Oracle データベースのセットアップ

Jazz™ Team Server と連動するように、Oracle データベースをセットアップします。
始める前に
ここでは、次の前提条件が満たされているものとします。支援が必要であれば、Oracle の資料を参照するか、Oracle データベース管理者 (DBA) に問い合わせてください。

Oracle 上で Jazz Team Server を実行する場合、パフォーマンスを向上させるため Oracle テーブル・スペースを作成します。 そのテーブル・スペースにリンクされたユーザーを作成する必要があります。

要確認: これらのステップのいずれについても、データベース・ビルダーがリポジトリー・ツールを使用して実行されるわけではありません。
このタスクについて
Oracle データベースをセットアップするには、以下のようにします。
  1. テーブル・スペースを作成します。 テーブル・スペースの位置は、マシンおよびディスク・ドライブに対して適切な場所でなければなりません。 このステップは、DBA 特権を付与されたユーザーによって実行する必要があります。
    注: テーブル・スペースには、次のプロパティーのいずれかを指定できます。
    • oracle_tbs 以外の名前
    • 別のディレクトリー内の場所
    • 1GB を超えるサイズ。 大規模なインストールの場合、より多くのスペースを割り振る必要があります。
    下のサンプルは、 Windows® マシンで実行された CREATE ステートメントを示します。
    CREATE BIGFILE TABLESPACE oracle_tbs DATAFILE 'D:¥oracle_tbs¥oracle_tbs.dbf' SIZE 1G AUTOEXTEND ON EXTENT MANAGEMENT LOCAL AUTOALLOCATE;
    重要: ディレクトリー・パス (この例では D:¥oracle_tbs) は既存でなければなりません。 個別のテーブル・スペースを作成する必要はありません。 Oracle のデフォルトの USERS テーブル・スペースを使用できますが、管理対象のディスクにスペースが事前に割り振られていると、Oracle のパフォーマンスが向上します。
  2. Oracle ユーザーを作成します。

    テーブル・スペースの作成後、Jazz で Oracle データベースを使用するためには、特別な Oracle ユーザーを作成する必要があります。

    この例では、ユーザー名は jazzDBuser であり、パスワード (Oracle の用語で IDENTIFIED BY) は jazzDBpswd です。 それは、1で作成されたテーブル・スペース内に存在します。
    CREATE USER jazzDBuser IDENTIFIED BY jazzDBpswd DEFAULT TABLESPACE oracle_tbs;
    ユーザーの作成後、そのユーザーに、Jazz データベースを初期化するために必要なアクセス権を付与する必要があります。適切なアクセス権を付与するには、次の SQL コマンドを使用します。
    GRANT CREATE SESSION TO jazzDBuser;
    GRANT CREATE TABLE, ALTER ANY TABLE, DROP ANY TABLE, CREATE ANY INDEX, ALTER ANY INDEX, DROP ANY INDEX TO jazzDBuser;
    GRANT INSERT ANY TABLE, UPDATE ANY TABLE, DELETE ANY TABLE TO jazzDBuser;
    GRANT CREATE PROCEDURE TO jazzDBuser;
    GRANT CREATE VIEW TO jazzDBuser;
  3. ディレクトリー JazzInstallDir/server/conf/jazz でファイル teamserver.properties を見つけ、 teamserver.OtherDBProvider.properties に名前変更します。
  4. ディレクトリー JazzInstallDir/server/conf/jazz でファイル teamserver.oracle.properties を見つけ、teamserver.properties に名前変更します。
    ヒント: 元の teamserver.properties ファイルを名前変更することにより、ファイルを前の作業バージョンに戻すことができます。 デフォルトでは、DB プロバイダーは derby です。
  5. サーバーを構成します
    1. 別のユーザー名、パスワード、またはデータベース名を使用した場合、Oracle サーバーを Jazz Team Server 以外のマシンにインストールした場合、またはデフォルト以外のポートを使用している場合は、サーバー構成ファイルを編集します。JazzInstallDir/server/conf/jazz ディレクトリー内のファイル teamserver.properties を開き、以下に示された情報を、実際のセットアップ内容に合わせて変更します。

      com.ibm.team.repository.db.vendor = ORACLE

      com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=thin:jazzDBuser/{password}@localhost:1521/ORCL

      Oracle データベースを使用するように、jazzDBuser を Jazz 用に作成されたユーザーに変更します。ローカル・ホストを使用している場合、この行の最初の部分から # を除去して行をアンコメントし、次のロケーションの行をコメント化します。ローカル・ホストの接続ストリングの前に // を含めてはなりません。1521 を Oracle サーバー・マシンの TCIP ポートに変更します。 ORCL を Oracle データベース名に変更します。

      com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=thin:jazzDBuser/{password}@//oracleserver.example.com:1521/ORCL
      要確認: Oracle ロケーション URL には、いくつかの形式があります。ここに挙げる例は、ほとんどの環境で動作します。詳細については、Oracle JDBC の資料を参照してください。

      ローカル・ホスト以外の接続を使用している場合、この行の最初の部分から # を除去して行をアンコメントし、前のロケーションの行をコメント化します。ローカル・ホスト以外の接続ストリングの前には、// を含める必要があります。

      com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=jazzDBpswd

      Oracle データベースを使用するように、jazzDBpswd を Jazz 用に作成されたユーザーのパスワードに変更します。
      重要: プロパティー com.ibm.team.repository.db.jdbc.location の {password} テキストは変更しないでください。 ユーザー・パスワードは、プロパティー com.ibm.team.repository.db.jdbc.password で指定する必要があります。
      Oracle Express を使用している場合は、TCIP ポートに 1521、Oracle データベース名に XE を使用します。
      com.ibm.team.repository.db.vendor = ORACLE
      com.ibm.team.repository.db.jdbc.location=thin:jazzDBuser/{password}@localhost:1521/XE
      com.ibm.team.repository.db.jdbc.password=jazzDBpswd
    2. サーバー・スクリプトと同じディレクトリー (JazzInstallDir/server) に、oracle という名前のディレクトリーを作成します。
    3. ojdbc14.jar という名前の Oracle JDBC ドライバー JAR ファイルを見つけます。 この場所は、Oracle 製品およびオペレーティング・システムによって異なることがあります。 このファイルを、oracle という名前のディレクトリーにコピーします。
      注: WebSphere® Application Server を使用する場合、例えば、ojdbc14.jarJazzInstallDir/server/oracle に存在する場合は、「ORACLE_JDBC」という名前のプロパティーを構成してから、そのプロパティーを Oracle JDBC ドライバーが含まれている絶対ディレクトリー・パス (URL ではない) に設定します。 この操作については、WebSphere Application Server のセットアップ手順で説明されています。後にそれらの手順で使用するため、このファイル・パスをメモしておいてください。
  6. SQL Plus ウィンドウを開いて、次のコマンドを入力します。
    GRANT DBA TO jazzDBuser;

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