演習 3.2: 実装設計サブパッケージの識別および PiggyBank パッケージ図の作成

この演習では、PiggyBank オンライン・バンキング・システム内のパッケージ間の関係を表す PiggyBank パッケージ図を作成します。PiggyBank パッケージ図は、提案されたアーキテクチャーを中心にアプリケーションを設計するのに役立つ概要ダイアグラムです。また、モデルを構成する実装設計パッケージの識別および作成も行います。

モジュール 2 では、口座処理機能領域を中心とした分析モデルを作成しました。この設計モデルでは、PiggyBank オンライン・バンキング・システム・アプリケーションの設計レイヤーを表すある実装設計サブパッケージのセットへ、口座処理機能領域をマップします。PiggyBank 実装設計パッケージで作成する実装設計パッケージには、設計コンポーネントごとの設計クラスとドメイン図が含まれます。

このモジュールで作成するクラス図は、PiggyBank 実装の最終 Java™ クラスを表します。分析モデル・クラスを基礎として、完全なアプリケーションの実装を表す実装設計パッケージおよび設計要素を作成します。クラスを作成すると、モデルに変換を適用して、PiggyBank アプリケーションの Java クラスを作成できます。

この演習では、PiggyBank パッケージ図の作成に使用する実装設計サブパッケージを作成します。

実装設計サブパッケージの識別および作成

PiggyBank 設計モデルには 4 つの実装設計サブパッケージ、つまり、itso.ad.business、itso.ad.presentation、itso.ad.citybank、itso.ad.common が含まれています。このチュートリアルでは、itso.ad.business および itso.ad.citybank サブパッケージのみを作成します。このチュートリアルの終了時に、itso.ad.common サブパッケージをインポートできます。

itso.ad.business 実装設計サブパッケージを作成するには、以下のようにします。
  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「設計モデル」「«ModelLibrary» 設計モデル・ビルディング・ブロック («ModelLibrary» Design Model Building Blocks)」と展開し、「${functional.area.impldesign}」パッケージを右クリックしてから、「コピー」をクリックします。
  2. 「PiggyBank 実装設計 (PiggyBank Implementation Designs)」を右クリックしてから、「貼り付け」をクリックします。
  3. 「${functional.area.impldesign}」を右クリックしてから、「検索/置換」をクリックします。
  4. 「検索する文字列」フィールドに、${functional.area.impldesign} と入力し、「置換」をクリックします。
  5. 「置換後の文字列」フィールドに、itso.ad.business と入力し、「OK」をクリックします。

itso.ad.citybank 実装設計サブパッケージを作成するには、以下のようにします。
  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「PiggyBank 実装設計 (PiggyBank Implementation Designs)」を右クリックし、次に、「貼り付け」 をクリックします。
  2. 「${functional.area.impldesign}」を右クリックしてから、「検索/置換」をクリックします。
  3. 「検索する文字列」フィールドに、${functional.area.impldesign} と入力し、「置換」をクリックします。
  4. 「置換後の文字列」フィールドに、itso.ad.citybank と入力し、「OK」をクリックします。
itso.ad.common 実装設計サブパッケージを作成するには、以下のようにします。
  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「PiggyBank 実装設計 (PiggyBank Implementation Designs)」を右クリックし、次に、「貼り付け」 をクリックします。
  2. 「${functional.area.impldesign}」を右クリックしてから、「検索/置換」をクリックします。
  3. 「検索する文字列」フィールドに、${functional.area.impldesign} と入力し、「置換」をクリックします。
  4. 「置換後の文字列」フィールドに、itso.ad.common と入力し、「OK」をクリックします。
PiggyBank 設計モデル内の 3 つの実装設計サブパッケージの識別が完了しました。PiggyBank パッケージ図内にパッケージを文書化できます。

パッケージ図の作成

パッケージ図は、PiggyBank 設計モデル内の設計レイヤーを表す実装設計サブパッケージを文書化します。

PiggyBank 実装設計パッケージ図を作成するには、以下のようにします。
  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「PiggyBank 実装設計 (PiggyBank Implementation Designs)」を展開して、「PiggyBank 実装設計パッケージ (PiggyBank Implementation Design Packages)」図をダブルクリックします。
  2. ダイアグラム・エディターで、ダイアグラム指示を右クリックし、「図から削除」をクリックします。
  3. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「itso.ad.business」をクリックして図にドラッグします。
  4. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「itso.ad.citybank」をクリックして図にドラッグします。
  5. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「itso.ad.common」をクリックして図にドラッグします。

PiggyBank 設計モデルの実装設計パッケージの識別および作成が完了しました。この構造を使用して、PiggyBank 設計クラスおよび設計図を作成します。UML ノートを PiggyBank 実装設計パッケージ図に追加すると、各パッケージの目的を記述できます。作成したモデル構造は、次の図のようになります。

PiggyBank エンタープライズ IT 設計モデルを含むモデル・エクスプローラー

継続する場合は、『演習 3.3: CityBank 統合設計レイヤーの作成』に進みます。

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