Rational Synergy セッションでは、各ユーザーは開発者またはビルド・マネージャーとして作業することができます。ユーザーが開発者およびビルド・マネージャーとして作業するようセットアップされている場合は、Rational Synergy により、ユーザーは何らの干渉もなしに適切な操作を実行することができます。 通常、開発者は、ソフトウェアの開発およびテストのための操作を実行します。ビルド・マネージャーは、ソフトウェアの統合のための操作、ならびに開発者が統合ソフトウェアにアクセスできるエリアの構成および作成のための操作を実行します。 また、ビルド・マネージャーは、テスト・エリアを構成および作成し、リリースするためのソフトウェアを準備します。
すべてのオブジェクトはライフサイクルに従います。lifecycle は、オブジェクトの考えられる状態を表し、現在の状態に基づいてオブジェクトが移動できる状態を表します。オブジェクトの state は、そのライフサイクルのステージおよび実行できるアクションを定義します (だれがオブジェクトを変更できるかなど)。
デフォルトでは、オブジェクトが Rational Synergy のタスク・ベースの手法で使用する 3 つの状態は、working、integrate、および released です。次の図は、オブジェクトのデフォルトの状態のライフサイクル・シーケンスを示しています。
これらの状態を以下のように使用します。
組織でその他のライフサイクル・スキームを使用することができます。いくつかのオプションの状態 (rejected、shared、および visible など) が、Rational Synergy に組み込まれています。
タスクに関連付けられたオブジェクトのライフサイクルは、そのタスク状態に密接にリンクされます。これは、プロセスを通してオブジェクトを移動させるタスク・ライフサイクルです。例えば、ユーザーは任意の時点でオブジェクトをチェックインできますが、そのオブジェクトは、その関連タスクを完了するまで統合テスト用に採用されません。
デフォルトでは、タスクは registered、task_assigned、および completed の各状態を保持することができます。次の図は、タスクのデフォルトの状態のライフサイクル・シーケンスを示しています。
task_assigned 状態は、開発者に割り当てられるタスクに使用されます。タスクが task_assigned 状態にある場合、タスクは修正可能であり、担当者 (タスクが割り当てられる個人) が使用できます。デフォルトでは、ビルド・マネージャーがタスクを割り当てることができます。開発者は、自身にのみタスクを割り当てることができます。
completed 状態は、終了したタスクに使用されます。タスクが completed 状態にある場合、タスクはチェックインされ、CM アドミニストレーターによってのみ修正することができます。 タスクを完了するためには、タスクに関連付けられたすべてのオブジェクト・バージョンがチェックインされている必要があります。タスクの担当者のみがタスクを完了することができます。担当者は、開発者またはビルド・マネージャーとすることができます。