成果物:
|
![]() |
ユース ケース パッケージは、ユース ケース、アクター、関係、ダイアグラム、その他のパッケージの集合体であり、ユース ケース モデルをより小さな断片に分割して構造化するために使用します。 |
そのほかの関係: |
一部ユース ケース モデル
|
---|---|
役割: | ユース・ケース定義者 |
オプション度 / 使用時期: | «use-case package» はオプションとしてもよい |
テンプレートとレポート: |
|
例: | |
UML の表現: | ユース ケース モデル内のパッケージ。モデルの最上層のパッケージ、または «use-case package» としてステレオタイプ化されるパッケージのどちらか |
詳細情報: | |
成果物を入力とする作業: | 成果物を出力とする作業: |
ユース ケース パッケージを使うのは次の人々です。
プロパティ名 |
概要 |
UML の表現 |
Name | パッケージの名前 | モデル要素の「Name」属性 |
Brief Description | パッケージの役割と目的の簡単な説明 | 「short text」型のタグ付き値 |
Use Cases | パッケージに直接保有されるユース ケース | 集約「owns」を通して所有される |
Actors | パッケージに直接保有されるアクター | - " - |
Relationships | パッケージに直接保有される関係 | - " - |
Diagrams | パッケージに直接保有されるダイアグラム | - " - |
Use-Case Packages | パッケージに直接保有されるパッケージ | - " - |
ユース ケース パッケージの分割は、一元的な構造として保守するにはユース ケース モデルが大きくなりすぎた場合に直ちに行われます。これは、方向づけフェーズの前半、または推敲フェーズと作成フェーズの後半に行うことができます。
要求定義者は次の事柄を徹底し、パッケージの整合性に責任を持ちます。
ユース ケース パッケージに責任を持つ要求定義者が、そのパッケージに含まれるユース ケースにも責任を持つことが推奨されます。詳しくは、「ガイドライン: ユース ケース」を参照してください。
+ 独立した機能を単位として、階層的なモデル構造を定義します。ユース ケース モデルとシステムが比較的大規模な場合、階層化することで、一元的なモデル構造 (パッケージなし) の場合よりもモデルが理解しやすくなります。
+ 複数の開発者に、各自の得意分野に従って作業と責務を配分するためのよい機会を提供すること。これは特に、大規模なシステムを構築しているときに重要です。ユース ケース パッケージは、システムの全体的な機能性が一部の人間だけに把握されるように、開発者間で機密保持を保証する必要がある場合に、セキュリティを保持するための基礎構造にもなります。
+ ユース ケース パッケージは結合性の高い単位であることが求められるため、あるパッケージへの変更がほかのパッケージに影響することはありません。
- ユース ケース パッケージの保守のために、ユース ケース モデリング チームの作業が増加します。
- ユース ケース パッケージを使用すると、開発者が学ばなければならない表記上の概念が増えます。
この技法を使用する場合、使用するパッケージのレベル数を決定しなければなりません。経験則として、各ユース ケース パッケージには、3 ~ 10 個のより小さな単位 (ユース ケース、アクター、ほかのパッケージ) を含めるようにします。次の表では、ユース ケースとアクターの総数別に、使用するパッケージの数についての提案を示しています。範囲が重複しているのは、厳密なガイドラインを示すことが不可能であるためです。
Rational Unified Process
|