このデータベースに対して生成された DCM 転送パッケージ、またはブロードキャスト・パッケージである DCM 転送パッケージを受信できます。オフライン保存と削除 で作成されたオフライン保存パッケージも受信できます。
始める前に
DCM を使用するために、現在のデータベースを初期化する必要があります。
DCM 受信を実行するには、ccm_admin ロールを使用できる必要があります。
このタスクについて
ccm dcm -rec|-receive [-dbid|-database_id database_spec]
[-ts|-transfer_set transfer_set_spec] [-a|-all] [-im|-ignore_missing]
([-wait] | [-nowait]) ([-ic|-ignore_checks] |
[-noic|-noignore_checks]) ([-ivdc|-ignore_version_delimiter_check] |
[-noivdc|-noignore_version_delimiter_check])
([-irdc|-ignore_release_delimiter_check] |
[-noirdc|-noignore_release_delimiter_check])
([-itsc|-ignore_time_sync_check] |
[-noitsc|-noignore_time_sync_check]) [-dir|-directory receive_dir]
- -a|-all
- すべての転送セットのすべての転送パッケージを受信するように指定します。
このオプションを -database_id または -transfer_set と一緒に使用することはできません。
- -database_id database_spec
- 指定したデータベースからのパッケージのみを受信するように指定します。
database_spec は単一のデータベース定義を指定する必要があります。詳しくは、『データベース仕様』を参照してください。
- -dir|-directory receive_dir
- 転送パッケージがサーバー上の指定した receive_dir 内にあることを指定します。デフォルトでは、現在のデータベース・パスの下にある dcm/receive ディレクトリーからパッケージが受信されます。receive_dir は、サーバー・パスを表します。UNIX サーバーの場合は、絶対パスを使用します。Windows サーバーの場合は、UNC パスを使用します。
- -ignore_checks
- いずれかのチェックが失敗した場合に、そのチェックを無視して以下のチェックを続行するように指定します。
- バージョン区切り文字チェック
- リリース区切り文字チェック
- 時刻同期チェック
このオプションは、-ignore_version_delimiter_check、-ignore_release_delimiter_check、および -ignore_time_sync_check の各オプションを指定することと同じです。
- -irdc|-ignore_release_delimiter_check
- リリース区切り文字チェックが失敗した場合に、その状態を無視して続行するように指定します。
デフォルトでは、生成データベース内のリリース区切り文字が受信データベースと同じでないと、受信操作は失敗します。DCM クラスター内のすべてのデータベースが同じリリース区切り文字を使用していることを確認してください。
- -itsc|-ignore_time_sync_check
- 転送パッケージが未来の時点で生成されるようになっている場合に、その状態を無視して続行するように指定します。
デフォルトでは、この状態が検出されると受信操作が失敗します。通常は、パッケージを生成したコンピューター、パッケージを受信するコンピューター、またはその両方が、間違ったタイム・ゾーンまたは時刻設定を使用していると、失敗が発生します。時刻を修正すると、DCM がタイム・ゾーン間で正しく機能するようになります。
- -ivdc|-ignore_version_delimiter_check
- バージョン区切り文字チェックが失敗した場合に、その状態を無視して続行するように指定します。
デフォルトでは、生成データベース内のバージョン区切り文字が受信データベースと同じでないと、受信操作は失敗します。
- -im|-ignore_missing
- 転送パッケージの欠落を無視するように DCM に指示します。欠落したパッケージを埋めるために転送パッケージが再生成された場合は、このオプションを使用して、再生成されたパッケージのみを受信します。先行パッケージが予期せず欠落している場合は、転送パッケージの欠落に関する情報を参照して、このエラーから復旧するための正しい手順を確認してください。
注: このオプションを使用して先行パッケージが欠落しているパッケージを受信した場合、オブジェクト、関係、ディレクトリー・エントリー、またはプロジェクト・メンバーシップに対して重要な更新が行われていない可能性があります。欠落している先行パッケージを無視すると、ディレクトリー・エントリーが空になる場合があります。
- -noic|-noignore_checks
- 以下のいずれかのチェックが失敗した場合に、警告を報告して続行を不可能にするように指定します。
- バージョン区切り文字チェック
- リリース区切り文字チェック
- 時刻同期チェック
このオプションは、-noignore_version_delimiter_check、-noignore_release_delimiter_check、および noitsc|-noignore_time_sync_check の各オプションを指定することと同じです。このオプションはデフォルトです。
- -noirdc|-noignore_release_delimiter_check
- リリース区切り文字チェックが失敗した場合に、エラーを報告して続行を不可能にするように指定します。このオプションはデフォルトです。リリース区切り文字の設定について詳しくは、『release コマンド』を参照してください。
- -noitsc|-noignore_time_sync_check
- 転送パッケージが未来の時点で生成されるようになっている場合に、エラーを報告して続行を不可能にするように指定します。
デフォルトでは、この状態が検出されると受信操作が失敗します。通常は、パッケージを生成したコンピューター、パッケージを受信するコンピューター、またはその両方が、間違ったタイム・ゾーンまたは時刻設定を使用していると、この状態が発生します。時刻を修正すると、DCM がタイム・ゾーン間で正しく機能するようになります。
- -noivdc|-noignore_version_delimiter_check
- バージョン区切り文字チェックが失敗した場合に、エラーを報告して続行を不可能にするように指定します。このオプションはデフォルトです。バージョン区切り文字の制約について詳しくは、『DCM の制限』を参照してください。
- -nowait
- 受信データベースによる他の転送パッケージの受信が完了するまで受信操作を待機させないように指定します。
注: データベースに複数の転送パッケージを同時に受信するのは安全ではありません。デフォルトでは、DCM は一度に 1 つのパッケージをデータベースに受信します。このオプションは、複数の転送パッケージに重複オブジェクトが含まれていないことが確実である場合にのみ使用してください。例えば、別々の転送セットから生成された 2 つのパッケージに同じタスク・オブジェクトが存在する場合、それらのパッケージは重複オブジェクトを持つことになります。この場合は、デフォルトの -wait オプションを使用します。
- -ts|-transfer_set transfer_set_spec...
- transfer_set_spec は、DCM 受信に使用する転送セットを示します。transfer_set_spec は、単一の転送セットに設定します。詳しくは、『転送セット仕様』を参照してください。
- -wait
- 受信データベースによる他の転送パッケージの受信が完了するまで受信操作を待機させるように指定します。このオプションはデフォルトです。この操作をキャンセルするには、Ctrl + c キーを押します。
例
ソース・データベースから転送パッケージを受信します。
ccm dcm -receive
-ts "Entire Database" -dbid USIRJA