シーケンス図

統一モデリング言語 (UML) シーケンス図には、相互作用におけるインスタンス間のメッセージの発生順のシーケンスが示されています。

シーケンス図は、ライフラインにより表される相互作用、およびそれらが交換するメッセージから構成されます。

例えば、シーケンス図を使用して、アプリケーション内の既存の振る舞いと相互作用を理解するために固有のコンテキストを作成することが可能であり、 さらに新規のシーケンス図を開発して生成することができます。シーケンス図を使用して、Java™ または Enterprise JavaBeans™ (EJB) アプリケーション内の Java クラス またはインターフェース間の振る舞いおよび相互作用のグラフィカル表現を作成し、その相互作用を実現するシステムの動作を理解できます。

相互作用フレームでは、相互作用内のインスタンスを左から右に任意の順序で配置し、インスタンス間のメッセージを上から下に順番に配置します。ライフライン上に実行オカレンスが表示され、制御のフローの開始と終了が示されます。

以下の表で示されるように、シーケンス図に複数の振る舞いを表すことができます。

振る舞い 説明
生成 生成メッセージによって、相互作用の実行中にインスタンスを作成できます。「生成された」ライフラインは、生成メッセージのレベルに位置変更されます。また、ライフラインを図の先頭から開始すると、相互作用が行われる前に存在していたことを表すことができます。
コミュニケーション インスタンス間のメッセージは矢印で表します。矢印は、メッセージを送信するソースのライフラインから開始し、メッセージの終端であるターゲットのライフラインで終了します。
実行 実行オカレンスは、あるインスタンスがアクティブであり、操作を直接または従属する操作を介して実行中である時間を示します。
破棄 相互作用中に破棄メッセージまたは停止ノードでインスタンスを破棄すると、停止ノードのレベルで破線部分は終了します。また、ライフラインが最後のメッセージ以降も延びている場合、すべての相互作用が継続している間存在していることを表します。
関連概念
相互作用フレーム
ライフライン
関連タスク
UML シーケンス図の作成
Java 要素の UML シーケンス図の作成
UML のシーケンス図への Java 要素の取り込み
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