CLI セッションの開始

start コマンドは、Rational® Synergy CLI セッションを開始します。

このタスクについて

ccm start [-nogui][-q] -d database_path [-s server_url] [-m] 
          [-pw password] | [-pwprompt]) [-fpw password_file] 
          [-n username] [-r initial_role] 
          [-single|-single_user reason] [-reset_single|-reset_single_user]
-d database_pathname
絶対データベース・パスを指定します。UNIX サーバーでホストされているデータベースの場合は、UNIX の絶対パスを使用します。Windows サーバーでホストされているデータベースの場合は、UNC パスを使用します。
-fpw
デフォルトの .ccmrc ファイルの代わりに使用されるパスワード・ファイルへのパスを指定します。
-m
複数セッションを使用するよう指定します。CCM_ADDR 環境変数を、使用するセッションに設定する必要があります。省略した場合は、別のセッションに対して CCM_ADDR が定義されず、セッション情報はクライアント上の .ccm.addr ファイルに書き込まれます。この設定は、デフォルトのアドレスとして使用されます。
-n user_name
Windows の場合は、使用する Rational Synergy ユーザー名を指定します。
UNIX の場合は、ユーザー名がオペレーティング・システムのユーザー名と同じであるため、-n を指定する必要はありません。-n を指定する場合は、ユーザー名が現在のユーザーと一致している必要があります。
-pw password
このオプションは、Windows ユーザーのみが使用できます。(UNIX では、ユーザー名がオペレーティング・システムのユーザー名から取得されます。)
Rational Synergy ユーザーのパスワードを指定します。パスワードを指定しない場合、.ccmrc ファイルからデフォルトのパスワードが取得されます。-fpw オプションを指定すると、そのファイルがパスワード・ファイルとして使用されます。-fpw オプションを指定しない場合、UNIX では $HOME/.ccmwc が使用され、Windows では %HOMEPATH%¥.ccmrc が使用されます。(デフォルトのパスワードは、ccm set_password コマンドを使用して定義されます。詳しくは、ccm set_password のセットアップを参照してください。)
-pwprompt
ユーザーの認証に使用するパスワードのプロンプトを出します。
-q
抑止モードでセッションを開始します。このオプションを使用すると、Rational Synergy は CLI セッションの CCM_ADDR を表示します。このオプションを使用しない場合は、開始時に著作権表示などの追加情報が表示されてから CCM_ADDR が表示されます。
-reset_single|-reset_single_user
単一ユーザー管理モードをリセットすることで新規セッションを開始するように指定します。詳しくは、『単一ユーザー管理モード』を参照してください。
-r initial_role
使用する初期ロールを指定します。ロールを指定しない場合のデフォルトのロールは developer です。初期ロールの変更方法については、「Rational Synergy Default Settings」の ccm.cli.start.defaultrole を参照してください。
-s server_url
使用する Rational Synergy サーバーの URL を指定します。サーバー URL の指定はオプションです。
サーバー URL を指定しない場合、データベースの Rational Synergy ルーターに登録されているデフォルトの URL が使用されます。登録されているデータベースとサーバーを表示するには、ccm show_servers コマンドを使用します。
デフォルトのサーバー URL がクライアント・マシンから解決されない場合は、-s server_url オプションを使用して、解決される名前を持つサーバー URL を指定してください。
-single|-single_user reason
セッションを単一ユーザー管理モードで開始するように指定します。詳しくは、『単一ユーザー管理モード』を参照してください。

重要:

追加のセッションを開始してコマンド・ラインを使用しようとすると、警告メッセージが表示されます。以下の例のように、新しいセッションの CCM_ADDR 変数を表示されたアドレスに設定します。

set CCM_ADDR=prefect.cwi.com:1368

この設定により、既に実行中のセッションではなく新しいセッションによってコマンドが実行されます。

ユーザー ccm_root として実行する場合は、必ず -m オプションを使用し、環境で CCM_ADDR を設定してください。これらの設定によって、自分の ccm_root セッションと、他のユーザーが ccm_root として実行しているセッションが区別されます。


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