UML モデリングでは、ノードとは、システムのコンピューター・リソース (パーソナル・コンピューター、センサー、プリンター、サーバーなど) を表すモデル要素です。ネットワーク構造を表すために、コミュニケーション・パスを使用してノードを相互に接続できます。
ノードには、他のノードを含めることができ (ネストされたノード)、ノード上に成果物を配置することもできます。
一般に、ノードが表すハードウェアの部分を示す名前を付けます。
次の図では、ノード名とノードのアイコンの入った 3 次元の長方形として、ノードが表されています。
図の区画には、属性、配置された要素、ネストされたノード、ノードの内部構造についての情報が表示されます。
分散システム用のソフトウェアを開発する場合、配置図内で複数のノードを使用して、システムが稼働するコンポーネントごとにモデリングできます。例えば、e-コマースのアプリケーションで、一部のソフトウェアはクライアントのコンピューター上で稼働し、一部のソフトウェアは公開サーバー上で稼働することがあります。これらの個別のコンポーネントはノードによって表します。それぞれのノードに配置される成果物を、配置区画にリストできます。あるいは、配置関係を使用して明示的に表します。
次の図のようにして、コミュニケーション・パスで接続された 2 つのノードがあるクライアント/サーバー・システムをモデリングできます。
ノードにステレオタイプを適用し、特定のタイプのハードウェアを表すことができます。配置図ドロワーのパレットでは、複数のステレオタイプ・ノードが使用可能です。ノードにステレオタイプを割り当て、立方体の図形をシステム・コンポーネントに似た図形に置き換えることもできます。例えば、次の図では、ノードにメインフレーム・コンピューターを表すステレオタイプを使用しています。
次の図のように、同じクライアント/サーバー・システムを、特定のシステム・コンポーネントを表す図形を使用して、コミュニケーション・パスで接続された 2 つのステレオタイプ・ノードとしてモデリングできます。