自動ディレクトリー・チェックイン機能を使用している場合、最初の変更が完了する前にディレクトリーがもう一度チェックアウトされると、ディレクトリーに不完全な変更が組み込まれることがあります。例えば、Bob は、src ディレクトリー内の foo.c ファイルを削除するタスクを割り当てられています。彼は foo.c を削除します。これにより、src ディレクトリーはチェックアウトされてから直ちにチェックインされます。次に彼は、他のオブジェクト内にある foo.c への参照を削除します。Bob が参照の削除タスクを完了する前に、Ann が src ディレクトリーから別のディレクトリーにファイルを移動します。src ディレクトリーはチェックアウトされ、直ちにチェックインされます。Ann はタスクを完了します。ビルド・マネージャーが prep プロジェクトを更新します。Bob による変更は完了していませんが、Ann の変更と Bob の変更の両方が使用されます。
不完全な変更は、prep プロジェクト内で構成コンフリクトとして表示されます。ビルド・マネージャーが prep プロジェクトの更新後にコンフリクトを表示すれば、このコンフリクトが表示されなくなります。
共有プロジェクトでは、Rational® Synergy が、変更による影響を受けるすべてのダイアログ・ボックスを変更の直後に更新します。この動作が原因となって、別のユーザーの操作が進行している間にインターフェースがビジーになることがあります。
例えば、Ann の「プロジェクト」ペインにあるオブジェクトを Bob がチェックアウトした場合、オブジェクトの更新中に Ann に対してビジー・カーソルがわずかな時間表示されます。このビジー・カーソルは、通常は気付かれません。この動作によって、更新中のオブジェクトが変更されることを防いでいます。ただし、多数のオブジェクトを変更する操作 (更新など) をユーザーが実行した場合、変更の累積的な影響によって、ビジー・カーソルが表示され続ける場合があります。ビジー・カーソルが点滅しながら表示され続けることで、ダイアログ・ボックスの使用が困難になります。
変更を大量に行う操作の実行中は、ユーザーのインターフェースが一時的に使用できなくなることがあるため、ピーク時間にはそのような操作の実行を避けてください。