入門: サーバーおよびデータベース・アドミニストレーター

Rational® Synergy クライアントは、HTTP を使用して Web サーバーに接続します。このトピックでは管理情報について説明します。

CCM サーバー

CCM サーバーは、サーバー・システムでバックエンド Rational Synergy セッションを管理します。

ユーザー認証

Rational Synergy ユーザーは、IBM® Rational Directory Server を使用して認証されます。 Rational Synergy は、単一の Rational Directory Server LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) インストール済み環境を IBM Rational Change およびその他のソフトウェア・ツールと共有することができます。 Rational Directory Server は、Rational Synergy とは別個にインストールされて管理されます。 詳しくは、IBM Rational Document Download Information Center (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/rsdp/v1r0m0/index.jsp) で「IBM Rational Directory Server Administration Guide」および「IBM Rational Directory Server Install Guide」を参照してください。

Rational Directory Server でユーザーを定義することに加えて、CM アドミニストレーターは、ユーザー ID およびそれらに関連付けられているロールを作業対象の各データベースに追加する必要があります。 これらの設定により、アドミニストレーターがアクセスできるデータベースおよび各データベースで保有する特権が決まります。

Rational Directory Server パスワードの変更

ユーザーは、自身の Rational Directory Server パスワードを次の CCM サーバー Web サイトで変更することができます。

http://server:port/user

Rational Synergy によるスクリプト記述

コマンド・ライン・インターフェースは CLI と呼ばれます。

CLI は、GUI で使用可能なほとんどの機能と同等のコマンドを提供します。

Classic CLI 用に作成されたスクリプトを Rational Synergy CLI に移植する必要があります。詳しくは、技術情報「Migrating from the Classic CLI to the Synergy CLI」を参照してください。

データベース用語

Rational Synergy database および the database という用語は、このインフォメーション・センター全体を通じて使用されます。

用語は両方とも、データベースに格納されている構成管理スキーマおよびメタデータ、ならびにファイル・システムに格納されている該当のソース・ファイル・データを指します。

Oracle データベースは、実際の Oracle データベースを指します。

Informix データベースは、実際の INFORMIX データベースを指します。

Rational Synergy データベースを作成および管理するため、ユーティリティーが用意されています。Rational Synergy にはデフォルトで IBM Informix がバンドルされています。Informix 版を使用する場合、Rational Synergy データベースを作成すると、基礎となる Informix データベースが Rational Synergy によって自動的に作成されます。Informix ではなく Oracle を使用するユーザーは、別途、Oracle データベースを作成および管理する必要があります。Oracle ユーザーは、Oracle データベース製品資料で管理情報について確認することができます。

CCM_HOME の場所

CCM_HOME は、Windows における Rational Synergy 製品のインストール先ディレクトリーです。このインフォメーション・センターで提示されている多くの手順では、CCM_HOME ディレクトリー階層内のどこかでファイルを変更する必要があります。例えば、Rational Synergy インストール・エリアの etc ディレクトリー内にある remexec.cfg ファイルを編集するには、そのディレクトリーを CCM_HOME¥etc に変更する必要があります。

$CCM_HOME は、UNIX における Rational Synergy 製品のインストール先ディレクトリーです。このインフォメーション・センターで提示されている多くの手順では、$CCM_HOME ディレクトリー階層内のどこかでファイルを変更する必要があります。

デフォルトのテキスト・エディター

テキスト・ファイルの編集に関する説明は、デフォルトのテキスト・エディターであるメモ帳を使用して提供されます。テキスト・エディターを変更する場合は、対応するコマンドを代わりに使用してください。

デフォルトの Rational Synergy UNIX テキスト・エディターは vi です。 必要に応じて、デフォルトのテキスト・エディターを変更できます。

Windows 用のコマンド・ウィンドウを開く

管理コマンドを実行する場合には、Rational Synergy インストール・エリア (CCM_HOME) の絶対パスを入力するのではなく、Rational Synergy コマンド・プロンプトを使用します。コマンド・プロンプト・ウィンドウは、Rational Synergy コマンドを使用するために適切に設定されている環境で起動することができます。

Windows 用のコマンド・ウィンドウを開く方法は、以下のとおりです。

  1. Windows タスクバーにアクセスします。
  2. Windows の「スタート」メニューで、「スタート」 > 「すべてのプログラム」 > 「IBM Rational」 > 「IBM Rational ツール」 > 「IBM Rational Synergy 7.2x」 > 「CM コマンド・プロンプト」に移動します。

    GUI セッションを実行している場合は、メインメニューから「ツール」 > 「Synergy CLI の開始」を選択して、CLI セッションを開始することができます。

Windows の場合の汎用命名規則

管理コマンドのパスを入力するときには、いつでも汎用命名規則 (UNC) を使用することができます。UNC を使用すると、ファイル、マシン、およびその他のデバイスへのアクセスが容易になり、ひいては、リモートのマシンおよびファイルを参照できるようになります。

UNC 形式は次のとおりです。

¥¥computer_name¥share_name¥path

次の例の場合、「c:¥users¥ccmdb¥base」は正規のデータベース・パスです。UNC 形式のパスは「¥¥loon¥ccmdb¥tstgonzo」です。

> ccmdb copy c:¥users¥ccmdb¥base ¥¥loon¥ccmdb¥tstgonzo

ほとんどの Rational Synergy コマンドでは、UNC パスとドライブ名を含むパスの両方を使用することができます。ただし、ccmdb createccmdb copy、および ccmdb unpack という 3 つのコマンドでは、データベースを作成するために UNC パスを使用する必要があります。


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