パターン・コードとサポート・ファイル

パターンの設計および実装を容易にするため、Java ベースのパターン・フレームワークが提供されています。 このパターン・フレームワークは、デフォルトのパターン動作を行うメカニズム群と、特定のパターン実装を行う拡張メカニズム群をサポートします。

この基本コードは実装モデルと呼ばれ、パターン・ライブラリー、パターン本体、およびパターン・パラメーターから構成されています。 フレームワークはまた、パターン・サービス内で定義されているインターフェースと抽象クラスを拡張することで、作成者向けのよく使用される機能も提供しています。 基本的なデフォルト・コードが追加されるのは、パターン作成者がパターン・プラグイン・プロジェクトを作成したときです。 このプロセス中に、パターン設計にとって重要なパターン・ライブラリーが作られます。

作成者は 1 つ以上のパターンとそのテンプレート・パラメーターをパターン・ライブラリーに追加することで、実装モデルを完成することができます。 このために、GUI ベースのツールを使います。 実装モデルは、パターン作成者がライブラリー・モデルを変更するたびに再生成されます。 パターンは、いくつかの Java™ クラスによって表現され、 これらのクラス内で各パラメーターのクラスがネストされます。 各パラメーターには、引数の追加または除去を行うための空の拡張メソッドがあります。

あるパラメーターを拡張するために他のパラメーターの値が必要になる場合、依存関係を用いて拡張シーケンスを制御します。 依存クラスは適切なパラメーター内にネストされ、3 つの更新メソッドを持っています。 更新メソッドに追加されたコードは、パターン適用中に発生する条件 (引数の追加、除外、または保持) を処理します。

拡張メソッドと更新メソッドは、ホット・スポットと呼ばれています。 パターン作成者は、パターン適用時に必要な動作を呼び出す適切なコードをホット・スポットに指定します。 ホット・スポットには、デフォルトの Java コード内で TODO コメントを用いて、明確に注釈が付けられます。 このデフォルトのコードには、Javadoc @generated タグが付きます。 @generated タグは、デフォルト・コードを変更したり、実装モデルの再生成時に変更内容を上書きしたりするときには削除する必要があります。

関連タスク
拡張メソッドの定義
更新メソッドの定義
パラメーターへの依存の追加
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