成果物:
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開発企画書では、このプロジェクトに投資する価値があるかどうかを決定するために必要な情報をビジネスの観点から示します。
商業用ソフトウェア製品の場合、開発企画書には製品についての一連の想定と、その想定が正しいとした場合の投資収益率 (ROI) の等級を含める必要があります。たとえば、1 年で完了した場合は ROI の等級が 5、2 年で完了した場合は ROI の等級が 2、それ以上要した場合はマイナス、というように設定します。これらの想定については、推敲フェーズの最後に、開発範囲と計画をより正確に定義する段階で再度チェックします。 |
役割: | プロジェクト管理者 |
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オプション度 / 使用時期: | 方向づけフェーズ |
テンプレートとレポート: |
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例: | |
UML の表現: | なし |
詳細情報: | |
成果物を入力とする作業: | 成果物を出力とする作業: |
開発企画書の主な目的は、成果物: 開発構想書に示されているプロジェクトの開発構想を実現するための、予算面の計画を作成することです。作成された開発企画書は、プロジェクトの投資収益率 (ROI) を正しく評価するために使用します。開発企画書はプロジェクトの正当性を明確にし、予算上の制約を確立します。また、プロジェクトの財務的価値についての情報を財務面での意思決定者に提供し、プロジェクトを推進するかどうかの判断材料として機能します。
重要なマイルストーンに達するたびに、開発企画書を調べてコストと収益の見積もりが正しいかチェックし、プロジェクトを継続するかどうか再検討します。
この成果物は方向づけフェーズの間に作成され、ライフサイクル マイルストーンで承認され、将来のマイルストーンにおける何らかの評価結果を受けて随時更新されます。
プロジェクト管理者は、開発企画書の作成に責任を持ちます。
この成果物の作成に必要な分析の形態や深度は、プロジェクトに要求される投資レベルによって変わります。高額の投資が必要なプロジェクトでは、様式を厳密に守り、調査の行き届いた、しっかりした開発企画書が求められます。投資額が大きくなるほど、上層部から要求される見積もりの精度も高くなります。
契約ベースで実行されるプロジェクト (たとえば、競争入札で落札するもの) では、見積依頼書とそれに対する返答、および追加条項に従って開発企画書を作成します。
Rational Unified Process
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