プロジェクトの目的

プロジェクトの目的は、プロジェクトの用途を指定し、それを更新プロセスのルール・セットに結び付ける設定です。

Rational Synergy は、以下の定義済みのプロジェクトの目的を提供します。

表 1. 定義済みのプロジェクトの目的
目的 状態 (State)
個別開発 (Insulated Development) working
コラボレーション開発 working
カスタム working
統合テスト prep
システム・ テスト prep
共有 shared
可視 visible

「個別開発」、「統合テスト」、および「システム・テスト」の目的は、リリースの説明のように、デフォルトの手法に使用されます。 「共有」、「可視」、および「コラボレーション開発」の目的は、チームがより密接に連携できるように標準的な手法のバリエーションを使用するチームのためにあります。開発者は、「カスタム」の目的を使用してカスタム・プロジェクトのベースラインおよびタスクを指定します。

開発者は主として、「個別開発」、「コラボレーション開発」、および「カスタム」の目的を使用します。「個別開発」の目的は、開発者がプロジェクトを作成するときに使用されるデフォルトの目的です。開発者は、プロジェクトを更新する場合、現行リリースに対する開発者自身の割り当て済みタスクと完了タスクのすべてを取得します。開発者は、現行リリースの最新の「統合テスト」ベースラインも取得します。

「コラボレーション開発」の目的は、「個別開発」の代わりとして使用可能です。通常、小規模チームは、ビルドを中断する他の開発者による変更の機会が少ない可能性がある場合にこの目的を使用します。開発者が「コラボレーション開発」の目的を使用し、プロジェクトを更新する場合、開発者は、現行リリースに対する開発者自身の割り当て済みタスクと完了タスクのすべてを取得します。また、開発者は、現行リリースの最新の「統合テスト」ベースラインに加えて、現行リリースの他の開発者からのすべての完了タスクを取得します。

ビルド・マネージャーは、「統合テスト」および「システム・テスト」の目的を使用します。 デフォルトのタスク・ベースの手法の代わりを必要とするチームは、「共有」および「可視」の目的を使用します。

プロジェクトを作成またはコピーする場合は、その目的を指定します。Rational Synergy は、プロジェクト更新プロパティーを設定することで、その目的のために新規プロジェクトを自動的にセットアップします。

さらに、「状態」の列は、その目的のためにプロジェクトがデフォルトで作成される状態を示します。例えば、プロジェクトは、その目的が「可視」である場合にのみ、visible 状態で作成されます。 プロジェクトは、「個別開発」、「コラボレーション開発」、または「カスタム」のいずれかの目的が選択された場合に、working 状態で作成されます。また、この状態により、プロジェクトが更新時に正しいメンバーを確実に選択します。


フィードバック