各アップグレード手順の説明を参照して、アップグレードの実行方法を決定します。
特定のコンピューターに、クライアントおよびエンジン・ソフトウェア向けに同一バージョンまたは異なるバージョンの Rational® Synergy を複数インストールできます。既存の Rational Synergy データベースは 1 つ以上のサーバー上で実行できます。
Windows では、
1 台のコンピューターに複数の Rational Synergy Informix® サーバーをインストールすることはできません。これは、Rational Synergy のリリースが異なる場合でも同様です。
Rational Synergy 7.2 サーバーを
Windows コンピューターにインストールすると、既に存在している Rational Synergy サーバーはすべてアップグレードされます。
これにより、旧リリースでこれらのサーバーを使用することができなくなります。
このため、2 とおりの方法でデータベースを旧リリースからアップグレードできます。
アップグレードの実行方法
サーバーごとに以下のアップグレード手順のいずれかを選択します。
- 新規サーバーをアップグレードします。
- 7.2 サーバーを別のコンピューターに作成してから、ご使用のデータベースをこの新しいサーバーにコピーし、アップグレードします。データベースを新しいサーバーにコピーするには、ccmdb pack を使用します。次に、ccmdb unpack を使用します。
この手順は、Rational Synergy 7.2 のテスト時に実行します。
テストの完了後、実動データベースを実稼働用にアップグレードするときに再度この手順を使用します。
- 既存のサーバーをアップグレードします。
- 既存のサーバーを 7.2 にアップグレードし、このサーバーのすべてのデータベースをアップグレードします。この手順で 7.2 をインストールすると、サーバー・アップグレードが直ちに実行され、旧リリースではデータベースが使用不可として示されます。サーバーの各データベースを使用する前に、これらのデータベースを 7.2 にアップグレードする必要があります。データベースは既にアップグレード後のサーバーにあるので、これらのデータベースを移動またはコピーする必要はありません。Rational Synergy 7.2 のテスト中にこの手順を使用しないでください。
ただし別のサーバーでテストを完了した後であればこの手順を使用できます。
注: それぞれのサーバーに異なる手順を使用できます。
使用する手順を決定する際には、以下のチェックリストを確認してください。
既存のサーバー・チェックリストのアップグレード
以下のすべての条件に該当する場合には、既存のサーバーのアップグレードで説明する手順を使用してください。
- ご使用のオペレーティング・システムが、旧リリースの Rational Synergy および
リリース 7.2 の両方と互換性がある。
- 同じ CM アドミニストレーター・ユーザーを使用する。
- サーバー上のすべてのデータベースを同時にアップグレードする。アップグレードが完了するまで、すべてのデータベースを一括にオフラインにできます。
- Informix データベース・サーバーを作成しない。既存のサーバーとそのデータベースをインプレース・アップグレードする。
注: Informix データベース・サーバーを作成すると、パフォーマンス上のメリットを得ることができます。データベースがアンパックされ、これによりデータベース索引の再作成とデータのデフラグが行われます。この処理によりパフォーマンスが向上します。
新規サーバー・チェックリストのアップグレード
以下のいずれかの条件に該当する場合には、新規サーバーへのアップグレードで説明する手順を使用してください。
- 新しいリリースの Rational Synergy をテストしている。
- 旧リリースの Rational Synergy との互換性がない新しいオペレーティング・システムにアップグレードする必要がある。
- CM アドミニストレーター・ユーザーを変更する。
- この時点ではサーバーの一部のデータベースのみをアップグレードし、その他のデータベースへは引き続き旧リリースからアクセスする。
- ファイル・システム、サーバー、またはコンピューター間 (UNIX から Windows、Windows から UNIX など) で一部のデータベースを移動する。
- Informix データベース・サーバーを作成する。