アーカイブ変換に関するよくある質問

以下は、アーカイブ変換に関するよくある質問の回答を示しています。

Rational Synergy 7.2 以降でのアーカイブ変換プロセスを簡単に説明するとどのようなものですか。

  1. ccm fs_check コマンドを実行して、報告されたエラーをすべて修正します。
  2. Web アドミニストレーター・ユーザー・インターフェースを使用して、アーカイブ変換の開始および停止と、アーカイブ変換の進行に関するレポート作成を行います。
  3. 変換後、ccm clean_cache コマンドを実行してキャッシュをクリーンアップします。
  4. ccm fs_check コマンドを再実行して、報告されたエラーをすべて修正します。
  5. Web アドミニストレーター・ユーザー・インターフェースからデータベースを削除します。

Rational Synergy 7.1 でアーカイブ変換を実行した場合、Rational Synergy 7.1.0.1 でアーカイブ変換を実行する必要がありますか。

答えは「はい」です。Rational® Synergy 7.1.0.1 には、更新されたアーカイブ属性が含まれています。そのため、Rational Synergy 7.1 データベースを Rational Synergy 7.1.0.1 にアップグレードする場合、アーカイブ変換を実行する必要があります。

Rational Synergy 6.5 でデータベースをパックした場合、Rational Synergy 7.2 でアーカイブ変換を実行する必要がありますか。

Rational Synergy 6.5 から Rational Synergy 7.2 へのデータベースのアップグレードはサポートされていません。Rational Synergy 7.1 から Rational Synergy 7.1.0.1 へアップグレードし、その後 Rational Synergy 7.2 へアップグレードするのが標準的なアーカイブ変換の方法です。Rational Synergy 7.2 では、Rational Synergy 7.1 データベースのアーカイブを直接変換できます。

アーカイブ変換の進行中にキャッシュをクリーンアップするには、fs_check コマンドを実行すればよいですか。

ccm fs_check コマンドは、データベースのメタデータ、キャッシュ、およびアーカイブの各部分が整合しているかどうかを検査するコマンドです。

リリース 7.1 以降では、ccm fs_check コマンドは、既存のアーカイブおよび静的なバージョン付きオブジェクトに対して追加の検査を行います。
  • 最近チェックインされたバージョン付きオブジェクトにアーカイブがない場合、アーカイバーがそのオブジェクトをまだ処理していません。これは通常の振る舞いであり、エラーではありません。
  • オブジェクトがチェックインされたが、ユーザーが指定した時間を超えてもアーカイブされない場合、アーカイバーが稼働していないことが考えられるため、エラーが発生している可能性があります。警告メッセージが表示されます。
  • ccm fs_check コマンドには、新しい -c|-cutoff cutoff time オプションが含まれています。カットオフ時間よりも前にチェックインされたがアーカイブされていないオブジェクト・バージョンがある場合、警告が表示されます。デフォルトのカットオフは 2 日間 (-2:0:0:0) です。つまり、2 日前以前にチェックインされたファイルがアーカイブされていない場合には、警告が表示されます。
  • アーカイブの検査後に未使用アーカイブ・ファイル検査プロセスが使用するメモリー量が、リリース 7.0 以前よりも少なくなりました。
アーカイブ変換を開始する前に、ccm fs_check コマンドを実行します。その後、すべてのエラーまたは警告を修正してから、アーカイブ変換を続行します。問題を修正するには、ccm archive_fix コマンドを実行します。以下は、ccm fs_check コマンドの実行時に表示される警告メッセージの例です。
-------------- 
SERIOUS: Extracted archive and cache files differ for
four_part_name_of_object
Cache file path: path_to_cache_file
Cache file size: size
Extracted file path: Extracted_file_path
Extracted file size: size
Archive path: path_to_Archive_file
Archive version: archived_object_version
Source modify time:  modify_time_of_source
---------------

この例では、アーカイブまたはキャッシュ・ソースが正しくありません。アーカイブ・バージョンが正しいかキャッシュ・ファイルが破損している、またはアーカイブ・バージョンが破損しているかキャッシュ・ファイルが正しい、のいずれかになります。

Rational Synergy のソースが正しいように思える場合、キャッシュ・ファイルには正しいデータが含まれており、アーカイブが破損しています。

ファイルを比較して、どちらが正しいかを判断してください。このタイプの破損を解決するには、手動での作業が必要です。

例:
  • Rational 7.1 および 7.1.0.1 で、以下のように ccm archive_fix コマンドを実行します。
    -----------------------
    
    ccm archive_fix /i input.txt /l output.out
    
    ------------------------
    
    NOTE: Input.txt has details of all the files or objects which need to be fixed. Objects specified should be in four-part name.
  • Rational 7.2 で、以下のように ccm archive_fix コマンドを実行します。
    ------------------------
    ccm archive_fix –ort four_part_name_of_object 
    ------------------------

エラーを修正したら、アーカイブ・データの変換を行います。

Rational Synergy の管理者がコマンド・ラインからアーカイブ変換の状態および進行状況を確認するには、どのようにすればよいですか。

アーカイブ変換の状態を表示するには、コマンド・ラインで次のコマンドを実行します。

ccm info -f "Level=%level, total=%total, unconverted=%unconverted, errors=%bad" archive_conversion-1:admin:base

admin オブジェクトの level 属性は、最後に完了したアーカイブ変換レベルを示します。各レベルの説明は次のとおりです。
  • 0 または存在しない: データベースに GNU/BSD アーカイブが含まれています。
  • 1: データベースに 7.1 アーカイブが含まれていますが、GNU または BSD アーカイブは含まれていません。
  • 2: アーカイブはバージョン 2 で、差分圧縮されています。

アーカイブ変換の完了後、Web アドミニストレーター・ユーザー・インターフェースの「アーカイブ変換」タブにデータベースが表示されるのはなぜですか。

新規アーカイブ・ファイルはすべて database_path/st_root/archive/ccm_delta ディレクトリーに作成されます。アーカイブ変換の完了時に、database_path/st_root/archive 内に含まれるのは ccm_delta サブディレクトリーのみでなければなりません。変換後、ccm fs_check コマンドを実行してエラーをすべて検出してください。

他のサブディレクトリーが存在する場合、それらを手動で削除し、ccm fs_check コマンドを再実行します。このコマンドでエラーが検出されることがあってはなりません。

例えば以下は、ccm fs_check で検出された未使用のアーカイブ・エントリーに関する警告です。
INFO: unused archive entry
Archive file path: database_path/st_root/archive/source/project/ccm_rcs/1/36/editor,v
Revision number: 1.1

Web アドミニストレーター・ユーザー・インターフェースから変換プロセスを再開できます。『アーカイブ・データの変換』を参照してください。

Rational Synergy 7.2、Rational Synergy 7.2.1、または Rational Synergy 7.1.0.1 で新規データベースをアンパックした場合、アーカイブ変換を実行するのですか。

いいえ。 Rational Synergy のこれらのバージョンでは、アンパックされたデータベースに最新のアーカイブが含まれています。

アーカイブ変換プロセスの速度を上げることはできますか。

CCM_HOME/etc/ccm.server.properties ファイルで、以下の行を編集して、変数 asynchronous.archive.query.poll および asynchronous.archive.startup.delay の値を小さくします。

# asynchronous.archive.query.poll is the number of seconds
# to wait before performing a query for objects which
# require archiving
#asynchronous.archive.query.poll = 300

# asynchronous.archive.startup.delay is the number of seconds
# to wait before the first query for objects which require
# archiving. If not set, the value of asynchronous.archive.query.poll
# is used.
#asynchronous.archive.startup.delay = 300

コンバーター (実際にはアンアーカイバー) およびアーカイバーという 2 つのプロセスがあります。コンバーターはほとんどの時間、アーカイバーがキャッチアップするのを待機しています。クエリー・ポーリングの時間を減らし、アーカイバーが別のアーカイブ・バッチを開始するまで 5 分間待機することのないようにすることができます。値を 60 秒に設定します。始動遅延にも同じ変更を加えます。これにより、コンバーターでアーカイバーがキャッチアップするのを待機する時間が短くなります。変換が完了したら、遅延の値を 300 に戻します。


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