完全修飾名または部分修飾名による検索を実行できます。 名前をより限定する程、検索結果の精度が高くなります。 以下のセクションでは、検索区切り文字、正しい構文およびワイルドカー ドを使用して、検索範囲を制御する方法について説明します。
以下を検索できます。
以下の表に、検索可能なエレメント・タイプと、各エレメント・タイ プを検索する際の考慮事項をリストします。 指定した検索ストリングに一致する、一部またはすべてのエレメント・タイプを検索できます。 一致するエレメントの検索を選択した場合は、すべてのタイプ、マクロ、 および型定義が検索に含まれます。
エレメント | 注 |
クラス/構造 | クラスおよび構造体を検索します。 検索する名前の前に "class" または "struct" を指 定すると検索範囲を限定することができます。 "class" または "struct" を指定することで、匿名 のクラスおよび構造体を検索することもできます。 |
関数 | グローバル関数、または名前空間内の
関数 (クラス、構造体または共用体のメンバーではない関数) を検索します。 パラメーターを指定して、検索範囲を限定することができます。パラメーター・リスト を指定する場合は、括弧内のすべてが有効な C/C++ 構文に従っている必要があります。 関数の戻りの型は指定しないでください。 |
変数 | クラス、構造体、または共用体のメンバーでない変数を検索します。 |
共用体 | 共用体を検索します。 検索パターンとして "union" を指定すると匿名の共用体を検索できます。 |
メソッド | クラス、構造体、または共用体のメンバーであるメ
ソッドを検索します。 メソッドを検索することで、コンストラクターおよび デストラクターも検索できます。関数については、上記の注を参照してください。 |
フィールド | クラス、構造体、または共用体のメンバーであるフ ィールドを検索します。 |
列挙型 | 列挙型を検索します。 |
列挙子 | 列挙子を検索します。 |
名前空間 | 名前空間を検索します。 |
検索対象を、以下のいずれかまたはすべてに限定できます。
以下のうちどれを検索するかを指定して、検索範囲を制御することができます。
ワイルドカード文字を使用して、さらに細かく検索することができます。
使用するワイルドカード文字 | 検索対象 |
* | 任意のストリング ヒント: |
? | 単一文字 |
:: | ネストされたエレメント |
ヒント: 関数またはメソッド・パターンの大括弧の間にはワイ ルドカードを使用しないでください。例えば、検索ストリング f( * ) は、無効な検索です。この検索では、アスタリスクが ワイルドカードでなくポインターとして解釈され、任意の関数 f が検索されることになります。
以下の表に、効果的な検索に役立つ構文例とその説明を示します。
構文 | 検索対象 |
::*::*::A | 2 つのレベルを持つネストされたエレメント |
::*::*::A? | A で始まる 2 文字の名前で、2 つのレベルを持つ |
::A | ネストされていない A の検索 |
*() | パラメーターなしの関数 |
*( A * ) | 1 つのパラメーター (タイプ A へのポ インター) を取る関数 |
f( int * ) | 1 つのパラメーター (整数 *) を取る関数 f の検索 |
f( const char [ ], A & ) | 2 つのパラメーター (const char 配列およびタイプ A への参照) を取る関数 f |
operator ¥* | 演算子 * のみを検索 |
operator ¥*= | 演算子 *= のみを検索 |
operator * | すべての演算子を検索 |
class | 匿名クラスを検索 |
struct | 匿名構造体を検索 |
union | 匿名共用体を検索 |
検索結果は「検索」ビューに表示されます。 検索結果は名前、親の名前、およびパスによってソートすることができま す。最後に行った検索を反復することもできます。
ANSI C++ 仕様に従った意味での宣言とは、名前を変換単位に導入するステートメント、 あるいはそれ以前の宣言によって前もって導入されている名前を再宣言するステートメントのことです。
すべての C/C++ 検索エレメントで、宣言を検索できます。
ほとんどの宣言は定義でもあります。つまり、宣言は、その名前を宣言するエンティティーも定義します。 ただし、宣言とは異なる定義を持つことのできるエレメントもあります。
C/C++ 検索の場合、以下のエレメントで定義を検索することができます。
C/C++ 検索では、参照を選択することで、選択されたエレメントが使用されているすべての場所が戻されます。
「制限」セクションで「すべての出現箇所」を選択すると、エレメント (複数可) が選択されている、宣言、定義 (適用できる場合)、および参照が検索されます。
「検索」セクションで「任意のエレメント」を選択すると、リストされているすべてのエレメントに 加えて、マクロおよび型定義が検索されます。
詳しくは、以下を参照してください。
C/C++ エレメントの検索
C/C++ 宣言へのナビゲート
「C/C++ 検索」ページ、「検索」ダイアログ・ボックス
C/C++ パースペクティブのアイコン