システムのユースケース・モデルを作成するときには、まず要件を収集および分析しなければなりません。 要件を収集するには、モデル化するシステムについてのすべての情報を把握することが必要です。 システムのユーザーにインタビューし、調査を実施し、ブレーンストーミングを行い、さらに使用可能なすべてのシステム・データを分析することによって、要件を収集できます。
顧客が定義する要件を満たすために最終アプリケーションに必要な機能の点から、要件を分析してシステムの機能ドメイン要件を定義します。 この分析によって、システムの要件を記述する文書の完全セットが作成されます。 これらの要件文書を実現することによって、ユースケース・モデルを作成できます。
ユースケース・モデルでは、モデル化するシステムの機能要件について説明します。 ユースケース・モデルには、ユーザーがシステムとどのように対話するかを説明するユースケースとアクティビティー図が含まれ、システムのさまざまな動作に関する詳細な情報が規定されます。 ユースケース・モデルは、システムの作動方法の詳細を記述するのではなく、システムがどのように動作するかを記述することによって、システムの外部ビューを提供します。
注記: このモジュールを始める前に、『概要: PiggyBank オンライン・バンキング・システム』で説明した PiggyBank オンライン・バンキング・システムについての背景知識を習得することが必要です。
このモジュールでは、PiggyBank オンライン・バンキング・システムのユースケース・モデルを作成する方法について説明します。
特に、このモジュールでは以下の作業の方法について説明します。
このモジュールを完了するには、約 1 時間 30 分かかります。