シーケンス図では、ライフラインはオブジェクトやロールなどの接続可能要素を表し、一定期間に各インスタンスがどのような相互作用をするか説明します。相互作用に参加する各要素は、ライフラインによって表現されます。
次に示されるように、相互作用のフレーム内でライフラインは、見出しである長方形に囲まれた名前と、その下に垂直に延びる破線から構成されます。
参加要素名と参加要素タイプは、ライフラインの先頭に示されます。破線の部分は、単一の相互作用が完了するまでにかかる時間の長さを表します。参加要素が送受信するメッセージは、発生順にライフライン上に配置されます。
以下の表に、シーケンス図内でライフラインが表すアクションを示します。
アクション | 説明 |
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生成 | 生成メッセージによって、相互作用の実行中にインスタンスを作成できます。「生成された」ライフラインは、生成メッセージのレベルに位置変更されます。また、ライフラインを図の先頭から開始すると、相互作用が行われる前に存在していたことを表すことができます。 |
コミュニケーション | インスタンス間のメッセージは矢印で表します。矢印は、メッセージを送信するソースのライフラインから開始し、メッセージの終端であるターゲットのライフラインで終了します。 |
実行 | 実行のオカレンスは、あるインスタンスがアクティブ (直接、または従属する操作を介して操作を実行中) である時間を示します。 |
破棄 | 相互作用中に破棄メッセージまたは停止ノードでインスタンスを破棄すると、停止ノードのレベルで破線部分は終了します。また、ライフラインが最後のメッセージ以降も延びている場合、すべての相互作用が継続している間存在していることを表します。 |