エンジンとサーバーの同期

エンジンとサーバー・マシンの時刻は同期する必要があります。DCM のデフォルトでは、同じデータベースにアクセスするマシン間で最大 60 秒の時差が許容されます。あるマシンと他のマシンとの時差が 60 秒を超えると、オブジェクトが DCM 転送パッケージに組み込まれない可能性があります。

DCM の時刻同期の許容範囲を変更して、より大きな時差が許容されるようにすることができます。ただし、ご使用のオペレーティング・システムの標準の時刻同期機能を使用して (NTP サーバーを使用するなど)、Synergy サーバーとエンジン・ホスト間でシステム時刻の同期を保つことをお勧めします。 DCM は DCM 受信の実行中に、将来の特定の時刻に生成済みになっているように見えるパッケージに対してエラーを検出し、報告します。

マシンが緊密に同期されていないと、DCM 転送によってオブジェクトが欠落する可能性があります。以下にこの仕組みについて説明します。
  1. 時刻が正確なサーバー上で、DCM 生成が実行されます。
  2. 数秒後、ユーザーがエンジン・プロセスとのセッションを使用して、あるファイルをチェックインします。このエンジン・プロセスが稼働しているマシンは、実際の時刻よりも 100 秒遅れています。このオブジェクトは、生成操作によってデルタが決定された時刻にはチェックインされていなかったため、最初の DCM 転送パッケージには含まれません。
  3. 数秒後、時刻が正確なサーバー上で、新たな DCM 生成が実行されます。

    ただし、このオブジェクトは、前回の生成時刻よりも古いため、2 番目の DCM 転送パッケージにも含まれません。

DCM 生成の実行時に、DCM は現在時刻から小さい時間値 (デフォルトでは 60 秒) を減算して、それを生成時刻として使用します。この操作により、同じデータベースにアクセスするマシン間で 60 秒の時差が許容されます。DCM 生成の開始から 60 秒以内に変更されるか、転送セットの直接メンバーまたは間接メンバーになるオブジェクトは、その DCM 転送パッケージと次の転送パッケージに含めることができます。

同期プロセスは、インストール済み環境によって異なります。 この操作の具体的な情報については、システム管理者にお問い合わせください。


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