例えば、ファイル・システム・ロケーション内の一部のディレクトリー組織に複数のファイルがあり、そのデータを表すプロジェクト、ディレクトリー、およびファイルを Rational Synergy データベース内に作成することができます。
この 2 フェーズのアプローチの利点は、複数の別個のアプリケーションまたはコンポーネントを移行する場合、最初のステップを各部分に対して実行できるという点です。さらに、時間のかかる全パッケージのインポートを後で (夜間に) 実行できるという点です。
ccm migrate 操作は、マッピング・ルールを使用して、処理または無視するファイルを判別します。この操作では、また、マッピング・ルールを使用して、オブジェクト・プロパティー (Rational Synergy タイプを含む) を判別します。多くのマッピング・ルールは、タイプ定義に関するデータによって判別されます。例えば、java タイプ定義が .java の接尾部マッチング・パターンに関連付けられている場合、ContextFactory.java などの名前を使用して移行するファイルは一般に、java タイプの Rational Synergy オブジェクトによって表されます。
ccm migrate コマンドは、インポート・パッケージを作成しないでプレビュー としてオブジェクトの詳細を表示するか、インポート・パッケージを作成した上でオブジェクトの詳細を表示します。標準のフォーマット・オプションを使用して、表示するデータおよび表示のフォーマットを指定することができます。
以下の特殊な移行プロパティー・キーワードがサポートされています。
プロパティー名 | 説明 |
---|---|
ACTION | 実行される移行アクションのタイプ:
|
INDENTED_NAME | ゼロ個、1 個、または複数個の先行スペースが接頭部として付くオブジェクトの名前。 先行スペースの数は、最上位プロジェクトに対するディレクトリー・ネストのインデント・レベルによって決まります。 |
SOURCE_PATH | 移行するソース・オブジェクトの絶対パス。 |
RELATIVE_PATH | 移行するソース・オブジェクトの、最上位プロジェクトに対する相対パス。 |
これらの特殊ケースのいずれにもあてはまらないプロパティー名はすべて、移行オブジェクトのプロパティーとして扱われます。通常、オブジェクトがインポートされた場合、Rational Synergy 属性が作成されます。例えば、name プロパティーは、データのインポート後の name 属性に対応します。
migrate コマンドは、以下のサブコマンドをサポートしています。