリティーの専門家は、攻撃の脅威やデータ違反から保護することができます。Web アプリケーションのセキュリティー・テストを行うことで、妥当なコストでアプリケーションの品質とセキュリティーを高めることができます。
Rational Quality Manager により、業務処理を業界、企業、および部門の標準や規定に準拠したものとすることができます。テストのライフサイクル全体を通して、Rational Quality Manager が提供するツールにより、ソフトウェア品質とプロジェクト・メトリックの最新の測定結果を取得することができます。 Rational Quality Manager は、その包括的なテスト計画、および、要求管理ツールや障害追跡ツールとの統合により、テスト戦略の合理化を可能にし、監査目的に使用できる、テスト結果やプロジェクト履歴に関する信頼できるレコードを生成します。