特定の転送セットと宛先データベース用の転送パッケージを生成できます。転送セットの間接メンバーが最新ではない場合、転送セット内の現行の直接メンバーから再計算されます。対象となるデータベースが最後に生成されてから変更または転送セットに追加された直接メンバーと間接メンバーが、 転送パッケージに含まれます。
オプションで、そのデータベースに定義された転送モードを使用して、転送パッケージを宛先データベースに転送することができます。パッケージを転送する場合、 パッケージを宛先データベース内に自動的に受信できます。
始める前に
DCM を使用するために、現在のデータベースを初期化する必要があります。
転送パッケージを生成するには、有効な dcm_mgr ロールまたは ccm_admin ロールが必要です。
このタスクについて
DCM 管理者またはアドミニストレーターは、転送パッケージを生成できます。
ccm dcm -gen|-generate -dbid|-database_id database_spec
-ts|-transfer_set transfer_set_spec
[-lg|-last_generated last_generated_value]
([-email email_address] | [-noemail])
([-trn|-transfer [-rec|-receive ( [-wait] | [-nowait] )]] |
[-notrn|-notransfer])
- -dbid|-database_id database_spec
- 転送パッケージを生成するデスティネーション・データベースを指定します。database_spec は単一のデータベース定義を指定する必要があります。詳しくは、『データベース仕様』を参照してください。
- -email email_address
- 転送セットの生成操作後に E メール通知を受信するユーザーの E メール・アドレスを指定します。
転送セットに対して複数の E メール受信者を定義するには、各アドレスをスペースまたはコンマで区切ります。E メール・リストを定義するには、自分のメール・サーバーの機能を使用して、E メール別名または配布先リストを設定します。この方法については、ご使用のメール・サーバーとオペレーティング・システムを調べてください。
E メール・アドレスを設定しなかった場合、Synergy は、dcm generate コマンドに指定された転送セットに定義されている E メール・アドレスを使用します。
- -lg|-last_generated last_generated_value
- 生成操作が最後に発生した日付を指定します。
注: このオプションは上級者向けです。
この日付が指定されていない場合、指定された転送セットとデータベースの転送パッケージが最後に生成された日付を使用するようにパッケージが生成されます。このオプションを使用して、欠落した転送パッケージからリカバリーする場合などに、以前の変更を含む転送パッケージを生成します。
last_generated_value には、以下のいずれかの設定を指定する必要があります。
— never
— integer index (1 は、最後に生成された転送パッケージ)
最新ではないタイム・スタンプを選択した場合、生成された転送パッケージにはその日付以降に変更されたかメンバーになったオブジェクトがすべて含まれます。また、さらに新しいタイム・スタンプはリストから削除されます。
注: never を選択すると、以前のタイム・スタンプがすべてリストから削除されます。
last_generated_value を never に設定すると、初回生成時と同様に転送パッケージが生成されます。最終変更日時や転送セットのメンバーとなった日時に関係なく、転送パッケージからはオブジェクトは除外されません。
- -noemail
- 転送セットの生成操作後に E メールを送信しないことを指定します。デフォルトでは、Synergy は転送セットの E メール設定を使用します。
- -notrn|-notransfer
- 生成されたパッケージをデスティネーション・データベースに転送しないことを指定します。デスティネーション・データベースに direct 以外の転送モードがある場合に、このオプションを使用できます。このオプションはデフォルトです。
- -nowait
- 受信側データベースが他の転送パッケージの受信を完了するまで待機しないよう、自動受信を指定します。
注: データベースに複数の転送パッケージを同時に受信するのは安全ではありません。デフォルトでは、DCM は一度に 1 つのパッケージをデータベースに受信します。このオプションは、複数の転送パッケージに重複オブジェクトが含まれていないことが確実である場合にのみ使用してください。例えば、別々の転送セットから生成された 2 つのパッケージに同じタスク・オブジェクトが存在する場合、それらのパッケージは重複オブジェクトを持つことになります。この場合は、デフォルトの -wait オプションを使用します。
- -rec|-receive
- 生成されたパッケージをデスティネーション・データベース内に受信することを指定します。パッケージがデスティネーション・データベースに転送され、かつ、ホストとデータベース・パスがデータベース定義に対して定義されている場合に、このオプションを使用します。
このオプションを使用するには、受信しようとするマシンに ccm_root ユーザー・パスワードを保存する必要があります。パスワードを保存するために、ccm
set_password コマンドを使用します。
- -trn|-transfer
- 生成されたパッケージを宛先データベースに転送することを指定します。このオプションは、宛先データベースに none または direct 以外の転送モードがある場合に使用できます。デフォルトは -notransfer です。
- -ts|-transfer_set transfer_set_spec
- DCM 生成に使用する転送セットを指定します。transfer_set_spec は単一の転送セットを指定する必要があります。
- -wait
- 受信側データベースが他の転送パッケージの受信を完了するまで待機して、自動的に受信することを指定します。このオプションはデフォルトです。
例
Secure transformer layer 転送セットと
BST データベースの転送パッケージを生成して、後で転送するために保存します。
ccm dcm -gen -ts "Secure transformer layer" -dbid BST