設計パターン

設計パターンのカテゴリーには、従来の GoF (Gang of Four) パターンの一部を示す 設計パターンがあります。

目的

以下の表に、設計パターン・カテゴリーの 各パターンとその目的をリストします。
パターン 目的
Decorator Decorator パターンは、インターフェースを変更せずに動的にオブジェクトに 責務を追加します。Decorator パターンは、元のインターフェースを実装し、機能を追加し、 元のオブジェクトに作業を委任するため、 ラッパーとして機能します。Architectural Discovery アルゴリズムでは、 Decorator およびラップ対象 Component の 2 つのクラスから構成されるとして このパターンを識別します。
Factory Method Factory Method パターンは、オブジェクトを作成するためのインターフェースを定義します。 各 Factory Method パターンは、入力パラメーターおよび状態の特性に基づいて インスタンス化するクラスを定義できます。Architectural Discovery アルゴリズムでは、 Creator、Concrete Creator、Product、および Concrete Product から構成されるとして このパターンを識別します。Creator は、Product を作成するためのインターフェースを 指定します。Concrete Creator は、Concrete Product をインスタンス化することによって このインターフェースを実装します。
Marker Marker パターンは、クラスの意味属性を宣言します。Architectural Discovery アルゴリズムでは、 メソッドも定数もない単一の空のインターフェースとして Marker を 識別します。
Observer/Observable Observer/Observable パターンは、オブジェクトの状態の変化について 他のシステム・オブジェクトと通信します。Architectural Discovery アルゴリズム では、Observer および Observable から構成されるとしてこのパターンを識別します。Observable クラスは、 状態変更が発生したときに通知を受ける Observer クラスのリストを 保守します。
Singleton Singleton パターンは、クラスが 1 つのオブジェクト・インスタンスのみを許可することを 保証します。Architectural Discovery アルゴリズムでは、Singleton の インスタンスへのグローバル・アクセスを提供する public static フィールドまたはメソッド、 および private コンストラクターを持つクラスとして Singleton を識別します。
Utility Utility パターンは、ステートレスなユーティリティー機能をモデル化します。Architectural Discovery アルゴリズム では、static メソッドのみを含む private コンストラクターを持つクラスとして Utility を識別します。
Visitor Visitor パターンは、オブジェクト構造のエレメントに対して 特定の操作を実行します。Visitor パターンは、操作するエレメントのクラスを変更せずに 追加の操作を行うことができます。Architectural Discovery アルゴリズムでは、 Visitor パターンを、Visitor、Concrete Visitor、Element (オプション)、および Concrete Element を 構成するものとして識別します。Visitor は、すべてのエレメントの Visitor 操作を宣言するインターフェースです。Concrete Visitor は Visitor インターフェースを実装し、 各 Concrete Element を操作します。
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