データベースの初期化

CLI からのみ、DCM 用にデータベースを初期化できます。DCM 初期化には、データベースへの排他的アクセスが必要です。DCM 初期化中は、ユーザーがそのデータベースで操作することはできません。 データベースからユーザーを排除するのに十分な時間を設定してください。データベースが使用されていた時間が長いほど、DCM 初期化に時間がかかります。

以下の例で、DCM 用にデータベースを初期化する方法を説明します。

  1. 単一ユーザー管理モードで CLI セッションを開始します。ユーザーはクライアントを実行中の状態に維持できますが、単一ユーザー管理モード・セッションが終了するまで、データベースに対する変更を実行することはできません。
  2. 固有の DCM データベース識別子を指定して、ccm dcm -init コマンドを実行します。
  3. ccm stop コマンドを実行してセッションを終了し、データベースを単一ユーザー管理モードから解放します。

始める前に

DCM クラスター内で固有の DCM データベース識別子を選択してください。

DCM で要件となるのは、データベースがクラスター内の他のデータベースと共通のデータベース・プロパティー、および共通のデータベース・パラメーターを持っていることです。詳しくは、『共通データベース・プロパティーの設定』および『共通データベース・パラメーターの設定』を参照してください。

単一ユーザー管理モードで CLI セッションを開始し、ロールを ccm_admin に設定します。

このタスクについて

ccm dcm -init -dbid|-database_id database_id 
              [-delim|-delimiter dcm_delimiter]
              [-desc|-description description]
              [-location location]
              [-admin_info admin_info]
-admin_info admin_info
データベース管理者の詳細を指定します。この情報には、クラスターのすべてのユーザーがこのデータベース管理者に連絡を取れるように、名前と連絡先の詳細を含めることができます。
-dbid|-database_id database_id
データベースに使用する DCM データベース識別子を指定します。 これまで DCM 用に初期化されたことのないデータベースを初期化する場合は、このオプションを使用する必要があります。データベースが既に DCM 初期化されている場合は、このオプションを省略できます。指定する場合、その値は現行のデータベース ID と一致していなければなりません。
-delim|-delimiter dcm_delimiter
使用する DCM 区切り文字を指定します。区切り文字は、バージョン区切り文字とは異なる単一の文字にする必要があります。初めてデータベースを初期化する場合は、デフォルトで「#」に設定されます。データベースが DCM 初期化されている場合、指定する区切り文字は、現行の DCM 区切り文字と一致していなければなりません。
-init
これまで DCM 用に初期化されたことのないデータベースを初期化する場合は、-dbid オプションを使用する必要があります。データベースが DCM 用に初期化されている場合は、-dbid を省略できます。
-dbid を指定する場合、その値は現行のデータベース ID の値と一致していなければなりません。同様に、-init オプションを使用して DCM データベースを再初期化する場合は、-delim オプション (指定する場合) が現行のデータベースのオプションと一致していなければなりません。
-location location
このデータベースの地理的位置を指定します。DCM クラスターのすべてのユーザーは、このデータベースがホストされている位置を表示できます。

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