パラメータは、レポートのユーザーに情報の入力を求めるものです。レポートの生成にあたって、ユーザーが答える必要のある質問と考えてください。ユーザーが入力した情報、またはユーザーが応答した方法により、レポートに表示される内容が決定されます。たとえば、営業担当者が使用するレポートでは、地域を選択するように求めるパラメータが考えられます。このレポートは、すべての地域の結果を返さずに、特定の地域の結果だけを返します。
式、選択式、またレポート自体にパラメータ フィールドを使用すると、必要に応じた変更がいつでも可能な単一のレポートを作成できます。パラメータ フィールドは、サブレポートでも使用できます。
パラメータが欠落しているか、無効である場合は、エラーが表示されます。Crystal Report Viewer の EnableParameterPrompt プロパティを True に設定すると、代わりに、レポートで再度ユーザーにパラメータの入力を求めます。
パラメータ フィールドを操作するとき、注意しておく点がいくつかあります。
データ型 | 説明 | パラメータの例 |
---|---|---|
論理値 | “はい/いいえ”または“真/偽”の答えを要求します。 | 「集計にローンの支払い回数を表示しますか?」 |
通貨 | 金額の値を要求します。 | 「取引高がXXXX円以上の顧客を表示します。」 |
日付 | 日付書式の答えを要求します。 | 「四半期の最初と最後の日付を入力してください。」 |
日時 | 日付および時刻の両方を必要とします。 | 「2000 年 7 月 4 日午後 1:00 〜 2:00 の間の統計を表示します。」 |
数値 | 数値を要求します。 | 「顧客 ID を入力してください。」 |
文字列 | 文字列の答えを要求します。 | 「地域を入力してください。」 |
時刻 | 時刻形式の答えを要求します。 | 「午後 1:00 〜 2:00 の間の合計呼び出し回数を表示します。」 |