以下の手順では、UML モデルを作成して、それをサンプル・プロジェクト用に C++ コードに変換する方法について説明します。
UML モデルを作成するには、以下のようにします。
Rational Software Architect で、モデリング・パースペクティブに切り替えます。
「ファイル」 > 「新規」 > 「UML モデル」とクリックします。
デフォルト値を受け入れ、「完了」をクリックします。
「モデル・エクスプローラー」ビューで、新規の UML モデル (次のアイコンで示されている: ) を右クリックして、「UML の追加」 > 「クラス」をクリックします。
作成したモデルには Class1 という 1 つのクラスが含まれます。
モデルを C++ コードに変換するには、次のようにします。
「モデル・エクスプローラー」ビューで、UML モデルを右クリックして、「変換」 > 「変換を実行」 > 「UML から C++ へ」をクリックします。
対象ページの「変換を実行する」ウィンドウで、「新規プロジェクト」をクリックして、新規の宛先 C++ プロジェクトを作成します。
「新規プロジェクト」ウィザードの「プロジェクト名」フィールドに、Hello World と入力して、「完了」をクリックします。
「変換を実行する」ページで、「実行」をクリックします。
Hello World プロジェクトには次の 2 つの新規ファイルが含まれます。Class1.h および Class1.cpp。これらのファイルには、C++ プロジェクトの開始に使用可能なスケルトン C++ コードが含まれます。 これらのファイルをエディターで表示するには、「モデル・エクスプローラー」ビューでファイルをダブルクリックします。
以下のテーブルは、どの UML モデル要素がどの C++ コード要素に変換されるかをリストしています。詳細説明については、 「UML オブジェクトの変換処理」を参照してください。
UML |
C++ |
パッケージ |
フォルダー |
クラス |
クラス (.h ファイルおよび .cpp ファイル) |
汎化関係 |
クラス継承 |
関連 |
クラス属性 |
プロパティー |
クラス属性 |
列挙 | Enum (.h ファイル) |
操作 |
操作 |
パラメーター |
操作引数 |
「使用」関係 |
取り込み |
テンプレート・パラメーター |
パラメーター化されたクラス用のパラメーター |
「バインド」関係 |
インスタンス化されたクラス (.h ファイル) |
生成コードは、C++ 変換プロファイルからのステレオタイプを適用することによってカスタマイズできます。 たとえば、UML 操作をインライン操作に指定するには以下のようにします。
C++ 変換プロファイルをモデルに適用します。
cpp_operation ステレオタイプを操作に適用します。
詳細ページの「プロパティー」ビューで、「isInline」をTrue に設定します。
UML から C++ への変換を実行します。
ステレオタイプのほかに、変換プロパティーおよびコード・テンプレートを使用して生成コードをカスタマイズできます。
変換プロパティーを指定するには、以下のようにします。
「ウィンドウ」 > 「設定」をクリックします。
「モデリング」を展開し、「変換」を展開して、「UML から C++ へ変換」をクリックします。
これらの設定を使用し、生成コードの外観を変更して標準 C++ 操作を指定することができます。