要求追跡可能性 とは、成果物の間に暗黙的にソース、派生、または依存の関係がある 2 つの要求の関係をいいます。
追跡可能性の関係は、モデルがプロジェクトの要求に応える範囲を決定する際に役立ちます。要素または関連する要求に変更があれば、追跡可能性の関係を利用して変更の影響をモニターできます。
Rational® RequisitePro® では、ある要求と 1 つ以上の他の要求の間に追跡可能性を確立できます。要求のプロパティーで追跡可能性の関係を定義する際は、
「起点」と「終点」
の標識で、ソース、派生、または依存を暗黙的に示します。例えば、機能要求からユースケース要求に追跡可能性を確立できます。
新しい技術的な必要性あるいはビジネス上のニーズに合わせてプロジェクトの途中で機能要求が変更された場合、追跡可能性の関係に「サスペクト」
のフラグが立てられます。これは、ユースケースへの影響を評価する必要があることを示しています。
要求とモデル要素の統合には、2 種類の追跡可能性の関係があります。
「要求トレース」ビューを使用して、要求間の追跡可能性関係を調べます。「要求照会結果」ビューでは、RequisitePro ビューで作成した照会の結果を検証します。これには、「追跡可能性マトリックス」ビューと「追跡可能性ツリー」
ビューがあります。直接関連および間接関連と、要求の追跡可能性への影響について詳しくは、以降にリストされている関連する概念のトピックを参照してください。