分析モデル内の PiggyBank アプリケーションのメイン・クラスについては、既に識別しています。分析モデルは、システムの動作内容を理解するのには役立ちますが、システムの動作原理に関する詳細を表すものではありません。設計モデルは、ドメインの詳細と実装の詳細の両方を表すことによって、分析モデルを基礎としています。設計モデルは、アプリケーションの構造だけでなく、その実装方法も表します。分析モデルはシステムの抽象ビューを提供しますが、設計モデルはシステムの動作方法に関する極めて詳細なテクニカル・ビューを提供します。PiggyBank 設計モデルは、Java™ クラス図を用いてモデル化されます。
PiggyBank オンライン・バンキング・システムは、複数のレイヤーから構成されるアーキテクチャーに基づいており、これらのレイヤーは、転送オブジェクトと委譲インターフェースを使用することによって互いに通信します。PiggyBank 設計モデルはレイヤーのセットに編成され、各レイヤーは実装のさまざまなコンポーネントを表します。次の図に、PiggyBank オンライン・バンキング・システム体系の一般的な概要を示します。
このチュートリアルでは、各レイヤーのコンポーネントについて説明します。各レイヤーには、前のモジュールで作成した PiggyBank 分析モデルから派生したクラス、インターフェース、およびサブシステムが含まれています。次の図に示すように、PiggyBank アプリケーションには、プレゼンテーション・レイヤー、ビジネス・レイヤー、統合レイヤー、および共通要素レイヤーが含まれています。
各レイヤーは、PiggyBank 設計モデル内のパッケージを表します。
注意: このチュートリアルでは、Presentation レイヤーは実装しません。
注意: このチュートリアルでは、共通レイヤーは実装しません。モジュール作成の終了時に、完全な Common レイヤー設計実装をダウンロードできます。
注意: 必ず完全で正しい分析モデルで設計モデルを開始するために、PiggyBank 設計モデルを構築する前に、前のモジュールで作成した PiggyBank 分析モデルをインポートする必要があります。PiggyBank 分析モデルをインポートすると、前のモデルが PiggyBank Analysis モデルという名前で上書きされることに注意してください。
PiggyBank 分析モデルをインポートするには、「分析モデルのインポート (Import the analysis model)」をクリックします。
このモジュールは、PiggyBank オンライン・バンキング・システムの設計モデルを作成する方法を表示します。
特に、このモジュールでは以下の作業の方法について説明します。
このモジュールは、完了までに約 1 時間かかります。