WebSphere® Studio V5.1.x ワークスペースを初めて
Rational® Application
Developer で開くと、
そのワークスペースは自動的にマイグレーションされます。ワークスペースをマイグレーションした後は、
WebSphere Studio
Application Developer でそのワークスペースを開くことはできなくなります。
ただし、V6.0 ワークスペースのプロジェクトは、ソース・コード管理 (SCM) システム
(例、Rational
ClearCase®)
を使用したり、プロジェクト交換を使ってプロジェクトをインポートおよびエクスポートしたり、
アーカイブのインポートとプロジェクトのエクスポートを通じて、引き続き
WebSphere Studio
V5.1.x と共用することができます。重要:
Rational Application
Developer V6.0 の Portal
Tools にマイグレーションされる Portal Toolkit V5.0.2.2 の ポートレット・アプリケーシ
ョンは後方互換にはなりません。
注: 以下は、ポートレット・アプリケーション・プロジェクトには適用されません。
SCM システムまたはプロジェクト交換を使用する別の開発者から V6.0 に
ロードされる既存の V5.1.x プロジェクトは、
以下のいずれのアクションも
行わなければ、V5.1.x と互換となり共用することができます。
- マイグレーション・ツールによって作成された .project ファイルと .compatiblity ファイルに
追加される互換性メタデータを変更する。
- これらのプロジェクトから .compatibility ファイルを削除する。
- エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトで
「互換性の除去」を実行する
(エンタープライズ・アプリケーションまたはそのモジュールまたは
ユーティリティー・プロジェクトが
WebSphere Studio
Application Developer V5.1.x と互換でなければならない場合)。
V5.1.x プロジェクトを Rational Application
Developer V6.0
ワークスペースで開くと、.compatibility ファイルが自動的に
プロジェクト・ディレクトリーに作成されます。.compatibility ファイルは、
プロジェクト・リソースがマイグレーションされるときに、
Rational Application
Developer が
これらのリソースのタイム・スタンプをトラッキングするために使用します。
これは編集または削除しないでください。
WebSphere Studio
Application Developer V5.1.x との互換性の使用不可化
について詳しくは、「WebSphere Studio V5.1.x との互換性の使用不可化」を参照してください。
Eclipse の考慮事項
Rational Application
Developer のこのバージョンは、
Eclipse V3.0 を基にしています。独自のプラグインを開発する場合は、マイグレーションを
実行する前にプラットフォームに対する変更事項についての情報をお読みください。
詳しくは、
Rational Application
Developer V6.0
のインストール・ロケーションの eclipse¥readme サブディレクトリー
にある README ファイルを参照してください。
README ファイルの中でマイグレーションに関連するセクションは以下の通りです。
- 前のリリースとの互換性
- 前のリリースからのワークスペースのアップグレード
- 前のリリースとのインターオペラビリティー
J2EE プロジェクトの互換性
WebSphere Studio V5.1.x で作成されたプロジェクトの
Rational Application
Developer V6.0 との互換性は、
V5.1.x ワークスペースをマイグレーションしたときに .project ファイルに
自動的に追加されるメタデータによって使用可能にされます。同様に、
新規 J2EE 1.2 または 1.3 モジュール、あるいはアプリケーションを
Rational Application
Developer V6.0 で作成すると、
V5.1.x との互換性のためにビルド・メタデータが .project ファイルに自動的に追加されます。
この情報を直接編集または削除しないでください。
注: この互換性メタデータにより、
V6.0 で作成された新規 J2EE 1.2 および J2EE 1.3 モジュールまたはアプリケーションが、
V6.0 ビルダーが使用できない WebSphere Studio
Application Developer
V5.1.x で使用されると、「ビルダーの欠落」に関するメッセージが表示されるか、または
ログに記録されます。これらのメッセージは正常ですので、無視してかまいません。
この互換性メタデータが
あるかぎり、
Rational Application
Developer V6.0
プロジェクトが WebSphere Studio V5.1.x に再びロードされると、
「ビルダーの欠落」に関するメッセージを受け取ります。「ビルダーの欠落」メッセージ
の例は次の通りです。
!ENTRY org.eclipse.core.resources 2 1 Sep 06, 2004 19:55:20.592
!MESSAGE Skipping builder com.ibm.wtp.j2ee.LibCopyBuilder for project Test60EARWeb.
Either the builder is missing from the install, or it belongs to a project nature that is missing or disabled.
これらのメッセージは正常ですので、無視してかまいません。ある特定の
プロジェクトについて、
WebSphere Studio
V5.1.x で作業する必要がなくなったことが確実な場合は、
そのプロジェクトの後方互換性を使用不可化
してメッセージを停止することができます。
重要:
V6.0 で作成される新規 J2EE または 1.3 仕様プロジェクトは、
WebSphere Studio V5.1.x と互換ですが、
プロジェクトが WebSphere Studio
にロードされた後は、そのプロジェクトの作業をする前に
いくつかの手動ステップを実行する必要があります。6.0 で作成された
新規 J2EE 1.2 または 1.3 仕様プロジェクトのランタイム・ターゲット
が V5.1.x のターゲット・サーバーとは直接後方互換ではないため、
これらのステップが必要です。新規 V6.0 プロジェクトを V5.1.x でロードした後、
以下の手動ステップが必要です。
- .classpath ファイルを持つ J2EE プロジェクトごとに .classpath ファイルを開く。
- .classpath ファイルから以下のクラスパス・エントリーを削除し、ファイルを保管して閉じる。
<classpathentry kind="con"
path="org.eclipse.jdt.launching.JRE_CONTAINER/
org.eclipse.jdt.internal.debug.ui.launcher.StandardVMType/WebSphere v5.1 JRE"/>
<classpathentry kind="con"
path="com.ibm.wtp.server.java.core.container/
com.ibm.etools.websphere.runtime.core.runtimeTarget.v51/was.base.v51"/>
- 必ず「J2EE 設定」ページでサーバー・ターゲット・サポートが使用可能になっていることを
確認する。を選択し、
「サーバー・ターゲット・サポート」の下で
「サーバー・ターゲット・サポートを使用可能にする」が
選択されていることを確認します。
- プロジェクトを右クリックし、
を選択する。
- プロジェクトのランタイム・ターゲットの対応するターゲット・サーバー
(例えば、JDK 1.4 ランタイム環境を使用する WebSphere Application Server V5.1) を選択して、
「OK」をクリックする。
- 選択されたターゲット・サーバーは、
Rational Application
Developer V6.0
と WebSphere Studio
Application Developer V5.1.x の両方で互換となる。
SCM システムに変更がコミットされた後は、J2EE プロジェクトは SCM システムを使用して
V5.1.x と V6.0 の間で相互操作可能となります。
注: ターゲット・サーバーが再び
Rational Application
Developer V6.0 に設定されると、
J2EE プロジェクトの互換性は失われて、再確立が必要になります。
UML ダイアグラムの互換性
WebSphere Studio
Application Developer V5.1.x に
存在していた UML ダイアグラムは上位互換であり、
Rational Application
Developer V6.0 で
読み取り専用モードで開くことができます。
V6.0 では、J2EE マイグレーション・ウィザードは、
J2EE プロジェクト構造のマイグレーション中に、
V5.1.x J2EE プロジェクトで作成された UML ダイアグラムを
自動的にマイグレーションします。マイグレーションが行われた後は、
UML ダイアグラムを
Rational Application
Developer V6.0 で
編集することができます。
注: Rational Application
Developer V6.0
にマイグレーションされたりそこで作成されたワークスペースの UML ダイアグラムは、
WebSphere Studio
Application Developer V5.1.x で開くことはできません。