リモート・コピー・モード

リモート・コピー・モードを使用して、転送パッケージを生成することができます。DCM はその転送パッケージを generate_directory からリモート宛先データベースの receive_directory に送信します。転送パッケージは rcp コマンドを使用して送信されます。このコピーは、転送パッケージを生成する Rational® Synergy エンジンによって実行されます。

ユーザー指定のオプション: ホスト名 (Host name)、オペレーティング・システム、パス

リモート・コピー・モードは、ソース・データベースのエンジンが宛先データベースのマシンにログオンできる場合に使用します。また、このエンジンが宛先データベースの receive_directory にユーザー ccm_root として書き込める必要もあります。リモート・コピー・モードを使用すると、共通ファイル・システムが使用できない場合でも、エンジンがこれらの操作を正常に実行することができます。

DCM は「ホスト名 (Host Name)」フィールドを宛先データベース・マシンの名前として使用します。

DCM は「OS」フィールドを内部で使用します。ソース・データベースが UNIX ベースの場合、DCM は以下の rcp コマンドを使用します。

rcp -r info_file preview_file path_to_data 
host_name:receive_directory

ソース・データベースが Windows ベースの場合、DCM は以下の rcp コマンドを使用します。

   rcp -b -r info_file preview_file path_to_data 
host_name:receive_directory
注: UNIX から Windows、および Windows から Windows へのリモート・コピー転送では、rcp サービスが Windows ホスト上で稼働している必要があります。ただし、rcp サービスは Windows には付属していません。サード・パーティー製の市販パッケージやシェアウェア・パッケージを使用して rcp サービスを取得することができます。これらのパッケージは一般に、Windows マシン対応の rcp 機能と rsh 機能の両方をサポートしています。パス名内のドライブ名のマッピング (d:¥ccm72¥ccmdbs¥ESX 内の d: など) をサポートしているパッケージもあります。

詳しくは、ご使用の rcp ソフトウェア・パッケージの資料を参照してください。

サード・パーティーの各 rcp サービス・パッケージは、保証もサポートもされていません。このようなパッケージを使用して、ご使用の環境内のソース・ホストと宛先ホストの間でファイルとディレクトリーのリモート・コピーを実行できることを確認してください。

DCM は「ホスト名 (Host Name)」フィールドと「パス」フィールドを使用して、宛先データベースの receive_directory のパスを生成します。リモート・コピー・モードでは、DCM によって「パス」の値に dcm¥receive ディレクトリーが自動的に付加されます。

注: rcp コマンドをテストして、使用する設定とセキュリティーを検証します。「ホスト名 (Host Name)」フィールドと「パス」フィールドの値を使用して、DCM の外部でコマンドをテストしてください。
表 1. UNIX 転送および Windows 転送用のリモート・コピー・モードのパス値の例
ソース 宛先 宛先データベース・パス
UNIX UNIX /ccm72/ccmdbs/ESX
UNIX Windows ¥¥server_machine¥ccm72¥ccmdbs¥ESX1
Windows Windows ¥¥server_machine¥ccm72¥ccmdbs¥ESX1
Windows UNIX /ccm72/ccmdbs/ESX

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