DCM クラスター内の各オブジェクトには、固有のクラスター ID 属性があります。受信側データベース内のオブジェクトと同じ 4 部オブジェクト名を持つオブジェクトが DCM 転送パッケージ内にあり、それらのオブジェクトのクラスター ID 値が異なっている場合は、オブジェクト名のコンフリクトとして報告されます。
この場合は、互いに無関係と思われる 2 つのオブジェクトに同じオブジェクト名が付いていることになります。
オブジェクト名のコンフリクトが発生する可能性のある条件はいくつかあります。
- オブジェクトがソース・データベースで作成され、宛先データベースに送信された後、そのオブジェクトがソース・データベースから削除され、さらにその後、同じ 4 部オブジェクト名を持つ別のオブジェクトがソース・データベースで作成され、宛先データベースに送信された場合。これは一般に、prep 状態のプロジェクトで発生します。
- オブジェクトがソース・データベースで作成され、宛先データベースに送信された後、そのオブジェクトが存在していない時点で作成されたバックアップからソース・データベースが復元され、さらにその後、同じ 4 部オブジェクト名を持つ別のオブジェクトがソース・データベースで作成され、宛先データベースに送信された場合。
- オブジェクトがソース・データベースで作成され、宛先データベースに送信された後、そのオブジェクトがソース・データベースで名前変更され、そのオブジェクトに以前付いていた 4 部オブジェクト名を使用して新規オブジェクトが作成された後、名前変更された前のオブジェクトを伴わずに新規オブジェクトが宛先データベースに複製された場合。DCM がオブジェクトを自動的に名前変更するのは、名前変更されたオブジェクトが宛先データベースに複製される場合のみです。