リモート実行のセットアップ

Rational® Synergy でリモート操作 (リモートの DCM receive 操作など) を実行したい場合は、使用するリモート実行方式を指定する必要があります。

マシンによって使用するプロトコルが異なる可能性があるため、ご使用のシステムでリモート実行が適切に行われるように Rational Synergy を構成する必要があります。

Rational Synergy は構成ファイル remexec.cfg を使用して、特定のホスト上でのリモート実行に使用する方式を判別します。

Windows

この手順を実行するためには、ローカル管理者 として作業を行う必要があります。また、CCM_HOME¥binPATH 変数に含まれている必要があります。

Windows 用にリモート実行をセットアップするには、以下のようにします。

  1. ローカル管理者 としてログオンします。
  2. remexec.cfg ファイルが常駐しているディレクトリーに移動します。
  3. エディターを起動して、remexec.cfg ファイルを編集します。

    ホストごとに方式を追加します。

    以下の構文を使用して、ソース・ホスト、宛先ホスト、目的、環境変数、およびコマンドを指定します。

    source_host   dest_host   [%purpose envvar]   command

    ここで、source_host はソース・ホスト・マシンの名前です。

    dest_host は、宛先ホスト・マシンの名前です。

    purpose はオプションのリモート実行目的 (通常は DCM または DEFAULT) です。 これを指定する場合は、目的が指定されたことを ccm_remexec が判別できるように、目的の先頭にパーセント記号 (%) を含める必要があります。

    目的を指定しない場合は、DEFAULT 目的として扱われます。DEFAULT 目的および一致する目的の両方が 2 つのマシン間に存在する場合は、一致する目的を持つエントリーが使用されます。

    envvar は、環境変数のリストです。このリストは、オプションのダッシュ (-) を先頭に付けることができます。コンマ区切りで指定し、余分なスペースは含めないようにします。このリストによって、リモート・コマンドを実行しているプロセスに ccm_rem が渡す環境変数が定義されます。先頭にダッシュが付くリストは、指定された環境変数を除くすべての環境変数を ccm_rem が渡すことを意味します。先頭にダッシュが付かないリストは、指定された環境変数のみを ccm_rem が渡すことを意味します。キーワード値 ALL は、すべての環境変数を渡すことを意味します。

    環境変数は、以下のいずれかの形式にすることができます。

    • NONE — どの環境変数もリモート・マシンに渡しません。
    • ALL — すべての環境変数をリモート・マシンに渡します。
    • リストされた環境変数のみをリモート・マシンに渡します (例: env1, env2, ...,envn)
    • リストされた環境変数 (-env1, env2, ... envn) を除くすべての環境変数をリモート・マシンに渡します。
      注: ccm_rsh がこの環境処理を実行するのは、リモート実行ホストの IP アドレスがローカル・ホストの IP アドレスと異なる場合のみです。したがって、ccm_rsh を呼び出してローカル・ホスト上でコマンドを実行する ccm_remexec コマンドを使用すると、remexec.cfg で定義された設定に関係なく環境変数が伝搬されます。

      purposeenvvar はどちらもオプションです。ただし、envvar を指定する場合は、purpose も指定する必要があります。purpose フィールドを指定しない場合は、ccm_rem がリモート実行方式として使用されるときにすべての環境変数が渡されます。

      remexec.cfg ファイルには以下のデフォルトが設定されています。

      DEFAULT DEFAULT ccm_rem %hostname [%shell /C] %cmd_line
      注: Rational Synergy Distributed を使用している場合は、リモート UNIX システムで自動受信を行うためにのみ ccm_remexec が使用されます。Windows から Windows への自動受信は、remexec.cfg 内のエントリーによる影響を受けません。

      remexec.cfg の検索ルールは以下のとおりです。

      source_host	dest_host	matching_purpose	Highest Priority
      ALL		dest_host	matching_purpose
      source_host     ALL             matching_purpose
      DEFAULT         DEFAULT         matching_purpose
      source_host     dest_host	DEFAULT 
      ALL             dest_host       DEFAULT
      source_host     ALL             DEFAULT
      DEFAULT         DEFAULT         DEFAULT        		Lowest Priority
  4. ファイルを保存して、終了します。
  5. ローカル管理者 からログオフします。

UNIX

DCM 宛先ホストごとに、実行方式を $CCM_HOME/etc/remexec.cfg ファイルに追加します。このファイル内の各エントリーには、ホスト名とそれに対応するリモート実行方式が含まれています。

UNIX 用にリモート実行方式をセットアップするには、以下のようにします。

  1. ユーザーを ccm_root に設定します。

    $ su - ccm_root

    Password: *****

    インストール時に、ユーザー ccm_root に対して CCM_HOME と PATH を設定しなかった場合は、ここでそれらの環境変数を設定します。

  2. リモート実行構成ファイルを編集します。

    $ cd $CCM_HOME/etc

    $ vi remexec.cfg

  3. ホストごとに方式を追加します。

    以下の構文を使用して、ソース・ホスト、宛先ホスト、目的、環境変数、およびコマンドを指定します。

    source_host dest_host [%purpose envvar] command

    ここで、source_host はソース・ホスト・マシンの名前です。

    dest_host は、宛先ホスト・マシンの名前です。

    purpose はオプションのリモート実行目的 (通常は DCM または DEFAULT) です。 これを指定する場合は、目的が指定されたことを ccm_remexec が判別できるように、目的の先頭にパーセント記号 (%) を含める必要があります。

    目的を指定しない場合は、DEFAULT 目的として扱われます。DEFAULT 目的および一致する目的の両方が 2 つのマシン間に存在する場合は、一致する目的を持つエントリーが使用されます。

    envvar は、環境変数のリストです。このリストは、オプションのダッシュ (-) を先頭に付けることができます。コンマ区切りで指定し、余分なスペースは含めないようにします。このリストによって、リモート・コマンドを実行しているプロセスに ccm_rsh が渡す環境変数が定義されます。先頭にダッシュが付くリストは、指定された環境変数を除くすべての環境変数を ccm_rsh が渡すことを意味します。先頭にダッシュが付かないリストは、指定された環境変数のみを ccm_rsh が渡すことを意味します。キーワード値 ALL は、すべての環境変数を渡すことを意味します。

    環境変数は、以下のいずれかの形式にすることができます。

    • NONE — どの環境変数もリモート・マシンに渡しません。
    • ALL — すべての環境変数をリモート・マシンに渡します。
    • リストされた環境変数のみをリモート・マシンに渡します (例: env1, env2, ...,envn)
    • リストされた環境変数 (-env1, env2, ... envn) を除くすべての環境変数をリモート・マシンに渡します。
      注: ccm_rsh がこの環境処理を実行するのは、リモート実行ホストの IP アドレスがローカル・ホストの IP アドレスと異なる場合のみです。したがって、ccm_rsh を呼び出してローカル・ホスト上でコマンドを実行する ccm_remexec コマンドを使用すると、remexec.cfg で定義された設定に関係なくすべての環境変数が伝搬されます。

      purposeenvvar はどちらもオプションです。ただし、envvar を指定する場合は、 purpose も指定する必要があります。purpose フィールドを指定しない場合は、ccm_rsh がリモート実行方式として使用されるときにすべての環境変数が渡されます。

      remexec.cfg ファイルには以下のデフォルトが設定されています。

      DEFAULT DEFAULT %DEFAULT ALL ccm_rsh -n [-s %shell] %hostname

      %cmd_line

      注: Rational Synergy Distributed を使用している場合は、リモート UNIX システムで自動受信を行うためにのみ ccm_remexec が使用されます。Windows から Windows への自動受信は、remexec.cfg 内のエントリーによる影響を受けません。

      remexec.cfg の検索ルールは以下のとおりです。

      source_host	dest_host	matching_purpose	Highest Priority
      ALL		dest_host	matching_purpose
      source_host     ALL             matching_purpose
      DEFAULT         DEFAULT         matching_purpose
      source_host     dest_host	DEFAULT 
      ALL             dest_host       DEFAULT
      source_host     ALL             DEFAULT
      DEFAULT         DEFAULT         DEFAULT        		Lowest Priority
  4. ファイルを保存して終了します。

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