この演習では、システムのアクターを識別します。口座処理ユースケース図では、キー・アクターおよびそのキー・アクターがシステム内で実行するロールを識別します。図を作成する前にすべてのアクターを識別する必要があります。
システムのモデル化を始める前に、そのシステムのユーザーが誰かを理解する必要があります。ユースケース図では、システムのユーザーはアクターと記述されます。各アクターは、システム内でユースケースと呼ばれる特定のロールを実行します。複数のアクターが単一のユースケースを実行できます。アクターは顧客などの個人、あるいはデータベース・システムまたはサーバーなどのコンピューターとすることができます。
システムのユーザーはアクターと記述されます。ユースケース図を作成する前に、システム内のすべてのアクターを識別する必要があります。
これで、ユースケース図が正しい Rational® UML モデル構造ガイドラインに従って編成されました。基本アクターは、図の左上隅に現れ、最も重要なユースケースはその他のすべてのユースケースより上に現れます。第 2 ユースケース (CityBank) はユースケースの左方に現れます。作成した図は次のようになります。
ユースケース・モデル・テンプレートには、モデルに関する追加文書を提供する「<<perspective>> 概要」と呼ばれる概要パッケージが含まれています。このステップはオプションであり、モデルには影響しないとはいえ、PiggyBank オンライン・バンキング・システムにおけるアクターおよびユースケースを編成して文書化する必要があります。
これで、プロジェクトの重大なアクターを文書化することによって、このユースケース・モデルが読みやすくなりました。テキスト入力ツールを使用することによってタイトルを図に追加できます。ユースケース・テンプレートには、複数の機能領域に関係しているすべてのアクターを文書化するための「多用途アクター (Versatile Actors)」パッケージが含まれていることにも注意してください。このモデルには多用途アクターは含まれていないので、このパッケージは、右クリックしてから、「モデルから削除」をクリックすることによって削除できます。
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