ここでは、アプリケーションの開発方法について説明します。ホスト IMS トランザクションにアクセスする Java アプリケーションを
開発する方法は多数あります。
Java アプリケーションを開発する方法の 1 つとしては、IMS リソース・
アダプターが提供する J2C Common Client Interface (CCI) を使用して、
アプリケーションを自身で作成します。別の方法としては、IBM の統合開発環境のいずれかを使用して、Java アプリケーションを
自動的に生成します。これらの統合開発環境の例には、WebSphere Studio
Application Developer Integration Editior および J2EE Connector ツールを備えた Rational
Application Developer があります。これらの開発環境で生成されるコードも、J2C
Common Client Interface を使用します。開発環境を使用すると、次の
利点があります。
- 開発プロセスを段階的に説明し、大部分のコード成果物のラッパーを生成する
するウィザードおよびガイド。
- J2EE 標準に準拠するアプリケーションを簡単に開発できる。
- EJB へのデータ・ソースのマッピングを自動化し、EJB デプロイメント記述子、
EAR ファイルのパッケージ化と開発、および EJB の組み込みテスト・クライアントを管理するためのツール。
アプリケーションを自身で作成する場合でも、J2C Connector ツールが提供する
ウィザードを使用して、「CCI アプリケーション」で必要なトランザクションの
入出力メッセージのデータ構造を作成することで、Rational Application Developer の
機能を活用することができます。
Rational Application Developer の J2C Connector ツールを使用して Java アプリケーションを作成するプロセスは、次の 3 つのステップに分けられます。
- IMS トランザクションの入出力メッセージの IMS データ・バインディングを
作成する。
- J2EE Connector Architecture を使用して、IMS トランザクションを実行するために IMS と通信するメソッドを持つ
J2C Java Bean を作成する。このメソッドは、前に作成した IMS データ・
バインディングを使用します。
- J2C Java Bean の機能をラップして、IMS でトランザクションを実行するために使用できるアプリケーションを作成する J2EE リソースを作成する。
このプロセスの詳細については、後のセクションで説明します。