バイナリー非互換バージョンをプライマリー・コンピューターにインストールするには、プライマリー・コンピューターに最初にインストールする場合の手順に従いますが、その際に新しいプラットフォーム・タイプを指定します。
このタスクについて
インストール手順は、新しい Rational® Synergy インストール・ディレクトリーごとに実行します。インストール・ディレクトリー (ccm_home) は別のものを選択しますが、ルーター、ESD、CCM サーバー、および Informix® データベース・サーバーのポート番号には、プライマリー・インストールと同じものを使用します。
手順
以下の手順では、プライマリー・インストールが Oracle Solaris ファイル・サーバー上の ccm72 であり、同じコンピューター上の /vol/linux/ccm72 に Linux バージョンをインストールします。
- バイナリー非互換のセカンダリー・インストールを作成します。
root@sol# mkdir /vol/linux/ccm72
root@sol# CCM_HOME=/usr/local/ccm72; export CCM_HOME
root@sol# PATH=$CCM_HOME/bin:$PATH; export PATH
root@sol# cd /vol/linux/ccm72
root@sol# /media/ccm/unix/bin/ccm_install -x -d /vol/linux/ccm72 -p linux
CCM_HOME と PATH は、新しい Linux インストールの宛先ディレクトリーではなく、ローカル・コンピューター上のインストールの実行可能ファイルを指している必要があります。Linux インストールの宛先は -d オプションで指定し、新しいインストール・タイプは -pオプションで指定します。
注: セカンダリー・インストールを実行すると、ライブラリー・リンクに関するメッセージが表示されます。このメッセージでは、プライマリー・プラットフォームで ccm_install -x コマンドが正常に実行された後に、セカンダリー・プラットフォームにログオンして ccm_install -l コマンドを実行するように指示されます。
- ユーザーがそれぞれのプラットフォームで正しいインストールにアクセスできるように、マウントとリンクをセットアップします。
cd /usr/local/ccm72 コマンドでユーザーが適切なディレクトリー
(例えば /vol/sun/ccm72 または /vol/linux/ccm72) に接続されるように、同じプラットフォームのすべてのコンピューターをセットアップします。
- プライマリー・インストールの構成ファイルを、すべてのプラットフォームで共有します。
セカンダリー・インストールからプライマリー・プラットフォームへの、Rational Synergy 構成ファイルのシンボリック・リンクを作成します。
root@sol# cd /vol/linux/ccm72
root@sol# mv etc etc_linux
root@sol# ln -s /vol/sun/ccm72/etc etc
- セカンダリー・コンピューターをセットアップします。
- セカンダリー・コンピューター (Linux など) に root としてログオンします。
- 環境をセットアップします。
# CCM_HOME=/usr/local/ccm72; export CCM_HOME
# PATH=$CCM_HOME/bin:$PATH; export PATH
# ccm_install -l
- 必要に応じて、データベース・サーバーを作成し、エンジン・ホストをセットアップし、デーモンを起動します。