IBM Rational Software Architect Fix Pack 6.0.1.1 - リリース情報

Rational Software Architect バージョン 6.0、6.0.0.1、または 6.0.1 用

© Copyright International Business Machines Corporation 2004, 2005. All rights reserved.

README ファイル

1.0 このリリースについて
2.0 製品の修正履歴
   2.1 累積の修正
   2.2 モデルの比較およびマージ
   2.3 データ・ツール
   2.4 デバッガー
   2.5 Enterprise Generation Language (EGL)
   2.6 一般
   2.7 J2EE ツール
   2.8 JavaServer Faces
   2.9 モデルのパブリッシュ
   2.10 Page Designer
   2.11 ポータル・ツール
   2.12 Struts
   2.13 UML ダイアグラム
   2.14 XML ツール
3.0 インストール情報
   3.1 インストールの説明
   3.2 ハードウェア要件
   3.3 ソフトウェア要件
   3.4 ソフトウェアの相互前提条件
4.0 既知の問題と制限
   4.1 EGLSDK および EGLCMD の制限事項
   4.2 EGL Java 生成用の任意タイプのレコードの配列
   4.3 BLOB および CLOB 関数は誤りのある文書化が行われている
   4.4 EGL 文字列の連結での埋め込みは今後行われない
   4.5 Crystal Reports は z/OS および iSeries ベースのデータベース製品への JDBC 接続には使用できない
   4.6 Crystal Reports 組み込みデザイナー・ツールは WebSphere Application Server データ・ソースへの JNDI 接続には使用できない
   4.7 WebSphere Application Server V5.x では表示目的の XML データ・ソースからの Crystal Reports 生成はサポートされない
   4.8 6.0.1.1 リリースでサポートされない GET_FLDBUF() 関数に対する Informix 4GL の文書化されていない振る舞い
   4.9 EGL のキーボード・ファンクション・キー認識での振る舞いの変更
   4.10 ビルド記述子の変換後処理ステップは不要
   4.11 EGL Curses ランタイムの変更点
   4.12 一時ディレクトリーを使用した VA Generator Web トランザクションの EGL へのマイグレーション
   4.13 Faces Client Components - DataGrid に追加された onRowAdd イベント
5.0 お客様サポート
6.0 特記事項および商標

1.0 このリリースについて

このファイルの最新バージョンを表示するには、 www3.software.ibm.com/ibmdl/pub/software/rationalsdp/rsa/60/html/nl/readme_ja_JP_6011.html のリリース情報を参照してください。

IBM® Rational® Software Architect 6.0.1.1 は、以下のカテゴリーとコンポーネントで新しい機能を提供します。

パフォーマンスの向上

EGL Builder のパフォーマンスが向上

EGL Builder のパフォーマンスが大きく向上しました。 ワークスペース全体のビルドに必要な時間と、個々のパーツが開発されるときにそのビルドに必要な時間が大幅に短縮されたことがご確認いただけます。 以前、通常は「自動的にビルドする (Build automatically)」設定をオフにしていた場合は、オンにしてみてください。

EGL のバージョン 6.0.1.1 を使用して各プロジェクトが初めてビルドされると、プロジェクトのルート・ディレクトリーにある .project ファイルが自動的に変更され、新しい EGL Builder を参照するようになります。 この更新が完了すると、プロジェクトの今後のすべてのビルドでは新しい EGL Builder が使用されます。 ユーザーが V6.0.1.1 を開始してワークスペースを読み込んだ後で手動でビルドを起動し、今後の開発が行われる前に新しい EGL Builder でプロジェクトをビルドしておくことをお勧めします。 手動でのビルドは、ツールバーから「プロジェクト (Project)」 >「すべてビルド (Build All)」を選択することによって起動できます。

: 「自動的にビルドする (Build Automatically)」オプションを使用可能にすると、既存のワークスペースに対してバージョン 6.0.1.1 の製品を初めて開始したときか、または新規および既存のワークスペースにプロジェクトをインポートした後で、プロジェクトが新しい EGL Builder を使用するように変更されます。 「自動的にビルドする (Build Automatically)」オプションを使用不可にすると、新しい EGL Builder にマイグレーションするためにビルドを手動で起動する必要があります。 バージョン 6.0.1.1 の製品で作成されたすべての新規プロジェクトは、新しい EGL Builder を使用するように構成されます。

新しい EGL 問題タイプ

ビルダーのパフォーマンス向上の一部として、EGL に対して新しい問題タイプが作成されました。これらの問題タイプは、「問題 (Problems)」ビューにエラーを表示する場合に使用します。V6.0.1.1 をインストールすると、これらの新しい問題タイプが正しく表示されるように「問題 (Problems)」ビューを更新する必要がある場合があります。ビューを更新するには、「問題ビュー (Problems View)」ドロップダウン・メニューの「フィルター (Filters)」オプションを選択します。表示されるダイアログで、次のタイプが選択されていることを確認します (EDT 項目を見つけるために表をスクロールする必要があります)。

メッセージの違い

ビルダーのパフォーマンス向上の一部として、発行される検証エラー・メッセージに関してより一貫性を持たせるようにしました。取り上げるすべてのエラー条件は同じですが、以前とはエラー・メッセージの数が違うことがあります。 また、発行されるメッセージのテキストが以前と同じではない場合があります。以前は、関数を呼び出すパーツ (プログラム、ライブラリーなど) の参照先関数を検証する際に、すべてのエラー・メッセージが関数呼び出し文に置かれていました。新バージョンでは、これらのエラー・メッセージは、呼び出された関数のエラーが発生した特定の行に置かれています。各エラー・メッセージには呼び出し側のパーツの名前が含まれています。これにより、エラーの理由を見つけるのがずっと間単になりました。

「書式の使用 (Use Form)」構文の変更

ビルダーのパフォーマンス向上の一部として、書式の処理方法が変更されました。ただしこれにより、書式グループが複数の書式上に類似名フィールドを持ち、プログラムがそれらのフィールドに無条件の参照を持つ場合に、あいまいエラーが発生することがあります。このため、顧客がネーム解決中に調べる書式を指定できるように、「書式の使用 (Use forms)」構文が追加されました。

use <formgroup-name>.<form-name>, <formgroup-name.form-name>, etc.

書式フィールドの解決に関連した新たな検証エラーが起こる場合は、問題を修正するために書式フィールドへの参照に完全修飾名を付けるか、「使用済み書式の編成 (Organize Used Forms)」と呼ばれる新しいアクションを使用することができます。 このアクションはプログラムを分析して、どの書式が実際に使用されるかを調べ、次に適切な use ステートメントを作成します。このアクションは EGL プロジェクト、EGL パッケージ、および EGL ファイルのコンテキスト・メニューで使用できます。また、EGL エディターのコンテキスト・メニューからも使用可能です。 プログラムに構文エラー、未解決の use ステートメント、または複数のヘルプ以外の書式グループを使用しているなどの重大なエラーがある場合、このアクションは、プログラム内のエラーのために実行できないというメッセージを表示し、いかなる変更も適用されません。ただし、あいまいエラーなど、このアクションが修正できるほかのエラーがある場合は、このアクションは動作します。 EGL が I/O ステートメントを認識しないほどの重大なエラーがある場合は、このアクションはステートメントの書式を検出できず、使用されたすべての書式が結果に含まれないことがあります。 このため、あいまいエラー以外ではこのアクションをきちんとしたコンパイル済みプログラムで実行することをお勧めします。

: useformGroup はまだサポートされており、使用できます。 これは use ステートメント上の書式グループの各書式を listen するためのショートカットです。

COBOL 互換 EGL SQL 検索オプション

EGL の宣言時、ユーザーは SQL 検索機能を使用して SQL 表の列から SQL レコードを作成できます。新しい SQL レコードに COBOL プログラムとの互換性を持たせる場合 (つまり、構造項目のレベル番号を持つ修正済みレコードを持ち、STRING 基本型の代わりに CHAR を使用するために) は、「SQL 検索設定 (SQL Retrieve Preferences)」ウィンドウの「COBOL 互換レコード定義の作成 (Create COBOL compatible record definition)」チェック・ボックスを選択します。

JSF 表の Row Edit ボタン・ラベルはカスタマイズ可能

3 つの新しい Row Edit 属性が追加されてボタン・ラベルのカスタマイズができるようになりました。Edit ボタン・ラベル用の editLabel、Save ボタン・ラベル用の saveLabel、そして Cancel ボタン・ラベル用の cancelLabel です。

UML モデリングにおける OCL の向上

チーム環境

UML 変換

2.0 製品の修正履歴

2.1 累積の修正

この Fix Pack には Rational Software Architect 6.0.1 と次の暫定修正が含まれています。

2.2 モデルの比較およびマージ

2.3 データ・ツール

 新バージョンでは DB2® Universal JDBC Driver |32K よりも大きいソースを持つ Java ストアード・プロシージャー用|の使用をサポートし、DB2 UDB for z/OS® V7 サーバーを対象としています。このサポートが追加される前、Universal Driver は DB2 UDB z/OS V8 Java ストアード・プロシージャーでサポートされていました。このサポートが機能するためには、DB2 for z/OS V7 APAR (PK01445) をインストールする必要があります。

2.4 デバッガー

(PK12617) ブレークポイントで停止する場合、デバッガーは Java ソースに対して非効率な検索を実行します。

2.5 Enterprise Generation Language (EGL)

2.6 一般

2.7 J2EE ツール

2.8 JavaServer Faces

2.9 モデルのパブリッシュ

(PK13332) リンク・インスタンスによって接続されている 2 つのクラス・インスタンスを含む図をパブリッシュする場合、モデルが正しくパブリッシュされない場合がある。

2.10 Page Designer

2.11 ポータル・ツール

2.12 Struts

2.13 UML ダイアグラム

2.14 XML ツール

3.0 インストール情報

3.1 インストールの説明

IBM Rational Software Architect Fix Pack 6.0.1.1 のインストール、インストールの前提条件、コマンド・ラインからのインストール、および更新サーバーのローカル・ミラーのセットアップについては、次の場所にあるインストールの説明を参照してください。 http://www3.software.ibm.com/ibmdl/pub/software/rationalsdp/rsa/60/install_instruction/6011/nl/install_ja_JP.html

3.2 ハードウェア要件

この Fix Pack をインストールするのに必要な追加のハードウェア要件はありません。

3.3 ソフトウェア要件

この Fix Pack は、IBM Rational Software Architect 6.0、6.0.0.1 または 6.0.1 に使用する目的でインストールすることができます。この Fix Pack をインストールする前に、IBM Rational Product Updater 6.0.1 をインストールしておく必要があります。

この Fix Pack をインストールする場合は、「バージョン 6.0 インストール ガイド」にリストされているオペレーティング・システムに加え、以下のオペレーティング・システムもサポートされます。

3.4 ソフトウェアの相互前提条件

ローカル更新を使用し、複数の製品がインストール済みの場合は、すべてのインストール済み製品の 6.0.1.1 Fix Pack をローカル更新サイトにダウンロードする必要があります。これは、製品間に依存関係があるためです。複数の製品がインストールされている場合に 1 つの Fix Pack だけをダウンロードして Rational Product Updater を実行すると、更新の検索時に、必要な更新のいずれかが不足しているという警告が表示されます。この状態は、ローカル更新サイトを使用するお客様のみに適用されます。

複数の Fix Pack を同時にインストールするには、それらをローカル更新サイトにダウンロードしてください。その後、Rational Product Updater を使用して、すべての Fix Pack を更新サイトから同時にインストールしてください。

4.0 既知の問題と制限

4.1 EGLSDK および EGLCMD の制限事項

バージョン 6.0.1 ドキュメンテーションでは、EGLSDK および EGLCMD コマンドに対する以下の制限および推奨事項が欠落しました。

EGLSDK および EGLCMD 用

  1. EGLSDK または EGLCMD のいずれかを実行した際の OutOfMemoryError を回避するには、JVM ヒープ・サイズを増やしてください。次のコマンドを使用します。
    java [-msstart_sizem] -mxmax_sizem application     

    start_size
    オプション。 application の実行に使用される JVM ヒープの開始サイズ (単位は MB)。

    max_size
    application の実行に使用される JVM ヒープの最大サイズ (単位は MB)。このサイズは、システムで使用可能な RAM の半分以下でなければなりません。

    application
    EGLSDK または EGLCMD のいずれかに、通常のパラメーターが続きます。

    次の例では、システムで使用可能な RAM が 2 GB あると想定しています。

         java -ms512m -mx1024m EGLCMD EGLListDetailForTUI/EGLCommandFile.xml -data D:¥WorkSpace

EGLSDK 用

  1. Java クラスパスに emfworkbenchedit.jar を確実に含めます。 jar ファイルは次のディレクトリーにあります。
    installationDir¥rwd¥eclipse¥plugins¥com.ibm.wtp.emf.workbench.edit_version¥emfworkbenchedit.jar
    installationDir
    C:¥Program Files¥IBM¥RSPD¥6.0 など、製品のインストール・ディレクトリー。Rational Developer 製品をインストールおよび保持した後で、現在使用している本製品をインストールした場合は、前回のインストールに使用したディレクトリーを指定してください。
    version
    プラグインのインストール済みバージョン。例えば、1.0.0
  2. z/OS® にも、iSeries にも COBOL 生成を 可能にする場合は、ランタイム jar ファイル eglgencobol.jar をクラスパスに確実に含めます。 jar ファイルは次のディレクトリーにあります。
    installationDir¥egl¥eclipse¥plugins¥com.ibm.etools.egl.batchgeneration_version
    installationDir
    C:¥Program Files¥IBM¥RSPD¥6.0 など、製品のインストール・ディレクトリー。Rational Developer 製品をインストールおよび保持した後で、現在使用している本製品をインストールした場合は、前回のインストールに使用したディレクトリーを指定してください。

    version
    プラグインのインストール済みバージョン。 例えば、6.0.0
  3. EGL は、SDK からの pageHandler の生成をサポートしません。 バッチ・モードで pageHandler を作成するには、EGLCMD を使用してください。

EGLCMD 用

  1. ワークベンチ UI のすべてのインスタンスをクローズした後、コマンド・プロンプトから EGLCMD を実行します。
  2. ウィザードを使用してコマンド・ファイルを作成する場合は、 そのコマンド・ファイルを別のディレクトリーに移さないでください。 コマンド・ファイルは、EGL がコードの生成に使用するパーツを含むワークスペース内に存在する必要があります。
  3. -data オプションを使用して、EGLCMD のワークスペースを指定します。指定しない場合はデフォルトのワークスペースが使用されますが、それは使用したいものではない可能性があります。
  4. EGLCMD を使用して pageHandler を生成するときは、必ずビルド記述子オプション genProject を使用してください。これにより、 EGL は、すべての J2EE デプロイメント情報を自動的に処理することができます。
  5. Web コンポーネントを含まないプロジェクトに EGLCMD と genDirectory ビルド記述子オプションを使用すると、EGL はワークベンチの外でプログラムをコンパイルします。そのため、Java コンパイラー (javac.exe) はシステム・パス内に存在する必要があり、EGL Java 生成コード (インストール・ディレクトリーの bin ディレクトリーにある eglbatchgen.jar) はシステムのクラスパス内に存在する必要があります。
  6. iSeries 用を生成する場合は、xml.jar をクラスパス (インストール・ディレクトリーの eclipse¥jre¥lib にある) に置くことも必要になります。 EGLCMD のクラスパスに存在する項目数が多すぎる場合も障害の原因となるので、 iSeries 用に生成するときは eglutil.jar、startup.jar、eglbatchgen.jar、 xml.jar の 4 つのファイルのみをクラスパスに入れる必要があります。

4.2 EGL Java 生成用の任意タイプのレコードの配列

バージョン 6.0.1.1 からは、Java を生成している限り、 任意タイプのレコードの配列を作成できます。 COBOL を生成する場合は、 Basic、SQL、または DLISegment のレコードの配列のみ作成できるという古い規則が依然として適用されます。

4.3 BLOB および CLOB 関数は 誤りのある文書化が行われている

 以下の関数は誤りのある文書化が行われました。

これらの「attach」関数は、変数 (BLOB または CLOB のいずれか) をファイル・リソース (指定または一時的なシステム・ファイル) に関連付けるが、変数のコンテンツをそのリソースには書き込みません。 前のメモリーまたはファイルの関連づけはすべて解放されます。  データベースから変数への読み込みなど、後続の操作によりファイルが更新されます。

4.4 EGL 文字列の連結での埋め込みは今後行われない

 以前では、有限長のストリング変数を EGL 文字列の連結に入れ、 itemsNullable が YES のときは、変数の値はその最大長まで空白が埋め込まれました。   itemsNullable が NO のときは、埋め込みは行われませんでした。  バージョン 6.0.1.1 からは、埋め込みは行われません。

4.5 Crystal Reports は z/OS および iSeries ベースのデータベース製品への JDBC 接続には使用できない

Crystal Reports から z/OS および iSeries ベースのデータベース製品 への JDBC 接続はサポートされません。

4.6 Crystal Reports 組み込みデザイナー・ツールは WebSphere Application Server データ・ソース への JNDI 接続には使用できない

WebSphere Application Server は、実行時にそのデータ・ソースへ JNDI 接続するためのプロセス外ツールまたはプロセスをサポートしません。 J2EE アプリケーション・クライアントは、 実行時に WebSphere Application Server データ・ソースを扱う作業をするように構成できますが、アプリケーション・サーバーの実行時に使用できる接続プーリング・サポートはまだ利用できません。

接続プーリング・サポートは、 プロセス内ツールまたはプロセスが WAS サーバー・データ・ソースに JNDI 接続 する場合は使用できます。このようなプロセス内アプローチの 1 つは、 コード内に Crystal Reports の Java Reporting Component (JRC) 使用して、 WAS データ・ソースに JNDI 接続することです。

4.7 WebSphere Application Server V5.x では表示目的の XML データ・ソース からの Crystal Reports 生成はサポートされない

 Crystal Reports の XML ドライバーは、アプリケーション・サーバーが少なくとも J2EE 1.4 に準拠していることを必要とし、したがって、 Websphere Application Server V5.x ランタイム (J2EE 1.3 準拠) をサポートしません。
 

4.8 6.0.1.1 リリースでサポートされない GET_FLDBUF() 関数に対する Informix® 4GL の文書化されていない振る舞い

Informix 4GL では、関数 GET_FLDBUF( ) は、現在のアクティブ画面フォーム 内にある 1 つ以上のフィールドのコンテンツの文字値を戻します。  この関数は、fieldNames、画面レコードのフィールド名、画面配列のフィールド名、およびデータベース表のフィールド名の各値を受け入れます。

Informix 4GL には、文書化されていない特性があります。それは、GET_FLDBUF() 関数に、実在しない画面レコード、画面配列、 または表参照を受け渡した場合、4GL ランタイムはそれを無視して、 現在のアクティブ・フォームにある fieldName の先頭インスタンスに対して解決することです。

例えば、「nonExistentReference」を画面レコード、画面配列、 または表参照に対して解決できない、この GET_FLDBUF(nonExistentReference.fieldName) のような関数呼び出しです。 4GL ランタイムは、この GET_FLDBUF(fieldName) のように、関数が「fieldName」を受け渡しされたかのように解決します。この振る舞いは、EGL の 6.0.1.1 RAD/RWD リリースでも、変換ツールでもサポートされていません。

4.9 EGL のキーボード・ファンクション・キー認識での振る舞いの変更

VisualAge® Generator アプリケーションでは、 3 つのアクション・キー (PA1 から PA3) のほかに、 24 のファンクション・キー (PF1 から PF24) も認識されます。 EGL では、これらのキーの一部にユーザーが送信する方法が変更されました。


ファンクション・キー PF1 から PF12 -
    機能は、継続して前のリリースと同様に働きます。


ファンクション・キー PF13 から PF24 -
    VisualAge では、これは Alt と PF1 から PF12 を押すことによって実現されていました。

    EGL の GUI 実行時では、これは Shift + PF1 から PF12 を押すことによって実現されています。    注:  この方法は、EGL Curses ランタイムには機能しません。

    EGL の GUI または Curses 実行時では、これは Ctrl-S を押した後、 PF1 から PF12 を押すことによっても実現されます。


アクション・キー PA1 から PA3 -
    VisualAge では、これは Ctrl と PF1 から PF3 を押すことによって実現されました。

    EGL の GUI 実行時では、これは同じ方法で実現されます。  注: この方法は、EGL Curses 実行時には機能しません。

    EGL の GUI または Curses 実行時では、これは Ctrl-A を押した後、 PF1 から PF3 を押すことによっても実現されます。

Informix 4GL アプリケーションは、最大 64 のファンクション・キーを認識します。現在は、EGL は 24 のファンクション・キーをサポートします。これらのキーは、上述と同一のキー・ストロークでユーザーが送信できます。


4.10 ビルド記述子の変換後処理ステップは不要

現行の「Informix to EGL Conversion ガイド」では、 変換済みプロジェクトのビルド記述子ファイルの設定など、マイグレーション後処理ステップの概要を説明しています。  このステップは、もはや不要です。  むしろ、ワークスペースに対するデフォルトのビルド記述子ファイルを作成して使用すべきです。

変換ツールの 6.0.1.1 リリースからは、ビルド記述子ファイルに 「genProject」および「genDirectory」プロパティーを生成しません。  この変更により、変換ツールで生成されたすべてのビルド記述子ファイルは デフォルトのビルド記述子として使用できます。

ワークスペース用のデフォルト・ビルド記述子を設定するには、 「ヘルプ」 > 「ヘルプ目次 (Help Contents)」 の EGL ドキュメンテーションを参照してください。

4.11 EGL Curses ランタイムの変更点

スレッド・セーフでない Unix curses ライブラリーと通信するときの Java スレッド化問題を解決するために、EGL Curses ランタイム・コードを拡張して同期モデルをより強固にしています。  この結果、新規の JNI curses ライブラリーは、 EGL 6.0.1.1 Curses ランタイムと連動して使用できます。  直前の JNI curses ライブラリーは、この 6.0.1.1 リリースでは正常に機能しません。  新規の JNI curses ライブラリーは、 Rational ダウンロード・サイトからダウンロードする必要があります。

4.12 一時ディレクトリーを使用した VA Generator Web トランザクションの EGL へのマイグレーション

VA Generator Web トランザクション・プログラムと UI レコードを EGL に、 マイグレーションするときは、一時ディレクトリーに Stage 2 / Stage 3 マイグレーションを行うことはできません。  ワークスペースにマイグレーションする必要があります。

4.13 Faces Client Components - DataGrid に追加された onRowAdd イベント

新規の行を Faces Client Components DataGrid に実行時に追加するときに、デフォルト値をフィールドに割り当て、そのデフォルト値をヌルに設定できます。

onRowAdd イベント・ハンドラーを使用して、新規の行の新規 EObject を、以下のように DataGrid に追加される前にインターセプトすることができます。

  1.  以下のように、onRowAdd 属性を datagrid タグに追加します。
    <odc:dataGrid allowRowAddAndDelete="false" styleClass="dataGrid" showSelectionColumn="false" pageSize="10" id="dataGrid1" onRowAdd = "return myOnRowAddHandler( this, event);">
  2. 次に、任意の JavaScript をハンドラーに書き込むか、 またはハンドラーを使用してデフォルトの属性を、新規の行の EObject に設定することができます。  このハンドラーは、ユーザーが新規の行を DataGrid に追加を試みるときに呼び出されます。  以下のコード例では、サンプル EObject にある AGE フィールドの値をヌルに設定しています。
    myOnRowAddHandler(thisObj, thisEvent) {
    //thisObj is DataGrid Control
    var objs = thisObj.Adapter.EObjects;
    objs[objs.length-1].eSet("AGE",null);
    }

5.0 お客様サポート

Rational Software Architect の製品ホーム・ページは www.ibm.com/software/awdtools/architect/swarchitect/ です。よくある質問 (FAQ)、既知の問題と修正のリスト、およびその他のサポート情報については、サポート・ページ (www.ibm.com/software/awdtools/architect/swarchitect/support/index.html) を参照してください。

6.0 特記事項および商標

(C) Copyright IBM Corporation 2004, 2005. All Rights Reserved.

本 IBM 製品に組み込まれている XDoclet ドキュメンテーションは、承諾を得て使用されており、以下の著作権帰属表示が適用されます。Copyright (c) 2000-2005, XDoclet Team. All rights reserved.

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本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものであり、 本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM の営業担当員にお尋ねください。 本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの 評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。

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IBM の将来の方向または意向に関する記述については、 予告なしに変更または撤回される場合があり、単に目標を示しているものです。

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プログラミング・インターフェース情報

プログラミング・インターフェース情報は、プログラムを使用してアプリケーション・ソフトウェアを作成する際に役立ちます。

一般使用プログラミング・インターフェースにより、お客様はこのプログラム・ツール・サービスを含むアプリケーション・ソフトウェアを書くことができます。

ただし、この情報には、診断、修正、および調整情報が含まれている場合があります。診断、修正、調整情報は、お客様のアプリケーション・ソフトウェアの デバッグ支援のために提供されています。

警告: 診断、修正、調整情報は、変更される場合がありますので、 プログラミング・インターフェースとしては使用しないでください。

商標

以下は、IBM Corporation の商標です。

Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは、Sun Microsystems, Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Windows および Windows NT は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。

Intel および Pentium は、Intel Corporation およびその子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

UNIX は、The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における商標です。

他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。