start コマンド

start コマンドは、Rational® Synergy CLI セッションを開始します。

セッションの開始後に、Rational Synergy アドレス (CCM_ADDR) が表示されます。CLI セッションの固有 ID であるこのアドレスは、コマンド・ウィンドウ (Windows) またはセッションを開始したシェル (UNIX) に表示されます。

複数の Rational Synergy セッションを実行する場合、Rational Synergy コマンドを実行するセッションを指定するため CCM_ADDR 環境変数を指定します。CCM_ADDR を設定しない場合、デフォルト・アドレスが使用されます。デフォルト・アドレスは .ccm_hostname_7.2x_addr ファイルから読み取られます。hostname は、クライアント・マシンの名前です。このファイルは、-m (複数セッション) オプションを指定せずに CLI セッションを開始すると生成されます。

単一ユーザー管理モード

DCM の初期化やリリース名の変更などの一部の操作では、操作を実行するユーザーに、データベースへの排他的アクセス権が必要です。排他的アクセス権を取得するには、-single|-single_user reason オプションを指定して CLI セッションを開始します。このオプションを指定すると、セッション開始時にデータベースが単一ユーザー管理モードに設定されます。単一ユーザー管理モードを使用するには、ユーザーは ccm_admin ロールに属している必要があります。

ユーザーが単一ユーザー管理モードでセッションを開始すると、ccm stop コマンドによって単一ユーザー管理モード・セッションが停止されるまで、その他のユーザーは新規クライアント・セッションの開始と既存のクライアントを使用したデータベースの操作を実行できません。

単一ユーザー管理モードでセッションを実行している場合は、同じユーザー名で他のクライアントを開始できます。ただし、要求を処理できるのは 1 つのバックエンド・セッションのみです。複数のクライアントのすべてが、サーバー処理を必要とする操作を要求した場合も、その要求は 1 つずつ順次実行されます。

単一ユーザー管理モードを所有するセッションが ccm stop で終了しない場合、またはユーザーが意図せずにそのセッションを実行したままにしていた場合に、-reset_single_user オプションを指定すると、アドミニストレーターが単一ユーザー管理モードを解放することができます。
重要: 単一ユーザー管理モードを必要とする操作では、このモードが付与されると操作が開始されることを前提としています。操作が完了する前に -reset_single_user オプションを使用すると、ユーザーが作成するデータが、アドミニストレーターが行う変更と矛盾する可能性があります。例えば DCM 初期化中にユーザーがデータを作成した場合、そのデータは、DCM 初期化済みデータベースでそれ以降に使用するには正しくない可能性があります。この正しくないデータは検出されず、また事前に防止されません。

単一ユーザー管理モードをリセットする前に、このモードを付与した元のユーザーに連絡してください。単一ユーザー管理モードの使用を終了しているかどうかを確認してください。単一ユーザー管理モードのリセットは、操作が完了している場合にのみ行ってください。

start コマンドは、以下のサブコマンドをサポートしています。


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