課題 1.4: エンティティー Bean をリレーショナル・データベースにマップする

事前に、『課題 1.3: クラス・ダイアグラムに エンティティー Bean を追加する』の学習を済ませてください。

課題 1.4 では、CloudscapeTM 用のデータベース・マッピング・ファイルを作成する方法を学習します。作成されるファイルとその使用法について説明します。このモジュールでは、以下の作業を行います。

概要

次に、エンティティー Bean をリレーショナル・データベースにマップします。マッピング作業には、エンティティー Bean のフィールドを保管するために使用されるテーブル用のデータベース定義ファイルの作成が含まれています。通常、Bean ごとに異なるテーブルを使用します。Bean のフィールドは、テーブルの列を表します。 Bean のキー・フィールドは、データベース・テーブルの基本キーに対応しています。

データベース・マッピングの結果、後で検討するファイル・セットが生成されます。これらのファイルは、EJB に付けてパッケージされます。 EJB アプリケーションを実稼動するときにデータベース・テーブルを作成するために、管理者はこれらのファイルも使用します。データベースのマッピング・ファイルはデータベース・タイプに依存します。

下にリストされた 1 つ、もしくは幾つかのデータベース・タイプ用に、データベース・マッピング・ファイルのセットを作成できます。

既存の エンティティー Bean からデータベース定義を作成するという方法は、トップダウン・マッピング と呼ばれます。これの逆方向のプロセスの ボトムアップ・マッピング も使用可能であり、そのマッピングでは、既存のデータベース・テーブルから エンティティー Bean を作成します。エンタープライズ Bean とデータベース・テーブルが既に存在する場合は、 meet-in-the-middle マッピング も使用可能です。詳しくは、『エンタープライズ Bean をデータベース・テーブルにマップする』を参照してください。

エンティティー Bean からリレーショナル・データベースをマップする

Cloudscape 用のマッピング・ファイルを作成するには、以下のステップに従ってください。

  1. クラス・ダイアグラムで、Author Bean を強調表示する。
  2. 右クリックして、「EJB から RDB へのマッピング」 > 「マップの生成」の順に選択する。「EJB から RDB へのマッピング」ウィザードが開きます。
  3. 先頭ページで、「新規バックエンド・フォルダーの作成」を選択する。
  4. 次へ」をクリックする。
  5. マッピング・タイプとして「トップダウン」を選択する。
  6. 次へ」をクリックする。
  7. 「トップダウン・マッピング・オプション」ページで、次の作業を行う。
    1. ターゲット・データベースCloudscape V5.1 を選択する。
    2. データベース名 UMLEJB を使用する。
    3. スキーマ名NULLID のままにする。
    4. その他のオプションはそのままにする。
  8. 終了」をクリックする。マッピング・ファイルが作成され、Author テーブルはクラス・ダイアグラム上で視覚化されます。
  9. Ctrl + S を選択して、クラス・ダイアグラムを保管する。

クラス・ダイアグラム上の Author テーブル

「EJB プロジェクト」 > 「UML EJB tutorial」 > 「ejbModule」 > 「META-INF」 > 「バックエンド」の下の「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、以下にリストされたマッピング・ファイルがある CLOUDSCAPE_V51_1 フォルダーを見ることができます。その他のマッピング関係のビューは、 「EJB プロジェクト」 > 「UML EJB tutorial」 > 「デプロイメント記述子」 > 「マップ」ディレクトリーで見ることができます。新しくマップされたテーブルは、このクラス・ダイアグラムにあるテーブルを選択して、右クリックし、「ナビゲート」 > 「表示」 > 「データ定義ビュー」を選択することで、「プロジェクト・エクスプローラー」ビューに配置できます。

これで、『課題 1.5: EJB 作成プロセスを完了する』に進む準備ができました。

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