プロセス開始ヘルパー・クラス

プロセス開始ヘルパー・クラスは、「新規ポートレット・プロジェクト」ウィザードまたは 「新規ポートレット」ウィザードで「プロセス開始の追加 (Add process initiation)」オプションを使用可能にしてビジネス・プロセス・ポートレットを作成した場合に生成されます。 クラスは、プロセス開始ポートレット・プロジェクトの /WEB-INF/lib にコピーされる JAR ファイル (JSR 168 API の場合は portlet-bp.jar、 IBM® ポートレット API の場合は wp-portlet-bp.jar) に組み込まれます。

ヘルパー・クラスは、プロセス開始ポートレットの共通コードをカプセル化します。 選択するポートレット API に応じて、次の 2 つのヘルパー・クラスがありますが、違いはポートレット API タイプ (PortletRequest など) のみです。

ヘルパー・クラスは、プロセス開始ポートレットから呼び出される以下のメソッドを提供します。
表 1. プロセス開始ヘルパー・メソッド
方法 説明
public void init()

このメソッドは、ビジネス・プロセス・インターフェースを初期化します。

public void setTemplate(PortletRequest request, String name)

このメソッドは、指定されたテンプレート名を使用してビジネス・プロセス入力メッセージ を作成し、それをセッション属性 (PROCESS_INPUT_MESSAGE) 内に保管します。

入力メッセージ用のマップ・インターフェースは、 セッション属性内に保管されるので、メッセージ・パーツの獲得/設定に get() および put() メソッドを使用できます。

public void initiateProcess()

このメソッドは、setTemplate() に指定されているテンプレート名、および セッション属性内の入力メッセージを使用して、ビジネス・プロセスを開始します。

EJB 参照マッピング

プロセス開始ヘルパーは、「新規ポートレット・プロジェクト」 ウィザードおよび「新規ポートレット」ウィザードによって web.xml に自動生成される以下の EJB 参照を必要とします。
<ejb-ref>
    <ejb-ref-name>ejb/BusinessProcessHome</ejb-ref-name>
    <ejb-ref-type>Session</ejb-ref-type>
    <home>com.ibm.bpe.api.BusinessProcessHome</home>
    <remote>com.ibm.bpe.api.BusinessProcess</remote>
</ejb-ref>
この参照を、ターゲット・ポータル・サーバーにデプロイされている EJB の JNDI 名にマップする必要があります。
関連概念
タスク処理ヘルパー・クラス
関連タスク
business ポートレット・プロジェクトの作成
ビジネス・プロセス・ポートレットの開発
関連資料
WebSphere Portal Documentation Library

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