リリースの作成またはコピー

ビルド・マネージャーは、自分のチームが新しいプロダクトに対して作業を行う準備ができたときにリリースを作成します。チームがプロダクトの新バージョンについての作業を行っている場合、ビルド・マネージャーは次の例に記載されているように、リリースをコピーすることがあります。

このタスクについて

コンポーネント開発オフィスのビルド・マネージャーは、複数のコンポーネント・ベースラインを週に何度もリリースします。コンポーネントのバージョンがリリースされた後、ビルド・マネージャーは作業をすぐに開始できるように次のリリースを作成する必要があります。月曜の朝、ビルド・マネージャーは siriusCore/4.3.25-006 コンポーネントをリリースし、月曜の午後にチームに siriusCore/4.3.25-007 の作業を開始させる必要があります。

ビルド・マネージャーは siriusCore/4.3.25-006 リリースをコピーします。 (「リリースのコピー」ダイアログ・ボックスのリリース・フィールドには、siriusCore/4.3.25-007 が事前に取り込まれています。) チームには、新しい siriusCore/4.3.25-007 リリースの準備が完了したことが通知されます。チームは「選択の再表示」操作を実行して新規リリースの値を取得し、作業を開始することができます。

チームがアプリケーションの複数のリリースを同時に開発する場合、チームはパラレル・リリースをサポートします。

例えば、あるチームは toolkit アプリケーションの toolkit/3.0 リリースの新機能についての作業を行い、一方で別のチームは toolkit/2.1 リリースのバグ修正作業を行う場合があります。

パラレル・リリースのサポートは、固有となるリリースの各組み合わせに対して、1 つの統合ビルド管理プロジェクト階層と、1 つのシステム・テスト・ビルド管理プロジェクト階層を作成することによって行います。

手順

  1. 「タスク」メニューをクリックし、「新規」をポイントして、「リリース」を選択します。
  2. リリースの作成」ダイアログ・ボックスで、必要に応じて次のフィールドを変更します。
    • ベースライン・リリース

      リリースを作成する場合、ベースライン・リリースを設定できます。リリースをコピーする場合、コピー元のリリースに基づき、表示されるベースライン・リリースを自動的に変更することができます。

      ベースライン・リリースは、ベースライン選択のための安全網を提供します。ベースライン・リリースは、プロセス・ルールのベースライン検索順序を定義するときに使用できます。

      例えば、「個別開発 (Insulated Development)」の目的のベースラインは、プロジェクトと同じリリースを持つ最新の「統合テスト (Integration Testing)」ベースラインです。 それが存在しない場合、ベースライン・リリースからの最新のベースラインが使用されます。

      具体的には、CM 6.5 のベースライン・リリースは CM 6.4 SP1 です。CM 6.5 の統合テスト・ベースラインがまだ使用できない場合、6.5 個別開発プロジェクトは最新の CM 6.4 SP1 ベースラインを選出します。

    • 名前

      コンポーネント名をリスト・ボックスから選択するか、リスト・ボックスに入力します (editor など)。 リリースを作成する場合、コンポーネント・リリースを入力します (3.2_patch など)。 リリースをコピーする場合、コピーするリリースに基づいてコンポーネント・リリースを使用するか、新しいコンポーネント・リリースを入力できます。

      コンポーネント・リリースは 32 文字以下にする必要があります。

    • 説明

      説明は、リリースについての簡単な説明です。

    • パラレル制約

      パラレル制約は、このリリースで作業を行うチームがパラレル・バージョンを使用する方法を制御します。リリースをコピーする場合、コピーするリリースからの値がボックスに表示されます。

      以下のパラレル制約を設定できます。

      * パラレル・チェックアウト/パラレル・チェックインを許可

      * パラレル・チェックアウトを許可、パラレル・チェックインは禁止

      * パラレル・チェックアウト/パラレル・チェックインを禁止

      設定を選択しない場合、デフォルトの「パラレル・チェックアウトを許可、パラレル・チェックインは禁止」が使用されます。

  3. 必要に応じて、このリリースのプロセスを追加します。

    プロセス・グループは、連携するように設計されたプロセス・ルールを名前付きセットにまとめたものです。

    デフォルトでは、各プロセスにはリリースのために使用できるプロセス・ルールが含まれています。 以下に、組み込みプロセス、プロセス・ルール、および目的を示します。

    プロセス プロセス・ルール 目的
    標準 コラボレーション開発

    カスタム開発

    個別開発

    統合テスト

    共有開発

    システム・ テスト

    開発の可視性

    コラボレーション開発

    カスタム開発

    個別開発

    統合テスト

    共有開発

    システム・ テスト

    開発の可視性

    分散 カスタム開発

    個別開発

    ローカル・コラボレーション開発

    ローカル統合テスト

    マスター統合テスト

    共有開発

    システム・ テスト

    開発の可視性

    カスタム開発

    個別開発

    コラボレーション開発

    統合テスト

    マスター統合テスト

    共有開発

    システム・ テスト

    開発の可視性

    「プロセスの選択」をクリックして、プロセス・ルールの選択項目に追加します。「プロセスの選択」ダイアログ・ボックスには選択可能なプロセスが表示されます。適切なプロセスを選択して「OK」をクリックします。

    リリースをコピーする場合、前のリリースの一部だったプロセス・ルールを使用することができます。(プロセス・ルールのセットは、ユーザーがそのリリース用のプロジェクトをコピーするときに使用可能な目的を定義します。)

    あるいは、複数のプロセス・ルールを持つプロセスをコピーする場合、必要としないプロセス・ルールを削除できます。


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