例: 組み込み関数と組み込みアクションを使用するルール

この例では、UNIX ファイル・システムのディレクトリーおよびファイルを移行するときのマッピング・ルールの使用方法を説明します。

この移行では、以下のリストにあるマッピング・ルールを使用します。 これらの各ルールには、後で参照するために番号を付けています。

  1. WHEN %is_executable SET TYPE TO 'executable'
  2. WHEN %name =~ '.*¥¥.mk$' SET TYPE TO 'makefile'
  3. WHEN %name =~ '[Mm]akefile[^/]*$' SET TYPE TO 'makefile'
  4. WHEN %type =~ 'makefile' IGNORE
  5. WHEN %is_dir SET TYPE TO 'dir'
移行対象のディレクトリーとファイルは以下のとおりです。
dir1               <dir>
	  Makefile.joe    -rw-r--r--
	  s.Makefile.joe   -r--r--r-

最初のオブジェクトはディレクトリー dir1 です。ルール 1、2、3 の条件は FALSE です。ルール 4 では、type が定義されなかったため、同じく条件は FALSE です。 ルール 5 の条件は TRUE です。したがって、アクションによって Rational® Synergy タイプが dir に設定されます。

2 番目のオブジェクトはファイル Makefile.joe です。ルール 1 と 2 の条件は FALSE です。ルール 3 の条件は、正規表現に一致するため TRUE です。アクションによって、Rational Synergy タイプが makefile に設定されます。ルール 4 では、タイプが makefile に一致するようになったため条件が TRUE になり、アクションによってこのファイルが無視され、移行によって生成されるパッケージから除外されます。ルール 5 の条件は FALSE です。

最後のオブジェクトはファイル s.Makefile.joe です。ルール 1、2、3 の条件は FALSE です。ルール 4 では、タイプが設定されていないため条件が FALSE になります。ルール 5 の条件は FALSE です。結果として、このファイルは移行によって生成されるパッケージに組み込まれ、デフォルトのタイプが割り当てられます。


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