IBM Rational 設計パターン

パターンで 1 つの問題を解決することも、パターンを特定のユースケースに適用することもできます。また、パターンのソリューションに、他のパターンやパターンのシステムを採用することも可能です。パターン設計の課題は、反復可能な構造やプロセスを判別し、それを 再使用可能な設計に変換することにあります。パターン作成者は、IBM® Rational® パターン機能を使用して、 最も単純なパターンから非常に複雑なパターンまで設計することが可能です。

IBM Rational パターンは、 統一モデリング言語 2.0 (UML 2.0) モデルで始まり、プラグイン形式の Reusable Asset Specification (RAS) パターンで終了します。 Java ベースのパターン実装モデルは、2 つのプラグインを拡張することにより、自動的に作成されます。この 2 つのプラグインとは、パターン・サービスと、パターン・サービスの使用を要約するパターン・フレームワークです。パターン・オーサリング・ツールおよびパターン・ブラウズ・ツールと併用することで、 パターン・サービスおよびパターン・フレームワークから、パターンを構造化、設計、コード化、 検索、編成、および適用する基本機能が提供されます。パターン・オーサリング・ツールは「パターン・オーサリング (Pattern Authoring)」ビュー、 ブラウズ・ツールは「パターン・エクスプローラー」ビューです。 Rational パターンは、UML 2.0 モデルに対して要素を変更したり追加したりするために使用します。

共通タスク用に共通するコードおよびソリューションが提供されているため、 パターン作成者はパターンの設計に専念できます。パターン・コード内のカスタマイズ可能なロケーションのことを ホットスポットと呼びます。このホットスポットは詳細に文書化されています。

パターンを簡単に使用するため、RAS アセット構造では、ユーザーがパターンを 選択および適用する際の支援となるよう、作成者がさまざまな形式のパターン文書を組み込むことができます。パターン適用者が必要に応じてパターンの全部または一部分だけを適用できる柔軟性を持つ パターン設計もあります。すべてのパターンは、パターン・タイプ RAS リポジトリー内にデフォルトで保管されており、 論理ツリー・ベースのグループに編成することができます。パターン・ユーザーは、パターンの設計や構造の詳細を知らなくても、パターンを適用することで利益を得られます。パターン・ユーザーは、「パターン・エクスプローラー」ビューからパターンを検索、編成、および適用できます。

関連タスク
パターンの適用
パターンの設定
UML 要素へのパターンの適用
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