ユーザー指定のオプション: ホスト名 (Host Name)、OS、パス
ファイル転送プロトコル・モードは、ソース・データベースのエンジンが宛先データベースのファイル・システムにアクセスできない場合に使用します。ファイル転送プロトコル・モードを使用すると、認証されていないユーザーが匿名ログインを使用して、セキュアな装置にある特定のディレクトリーにデータを転送できるようになります。このモードでは、認証されたユーザーが自分のログイン ID を使用してデータを転送することもできます。
DCM は「ホスト名 (Host Name)」フィールドを ftp サーバーの名前として使用します。ftp サービスが宛先マシン上で実行されている必要があります。
DCM は「OS」フィールドを内部目的のみに使用します。
DCM は転送パスを使用して、ftp ディレクトリーのパスを指定します。 転送パスに空白の値を使用した場合は、宛先データベースのデフォルト・パス receive_directory が想定されます。
サイトによっては、セキュリティー制限が設けられている場合があります。そのような場合には、データの送信先がステージング・エリアのみに限定されていることがあります。このステージング・エリアを receive_directory として指定してください。
UNIX マシンから ftp 転送を開始する際には、エンジンまたはクライアント・プロセスがユーザーの介入なしに宛先マシンにログインできなければなりません。ホスト名、ユーザー名、およびパスワードの各ログイン引数を ftp コマンドに指定する必要があります。 ログイン引数はソース・マシン上の .netrc ファイルに入力します。
例えば、以下に示す .netrc ファイルのエントリーでは、ESX ftp サーバーに匿名で転送するためのログイン引数を指定しています。
machine ftp.ESX.com
login anonymous
password dcm_transfer
セキュリティーを強化するため、他のログインとパスワードの組み合わせを .netrc ファイルに入力できます。
DCM はまず、ccm_root のホーム・ディレクトリーにある .netrc ファイルを使用して、エンジンからの転送を試行します。 エンジンからの転送が失敗した場合、DCM は転送実行者のホーム・ディレクトリーにある .netrc ファイルを使用して、クライアントからの転送を試行します。
UNIX エンジンの ftp 転送の場合は、Korn シェル (ksh -c) を使用してこれらの ftp コマンドが実行されます。
ftp @host < @infile
ここで、@infile は構成された一時コマンド・ファイルに置き換えられ、@host は「ホスト名 (Host Name)」フィールドの値に置き換えられます。
このコマンド・ファイルの構成では、最初に以下のいずれかの内容が取得されます。
binary
以下のコマンドが追加されます。
put <data_file> <data_file>
put <preview_file> <preview_file>
put <info_file> <info_file>
get <info_file> <temp_file>
quit
最後の get コマンドは、DCM が DCM 情報ファイルをリモート・マシンから取得されたファイルと比較できるようにする目的で実行されます。この比較が行われる理由は、転送が失敗した場合や、接続が正常に確立されなかった場合でも、多数の FTP 実装が正常終了の状況コードであるゼロを返すためです。
Windows マシンから ftp 転送を開始する際には、エンジンまたはクライアント・プロセスがユーザーの介入なしに宛先マシンにログオンできなければなりません。Windows の組み込み ftp コマンドは、無人の ftp 転送をサポートしています。
組み込みコマンドは以下のとおりです。
ftp -n -s:@infile @host
ここで、@infile は構成された一時コマンド・ファイルに置き換えられ、@host は「ホスト名 (Host Name)」フィールドの値に置き換えられます。
サーバー ccm.ini ファイルの [Options] セクションに以下のような行を入力すると、別の ftp コマンドを使用することができます。
DCM_NT_FTP_CMD=your_command
このコマンド・ファイルの構成では、最初に以下のいずれかの内容が取得されます。
user anonymous dcm_transfer
binary
以下のコマンドがファイルの内容に追加されます。
put <data_file> <data_file>
put <preview_file> <preview_file>
put <info_file> <info_file>
get <info_file> <temp_file>
quit
最後の get コマンドは、DCM が DCM 情報ファイルをリモート・マシンから取得されたファイルと比較できるようにする目的で実行されます。この比較が行われる理由は、転送が失敗した場合や、接続が正常に確立されなかった場合でも、多数の FTP 実装が正常終了の状況コードであるゼロを返すためです。