Java ランタイム・プロパティー (詳細)

次の表で、デプロイメント記述子またはプログラム・プロパティー・ファイルに含めることができるプロパティー および J2EE 環境ファイル (存在する場合) に生成される値のソースを説明します。 各プロパティーの Java™ 型は、 「説明」列に特記していない限り java.lang.String です。

ランタイム・プロパティー 説明 生成される値のソース
cso.cicsj2c.timeout プロトコル CICSJ2C を使用する呼び出しで、 タイムアウトが発生するまでの時間をミリ秒単位で指定します。 デフォルト値は 30000 であり、30 秒を表します。 値を 0 に設定すると、タイムアウトは発生しません。 値には、0 以上を設定する必要があります。

この場合の Java の型は Java.lang.Integer です。

コードが WebSphere® 390 で実行されている場合は、 このプロパティーは呼び出しに影響を及ぼしません。 詳細については『CICSJ2C 呼び出し用 J2EE サーバーの設定』を参照してください。

ビルド記述子オプション cicsj2cTimeout
cso.linkageOptions.LO 生成されたプログラムまたはラッパーが他のプログラムを呼び出す方法についてガイドするリンケージ・プロパティー・ファイルの名前を指定します。 LO は、生成時に使用されたリンケージ・オプション・パーツ名です。 詳細については、『リンケージ・プロパティー・ファイルのデプロイ』 を参照してください。 LO は、ビルド記述子オプション linkage から取られ、 デフォルト値はリンケージ・オプション・パーツの名前の直後に拡張子 .properties を付けたものです。
tcpiplistener.port

(クラス CSOTcpipListener または CSOTcpipListenerJ2EE の) EGL TCP/IP リスナーが listen するポートの番号を指定します。 デフォルト値はありません。 詳細については、TCP/IP リスナーのセットアップ に関連するトピックを参照してください。

この場合の Java の型は Java.lang.Integer です。

生成されません
tcpiplistener.trace.file 1 つ以上の EGL TCP/IP リスナー (それぞれ、クラス CSOTcpipListener または CSOTcpipListenerJ2EE をもつ) のアクティビティーを記録するファイルの名前を指定します。 デフォルトのファイルは tcpiplistener.out です。 生成されません。 トレースは IBM® で使用するためのものです。
tcpiplistener.trace.flag 1 つ以上の EGL TCP/IP リスナー (それぞれ、 クラス CSOTcpipListener または CSOTcpipListenerJ2EE をもつ) のアクティビティーをトレースするかどうかを指定します。 次のいずれかを 1 つ選択します。
  • プロパティー tcpiplistener.trace.flag で識別されるファイルにアクティビティーを記録する場合は 1
  • アクティビティーを記録しない場合は 0 (デフォルト値)

この場合の Java の型は Java.lang.Integer です。

詳細については、TCP/IP リスナーのセットアップ に関連するトピックを参照してください。
生成されません。 トレースは IBM で使用するためのものです。
vgj.datemask. gregorian.long.locale 以下の 2 つの場合のいずれかに使用される日付マスクが含まれています。
  • システム変数 VGVar. currentFormattedGregorianDate 用に生成された Java コードが呼び出される場合、または
  • 項目プロパティー dateFormatsystemGregorianDateFormat に設定されている場合に、10 以上の長さのページ項目またはテキスト書式のフィールドが EGL により検証される場合

locale は、プロパティー vgj.nls.code に指定されているコードです。 Web アプリケーションでは、sysLib.setLocale に別の値を割り当てて、 使用中の日付マスク・プロパティーを変更できます。

長いグレゴリオ日付マスクのビルド記述子値。 デフォルト値はロケール固有です。
vgj.datemask. gregorian.short.locale 項目プロパティー dateFormatsystemGregorianDateFormat に設定されている場合に、10 未満の長さのページ項目またはテキスト書式フィールドが EGL により検証されるときに使用される日付マスクが含まれています。

locale は、プロパティー vgj.nls.code に指定されているコードです。 Web アプリケーションでは、sysLib.setLocale に別の値を割り当てて、 使用中の日付マスク・プロパティーを変更できます。

短いグレゴリオ日付マスクのビルド記述子値。 デフォルト値はロケール固有です。
vgj.datemask. julian.long.locale 以下の 2 つの場合のいずれかに使用される日付マスクが含まれています。
  • システム変数 VGVar.currentFormattedJulianDate 用に生成される Java コードが呼び出される場合、または
  • 項目プロパティー dateFormatsystemJulianDateFormat に設定されている場合に、10 以上の長さのページ項目またはテキスト書式のフィールドが EGL により検証される場合

locale は、プロパティー vgj.nls.code に指定されているコードです。 Web アプリケーションでは、sysLib.setLocale に別の値を割り当てて、 使用中の日付マスク・プロパティーを変更できます。

長いユリウス日付マスクのビルド記述子値。 デフォルト値はロケール固有です。
vgj.datemask. julian.short.locale 項目プロパティー dateFormatsystemJulianDateFormat に設定されている場合に、10 未満の長さのページ項目またはテキスト書式フィールドが EGL により検証されるときに使用される日付マスクが含まれています。

locale は、プロパティー vgj.nls.code に指定されているコードです。 Web アプリケーションでは、sysLib.setLocale に別の値を割り当てて、 使用中の日付マスク・プロパティーを変更できます。

短いユリウス日付マスクのビルド記述子値。 デフォルト値はロケール固有です。
vgj.defaultI4GLNativeLibrary nativeLibrary 型のライブラリーによってアクセスされる DLL 名を指定します。 ライブラリー・プロパティー dllName を指定しなかった場合、このプロパティーが必要です。  
vgj.jdbc.database.SN システム関数 sysLib.connect または VGLib.connectionService によりデータベース接続を行う場合に使用する JDBC データベース名を指定します。
標準 (非 J2EE) 接続と比較した場合、J2EE 接続については値の意味が異なります。
  • J2EE 接続 (実稼働環境で必要になるもの) に関連して、値は、JNDI レジストリーでデータ・ソースをバインドする名前です (例: jdbc/MyDB)。
  • 標準の JDBC 接続 (デバッグに使用できるもの) に関連して、値は、 接続 URL です (例: jdbc:db2:MyDB)。

デプロイメント時に SN の置換値を指定する場合は、 プロパティー自体の名前をカスタマイズする必要があります。 代わりになる置換値は、VGLib.connectionService の呼び出しに含まれているサーバー名、 または sysLib.connect の呼び出しに含まれているデータベース名のいずれかと一致する必要があります。

指定された「サーバー名」に 関連付けられたデータベース名のビルド記述子値
vgj.jdbc.default. database.autoCommit デフォルト・データベースへのすべての変更の後でコミットが生じるかどうかを指定します。 『sqlCommitControl』で説明されているように、有効な値は true と false です。 ビルド記述子オプション sqlCommitControl
vgj.jdbc.default. database.programName 先行するデータベース接続が存在しない場合に SQL 入出力操作に使用するデフォルト・データベース名を指定します。 EGL には、programName の置換値としてプログラム名 (ある場合はプログラム別名) が含まれているため、各プログラムは独自のデフォルト・データベースを持ちます。 プログラム名はオプショナルですが、 このようなプログラム固有のプロパティーで参照されていないプログラムのデフォルトとして、 vgj.jdbc.default.database という名前のプロパティーが使用されます。

非 J2EE 接続と比較した場合、J2EE 接続についてはプロパティー自体の値の意味が異なります。

  • J2EE 接続に関連して、値は、JNDI レジストリーでデータ・ソースをバインドする名前です (例: jdbc/MyDB)。
  • 標準の JDBC 接続に関連して、値は、接続 URL です (例: jdbc:db2:MyDB)。
以下の接続タイプに依存します。
  • J2EE 接続の場合、ビルド記述子オプション sqlJNDIName
  • 非 J2EE 接続の場合、ビルド記述子オプション sqlDB
vgj.jdbc.default.password vgj.jdbc.default.database で識別されるデータベース接続にアクセスするためのパスワードを指定します。
J2EE 環境ファイルでのパスワードの公開を回避するには、 次のタスクのいずれか 1 つを行います。
  • システム関数 sysLib.connect または VGLib.connectionService を使用してプログラムおよび関数スクリプトでパスワードを指定する。または
  • Web アプリケーション・サーバーのデータ・ソース指定に ユーザー ID およびパスワードを含める。詳細については 『J2EE JDBC 接続のセットアップ』 を参照してください。
ビルド記述子オプション sqlPassword
vgj.jdbc.default.userid vgj.jdbc.default.database で識別されるデータベース接続にアクセスするためのユーザー ID を指定します。 ビルド記述子オプション sqlID
vgj.jdbc.drivers vgj.jdbc.default.database で識別されるデータベース接続にアクセスするためのドライバー・クラスを指定します。 このプロパティーはデプロイメント記述子または J2EE 環境ファイルには存在せず、 標準の (非 J2EE) JDBC 接続の場合にのみ使用します。 ビルド記述子オプション sqlJDBCDriverClass
vgj.messages.file 作成またはカスタマイズするメッセージが含まれているプロパティー・ファイルを指定します。 このファイルが検索されるのは、次の 2 つの場合です。
  • EGL ランタイムが関数 SysLib.getMessage の呼び出しに応答する場合。 作成したメッセージが戻されます。詳細については、SysLib.getMessage を参照してください。
  • EGL ランタイム・メッセージのメッセージのカスタマイズ』に説明されているように、EGL が Java ランタイム・メッセージを表示しようとする場合。
 
vgj.nls.code プログラムの 3 文字の NLS コードを指定します。 有効な値のリストについては、 『targetNLS』を参照してください。
このプロパティーを設定しない場合は、次の規則が適用されます。
  • 値は、デフォルトでデフォルト Java ロケールに対応する NLS コードになります。
  • デフォルトの Java ロケールが EGL によってサポートされているいずれの NLS コードにも対応しない場合は、 値は ENU です。
ビルド記述子オプション targetNLS
vgj.nls.currency 通貨記号として使用する文字を指定します。 デフォルトは、 vgj.nls.code に関連付けられたロケールによって決定されます。 ビルド記述子オプション currencySymbol
vgj.nls.number.decimal 10 進記号として使用する文字を指定します。 デフォルトは、vgj.nls.code に関連付けられたロケールによって決定されます。 ビルド記述子オプション decimalSymbol
vgj.properties.file 非 J2EE 実行単位内の最初のプログラムが VisualAge® Generator で生成されたか、6.0 より前のバージョンの EGL で生成された場合にのみ使用します。

vgj.properties.file は、 代替のプロパティー・ファイルを指定します。 このファイルは、非 J2EE 実行単位全体を通じて、 任意の非グローバル・プログラム・プロパティー・ファイルの代わりに使用されます。 グローバル・ファイルの使用は影響を受けません。 (最初のプログラムが古い EGL または VisualAge Generator で生成されている実行単位内では、 グローバル・ファイルは vgj.properties と呼ばれます。)

プロパティー vgj.properties.file によって参照されるファイルは、次の例のように、 このプロパティーをコマンド行ディレクティブの中に組み込んだ場合にのみ使用されます。

java -Dvgj.properties.file=c:\new.properties

vgj.properties.file の値には、プロパティー・ファイルへの完全修飾パスが含まれます。

プロパティー vgj.properties.file をプロパティー・ファイルの中で指定しても効果はありません。

 
vgj.ra.QN.conversionTable QN で識別される MQSeries® メッセージ・キューのアクセス時に、生成された Java プログラムで使用される変換テーブルの名前を指定します。 有効な値は programControlled、NONE、または変換テーブル名です。 デフォルトは NONE です。 リソース関連プロパティー conversionTable
vgj.ra.FN.fileType FN (レコード・パーツで識別されるファイルまたはキューの名前) に関連付けられたファイルのタイプを指定します。 『レコードとファイル・タイプの相互参照』に説明されているように、 このプロパティー値は seqws または mq です。

このデプロイメント記述子プロパティーは、 プログラムが使用する論理ファイルごとに指定する必要があります。

リソース関連プロパティー fileType
vgj.ra.FN.replace FN (レコードで識別されるファイル名) に関連付けられたレコードに対する add 文の効果を指定します。 次の 2 つの値のいずれかを選択します。
  • 文がファイル・レコードを置換する場合は 1
  • 文がファイルにレコードを追加する場合は 0 (デフォルト)

この場合の Java の型は java.lang.Integer です。

リソース関連プロパティー replace
vgj.ra.FN.systemName FN (レコード・パーツで識別されるファイルまたはキューの名前) に関連付けられた物理ファイルまたはメッセージ・キューの名前を指定します。

このデプロイメント記述子プロパティーは、 プログラムが使用する論理ファイルごとに指定する必要があります。

リソース関連プロパティー systemName
vgj.ra.FN.text 生成された Java プログラムがシリアル・レコードを介してファイルにアクセスするときに、 このプログラムに次に示すことを実行させるかどうかを指定します。
  • add 操作中に、行の終わりを示す文字を付加する。 UNIX® 以外のプラットフォームでは、付加される文字は復帰文字と改行文字です。 UNIX プラットフォームでは、改行文字が唯一の付加対象文字です。
  • get next 操作中に、行の終わりを示す文字を除去する。

FN はシリアル・レコードに関連付けられたファイル名です。

次の値から 1 つを選択します。
  • 変更する場合は 1
  • 変更しない場合は 0 (デフォルト)

この場合の Java の型は java.lang.Integer です。

リソース関連プロパティー text
vgj.trace.device.option トレース・データの宛先 (存在する場合)。 次の値から 1 つを選択します。
  • System.out に書き込む場合は 0
  • System.err に書き込む場合は 1
  • vgj.trace.device.spec で指定されたファイルに書き込む場合は 2 (デフォルト)。ただし、VSAM 入出力トレースの場合は、vsam.out へ書き込む。

この場合の Java の型は java.lang.Integer です。

生成される値 (存在する場合) は 2 です。
vgj.trace.device.spec vgj.trace.device.option を 2 に設定する場合の出力ファイルの名前を指定します。 例外は、VSAM 入出力トレースは vsam.out に書き込まれるということです。 生成される値 (存在する場合) は vgjtrace.out です。
vgj.trace.type ランタイム・トレース設定を指定します。 対象とするトレースについて次の値を合計します。
  • -1: すべてトレースする
  • 0: トレースしない (デフォルト)
  • 1: 汎用トレース (関数呼び出しおよび call 文を含む)
  • 2: 演算を処理するシステム関数
  • 4: ストリングを処理するシステム関数
  • 16: call 文で渡されるデータ
  • 32: 呼び出し時に使用されるリンケージ・オプション
  • 128: JDBC 入出力
  • 256: ファイル入出力
  • 512: vgj.jdbc.default.password 以外のすべてのプロパティー

この場合の Java の型は java.lang.Integer です。

生成される値 (存在する場合) は 0 です。

関連する概念
Java ランタイム・プロパティー
nativeLibrary タイプのライブラリー・パーツ
リンケージ・プロパティー・ファイル

関連するタスク
リンケージ・プロパティー・ファイルのデプロイ
J2EE JDBC 接続のセットアップ
EGL 生成コード用の J2EE ランタイム環境のセットアップ
CICSJ2C 呼び出し用 J2EE サーバーのセットアップ
J2EE アプリケーション・クライアント・モジュールにおける呼び出し先アプリケーション用の TCP/IP リスナーのセットアップ
呼び出し先となる非 J2EE アプリケーションの TCP/IP リスナーのセットアップ
標準 JDBC 接続の作成方法について

関連する参照項目
callLink エレメント
cicsj2cTimeout
decimalSymbol
linkage
リンケージ・プロパティー・ファイル (詳細)
EGL Java ランタイムのメッセージ・カスタマイズ
レコードとファイル・タイプの相互参照
sqlCommitControl
sqlDB
sqlID
sqlJDBCDriverClass
sqlJNDIName
sqlPassword
sysLib.connect
sysLib.getMessage
sysLib.setLocale
VGLib.connectionService
VGVar.currentFormattedGregorianDate
VGVar.currentFormattedJulianDate
VGVar.currentShortGregorianDate
VGVar.currentShortJulianDate
targetNLS

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