Informix チャンク・ファイルの作成

Informix® チャンク・ファイルは、クックド・ファイルまたはロー・パーティションにすることができます。

始める前に

実動データベースのパフォーマンスと信頼性を向上させるには、ロー・ディスク・パーティションを作成します。

チャンク・ファイルの作成は、経験豊かなシステム管理者以外が行ってはなりません。チャンク・ファイルは、NFS マウントされたパーティションに作成しないでください。

roottemp、および log の dbspace に必要なデフォルト・スペースは、1 ユーザー当たり約 1MB です。root dbspace に必要なデフォルト・スペースは約 60 MB であり、ccm dbspace に必要なデフォルト・スペースは 1 ユーザー当たり約 2 MB です。デフォルトの 40 ユーザーの場合は、合計で約 220 MB になります。この見積もりは、初期データベース・チャンクの大まかな概算に過ぎません。余裕をもって dbspace を割り振って、将来の拡張に対応できるようにしてください。

クックド・ファイル

このタスクについて

クックド・ファイルを使用するためにユーザー側で実行するアクション (例えば、ファイル・システムのセットアップ) は特にありません。

以下に示した見積もりを使用して、クックド・チャンク・ファイル用のディスク・スペースを割り振ります。

40 ユーザー (デフォルト) 220 MB

ロー・パーティション

このタスクについて

このセクションでは、フォーマット済みの新しいブランク・ディスクにロー・パーティションをセットアップする方法の概要を示します。(新しいディスクは通常、製造メーカーによってフォーマット済みです)。

手順

  1. ディスクをパーティションで区切って必要なサイズに分割します。
  2. オプション: ロー・デバイスへのシンボリック・リンクを作成します。例えば、chunk_name をロー・デバイスへのシンボリック・リンクにします。

    root# ln -s raw_device_path chunk_name

    以下の理由のため、シンボリック・リンクを使用します。

    • ccmsrv archive を使用して Informix サーバーをアーカイブし、ccmsrv restore を使用してサーバーをリストアする予定の場合は、リストアされる Informix サーバー構成は、アーカイブされたサーバー構成とほぼ同じである必要があります。サーバーをアーカイブするために使用したのと同じチャンク・ファイル・パスにリストアする必要があります。チャンク・ファイル・パスにシンボリック・リンクを使用することで、アーカイブ・パスとリストア・パスを確実に同じものにすることができます。
    • シンボリック・リンクを使用すると、チャンク・ファイルを異なる (ただし、同じサイズ以上の) パーティションまたはより大きなパーティションに変更しやすくなります。
    • シンボリック・リンクを使用することで、(例えば、オペレーティング・システムをアップグレードした場合に) ロー・パーティション名が変わっても問題が生じません。
  3. ロー・パーティション・パスの所有権、グループ、および権限を変更します。
    1. root# chown informix chunk_name
    2. root# chgrp informix chunk_name
    3. root# chmod 660 chunk_name
  4. ccmsrv create でロー・パーティション名を求めるプロンプトが出されたら、そのパーティションのシンボリック・リンクへのパスを入力します。

    正しいパーティションを参照していることを確認してください。

    chunk_name

  5. roottemplog、および ccm について、手順 2 から 4 を繰り返します。

    ロー・ディスクをパーティションで区切る方法について詳しくは、ご使用のオペレーティング・システムの資料を参照してください。


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