スレッド・ボトルネックの背後にあるメソッドの識別

スレッド・ボトルネックを識別した後は、「スレッド・ビュー」、「UML2 オブジェクト相互作用」ビュー、および「呼び出しスタック・ビュー (Call Stack View)」を使用して、ボトルネックに関係するメソッドを識別します。

前提条件:「UML2 オブジェクト相互作用」ビューを使用するには、データを収集する際に、「スレッド分析 (Thread Analysis)」プロファイル・タイプで「UML2 シーケンス図のオブジェクト相互作用データを収集 (Collect UML2 Sequence Diagram object interaction data)」を選択する必要があります。『スレッド・データの収集』を参照してください。

ボトルネックの時点で呼び出されたメソッドを調べるには、以下の手順を実行します。
  1. 「スレッド・ビュー」ドロップダウン・メニューから、「UML2 オブジェクト相互作用を開く (Open UML2 Object Interactions)」をクリックする。
  2. 「スレッド・ビュー」ドロップダウン・メニューから、「呼び出しスタック・ビューを開く (Open Call Stack View)」をクリックする。
  3. 「UML2 オブジェクト相互作用」ビューのほか、「呼び出しスタック・ビュー (Call Stack View)」および「スレッド・ビュー」が表示されたことを確認する。
  4. 「スレッド・ビュー」のスレッドのリストで、調べたいスレッドを選択する。
  5. 「スレッド・ビュー」の表示で、スレッド時系列の表示に進み、調べたい呼び出しの矢印の上に「現在時刻」インディケーターを位置付ける。現在時刻」インディケーターは縦線で、デフォルトでは「スレッド・ビュー」グラフの左端に配置されています。「現在時刻」インディケーターを移動するには、マウスを使用してインディケーターをドラッグするか、「時刻ウィンドウ (Time Window)」内でクリックします。 このアクションにより、次の結果が生じます。
    • 最初の可視のメッセージが、「現在時刻」インディケーターによって選択された呼び出しになるよう、「UML2 オブジェクト相互作用」ビューが同期化される。
    • 「スレッド・ビュー」の「現在時刻」インディケーターで指示された呼び出しを表示するように、 「呼び出しスタック (Call Stack)」ノードが展開される。「呼び出しスタック・ビュー (Call Stack View)」では、呼び出しインディケーター・アイコン 呼び出しインディケーターのアイコン によって呼び出しが表されます。呼び出しスタックを調べるには「呼び出しスタック・ビュー (Call Stack View)」を開く必要があることに注意してください。
    • 「呼び出しスタック (Call Stack)」ノードに指示される現在時刻が、0 秒 (実行の開始をマークする) から、呼び出しが行われた時刻に変更される。
  6. 「UML2 オブジェクト相互作用」ビューまたは「呼び出しスタック (Call Stack)」エントリーを参照することで、 呼び出しメソッドを識別する。

以下のトピックには、これらのビューを一緒に使用する場合の追加情報を示してあります。

関連タスク
スレッド・ボトルネックの識別
関連資料
「スレッド・ビュー」
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