レポートに表示するフィールドを選択すると、デフォルトでは、使用中のテーブルのすべてのレコードのフィールド値が出力されます。ほとんどの場合、必要なのは、すべての値ではなく一部の値だけです。
Crystal Reports は、非常に高度な式言語を備えています。式言語を使用すると、ほぼすべての種類のレコード選択を指定できます。ただし、レコード選択で、常に式言語が提供する柔軟性が必要になるわけではありません。そのような場合は、選択エキスパートを使用します。
レコードを選択するには、次の 2 とおりの方法があります。
使用するフィールドの決定
レコードを選択するということは、設定した何らかの条件を満たすレコードだけを基にレポートを作成するということです。その条件によって、どのような情報が最終的にレポートに含まれるかが決まります。
たとえば、カリフォルニア州のデータだけを表示するレポートが必要だとします。そこで、カリフォルニア州のレコードを識別するための最善の方法を考えます。
- レポートで使用するテーブルに州のフィールドや地域のフィールドがある場合は、そのフィールドの値がカリフォルニアであるレコード({地域}フィールドの値が“CA”であるレコード)だけが使用されるように指定します。
- テーブルに州のフィールドがなく、それでもカリフォルニア州のデータだけを表示するレポートが必要な場合は、別の方法でデータを識別することを考えます。
- テーブルに郵便番号のフィールドがある場合は、カリフォルニア州の郵便番号の範囲(n から N までの郵便番号)に基づいてレコードを選択するように指定します。
- テーブルに市外局番のフィールドがある場合は、カリフォルニア州の市外局番(x、y、z のいずれかの市外局番)に基づいてレコードを選択するように指定します。
注
- 市外局番が電話番号のフィールドに含まれている場合、選択エキスパートで市外局番に基づくレコード選択を行うことはできません。その場合は、式言語を使ってレコード選択式を作成し、電話番号の市外局番の部分だけを抽出して、それに基づくレコード選択を行う必要があります。
- この例のように、レコード選択に使用できるフィールドがいくつかある場合は、原則として、インデックスのないフィールドではなく、インデックス付きフィールドを使用してください。
参照
データベース サーバーへのレコード選択のプッシュ ダウン