DCM は、転送パッケージが最後に生成された時刻、転送セット内のオブジェクト、および宛先データベース定義から転送パッケージを作成します。
DCM は、DCM 生成の実行時に、指定された宛先データベースに送信する、指定の転送セット用のオブジェクト集合を決定します。DCM は最後の生成時刻を使用しますが、この時刻のデフォルトは、その転送セットと宛先データベースを使用する DCM 生成が最後に実行された時刻です。DCM 生成では以下のステップが実行されます。
- 転送セットが事前定義の Entire Database 転送セットである場合、DCM は暗黙メンバーを自動的に再計算します。転送セットがユーザー作成の転送セットであり、再計算対象としてマーキングされている場合、DCM は間接メンバーを自動的に再計算します。
- DCM は、クエリー・ベース・メンバーを再計算して、変更依頼スコープとリリース・スコープを求めます。
- DCM は、最後の生成時刻以降に修正されたすべての既存メンバーのクエリーを実行します。また DCM は、最後の生成時刻以降の新しい直接メンバー、間接メンバー、クエリー・ベース・メンバー、または暗黙メンバーのクエリーも実行します。
- DCM は組み込みの DCM 除外ルール、または転送セットで定義された除外を適用して、不適格なオブジェクトが含まれないように削除します。
- DCM は、含まれるオブジェクトについて記述するデータを含む DCM 転送パッケージを作成します。
- DCM は、転送セットと宛先データベースの次回の DCM 生成のデフォルトとして使用される、生成時刻を保管します。
デフォルトでは、DCM は 1 つの転送セットと宛先データベースに対して 30 件の最新生成時刻を保存します。
詳しくは、『DCM による生成時刻の格納方法』を参照してください。
DCM がその組み込み除外ルールを適用したときに転送リストから除外されるオブジェクトは、以下のとおりです。
- 修正不能状態または prep 状態ではないプロジェクト
- 自動タスク
- prep プロジェクト以外のプロジェクト・グルーピング
- 管理オブジェクト、転送セット、およびモデル
- 修正可能オブジェクト (注記にあるもの以外)
- Rational® Change Distributed のライセンス交付を受けていない場合、変更依頼オブジェクト
- 組み込みの事前定義フォルダー・テンプレート
- 組み込みの事前定義汎用プロセス・ルール
フォルダーの転送には何も制限はありません。
「転送セットの除外 (transfer set Exclude)」ダイアログにある以下のオプションの 1 つ以上を使用して、転送リストからオブジェクトを除外することもできます。