XDE モデルをインポートし、Rational® UML モデリング製品を使用してその変更を開始する前に、インポート・プロセスをさらに良く理解するために、いくつかの XDE インポート・セッションの実験を行うことをお勧めします。
XDE と新しい Rational モデリング製品の間には、多数の相違があります。これらの相違を理解するために時間を割くことで、XDE モデルとそれに対応する (インポート済み) UML 2.0 モデルの操作方法に関して、賢明な決定を行うことができるようになります。ご使用のモデルに固有の相違を理解し、インポート・プロセスを調整すると、モデルのインポートをより上手く行うことができます。
XDE インポートの試行を行うと、欠落している XDE モデルの識別、さまざまな XDE インポート・オプションの実験、およびモデル・インポート・レポートの検査を行うことができるため、インポートの前または後でより容易に修正できる問題があるかどうかを調べることができます。
XDE モデルのインポート・プロセス中に予想されることが把握できてから、実験済みのすべてのインポート済みモデルを削除して、「最終」のモデル・インポート・セッションを開始します。
XDE の試行を行うには、以下のようにします。
- 所属するチームによって使用されるすべての Rational XDE モデルを、単一または最小限のインポートで同じワークスペースからインポートします。以前のインポート結果はワークスペース・メタデータ内に保持され、追加モデルのインポートの単純化に役立てられます。 インポート後は、インポートされた XDE モデルは UML 2.0 モデルであると見なされます。同じ XDE モデルが関係する将来の XDE インポート・セッションでは、そのモデルは既にインポートされたものと見なされ、それに対応する UML 2.0 モデルが参照の解決に再使用されます。
- モデル・インポート・レポートを表示して、元の XDE モデルまたは Rational モデリング製品内の新しい UML 2.0 モデルでより簡単に修正できる問題を見付けます。
- 「モデル・エクスプローラー」ビューでモデルを右クリックし、「検証の実行」をクリックして、モデル内にある壊れたセマンティック・ルールを見付けます。
通常、検出されるエラーのタイプは、UML 2.0 の要件、論理、構造、および使用法の順守に関するものです。エラー、警告、および通知メッセージなどの結果はすべて、「問題」ビューに表示されます。
- オリジナルの XDE モデルと新規モデルを比較して、UML 2.0 と XDE で使用されている UML 表記の相違を確認します。モデルと図を突き合わせて比較することにより、UML 表記の違いを発見し、図の整合性を検査します。
- XDE モデルのインポートのヘルプ・トピックを読んで、UML 表記における重要な相違について理解します。UML の相違の大半は比較的小さなことですが、
状態マシンやアクティビティー、相互作用には、重大な相違が見られます。詳しくは、UML 2.0 の仕様を参照してください。
- 必要に応じてプロセスを繰り返します。XDE モデルの変更、および「XDE モデルのインポート」ウィザードの「オプション」ページのさまざまな設定の変更を行うことによって、それぞれの試行を微調整します。
XDE インポートの試行を完了すると、モデルをインポートし、それらのモデルを使用した作業を開始する準備が整います。