ユーザー相互作用が大量にあるシステムでは、多くの場合、ユース ケース分析中にユーザー インターフェイス全体を 1 つの分析クラスとして表現することが望まれます。このクラスは、実際は、その他のさまざまな種類のクラス (ボタン、ウィンドウ、メニュー、サブペイン、コントロールなど) で構成されます。1 つのクラスを使用してこの複雑なコラボレーションを表現すると、単純化が過度になることがあります。1 つのクラスを使用し、先に進むにつれて洗練していくことはできますが、より包括的な概念であるサブシステムを使用すれば、多くの場合は表現が容易になります。

この場合、設計語彙が限られていたので、1 つのクラス (またはサブシステム) を使用して、GUI インターフェイスなどの複雑なコラボレーションを表現しました。このクラスは、ある意味では、複雑なコラボレーションへのエントリ ポイントと見なされましたが、(きわめて不正確な意味の場合を除き、明確に定義された責務を持たなかったので) 本当の意味ではクラスではなく、多くは設計プロセスで消えました。最終的に、本当のクラスとコラボレーションが発見され、これらに対してそれぞれのプレースホルダ クラスの振る舞いが分散されます。「Artifact: User-Interface Prototype」を作成するときに「Role: User-Interface Designer」によって「ユーザー インターフェイスのプロトタイプの作成」で実行された作業の一部は、そのプロトタイプの性質に応じて、前進と再利用が可能です。



Rational Unified Process   2003.06.15