構造化分類子のコネクター

UML 図のコネクターはモデル内の関係を表す線です。分類子の内部構造をモデル化する際、コネクターを使用して、パートまたはポートの複数のインスタンス間のリンクを示すことができます。コネクターは、同じ構造化分類子のロールにバインドされているオブジェクトまたはインスタンス間の関係を定義し、これらのロール間のコミュニケーションを示します。

次の図が示すとおり、構造化分類子の複数のパート間にコネクターを追加することができます。

見出しが Car であるダイアグラム・フレームは、2 つの長方形、
rear:Wheel[2] および e:Engine を示し、それぞれ収容分類子 Car のパートを表しています。
2 つのパートは、rearaxle とラベル付けされた直線で関連付けられています。

上の例で、クラス Car は 2 つの内部コンポジット・パートを含みます。1 つは rear:Wheel[2] で、車の 2 つの後輪を表し、もう 1 つは e:Engine で、車のエンジンを表します。 rearaxle コネクターは、車のエンジンをセット rear:Wheel のインスタンスにリンクします。

次の図が示すとおり、 パートからポートにコネクターを追加して、あるクラスのインスタンスを別のクラスのインスタンスにリンクすることができます。

見出しが Boat のダイアグラム・フレームは、
2 つの長方形 :Propeller および  e:Engine を示し、それぞれ収容分類子 Boat のパートを表しています。
 :Propeller パートは、shaft というラベルが付いた直線で e:Engine パートのポートに関連付けられています。

上の例で、Boat というクラスは、:Propeller というパートを含み、シャフト・コネクターによって e:Engine のポートに関連付けられています。パート e:Engine に Car および Boat クラスと同じタイプ名がありますが、パートは別のインスタンスで、それぞれ異なる収容分類子に属しています。

構造化分類子で、2 つのタイプのコネクターを作成することができます。

1 つの収容分類子でコネクターの両方のタイプを使用することにより、パート間のさまざまなコミュニケーション・リンクを記述することができます。

次の図が示すとおり、アセンブリー・コネクターで前輪と後輪を表す 2 つの内部パートを関連付け、委譲コネクターで 内部パート front:Wheel[2] を外部ポート :Engine に関連付けることができます。

見出しが Car のダイアグラム・フレームには、1 つの外部ポートと 2 つの接続パートがあります。
front:Wheel[2] パートは、白抜きくさび型矢印が付いた直線で関連付けられ、図の外枠のポートを指しています。
コネクターは、delegate とラベル付けされています。
2 つの内部パートは、assembly というラベルの付いた直線で関連付けられています。
関連概念
コネクター
関連タスク
コンポジット構造図へのパートの追加
コンポジット構造図でのパーツおよびポートの接続
モデリング図の要素の接続
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