IMS リソース・アダプターは、ホスト IMS システムで実行中の IMS トランザクションにアクセスするために、Java アプリケーションによって 使用されるものです。 IMS リソース・アダプターは、IBM が提供する数多くの Java 統合開発環境 (IDE) で 使用可能です。これらの IDE の 2 つには、WebSphere Studio Application Developer Integration Edition、 およびオプションの J2EE Connector Architecture (JCA) 機能を備えた Rational Application Developer があります。また、IMS リソース・アダプターは、ホスト IMS システムで実行されている IMS トランザクションに Java アプリケーションがアクセスするときに、WebSphere Application Server による実行時にも使用されます。IMS リソース・アダプターは、IMS Connector for Java とも 呼ばれます。
次の図は、開発時における IMS リソース・アダプターの使用を示しています。
実行時には、IMS リソース・アダプターは IBM WebSphere® Application Server とともに使用されます。 Java™ アプリケーションが実行される際、IMS リソース・アダプターは、ホスト製品である IMS Connect を使用して IMS™ にトランザクション要求を送信します。 IMS リソース・アダプターは、TCP/IP または Local Option を使用して IMS Connect と通信します。 IMS Connect は、XCF (システム間カップリング・ファシリティー) を使用して IMS OTMA にトランザクション要求を送信し、トランザクションが IMS で 実行されます。応答は、同じパスを使用して Java アプリケーションに戻されます。次の図では、実行時プロセスを示します。
2 つの IMS リソース・アダプターが、Rational Application Developer の J2C 機能の一部として提供されます。IMS Connector for Java バージョン 9.1.0.1.X は、 バージョン 1.0 の J2EE Connector Architecture を基にしており、IMS Connector for Java バージョン 9.1.0.2.X は、バージョン 1.5 の J2EE Connector Architecture を基にしています。 IMS Connector for Java V9.1.0.x.x を使用するアプリケーションを実行するためには、IMS V9.1 のライセンスが必要です。この情報では、J2EE Connector Architecture 一般については説明していません。 JCA アーキテクチャー およびその概念については、「J2EE Connector Architecture Specification (http://java.sun.com/j2ee/download.html)」を参照してください。
IMS リソース・アダプターの J2C クラスおよびインターフェースに関する追加情報については、 『IMS リソース・アダプター API』を参照してください。
IMS リソース・アダプターは、Java アプリケーションの開発で使用するために、WebSphere Studio Application Developer Integration Edition、および Rational Application Developer のオプションの J2EE Connector Architecture (JCA) 機能に組み込まれています。IMS リソース・アダプター・ランタイムは、IMS 製品のコンポーネントです。このコンポーネントは、Resource Adapter Archive (RAR) ファイルとしてパッケージされており、J2EE アプリケーションで 実行するために、WebSphere Application Server にデプロイできます。 IMS リソース・アダプター・ランタイムは、IMS の Web サイト (www.ibm.com/software/data/ims) からダウンロード可能です。また、SMP/E を使用する z/OS 上にインストールすることもできます。
IMS リソース・アダプターは、基本的には、トランザクションを IMS に送信するサービスによって使用されることを意図しています。ただし、IMS リソース・アダプターは、IMS コマンドを IMS に送信するサービスによっても使用されます。