J2EE モジュールを参照するポートレットのテストおよびデプロイ

ポートレットに他の J2EE モジュール (EJB や ユーティリティー JAR ファイルなど) への参照が含まれている場合には、リモートの WebSphere® Portal Server に対してポートレットをテストおよびデプロイする際に特殊な考慮事項があります。

Rational® Software Development Platform は、非常に広範囲に渡る J2EE アプリケーション・デプロイメント・ツールを備えています。 動的 Web プロジェクトに他の J2EE モジュール (EJB や ユーティリティー JAR ファイルなど) への参照が含まれている場合、参照されるモジュールは、WebSphere Application Server に対してテストおよびデプロイする際に、動的 Web モジュールが含まれている EAR ファイルと同じ EAR ファイルにパッケージされます。 そのため、参照されるモジュールは、Web モジュールと共に自動的にデプロイされます。

しかし、J2EE モジュールへの参照が含まれているポートレットがリモート・サーバーにデプロイされると、 ポートレット・プロジェクトは、WAR ファイルにアセンブルされ、 WebSphere Portal 固有のデプロイメント・プロトコルである XMLAccess を使用してサーバーにデプロイされます。 この結果、参照される J2EE モジュールは、サーバーに自動的にデプロイされません。 そのため、これらのモジュールおよびポートレット WAR によって参照されるユーティリティー JAR を、ポートレットのデプロイメントとは別に手動でリモート・サーバーにデプロイする必要があります。

リモートの WebSphere Portal Server におけるテスト

リモートの WebSphere Portal Server でポートレットの EJB プロジェクトおよびそのユーティリティー JAR ファイルを使用可能にするには、従属ユーティリティー JAR ファイルが含まれているポートレット EAR を開発マシンからリモート・サーバーの shared/app ディレクトリーに手動でデプロイする必要があります。

この手順は、EJB プロジェクト EAR を WebSphere Application Server にデプロイする手順に似ています。J2EE ベースのモジュール、従属ユーティリティー JAR ファイル、 またはデータ・ソースをリモート・サーバーにデプロイする方法について詳しくは、WebSphere Application Server Infocenter を参照してください。

ローカルの WebSphere Portal テスト環境におけるテスト

ローカルの WebSphere Portal テスト環境を、ユーティリティー JAR ファイルを使用するように構成するには、次のようにします。
  1. 「サーバー」ビューで、ローカルの WebSphere Portal 5.1 テスト環境用に定義されるサーバー・インスタンスを開く。
  2. サーバー構成エディターで「ポータル」タブを選択する。
  3. 「共用ライブラリー」」セクションで、「外部フォルダーの追加」ボタンをクリックする。
  4. 「フォルダーの選択」ダイアログで、ユーティリティー・プロジェクトのコンパイル済みクラスが 含まれているフォルダーを探す (例えば、<rad_root>¥runtimes¥base_v51_stub¥lib など)。
    注: 探しているコンパイル済みクラスの具体的な場所がわかっている場合は、 「外部 JAR の追加」ボタンを選択することができます。
  5. 変更を保管して、サーバー構成エディターを閉じる。

ローカル・テスト環境における J2EE モジュールとポートレットの操作について詳しくは、 他のプロジェクトの参照を参照してください。

関連タスク
ポートレットのテストおよびデバッグ
他のプロジェクトの参照
WebSphere Portal 5.1 でのリレーショナル・データベース用の SDO の構成

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