サーバー・アーカイブでは、サーバー・データベースのメタデータのみが含まれるアーカイブ (9) ファイルを作成します。ファイル・システム・データとメタデータが含まれる圧縮ファイルは作成しません。また、単一データベースのメタデータが含まれるダンプ・ファイルも作成しません。
サーバー・アーカイブの唯一の重要なメリットは、メタデータの増分バックアップや、継続的オンライン・バックアップも実行できる点です。
サーバー・アーカイブを使用して、Rational® Synergy の新規リリースにアップグレードすることはできません。
ccmdb backup コマンドは、個々のデータベースをバックアップします。ただし、ccmsrv archive コマンドを使用して、データベース・サーバーおよびそのすべてのデータベースをバックアップできます。
ccmdb backup コマンドの詳細については、ccmdb backupを参照してください。
次の状況の場合は、ccmsrv archive コマンドを使用してください。
サーバー・アーカイブから 1 つのデータベースのみを復元することはできません。サーバーをアーカイブすると、そのサーバーのすべてのデータベースがアーカイブされるため、サーバーを復元すると、すべてのサーバー・データベースはアーカイブされたときの状態に復元されます。当該データベース・サーバーに対して実行した個別のデータベース・バックアップは無効になります。
サーバーをアーカイブする前に、以下の点にも注意してください。
スケジュール・アーカイブの計画を作成およびテストして、計画が問題なく実施できること、および現在の実稼働環境に影響しないことを確認します。
アーカイブが進行中の場合、ファイル・システムで編集を実行することはできますが、データベース・アクティビティーが中断状態になり、データの不整合が生じる可能性があります。
サーバーのアーカイブ中は、ユーザーがファイル・システムで作業を行わないようにしてください。これにより、サーバーを復元するときのデータの不整合を防ぐことができます。
Rational Synergy データベースのファイル・システム部分が適切にバックアップされていること、およびデータベース・サーバー・アーカイブと同期されていることを確認します。
データベース・サーバーをアーカイブする場合、ファイル・システムを個別にバックアップします。サーバーの復元時にサーバー・アーカイブとファイル・システムが同期されていない場合、データ不整合が生じる可能性があります。
環境に適した方式を使用して、ファイル・システムをアーカイブする必要があります。
バックアップされている論理ログ・ファイルを復元することで、最後のサーバー・アーカイブ以降の変更内容を復元できます。論理ファイルの復元を参照してください。
Rational Synergy バックアップ方式の比較については、データベースのバックアップを参照してください。