Rational Synergy は、ソフトウェア・アプリケーションのリリースを格納します。ビルド・マネージャーのみが、リリースを作成または変更することができます。各データベースに、独自のリリースのセットがあります。ただし、Rational Synergy Distributed (DCM) を使用してデータベース間でリリースを転送できます。
リリースには、チーム用のプロセスに影響する設定が含まれています。例えば以下の設定です。
例えば、標準的なリリースには、表に示す例のいずれかを使用できます。この例では、ビルド・マネージャーが作成するリリースを示します。これは、コンポーネント名およびコンポーネント・リリースで構成されています。そのリリースがユーザーに表示されます。
Release | コンポーネント名 | コンポーネント・リリース |
---|---|---|
1.0 | 1.0 | |
2.0 | 2.0 | |
2.0_patch | 2.0_patch | |
Synergy/7.0 | Synergy | 7.0 |
editor/2.0 | editor | 2.0 |
editor/2.1 | editor | 2.1 |
リリースは、オプションのコンポーネント名とリリース区切り文字 (デフォルトではスラッシュ)、およびコンポーネント・リリースで構成されています。 コンポーネント名は、Synergy または editor などの、アプリケーションまたはコンポーネントの名前を表す場合があります。コンポーネント・リリースは、そのアプリケーションまたはコンポーネントの特定のリリースを識別します。
コンポーネント名は、リリースの必須の部分ではありません。上の表の最初の行では、1.0 のコンポーネント名にはコンポーネントがないため、Rational Synergy はそれをブランクのままにします。
リリースの作成時に、既存のリリースに基づいて作成することができ、新規リリースは自動的にそのリリースのプロパティーを継承します。
リリース中に、チームが異なるマイルストーンに達し、それを再現したいと考えることがあります。ビルド・マネージャーは、マイルストーンごとにベースラインを作成できます。ビルド・マネージャーは、通常リリース中に多くのベースラインを作成します。例えば、ベースラインは通常、テストに合格した毎晩の統合ビルドごとに作成されます。ベースラインは、再現性のために使用されます。例えば、チームが前の問題のないビルドにロールバックしなければならない場合や、チームが製品のベータ版をリリースし、ベータ版の顧客を支援するためにその機能セットを再現したいと考える場合などです。ベースラインはリリースを補完するものであるにも関わらず、ベースラインには異なる名前が付けられます。通常は日付を使用しますが、名前にマイルストーン (Beta または General Release など) が含まれることもあります。ベースラインについて詳しくは、 プロジェクトのベースライン作成を参照してください。
リリースには、97 文字までの長さの任意のテキスト・ストリングを使用できます。(コンポーネント名には、最大 64 文字を使用できます。 コンポーネント・リリースには、最大 32 文字を使用できます。リリース区切り文字は 1 文字です。) 例えば、Integrations/telecom_patch というリリースを指定できます。
コンポーネント名およびコンポーネント・リリースの先頭に以下の文字を使用しないでください。
/ ¥ ' " : * ? [ ] @ % - + ~ スペース、タブ
2 番目以降の文字には、以下の記号を使用できません。
/ ¥ ' " : * ? [ ] @ %
コンポーネント名とコンポーネント・リリースにはバージョン区切り文字 (デフォルトでは -) を使用できます。ただし、これはこの区切り文字が使用を制限されている文字でない場合に限ります。
オブジェクトがチェックアウトされるたびに、Rational Synergy は自動的にカレント・タスクから新規オブジェクトにリリースをコピーします。