図要素 (図形ということもあります) は、図の中のモデル要素を表すグラフィカル要素またはテキスト要素です。
図要素は、ダイアグラム・エディター内でそれぞれのモデル要素をテキストまたはグラフィックとして表します。図の中の図要素は、概念的に関係するモデル要素を図示します。図要素は、それぞれのモデル要素のすべてのセマンティクスまたはその一部を示しますが、モデル自体にセマンティック情報を追加することはありません。
図要素の外観と場所を変更できます。図要素のプロパティーを変更する場合は、選択した図要素とその基礎となるモデル要素の両方の値を変更します。例えば、Name プロパティーを名前変更する場合は、モデル要素のプロパティー値とそれを表すすべての図要素のプロパティー値を変更します。これは、「モデル・エクスプローラー」ビュー、「プロパティー」ビュー、またはダイアグラム・エディターのどれで名前を変更する場合でも同様です。
図要素を使用して、さまざまなタイプの UML 図と非 UML 図を開発できます。この製品には、UML 図要素と図形 (非 UML 図要素) という 2 つのタイプの図要素があります。UML 図要素は、図の中の UML モデル要素を表します。UML 図要素には、明確に定義されたセマンティクスと、これらの UML 図要素の使用方法およびそれが表す内容についての明確なガイドラインがあります。図形 (楕円形、ダイヤモンド、長方形など) は、UML セマンティクスを持たず、UML 規格に準拠する必要もありません。図形の使用方法についてのガイドラインは任意に定義できます。2 つのタイプの図要素を同じ図の中に表示できます。ただし、図が UML に 準拠しているかどうかを検証する場合、ソフトウェアは UML 図要素が表すモデル要素のみを検証します。
モデル内で UML 図要素と図形を使用して、さまざまな要素を表すことができます。例えば、アクティビティー、開始ノード、終了ノード、コントロール・フロー、パーティション、デシジョンなどの UML 図要素を使用して、ワークフローをモデリングできます。ユースケース図の中で図形 (長方形の図形など) を使用して、内部ユースケースを外部アクターから分離できます。