演習 3.4: ビジネス設計レイヤーのパッケージ構造の作成

この演習では、itso.ad.business 設計レイヤーのパッケージ構造およびパッケージ図を作成します。itso.ad.business レイヤーには、PiggyBank 設計モデルのビジネス・ロジックが含まれています。 また、itso.ad.business レイヤーには、delegate.ejb、ejb、および framework 実装設計サブパッケージが含まれています。

さらに、itso.ad.business レイヤーには、PiggyBank オンライン・バンキング・システムのビジネス・ロジックの実装、および次の表のサブパッケージが含まれています。

パッケージ 説明
delegate.ejb このサブパッケージには、PiggyBank EJB にアクセスするためのフレームワーク実装が含まれています。
ejb このサブパッケージには、PiggyBank 取り引きおよび顧客データ用の永続ストレージ・モデルが含まれています。
framework このサブパッケージは、PiggyBank ユーザー・インターフェースのプレゼンテーション・レイヤーと永続モデルとの間の分離レイヤーを表します。フレームワーク・レイヤーによって、クライアント・インターフェースと実装との間が抽象化されます。

この演習では、itso.ad.business 設計要素概要ダイアグラムを作成することによって、itso.ad.business 実装設計サブパッケージ構造を識別します。

itso.ad.business サブパッケージの作成

itso.ad.business サブパッケージには、ejb、ejb.delegate、および framework サブパッケージが含まれています。

itso.ad.business サブパッケージを作成するには、以下のようにします。
  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「エンタープライズ IT 設計モデル」「PiggyBank 実装設計 (PiggyBank Implementation Designs)」を展開します。
  2. 「itso.ad.business」サブパッケージで、「control」「domain」「presentation」、および「resource」サブパッケージを削除します。 これらのパッケージは、テンプレート内に含まれており、itso.ad.business サブパッケージでは使用されません。
  3. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「itso.ad.business 設計要素 (itso.ad.business Design Elements)」図をダブルクリックします。
  4. パレットで、「パッケージ」をダブルクリックし、パッケージに framework という名前を付けます。
  5. パレットで、「パッケージ」をダブルクリックし、パッケージに delegate.ejb という名前を付けます。
  6. パレットで、「パッケージ」をダブルクリックし、パッケージに ejb という名前を付けます。
  7. パレットで、「依存」をクリックします。
  8. ダイアグラム・エディターで、「delegate.ejb」パッケージをクリックして、「framework」パッケージへドラッグします。
  9. パレット内の「依存」の横で、下矢印をクリックし、「使用」をクリックします。
  10. ダイアグラム・エディターで、「delegate.ejb」パッケージをクリックして、「ejb」パッケージへドラッグします。

itso.ad.business 設計要素図の基本的アウトラインを作成することによって、itso.ad.business サブパッケージの基本構造の識別が完了しました。この図はサブパッケージの構造を表示し、さらに、パッケージ間に存在する関係も表示します。 itso.ad.business サブパッケージのモデル化を継続するにともない、この図に追加を行います。作成した図は次のようになります。

itso.ad.business 設計要素図

概要ダイアグラムを作成すると、itso.ad.business サブパッケージ内にパッケージ構造が自動的に作成されます。作成したモデル構造は、次の図のようになります。

itso.ad.business サブパッケージの現在の構造を表示するモデル・エクスプローラー

itso.ad.business サブパッケージ構造を作成したため、各コンポーネントをモデル化できます。継続する場合は、『演習 3.5: フレームワーク・コンポーネント・レイヤーのモデル化』に進みます。

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