関連するベースラインの転送

「関連ベースラインの組み込み」転送セット・オプションは、転送セットのメンバーであるタスクまたはプロジェクトに関連付けられたベースラインも、転送セットの間接メンバーとして含まれるかどうかを制御します。このオプションは、デフォルトでクリアされています。

ベースラインは、転送セットの直接メンバーとして追加できます。この操作は、「関連ベースラインの組み込み」オプションとは関係ありません。

転送セットに関連ベースラインを組み込むことの利点は、プロジェクトまたはタスクが別のデータベースに複製されたときに、その関連ベースラインも、その宛先データベースに一緒に入れられることです。この操作により、ユーザーは、finduse (使用箇所の検索) を実行し、プロジェクトまたはタスクが組み込まれたベースラインを調べることができます。

複数のデータベースで作成されたさまざまなコンポーネントを集めてビルドされたアプリケーションがある場合、関連ベースラインを組み込むと、更新で問題が発生する可能性があります。データベースで、ベースラインには、そのデータベースで作成されたコンポーネントに関連するプロジェクトのサブセットが含まれます。ベースラインは、すべてのデータベースにわたるすべてのプロジェクトを表すものではありません。そのベースラインが別のデータベースに送信された場合、更新では、それを最新のベースラインとして選択できます。ただし、データベースに、ベースライン・プロジェクトを選択するために必要なすべてのプロジェクト・メンバーが含まれているわけではありません。そのため、更新操作で、一部のプロジェクトの適切な候補バージョンを選択できない場合があります。

事前定義の「Entire Database」転送セットを使用している場合、すべてのベースラインがそれぞれのデータベースに複製され、「関連ベースラインの組み込み」オプションの設定は影響しません。

例えば、そのアプリケーションに固有のリリース値を使用して、データベース内にアプリケーションを作成しています。そのアプリケーション用のすべてのプロジェクトを複製します。この例では、「関連ベースラインの組み込み」を選択すると、開発者にメリットがある場合があります。ただし、一部のプロジェクトのみを各データベースに複製する場合は、このオプションによって悪影響が出る可能性があります。デフォルト設定を使用してください。


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