UML 1.4 と 2.0 のモデル要素名の違い

統一モデリング言語 (UML) は、バージョン 1.4 からバージョン 2.0 までの間に数多くの変更が加えられました。 IBM Rational Rose や IBM Rational XDE などのビジュアル・モデリング・ツールは UML 1.4 をサポートし、 新規 Rational UML モデリング製品は UML 2.0 をサポートします。このトピックをクイック・リファレンスとして使用し、 UML 2.0 バージョンで変更された特定のモデル要素の新規名を確認してください。

例えば、特定のロールを実行する人や物を定義する特定のモデル要素を、 UML 1.4 ではスイムレーン (または パーティション) と名づけていますが、 UML 2.0 では、作業パーティションに名前変更されています。一般に、これら UML のバージョン間での最も重要な変更は、 振る舞いに関する図、特に、アクティビティー図およびシーケンス図の領域にあります。いくつかのケースでは、リネームしたモデル要素に、バージョン 1.4 以来のモデル要素の機能性への大きな変更があります。
概要として、以下の情報が UML 1.4 と UML 2.0 の間の違いを知る上でまずは参考になるはずです。この表はあらゆる UML 表記の違いを文書化する包括的なリソースというわけではありません。 UML およびバージョン 2.0 に関する詳細情報は、以下のリソースを参照してください。
  • UML 2.0 の仕様
  • IBM® developerWorks® Web サイト
  • 製品情報センターにある UML 関連のオンライン・ヘルプのトピック
  • www.ibm.com の UML Resource Center
注: この表で参照されているモデル要素は、 UML の各バージョンで異なる名前を持っています。モデル要素がリストされていない場合、UML 1.4 と同じ名前と見なします。
UML 1.4 モデル要素の名前 UML 2.0 モデル要素の名前
関連の端 メンバーの終端およびプロパティー
オブジェクト (アクティビティー図で使用される場合) オブジェクト・ノード
オブジェクト (シーケンス図で使用される場合) ライフライン
コラボレーション図 コミュニケーション図
スイムレーン (またはパーティション) 作業パーティション
アクティビティー 構造化アクティビティー・ノード
デシジョン デシジョン・ノードまたはマージ・ノード
終了状態 最終アクティビティー・ノード
初期状態または開始状態 開始ノード
オブジェクト・インスタンス (アクティビティー図で) セントラル・バッファー・ノード
状態 構造化アクティビティー・ノード
状態マシン 構造化アクティビティー・ノード
同期バー (synch バー) フォーク・ノードまたはジョイン・ノード
遷移 (アクティビティー図で) コントロール・フロー
遷移条件 (ガード条件) コントロール・フロー・ガード
仮引数 テンプレート・パラメーターの置換
仮引数 (仮引数のコレクション) テンプレート・バインディング
3 層図 クラス図
クラス・インスタンス ライフライン
セルフ・リンク メッセージ・パス
接続関係 コミュニケーション・パス
プロセス (配置図で) 成果物
プロセッサー 実行環境
破壊マーカー 停止ノード
制御フォーカス 実行オカレンス
アクション UML アクティビティー
状態図 ステートチャート図
関連タスク
モデル要素の使用
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