受信操作の実行中、DCM はオプションでパラレル・バージョンの存在をチェックします。生成元データベースと受信側データベースの両方でパラレル・バージョンが使用不可になっている場合でも、オブジェクトがいずれかのデータベースでチェックアウトされると、パラレルが認識できなくなる場合があります。ただし、それらの新規バージョンが後で他のデータベースに複製されると、存在するパラレルが初めて認識できるようになります。DCM は、オブジェクト全体の履歴が複製された場合のみ、オブジェクトのパラレルの存在をチェックします。そのオブジェクト全体の履歴が複製されない場合、受信側データベースではその履歴が不完全で矛盾した状態になる可能性があります。この履歴により、パラレル・バージョンについての報告が誤ったものになる場合があります。履歴全体が複製されるのは、事前定義の Entire Database 転送セットを使用する場合か、オブジェクトが転送セットの履歴メンバーだった場合のいずれかです。
パラレル・チェックが実行され、転送セットにローカル・パラレル通知が指定されている場合、受信したオブジェクトごとに、DCM は宛先データベースで作成されたパラレル・バージョンのリストを作成します。こうしたバージョンを所有しているか作成した各ユーザーは、E メールを受信します。この通知には、受信したオブジェクトとそのパラレル・バージョン (E メール受信者はこのバージョンのいずれかを所有しています) が記述されます。