サーバーのインストール

サーバーのインストールでは、IBM® Installation Manager の実行と、サーバーおよびサポート・データベースの構成情報の指定を行います。

始める前に

このタスクについて

以下は、新規サーバーのインストールのための説明です。既存のサーバーをアップグレードする場合は、IBM UrbanCode Release のアップグレードを参照してください。

手順

  1. ランチパッド・プログラムを開始します。
    • DVD からインストールする場合は、ご使用のコンピューターで自動実行が有効になっていれば、セットアップ DVD を挿入するとランチパッド・プログラムが自動的に開始されます。 自動実行が有効になっていない場合は、Microsoft Windows では launchpad.exe コマンドを実行し、Linux では launchpad.sh コマンドを実行します。これらのコマンドは、DVD のルート・ディレクトリーにあります。
    • ダウンロードしたディスク・イメージからインストールする場合は、コマンド行ウィンドウを開き、ディスク・イメージを解凍したディレクトリーに移動します。次に、Microsoft Windows の場合は UCR¥disk1¥launchpad.exe を入力し、Linux の場合は UCR/disk1/launchpad.sh を入力します。
    ランチパッド・プログラムが開始されます。このプログラムは、IBM UrbanCode Release をインストールします。IBM UrbanCode Release には IBM Installation Manager が必要です。インストールされていない場合は、ここでインストールしてください。両方の製品を同時にインストールできます。
  2. ランチパッドで、IBM UrbanCode Release 6.0 のインストール」をクリックします。 IBM Installation Manager が開きます。
  3. 「パッケージのインストール」ウィザードの最初のページで、製品の適切なバージョンと、必要に応じて IBM Installation Manager の適切なバージョンを選択し、「次へ」をクリックします。
  4. 「ライセンス」ページで、選択した製品のご使用条件をご確認のうえ、受諾します。ご使用条件のすべての条件に同意する場合は、「ご使用条件の条項に同意します」をクリックし、「次へ」をクリックします。
  5. 「共有リソース・ディレクトリー」のパスを入力するか、デフォルト・パスを受け入れます。 このフォルダーには、複数の製品によって共有できるリソースが入ります。
    注: すべてのパッケージをアンインストールしない限り、共有リソース・ディレクトリーを変更することはできません。
  6. IBM Installation Manager をインストールする場合は、以下の図に示すように、そのインストール先を指定します。
    共有リソース・ディレクトリーと IBM Installation Manager のロケーションの指定
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. 次のページで、既存のパッケージ・グループまたは新規パッケージ・グループを選択します。
    • 既存のパッケージ・グループにインストールする場合は、表からパッケージ・グループを選択し、「次へ」をクリックします。
    • 新規パッケージ・グループにインストールする場合は、パッケージ・グループのインストール・ディレクトリーを指定し、「次へ」をクリックします。
  9. ウィザードの次のページで、正しい製品が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。
  10. 次のページでサーバーのデフォルト言語を選択し、「次へ」をクリックします。 インストール後、各ユーザーが言語を選択できます。サーバーの言語の設定を参照してください。
  11. オプション: 通知を送信するためのメール・サーバーをセットアップするには、SMTP サーバーの情報を指定し、「次へ」をクリックします。 このページのプロパティーの詳細については、デプロイメントの E メール通知の構成を参照してください。
  12. IBM UrbanCode Release をデプロイする Apache Tomcat のインスタンスを指定します。 Apache Tomcat は、サポートされる唯一のアプリケーション・サーバーです。
    • Apache Tomcat の新規インスタンスをインストールする場合は、「Apache Tomcat 7 のインストール」をクリックし、以下の情報を指定します。
      注: システムに UrbanCode uRelease の前のインストール済み環境がある場合は、このオプションを選択しないでください。その場合は、IBM UrbanCode Release のアップグレードを参照してください。
      「セキュア SSL 接続を使用します」
      セキュア接続を使用する場合は、このチェック・ボックスを選択します。
      サーバーのホスト名または IP アドレス
      スタンドアロン・サーバーをインストールする場合は、そのサーバーをホストするコンピューターのホスト名を指定します。実稼働環境にスタンドアロン・サーバーをインストールする場合は、物理コンピューターに結びつかないホスト名を使用することを検討してください。それにより、後で、サーバーを高可用性システムに拡張できます。サーバーをクラスターにインストールする場合は、そのクラスターのロード・バランサーのホスト名を指定します。
      非セキュア・アクセス・ポート
      サーバーの HTTP ポートを指定します。デフォルト値は 8080 です。IBM UrbanCode DeployIBM UrbanCode Release をインストールする場合は、 必ず製品ごとに異なるポートを使用してください。
      セキュア・アクセス・ポート
      サーバーの HTTPS ポートを指定します。デフォルト値は 8443 です。IBM UrbanCode DeployIBM UrbanCode Release をインストールする場合は、 必ず製品ごとに異なるポートを使用してください。 このパラメーターは、installed.properties ファイルに install.server.web.https.port プロパティーを指定します。
      シャットダウン・ポート
      シャットダウン要求の送信先ポートを指定します。デフォルトは 8005 です。
      注: 通常、IBM UrbanCode Release は、server.properties ファイルを UCRelease フォルダーに入れます。前のバージョンでは、このファイルはユーザーのホーム・ディレクトリー内のフォルダーに入れられました。.urbancode フォルダー (バージョン 4.x) または .ibm フォルダー (バージョン 5.x) がある場合は、そこで検出された server.properties ファイルが使用されます。UCRelease フォルダー内のバージョンを使用するには、.urbancode フォルダーまたは .ibm フォルダーを削除または名前変更します。さらに、複数の Tomcat インスタンスを同じシステムにインストールする場合は、フォルダーを削除または名前変更する必要があります。
    • IBM UrbanCode Releaseを既存のサーバーにインストールする場合は、「既存のサーバーの使用 (Use an existing server)」をクリックし、以下の情報を指定します。
      bin ディレクトリー・ロケーション
      アプリケーション・サーバーの bin フォルダーのロケーション (例えば、/usr/share/tomcat6/bin) を指定します。
      WAR ファイル・ロケーション
      WAR ファイルを含むフォルダー (例えば、/var/lib/tomcat6/webapps) を指定します。
      コンテキスト・ルート
      前のインストール済み環境からのアプリケーションのコンテキスト・ルートを指定します。ほとんどの場合、コンテキスト・ルートは、WAR ファイルの名前から .war 拡張子を除いた名前です。

      または、ROOT を指定して、アプリケーション・サーバーのベース URL でアプリケーションを使用可能にすることができます。この場合、IBM UrbanCode Release サーバーの URL が変更される可能性があります。例えば、前の URL が https://myserver.example.com:8443/urelease だった場合、新しい URL は https://myserver.example.com:8443 になります。

      注: 既存の Tomcat インスタンスを使用すると、.IBM フォルダーがまだ存在しない場合、ホーム・ディレクトリーに作成され、そこに server.properties ファイルが入れられます。この場合、UCRelase ディレクトリーがプレースホルダーとして使用されます。すべての Tomcat インスタンスは同じ server.properties ファイルを指すため、複数の Tomcat インスタンスを同じシステムにインストールする場合はこのオプションを使用しないでください。
    • UrbanCode uRelease バージョン 4 からアップグレードする場合は、「UrbanCode uRelease バージョン 4 の既存インストール済み環境をアップグレードします」をクリックし、バージョン 4 からのサーバーのアップグレードを参照してください。
  13. 「次へ」をクリックします。
  14. ライセンス設定ページの「ライセンス・サーバーの要素」フィールドに、ライセンス・サーバーのポートとホスト名を指定し、「次へ」をクリックします。 ライセンス・サーバーのポート、およびホスト名または IP アドレスを指定することができます。例えば 27000@RCLServer.example.com のようになります。 1 つのライセンス・サーバーが使用不可のときに問題となるのを避けるため、複数のライセンス・サーバーを指定することができます。その場合、各アドレスは、以下の例にあるように、 Linux および UNIX ではコロンで分離し、 Windows ではセミコロンで分離してください: 27000@RCLServer.example.com;27000@backupRCLServer.example.com。 より複雑なライセンス・サーバーのシナリオについては、この資料を参照してください: http://pic.dhe.ibm.com/infocenter/rational/v0r0m0/index.jsp?topic=/com.ibm.rational.license.doc/topics/r_specify_lic_servers.html
  15. オプション: メール設定ページで SMTP サーバーの情報を指定し、「次へ」をクリックします。
  16. データベースのセットアップ・ページで、「既存のインストール済み環境からの設定を使用」チェック・ボックスをクリアし、以下のパラメーターを指定します。 すべてのパラメーターが各データベース・タイプに適用されるわけではありません。
    データベース・タイプ
    データベースのタイプを指定します。「Derby」を選択すると、IBM Installation Manager は、サーバーが使用するための新しい Apache Derby インスタンスをインストールします。選択したデータベースのタイプに応じて、データベースに関する情報の新規フィールドが表示されます。
    警告: Derby は、評価目的専用です。実動サーバーで Derby を使用しないでください。
    データベース・ユーザー名
    データベースのユーザー名を指定します。
    データベース・パスワード
    データベースのパスワードを指定します。
    データベース・ドライバー・クラス
    データベース・ドライバーのクラス名を指定します。Derby の新規インスタンスをインストールする場合は、このフィールドは適用されません。
    データベース・ドライバー JAR ファイルのロケーション
    ドライバー・クラスの JAR ファイルを含むフォルダーを指定します。Derby の新規インスタンスをインストールする場合は、このフィールドは適用されません。
    完全なデータベース接続ストリング
    データベースの完全な接続ストリングを指定します。例えば、 DB2 の接続ストリングは、次の例のようになります。
    jdbc:db2://mydatabase.example.com:50000/ibm_ucr
    Oracle データベースのストリングは次の例のようになります。
    jdbc:oracle:thin@mydatabase.example.com:1521:ORCL:
    Derby の新規インスタンスをインストールする場合は、このフィールドは適用されません。
  17. 「次へ」をクリックします。
  18. 「インストール」をクリックします。 インストール・プロセス中に java.lang.OutOfMemoryError メッセージが表示された場合は、IBM Installation Manager によって使用される Java™ 仮想マシン (JVM) のヒープ・サイズを増やしてください。-Xmx1024M オプションを IBMIM.ini ファイルに追加します。このファイルは、IBM Installation Manager をインストールしたディレクトリーの /eclipse フォルダーにあります。

次のタスク

アプリケーション・サーバーを始動します。 Tomcat 7 のインスタンスをサーバーと共にインストールした場合は、Linux ではファイル server.startup、Windows では server.startup.bat を実行してサーバーを始動することができます。このファイルは、サーバー・インストール・フォルダーの server フォルダーにあります。

サーバーの始動後は、URL http://host:portIBM UrbanCode Release にアクセスすることができます。ここで、host:port はサーバーのホスト名とポートです。Tomcat を使用している場合、非セキュア接続のデフォルト・ポートは 8080 です。

初期資格情報は以下の値です。
  • ユーザー ID: admin
  • パスワード: admin

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