ファイル仕様

ファイル仕様 (file_spec) は、IBM® Rational® Synergy データベース内の 1 つ以上のプロジェクト、ディレクトリー、またはファイルを参照します。 ファイル仕様 (プロジェクト、ディレクトリー、またはファイル) は、以下のいずれかのグローバル形式で設定できます。

オブジェクト名には最大 155 文字を含めることができます。 オブジェクト・バージョンには最大 32 文字を含めることができます。

ワークエリア参照形式

オブジェクト・バージョンがプロジェクトのメンバーであり、プロジェクトがファイル・システム内のワークエリア・ディレクトリーで同期されている場合は、プロジェクトのディレクトリー構造内のパスによって、オブジェクト・バージョンを参照できます。

以下の例では、Windows パスを使用しています。UNIX の場合でも機能は同じです。例えば、オブジェクト・バージョン main.c-4 がディレクトリー dir1 内のプロジェクト jobA-1 のメンバーであり、プロジェクトのワークエリアが c:¥users¥joe¥ccm_tutorial である場合、main.c-4 のワークエリア参照形式は以下のようになります。

c:¥users¥joe¥ccm_tutorial¥jobA-1¥jobA¥dir1¥main.c
現在の作業ディレクトリーが c:¥users¥joe¥ccm_tutorial¥jobA-1¥jobA の場合は、以下の相対パスを使用してオブジェクト・バージョン main.c-4 を参照できます。
dir1¥main.c

以下のように、ワークエリア参照にバージョンを追加して、オブジェクトの他のバージョンを参照することができます。

  • path¥object_name[:version]
  • path¥object_name[version_delimiter version]

このファイル仕様を使用して、オブジェクト・バージョンの他のバージョンを参照します。

例えば、main.c-4 がカレント・プロジェクトのメンバーであり、先行バージョン main.c-3 がある場合、main.c-4 に属する相対パスを使用して、その先行バージョンを参照できます。

dir1¥main.c-3

注: allow_delimiter_in_name を有効にして、version_delimiter を使用する 2 番目の形式を使用すると、バージョン区切り文字を含むフィールド全体が名前と見なされ、そのバージョンが、プロジェクト内で使用される現在のバージョンになります。例えば、バージョン区切り文字に - を使用した場合、仕様 c:¥users¥joe¥ccm_tutorial¥jobA-1¥jobA¥dir1¥main.c-23 によって、名前は main.c-23 となります。この名前は、ワークエリア内で使用されるオブジェクトの現在のバージョンを参照します。allow_delimiter_in_name を使用するときには、パスと名前の後に :version 形式を使用する任意の明示的なバージョンを指定して、混乱の可能性を避けてください。

プロジェクト参照形式

プロジェクト参照形式は、プロジェクト、ディレクトリー、またはファイルを、指定したプロジェクト内の相対パスで参照します。この形式は、プロジェクトが管理ワークエリアを持たない場合、あるいはそのワークエリアがクライアントから見えない場合でも使用できます。以下の形式を使用できます。

  • relative_path@project_spec
  • relative_path:version@project_spec
  • relative_path version_delimiter version@project_spec

ここで、relative_path は、ファイル区切り文字としてスラッシュ (/) または円記号 (¥) を使用できる相対パス、project_specプロジェクト仕様version_delimiter は現在のバージョン区切り文字 (デフォルトはハイフン (-))、version はオブジェクトのバージョン (オプション) です。バージョンを指定しない場合、参照されるプロジェクトは、プロジェクトで使用されるバージョンとなります。

相対パスは、プロジェクトの最上位を基準とします。例えば、仕様 myproject¥src¥ClientContext.java@myproject:1 は、プロジェクト myproject:1 のルート・ディレクトリー myproject の下の src というディレクトリー内にある ClientContext.java というファイルの現在のバージョンを参照します。

オプションで、相対パスの後にバージョンを指定できます。例えば、仕様 myproject¥src¥ClientContext.java:23@myproject:1 は、プロジェクト myproject:1 のルート・ディレクトリー myproject の下の src というディレクトリー内にある ClientContext.java というファイルのバージョン 23 を参照します。

注: allow_delimiter_in_name を有効にして、version_delimiter を使用する最後の形式を使用すると、バージョン区切り文字を含むフィールド全体が名前と見なされ、そのバージョンが、プロジェクト内で使用される現在のバージョンになります。例えば、バージョン区切り文字に - を使用した場合、仕様 myproject¥src¥ClientContext.java-23@myproject:1 によって、ClientContext.java-23 という名前が取得されます。この名前は、プロジェクト内で使用されるオブジェクトの現在のバージョンを参照します。allow_delimiter_in_name を使用するときには、パスと名前の後に :version 形式を使用する任意の明示的なバージョンを指定して、混乱の可能性を避けてください。

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