バージョン 6.0 の iFix は、次のように、EGL 言語を大幅にアップグレードしたものです。
- EGL レポート・ハンドラーが導入されました。これにはカスタマイズされた関数が入っており、それらの関数は、JasperReport の設計ファイルの実行中にさまざまな時点で呼び出されます。
それぞれの関数から戻されたデータは、出力レポートに組み込まれます。出力レポートは、PDF、XML、テキスト、または HTML フォーマットで提供されます。
このテクノロジーは、Informix 4GL にあったレポート作成機能を改良したものです。
- EGL コンソール UI が導入されました。これは、文字ベースのインターフェースを作成するためのテクノロジーで、このインターフェースを使用すると、ユーザーと EGL 生成 Java™ プログラムの間で、即時の、キー・ストローク駆動型の対話を行うことができます。
このテクノロジーは、Informix 4GL にあった動的ユーザー・インターフェースを改良したものです。
- コード開発をこれまで以上に柔軟に行えるようにします。
- 新しいタイプの変数を宣言できます。
- ビジネス・データを含んでいるのではなく、そのようなデータを指し示す参照変数。
- 大量のデータ、特にバイナリー・ラージ・オブジェクト (BLOB) または文字ラージ・オブジェクト (CLOB) を格納または参照する変数。
- 実行時に長さが変化するユニコード・ストリングを参照するストリング変数。
- あらゆるプリミティブ型のビジネス・データを格納できる ANY 型変数。
- 式の中に関数呼び出しを組み込むことができます。
- レコードまたはレコード内のフィールドのサイズやその他の特性が開発時に分からなくても、レコードを参照できます。
各フィールドは、それ自体がレコードを参照できます。
- 動的配列のサポートが拡張され、動的配列に複数の次元を持たせることができるようになりました。
- 次のような 2 つの新しい種類のデータ・コレクションが導入されました。
- 辞書。これは、一連の「キーおよび値」エントリーから構成されます。
実行時にエントリーの追加、削除、および取り出しを行うことができ、そのエントリー内の値は、どのようなタイプであってもかまいません。
- arrayDictionary。これは一連の 1 次元配列から構成され、それぞれの配列は、どのようなタイプであってもかまいません。
arrayDictionary の内容にアクセスするには、すべての配列から同じ番号が付いているエレメントを取り出します。
- 次のように、さまざまな目的でシステム関数の数が増えました。
- 日時処理、ランタイム・メッセージ処理、ユーザー定義 Java ランタイム・プロパティーの取り出しなどの機能を向上させるため。
- レポート、コンソール UI、BLOB、および CLOB に関連した新機能をサポートするため。
- 例外の処理、データの初期化、および DLL アクセスのためのサポートが改良されました。
- EGL レポート・ハンドラーを作成するための新しいウィザードを提供します。
- データ・パーツおよびページ・ウィザードと一緒に使用する Web ページ・テンプレートをカスタマイズできます。これにより、単一のリレーショナル・データベースにアクセスするための Web アプリケーションが迅速に提供されます。
- NULL の処理とデータベースのコミットとの関連で、Informix 4GL の実行時の振る舞いを反映したコードを作成できます。
関連概念
EGL から EGL へのマイグレーション
EGL に関する追加情報のソース
EGL バージョン 6.0 の新機能