ベースラインの作成

個々の「統合テスト」および「システム・テスト」ビルド用にベースラインを作成することによって、テスターおよび開発者は、ビルドを作成するために使用された変更のセットを参照することができます。

同じリリースで同じ目的のすべてのプロジェクトについてベースラインを作成します。例えばベースラインは、そのリリースのすべての「統合テスト」プロジェクトを使用する個々の「統合テスト」ビルドについて作成します。

統合テスト・プロジェクトまたはシステム・テスト・プロジェクトの更新、コンフリクトの処理、およびプロダクトのビルドはおそらく完了しています。 次は、ベースラインを作成し、このビルドのコピーを今後の参照用に保存します。ベースラインを作成したら、開発者が変更内容をすぐに利用できるようにするために、ベースラインを公開できます。あるいは、ビルドが多くのテストを受けるまで待ってから、ベースラインを公開することも可能です。

手順

  1. プロジェクト階層またはプロジェクト・グルーピングを右クリックし、「ベースラインの作成」を選択します。

    ベースラインはビルド管理プロジェクト・グルーピングから作成したり、静的なプロジェクトまたはビルド管理プロジェクトであるプロジェクトから作成したりすることができます。

    注: ベースラインを作成するとき、ベースラインに含めるプロジェクトのリストを選択します。参照用に完全なセットを使用できるように、必ずベースラインにすべての関連プロジェクトを含めるようにしてください。
  2. ベースラインの作成」ダイアログ・ボックスで、必要に応じてベースラインのプロパティーを変更します。
    • 「名前」フィールドに名前を入力します。

      これはベースラインの名前です。名前によって、このデータベース内のこのベースラインが一意的に識別されます。デフォルトでは、Rational® Synergy は、作成日に基づいてベースラインに名前を付けます。例えば、20090309 は 2009 年 3 月 9 日を表します。ただし、変更することは可能です。使用が制限されていて名前で使用してはいけない文字は、/ ¥ ' " : ? * [ ] @ - # です。

      ベースラインを複数のデータベース内で作成し、Rational Change を使用してビルドに関するレポートを生成する場合、各データベース内で同じベースライン名を使用します。一貫性のある命名によって、複数のデータベース内の関連したベースラインを持つビルド・レポートを生成できます。

      「名前」フィールドは必須フィールドです。

    • リリースが正しいことを確認してください。

      リリースは、特定のリリースに固有のベースラインを識別するプロパティーです。

    • 目的が正しいことを確認してください。

      プロジェクトの目的は、例えば「統合テスト」のように、プロジェクトの用途を定義することです。プロセス・ルールはベースラインの目的を使用して、更新操作中に適切なベースラインを選択します。

    • オプションで、ビルド ID を「ビルド」フィールドに入力することによって設定できます。

      ビルド・プロパティーは、ベースラインに関連付けられたビルド ID (文字、数値、またはその組み合わせ) を表示します。ビルド ID には最大 64 文字を使用できます。

      ベースラインを複数のデータベース内で作成し、Rational Change を使用してビルドに関するレポートを生成する場合、各データベース内で同じベースライン・ビルド ID を使用します。一貫性のある命名によって、複数のデータベース内の関連したベースラインを持つビルド・レポートを生成できます。

    • 作成中のベースラインについての説明を「説明」フィールドに入力します。
  3. ベースラインに含まれているプロジェクトを変更します。

    オプション」ダイアログ・ボックスの「ベースラインの作成」アクションで「リリースにかかわらず全てのサブプロジェクトを含む」オプションが設定されている場合、リリース値にかかわらず、プロジェクト階層のすべてのプロジェクトが使用可能になります。このオプションが設定されていない場合、すべての prep サブプロジェクトが使用されます。最上位プロジェクトのコンポーネントに一致するコンポーネントを持つ静的サブプロジェクトのみが使用されます。

    このオプションの設定について詳しくは、『ベースライン作成オプションの変更』を参照してください。

    1. 個々のプロジェクトを追加するには、「プロジェクトの追加」ボタンをクリックします。

      プロジェクト選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスは「クエリー」ダイアログ・ボックスと同じように機能します。デフォルトでは、プロジェクトはプロジェクトのリリースおよび目的に基づいて、選択セット・フィールドに表示されます (「toolkit/2.0」および「システム・ テスト (System Testing)」など)。さらに、ベースラインに追加するプロジェクトを検索するクエリーを定義できます。

    2. プロジェクト・グルーピングからすべてのプロジェクトを追加するには、「プロジェクト・グルーピングの追加」ボタンをクリックします。

      プロジェクト・グルーピング選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスは「クエリー」ダイアログ・ボックスと同じように機能します。プロジェクト・グルーピングを追加することにより、プロジェクト・グルーピングに関連付けられたプロジェクトを追加でき、増分ベースラインを作成する場合に役立ちます。さらに、ベースラインに追加するプロジェクト・グルーピングを検索するクエリーを定義できます。

    3. 既存のベースラインからすべてのプロジェクトを追加するには、「ベースラインの追加」ボタンをクリックします。

      ベースライン選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスは「クエリー」ダイアログ・ボックスと同じように機能します。ベースラインを追加することにより、ベースラインに関連付けられたプロジェクトを追加でき、増分ベースラインを作成する場合に役立ちます。さらに、追加するベースラインを検索するクエリーを定義できます。

    4. 「OK」をクリックします。
  4. ベースラインを作成したら、ベースラインを開発者に公開します。

    使用の可能性が制限されているテスト・ベースラインを作成する場合、このステップをスキップして 5 に進みます。

    このオプションは、デフォルトでクリアされています。これを設定します。ベースラインを公開すると、開発者はすぐにベースラインから最新の変更内容を取り込んでプロジェクトを更新することができます。

  5. 「OK」をクリックして、ベースラインを作成します。
  6. 該当する場合、ベースラインとベースライン内のすべてのオブジェクトが作成されたら、これらをリリースします。

    このオプションは、デフォルトでクリアされています。

    このオプションは、ベースラインを作成した後でベースラインをリリースするステップを省くため、リリースの最終ベースラインを作成するときに役立ちます。

  7. 「バージョンのプレビュー」をクリックして、ベースラインの作成中に作成されたすべてのプロジェクト、サブプロジェクト、およびプロダクトのために使用するバージョン・テンプレートのプレビューを表示します。
    1. バージョンのプレビュー」ダイアログ・ボックスで、バージョン・テンプレート・キーワードを変更、削除、および追加します。「バージョン・テンプレート」フィールドに直接入力してください。「キーワードを追加します」アイコン をクリックして新規キーワードを追加できます。

      デフォルト・テンプレートは「オプション」ダイアログ・ボックスで定義されています。これについては、ベースライン作成オプションの変更で説明しています。

    2. バージョン・テンプレートを変更し、変更を伴うベースライン内のすべてのプロジェクトおよびプロダクトのバージョンを表示する場合、「プレビュー」をクリックします。
    3. をクリックして、今後ベースラインを作成するときに使用する設定値を保存します。

      バージョン・テンプレートはデフォルトとして保存されます。

    4. 「OK」をクリックして変更を保存します。
  8. 「OK」をクリックして、ベースラインを作成します。

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