統合テスト・サイクル

統合テスト・サイクルの目的は、開発サイクルのできるだけ早期に問題を見つけることです。

ビルド・マネージャーは、ビルド管理プロジェクトを使用して、ソフトウェアのテストおよびリリースの準備をします。統合テスト・プロジェクトは、最新のチェックイン変更を収集し、統合テスト用にこれらの変更をビルドします。統合テスト・プロジェクトには多くの最新の変更が含まれ、ユーザーは新規オブジェクトを継続的にチェックインするので、統合テスト領域は通常は不安定です。目的が問題を検出することであるため、このような不安定性が必要とされます。

デフォルトでは、ビルド・マネージャーが統合テスト用にプロジェクトをビルドするためにビルド管理プロジェクトを更新するときに、Rational Synergy はカレント・リリース用にすべての完了タスクを収集します。開発者が引き続き修正に取り組んでいるため、ビルド・マネージャーは、開発者の割り当て済みタスクを組み込みません。オブジェクトは、統合の準備が整っていません。

統合テスト・サイクルは、多くの場合、反復されます。チームは、ソフトウェアが必要な品質基準に達するまで、何度もタスクのビルド、テスト、修正、および追加を行うことができます。通常は、ビルド・マネージャーが一連の統合テスト・プロジェクトを更新するときに、最新の完了タスクを取得するためにタスク・リストが自動的にリフレッシュされます。壊れたビルドを修正するために、ビルド・マネージャーは、完了タスクが統合テスト・プロジェクトに自動的に取り込まれるのを止める必要があります。次に、ビルド・マネージャーは、統合テスト・プロジェクト・グルーピングに合わせてビルドを修正するタスクのみを組み込みます。

Release editor/2.0 用に統合テスト・プロジェクトを更新するビルド・マネージャーについて検討します。以下のデフォルトの動作が発生します。

ビルド・マネージャーは、統合テスト用にソフトウェアをビルドするために統合テスト・プロジェクトを定期的に更新します。プロジェクトが更新されると、「All Completed Tasks for Release editor/2.0」フォルダーは、そのクエリーを使用して、Release editor/2.0 で作業している開発者によって完了したすべてのタスクをデータベースから選択します。プロジェクトは、これらのタスクに関連付けられているオブジェクト・バージョンを用いて更新されます。次に、ビルド・マネージャーはソフトウェア・アプリケーションをビルドします。

ビルドが正常に行われない場合は、ビルド・マネージャーは次の 2 つのことを行うことができます。 1 つは、タスクを作成して、ビルドに失敗したオブジェクトを保持する開発者にタスクを割り当てることです。もう一つは、ビルドに失敗したオブジェクトを保持する開発者に、そのオブジェクトを修正する必要がある旨を指示することです。続いて、各開発者はタスクを作成します。

プロダクトが正常にビルドされると、ビルド・マネージャーはベースラインを作成します。このベースラインにより、開発者がプロジェクトを更新するときに最新のテスト済み変更が確実に取り込まれます。

通常は、ビルド・マネージャーは、統合テスト・プロジェクトをチェックインしません。これらのプロジェクトはコンテナーに類似しています。これらのプロジェクトは各リリース間で再利用することができます。プロジェクトのコンテンツは、ビルド・マネージャーが更新を行い、開発者の最新の完了タスクに取り込むたびに変更されます。


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