メイン Windows サーバーのインストール

以下の説明を使用して、メイン Windows サーバーをインストールします。

始める前に

メイン Windows サーバーをインストールする前に、以下の要件が満たされている必要があります。

ユーザー要件
ローカル管理者グループのメンバー

ローカル NTFS ファイル・システム区画への書き込みアクセス権

Active Directory ユーザー

OS 要件
README ファイルを参照してください。
その他の前提条件
%windir%¥System32¥drivers¥etc¥services ファイルが書き込み可能である必要があり、ドメインにログオンしている必要があります。%windir% は Windows インストール先ディレクトリーです。

Windows2008 にインストールする場合は、Windows Computer Browser サービスを有効にする必要があります。このサービスが開始されていないと、サーバー・インストールは失敗する場合があります。

Rational® Synergy は、32 ビット・アプリケーションです。64 ビットのオペレーティング・システムで実行するには、32 ビットの動作モードを有効にしなければなりません。

このタスクについて

メイン Windows サーバーには、コンパクト・クライアント、エンジン、データベース・サーバー、管理ツール、オブジェクト・レジストラー、およびルーターが含まれています。Windows サーバーをインストールするには、Informix® 上で Rational Synergy を使用するためのライセンスが交付されている必要があります。

追加のサーバーまたはクライアントをインストールする前に、メイン Windows サーバーをインストールする必要があります。メイン・サーバーが既にインストールされていて、追加のサーバーをインストールする必要がある場合は、追加 Windows サーバーのインストールを参照してください。

1 つの Rational Synergy ライセンス・ファイルにつき 1 つのメイン Windows サーバーのみをインストールできます。詳しくは、『Rational Synergy のライセンスについて』を参照してください。

注: メイン・サーバーおよびすべての追加サーバーを 1 つのドメイン環境内にインストールする必要があります。追加サーバーをインストールするには、追加 Windows サーバーのインストールを参照してください。

手順

  1. Windows ドメインにログオンします。
  2. Rational Synergy インストーラーを開始します。
    • DVD からインストールする場合は、Rational Synergy Windows サーバーを含む DVD を DVD ドライブに挿入します。Windows タスクバーで、「スタート」を右クリックしてメニューを表示します。「エクスプローラー」をクリックして、Windows エクスプローラーを開きます。DVD_drive:¥win_servers¥synergy_server にナビゲートして、setup.exe をダブルクリックします。「ウェルカム」ダイアログ・ボックスが開きます。
    • ダウンロードからインストールする場合は、synergy72.exe をダブルクリックします。「ウェルカム」ダイアログ・ボックスが開きます。
  3. 「次へ」をクリックします。「ソフトウェア・ライセンス情報」ダイアログ・ボックスが開きます。使用条件の条項を確認して同意します。
  4. 「次へ」をクリックします。「インストール先の選択」ダイアログ・ボックスが開きます。デフォルトのインストール・ロケーションを受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  5. 「次へ」をクリックします。「セットアップ・タイプ」ダイアログ・ボックスが開きます。

    ドメイン・ユーザーであり、ローカル管理者グループのメンバーでもある場合は、「セットアップ・タイプ」ダイアログ・ボックスが開きます。「メイン・サーバー」を選択して「次へ」をクリックし、ステップ 6 に進みます。

    ネットワーク上にメイン・サーバーを 1 つだけインストールします。

    ドメイン・ユーザー、およびローカル管理者グループのメンバーでない場合は、「IBM Rational Synergy ルーター情報」ダイアログ・ボックスが開きます。

    1. 「キャンセル」をクリックして setup プログラムを終了します。
    2. ローカル管理者グループのメンバーであるドメイン・ユーザーとしてログオンします。
    3. メイン Windows サーバーのインストールを開始します。
  6. 必要に応じて、「IBM Rational Synergy アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスの「ユーザー・ドメイン」フィールドにドメイン名を入力します。

    該当するフィールドに「Admin ユーザー名」「パスワード」を入力します。

    インストールを実行するには、ドメインおよび Admin ユーザーが存在している必要があります。

  7. 「次へ」をクリックします。「Informix パスワード」ダイアログ・ボックスが開きます。
    • ユーザー Informix がある場合は、Informix ユーザー・パスワードを入力します。インストール・プログラムは、このパスワードを検証します。ステップ 8 に進みます。
    • ユーザー Informix がない場合は、インストール・プログラムが Informix ユーザーを作成します。Informix ユーザーは、Informix Admin グループのメンバーであり、データベース・サーバー・コマンドを実行する特権を持ちます。

      「パスワード」および「パスワードの確認」フィールドに Informix ユーザー・パスワードを入力します。

  8. 「次へ」をクリックします。「IBM Rational Synergy ルーターのインストール」ダイアログ・ボックスが開きます。
  9. ルーターがインストールされていない場合は、「ルーターのインストール」を選択します。Rational Synergy サーバーには、サイトごとに 1 つのルーターが必要です。

    ルーターが UNIX 上で実行されている場合は、ルーターを Rational Synergy Windows サーバー上にインストールしないでください。UNIX 上で実行されているこれらのサービスを共有できます。

  10. 「次へ」をクリックします。「IBM Rational Synergy ルーター情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
    1. 前のステップで「ルーターのインストール」を選択した場合は、「IBM Rational Synergy ルーター情報」ダイアログ・ボックスで、ポート情報のみを求めるプロンプトが出されます。

      デフォルトでは、Rational Synergy ルーターはポート番号 5412 を使用します。このポート番号が使用中である場合、「ルーター・ポート」フィールドでポート番号を変更します。ポート番号 5412 が使用可能かどうかが不明な場合は、%windir%¥System32¥drivers¥etc¥services ディレクトリーにあるサービス・ファイルを参照します。詳しくは、サービス・ファイルを参照してください。

    2. 前のステップで「ルーターのインストール」を選択しなかった場合は、「IBM Rational Synergy ルーター情報」ダイアログ・ボックスで、ルーター・ホストおよびポート情報を求めるプロンプトが出されます。デフォルトでは、Rational Synergy ルーターはポート番号 5412 を使用します。ポート番号は、ルーター・コンピューター上で指定されたポート番号と同じである必要があります。

      デフォルトを変更するには、該当するフィールドにルーター・ホストとルーター・ポートの名前を入力します。

  11. 「次へ」をクリックして、「Ccm サーバー情報」ダイアログ・ボックスを開きます。
  12. デフォルトの 1 次サーバー・ポート番号 (8400) が使用中である場合、「ポート番号」フィールドでポート番号を変更します。ポート番号 8400 が使用可能かどうかが不明な場合は、%windir%¥System32¥drivers¥etc¥services ディレクトリーにあるサービス・ファイルを参照します。
  13. 「次へ」をクリックして、「Rational Synergy ヘルプ・サーバー情報」ダイアログ・ボックスを表示します。

    ヘルプ・サーバーは、すべての Rational Synergy 製品のオンライン・ヘルプを提供します。Rational Synergy には、インストール済み環境ごとに 1 つのヘルプ・サーバーが必要です。デフォルトでは、ヘルプ・サーバーはルーター・ホスト・システム上で実行されます。

    デフォルトでは、ヘルプ・サーバーのポート番号は 8500 です。

    デフォルトのヘルプ・サーバー・ポート番号が既に使用中である場合、「ポート番号」フィールドでポート番号を変更します。ポート番号 8500 が使用可能かどうかが不明な場合は、%windir%¥System32 ¥drivers¥etc¥services ディレクトリーにあるサービス・ファイルを参照します。

    ヘルプ・サーバーが別のロケーションに既にインストール済みである場合は、「リモート・ヘルプ・サーバーを使用」を選択します。「ホスト」および「ポート」フィールドに、Rational ヘルプ・サーバーが配置されているホストおよびポートを入力します。

  14. 「次へ」をクリックします。「Rational Directory Server 情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
  15. 「サーバー・ホスト」および「サーバー・ポート」フィールドに、Rational Directory Server がインストールされているホストおよびポートを入力します。デフォルトの 1 次サーバー・ポート番号は 1389 です。Rational Directory Server がインストールされているポート番号を見つけるには、%windir%¥System32¥drivers¥etc¥services ディレクトリーにあるサービス・ファイルを参照します。
  16. 「次へ」をクリックします。「Informix 情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
  17. デフォルトの Informix ポート番号 (1526) が既に使用中である場合、「Informix ポート」フィールドでポート番号を変更します。ポート番号 1526 が使用可能かどうかが不明な場合は、%windir%¥System32¥drivers¥etc¥services ディレクトリーにあるサービス・ファイルを参照します。
  18. 「次へ」をクリックします。「Informix データベース・サーバー情報」ダイアログ・ボックスが開きます。

    メイン・サーバーを 64 ビット・バージョンの Windows にインストールする場合、インストールが完了してシステムを再始動した後に、ccmsrv create コマンドを実行して Informix サーバーを手動で作成するように指示するメッセージが表示されます。「OK」をクリックしてインストールを続行します。

  19. Informix データベース・サーバーを作成します。

    すべての Informix データベース・サーバー・ダイアログ・ボックス内のデフォルト設定は、単なる推奨値です。メインおよび追加 Windows サーバーのスペース所要量の計画推定値に基づいて、これらのダイアログ・ボックスを構成します。

    • 同じコンピューター上で前の Rational Synergy リリースからアップグレードする場合は、「データベース・サーバーの作成」を選択しないでください。それ以外のすべての場合は、このチェック・ボックスを選択します。

      「データベース・サーバーの作成」を選択しない場合、新しい Informix ソフトウェアをインストールしますが、データベース・サーバーは作成しません。

      注: 同じコンピューター上で前の Rational Synergy リリースからアップグレードする場合に、「データベース・サーバーの作成」を選択すると、古いチャンク・ファイルが上書きされることがあります。チャンク・ファイルの上書きは、データの損失につながる可能性があります。詳しくは、現在のインストール済み環境に関連するアップグレード手順を参照してください。
    • データベース・サーバーを作成する場合は、「サーバー名」フィールドにその名前を入力します。あるいは、デフォルトであるコンピューター名を使用します。
    • 計画推定値に基づいて、「ユーザー数」フィールドに該当する数値を入力します。
    • デフォルトでは、「すべてのチャンク・ファイルを同一のフォルダーに配置する」が選択されています。すべてのチャンク・ファイルを同一のディレクトリーに保管する場合、この設定をそのままにします。それ以外の場合、このチェック・ボックスをクリアします。
    • インストール・プログラムを CM 管理者として実行していて、「データベース・サーバーの作成」チェック・ボックスを選択した場合、チュートリアル・データベースをインストール・プログラムで自動的に作成するように選択できます。チュートリアル・データベースが必要な場合は、「チュートリアル・データベースのアンパック」を選択します。

      チュートリアル・データベースは、パス ¥¥computername¥ccmdb¥training に作成されます。ここで、computername はインストール先のコンピューターの名前です。ccmdb ディレクトリーが存在しない場合、インストール・プログラムは、このディレクトリーを作成および共有します。

  20. 「次へ」をクリックします。「データベース・サーバー情報の作成」ダイアログ・ボックスが開きます。

    (ステップ 19 で指定された) データベース・サーバーを作成する場合は、サーバーを作成すると既存の onconfig ファイル、SQLHOSTS レジストリー項目、または Informix データベース・チャンク・ファイルが上書きされることを示すメッセージが表示されます。「はい」をクリックします。「データベース・サーバー情報の作成」ダイアログ・ボックスが開きます。

  21. メイン・サーバーを 64 ビット・バージョンの Windows にインストールした場合、(ステップ 18 に従って) Informix データベース・サーバーを作成します。
    1. システムを再始動し、コマンド・プロンプトを開始します (管理者として実行)。
    2. ccmsrv create コマンドを実行して、手動で Informix サーバーを作成します。

    環境変数が適切に拡張されない場合、以下のエラーが表示されます。

    ERROR: There is no sysmaster database available.

    ERROR: ERROR: Database sysmaster not found.

    informix ユーザーのユーザー環境で、PATH 内の %systemroot% が拡張されていません。インスタンスを正常に作成するには、%systemroot%C:¥Windows に置き換えます。

  22. ステップ 19「すべてのチャンク・ファイルを同一のフォルダーに配置する」を選択した場合は、チャンク・ファイルを同一のフォルダーに保管するの説明に従ってください。それ以外の場合、チャンク・ファイルを別個のフォルダーに保管するの説明に従ってください。

    チャンク・ファイルのためにスペースを割り振る方法が分からない場合は、ディスク・スペースに関する考慮事項を参照してください。

    注: データベース・サーバー内にチャンク・ファイルを作成した後で、そのファイルを移動しないでください。移動した場合、データベース・サーバーは機能しなくなり、データが失われる可能性があります。

チャンク・ファイルを同一のフォルダーに保管する

手順

  1. 「データベース・サーバー情報の作成」ダイアログ・ボックスで、チャンク・ファイル・フォルダーのデフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥ を受け入れるか、または「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  2. 「Root サイズ」「Temp サイズ」「Log サイズ」、および「Ccm サイズ」フィールドに dbspace のサイズを入力します。
  3. 「次へ」をクリックします。「UNIX IBM Rational Synergy サーバーへの接続」ダイアログ・ボックスが開きます。ステップ 12 に進みます。

チャンク・ファイルを別個のフォルダーに保管する

手順

  1. Root チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスで、チャンク・ファイル・フォルダーのデフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥ を受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  2. デフォルトを変更する必要がある場合は、「チャンク・ファイル・サイズ」フィールドにチャンク・ファイル・サイズを入力します。
  3. 「次へ」をクリックします。「Temp チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
    注: 指定されたディレクトリーにチャンク・ファイルが含まれている場合は、これらのファイルが上書きされます。
  4. Temp チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスで、チャンク・ファイル・フォルダーのデフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥ を受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  5. デフォルトを変更する必要がある場合は、「チャンク・ファイル・サイズ」フィールドにチャンク・ファイル・サイズを入力します。
  6. 「次へ」をクリックします。「Log チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
  7. Log チャンク・ファイル・ロケーション」ダイアログ・ボックスで、チャンク・ファイル・フォルダーのデフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥ を受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  8. デフォルトを変更する必要がある場合は、「チャンク・ファイル・サイズ」フィールドにチャンク・ファイル・サイズを入力します。
  9. 「次へ」をクリックします。「Ccm チャンク・ファイル情報」ダイアログ・ボックスが開きます。
  10. 「Ccm チャンク・ファイル・ロケーション」ダイアログ・ボックスで、チャンク・ファイル・フォルダーのデフォルトのロケーション drive:¥ifmxdata¥, を受け入れるか、「参照」をクリックして別のロケーションを指定します。
  11. デフォルトを変更する必要がある場合は、「チャンク・ファイル・サイズ」フィールドにチャンク・ファイル・サイズを入力します。
  12. チャンク・ファイルを別個のディレクトリーに保管する構成が完了しました。
  13. ライセンス情報」ダイアログ・ボックスが開いている場合は、ライセンス・サーバー・ロケーションを入力するか、後で情報を指定するかを選択します。
  14. 「次へ」をクリックします。「ファイルのコピーの開始」ダイアログ・ボックスが開きます。
    1. 「現在の設定」リストをスクロールして、セットアップを表示します。設定を変更するには、変更するダイアログ・ボックスに到達するまで「戻る」をクリックします。変更した後で、「ファイルのコピーの開始」ダイアログ・ボックスに到達するまで「次へ」をクリックします。
    2. すべての設定が正しいことを確認し、「次へ」をクリックします。 ファイルがシステム上にロードされている間、画面の中央に進行標識ウィンドウが表示されます。

      インストール・プログラムは、再始動が必要かどうかを判別します。インストール・プログラムの実行が完了した後で、再始動を求めるダイアログ・ボックスが表示された場合は、指示に従ってインストールを完了します。

  15. 「完了」をクリックします。Rational Synergy メイン Windows サーバーのインストールが完了しました。

    すべてのセットアップ情報は、ログ・ファイルに書き込まれます。

タスクの結果

データベースをアンパックし、Rational Synergy セッションを CM 管理者として開始することができます。ただし、自分自身を含むユーザーを Rational Synergy データベースに追加するまで、データベースは使用できません。

チュートリアル・データベースを作成するオプションを選択した場合は、デスクトップ・ショートカット「IBM Rational Synergy 7.2x のトレーニング」を使用して、このデータベース上でセッションを開始できます。CM 管理者はチュートリアル・データベースのユーザーですが、他のユーザーにこのデータベースを使用させる場合は、そのユーザーをデータベースに追加する必要があります。


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