ccmdb info コマンドは、指定のデータベースの特性を報告または変更します。
概要
ccmdb i|info database_path [/k|/keyword keyword] [/v|/value value]]
用途
このコマンドのユーザーは、Rational® Synergy アドミニストレーターおよびすべてのユーザーです。すべてのユーザーが、keyword スイッチを使用して、データベースに関する情報を取得することができます。ただし、value スイッチを指定してデータベース情報を変更できるのは、Rational Synergy アドミニストレーターのみです。
オプションおよび引数
- database_path
- 特性を報告するデータベースを指定します。
- /k|/keyword keyword
- データベース情報を取得します。デフォルトでは、すべてのキーワード・データベース情報が表示されます。キーワードには大/小文字の区別がありません。受信するデータベース情報を指定するには、以下のいずれかのキーワードを使用します。
accelerated | active | all | case | database | dbpath | hostname | orhost | platform | protect | schema | size | version
- accelerated は、ユーザー定義の属性や組み込み属性など、データベース内のアクセラレーター属性の名前を示します。
- active は、ユーザーが指定のデータベース上でセッションを実行中かどうかを示します。
- all は、すべてのキーワードとその値を示します。
- case は、Rational Synergy に作成またはマイグレーションされたファイルまたはディレクトリーの保管時に使用された大/小文字についての情報を表示します。
- database は DBMS の名前で、常に Informix® です。
- dbpath は、データベースの db ディレクトリーへの絶対 UNC パスです。
- hostname は、データベース・サーバー・ホストです。
- orhost は、オブジェクト・レジストラー・サービスのホストです。orhost が存在しない場合は、hostname がオブジェクト・レジストラー・ホストとして使用されます。
- platform は、データベースが常駐しているホストのタイプです (WINDOWS_XP など)。
- protect は、データベースが保護されているか無保護であるかを示します。
- schema は、データベース・スキーマのバージョンを表示します。
- size は、Informixデータベースのサイズ、ストレージ・ルートのサイズ、およびその合計を計算して報告します (すべてキロバイト単位)。
- version は、データベースのバージョンです。
- /v|/value value
- データベース情報を変更するには、以下のいずれかのキーワード設定を使用する必要があります。
[ attr_name | hostname | dbpath | case | next_cvid]
注: これらの値はそれぞれ、Rational Synergy アドミニストレーターとして実行する必要があります。
- /k attr_name /v value
- アクセラレーター属性の組み込みリストに加えて、高速化する属性を指定します。アクセラレーター属性の組み込みリストは編集できません。指定のリストにもアクセラレーター属性の組み込みリストにも存在しない以前のアクセラレーター属性は、アクセラレーター属性のセットから削除されます。
デフォルトでは、Rational Synergy のユーザー定義属性および追加属性は高速化されません。
- /k hostname /v value
- ホスト名を変更できるようにします。マシンの名前を変更する場合、またはデータベースをコピーする場合に必要です。
- /k dbpath /v value
- データベース・パスを変更できるようにします。ファイル・システム名または共有名を変更する場合に必要です。
以下の 2 つのキーワード設定には、理解しておく必要のある特殊値があります。
- /k case /v value
- 2 つのモード (LOWER または PRESERVE) 間で Rational Synergy データベースを変更することができます。
- デフォルトの LOWER モードでは、ファイル名およびディレクトリー名を小文字で保管します。PRESERVE モードでは、大/小文字の設定をそのまま維持します。
重要: 大文字または大/小文字混合のオブジェクトが作成されているデータベースについては、case を
PRESERVE から
LOWER に変更
しないでください。
データベースに含まれているオブジェクトの名前が大文字または大/小文字混合の場合、case を PRESERVE から LOWER に変更すると、すべてのユーザー入力が小文字になります。クエリー、スクリプトなどに大文字または大/小文字混合のオブジェクトが含まれていると、正常に動作しなくなります。
- /k next_cvid /v value
- 次の cvid 番号を指定の値に設定します。渡す値は、現在使用中の最大 cvid より大きくなければなりません。次の cvid カウンターを下方に調整することはできません。
例
- データベースが bill で実行中のオブジェクト・レジストラーを使用できるように、ORHOST を bill に設定します。
> ccmdb info ¥¥orbit¥ccmdb¥test_ccm /k ORHOST /v bill
- ¥¥bulldog¥ccmdb¥alpha というデータベースで、case モード設定を PRESERVE に変更します。
> ccmdb info ¥¥bulldog¥ccmdb¥alpha /k case /v preserve
- ¥¥boon¥ccmdb¥test_db データベースの特性を表示します。
> ccmdb info ¥¥boon¥ccmdb¥test_db
VERSION=7.2
PLATFORM=WINDOWS
DATABASE=informix
HOSTNAME=vortex
ORHOST=vortex
DBPATH=¥¥boon¥ccmdb¥test_db
PROTECT=unprotected
ACTIVE=YES (database is active)
FILELIMIT=
CASE=PRESERVE
SCHEMA= 0114
ACCELERATED=BUILT-IN:
member_status, created_in, local_to, modifiable_in, platform,
completed_in, crstatus, automatic_task_key, case_perserved_name
- basek2 データベースの次の cvid 番号を 10000 に設定します。
> ccmdb info /k next_cvid /v 10000 ¥¥orbit¥ccmdb¥basek2
データベース ¥¥orbit¥ccmdb¥basek2 の次の cvid を 10000 に設定します。