Rational Synergy は、開発チームが容易かつ迅速に、また安全に作業できる完全な構成管理環境を提供します。
Rational Synergy は、ソフトウェア開発組織に以下の機能と利点を提供します。
使いやすさ
大部分の開発チームは、ダウン時間の短い時間枠で厳しいスケジュールで作業し続けています。開発チームが新しいツールで快適なレベルをただちに確立することが重要であるので、Rational Synergy は、以下の標準機能を備えています。
- 分かりやすく、使いやすいグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) と包括的な CLI
- 変更をトラッキングする、単純なタスク・ベースの方法
- 多数のツールや開発環境との統合
- テンプレートに基づく、柔軟なプロセス・サポート
- 高い生産性でツールを使用するためのカスタマイズが不要
- すぐに使用できる定義済みの権限およびオブジェクトのライフサイクル、セキュリティー、ならびにアクセス・ルール
- GUI および CLI からのヘルプ
高速スタート
開発チームは、Rational Synergy をインストール後すぐに (通常、同日に) 使用を開始することができます。Rational Synergy には以下の機能があります。
- ファイル・システム内の既存のプロジェクトを Rational Synergy で制御できるようにする、高速自動化マイグレーション・ツールです。
- Rational Synergy は、既存のビルドおよび Make 手順と両立するので、既存の Makefile を使用して製品をビルドすることができます。
新規ユーザーのための迅速な生産性向上
Rational Synergy が稼働状態になると、新規ユーザーが作業に加わるのが比較的容易です。
新規ユーザーであっても、ただちに Rational Synergy を使用し始めることができます。CM アドミニストレーターによって Rational Synergy ユーザーとして追加された後、プロジェクトをコピーして個人用ワークエリアを作成することができます。その後、以下のアクションを実行することができます。
- 作業するタスクを選択する。
- プロジェクトをコピーし、ファイルを変更する。
- タスクを完了する。
これらのステップは、Rational Synergy ツールの最も基本的な用途を示しています。
習得が必要な機能が多数あるので、Rational Synergy を十分に利用することができます。
本製品を完全に理解するには、トレーニング・セッションへの参加を検討してください。ただし、ただちに Rational Synergy で作業を開始して、チームが重要な期限やコミットメントに対応するのを支援できます。
柔軟な自動化ワークフロー
Rational Synergy のタスク・ベースの方法により、ソフトウェアのビルドとテストが簡単になるので、可能な限り早く問題を見つけて、必要な品質レベルに達することができます。タスク・ベースのワークフローを使用すると、以下のタスクを実行できます。
- 変更の理由を容易に検討し、変更を実装するために修正されたすべてのファイルを識別する
- 個別の環境で変更を作成し、準備完了になると変更を表示する
- テスト領域とソフトウェア・リリースに組み込まれる変更を慎重に制御する
- 構成のコンフリクト (パラレル・バージョンまたは欠落した変更など) を検出する
- ユーザーが出荷するソフトウェアを保持し、複製する
- ビルド管理操作を自動化する
- パラレル開発を管理する
- さまざまなチームの異なるワークフローを容易にセットアップする
安全なチーム・エンジニアリング環境
以下の特徴により、開発チームが Rational Synergy ツールに最小限の注意を払うだけでソフトウェア・プロジェクトを開発できることが確実になります。
- データ・リポジトリーは、信頼できる既製の商用リレーショナル・データベース管理システム (RDBMS) です。
- Rational Synergy は、既存のディレクトリー構造とツールを使用します。
- Rational Synergy が開発者に提供する隔離された個人用ワークエリアでは、他の開発者が変更を利用できるようにする前に、プロトタイプ化、編集、ビルド、およびデバッグする個別のチェックアウト済みバージョンのファイルへの全アクセス権限が開発者に与えられます。
- Rational Synergy は、ベースライン構成を正確に作成することによって、プロジェクトを再現できるようにします。
- Rational Synergy により、タスクの関連付けおよびチェックインとチェックアウト機能を使用して、ファイルとプロジェクトをトレースすることができます。
- 開発者は、プロジェクトを Rational Synergy の更新プロセスで更新することによって、テスト済みのチェックイン・ファイルをオンデマンドで使用できます。
- Rational Synergy は、自動化されたパラレル開発サポートと組み込みセキュリティーにより並行開発変更を管理します。
- 統合またはリリース領域は進行中の変更から隔離されているので、開発者はそれらの領域のテスト中に開発を停止する必要はありません。
- デフォルト・ライフサイクルにより、許可された変更のみがリリースされることが確実になります。
- Rational Synergy は、データベースのユーザーごとに設定できるセキュリティーで、データとファイルのアクセス操作を制御します。
世界中での情報の制御と転送
Rational Synergy Distributed Configuration Management (DCM) 製品を使用すると、世界中のどこでも、任意の数の Rational Synergy データベース間でソフトウェアの変更を共有することができます。DCM を使用して、以下のことが可能です。
- 開発者が、使い慣れたものと同じユーザー・インターフェースで作業できるようにします (DCM 情報は該当するダイアログ・ボックスに表示されます)
- データベース間のデータ転送の種類と方向を定義するための適切な方法を選択できます
- オブジェクトをグループ化する方法に制限なく、ソース・オブジェクト、プロジェクト、フォルダー、およびタスクを任意の DCM データベースに送信できます
- 自動か手動かにかかわらず、データベース全体またはデータベースのサブセットを転送できます
- 転送をファイナライズする前に転送リストをプレビューすることができます
- さまざまな物理的な場所でデータベース内のパラレル開発を続行し、その後、比較機能とマージ機能を使用してコンフリクトを解決することができます
Windows 開発のためのシームレスな統合
Rational Synergy 構成管理ツールが、業界最先端のいくつかの開発環境に組み込まれています。これらの統合により、ネイティブ開発環境からソース管理と構成管理を行うことができます。
これらの統合には、実行しやすいインストールとセットアップのプログラムが組み込まれています。
以下のものを含めて、多数の統合が使用可能です。
- Eclipse™
- IBM® Rational® Application Developer
- Microsoft® Visual Studio®
- Microsoft® Visual C++®
- Microsoft® Visual Basic®
- Sybase Powerbuilder®
使用可能な統合の完全なリストについては、Rational® 製品の IBM® Software Support ホーム・ページ (http://www.ibm.com/software/rational/support/) を参照してください。