追加の EGL レポート・ハンドラー関数

EGL には、レポート・ハンドラーの能力を高める幾つかの ReportLib 関数があります。 JasperReport 設計ファイルは、追加の事前定義された Java™ メソッド getDataSource() を呼び出すことができます。

JasperReports は、レポート・エンジンが実行時に評価する以下の 3 種類のエンティティーを区別します。

レポート・ハンドラー内から、以下のセクションの ReportLib 関数のいずれかを呼び出すことができます。 getDataSource() を呼び出します。 これは、XML 設計ファイル・ソースからの ReportLib 関数ではありません。

レポート・パラメーターの取得用の関数

関数 用途
getReportParameter (parameter String in) 埋め込み中のレポートから、指定のパラメーターの値を戻します。 戻り値は、型 ANY です。

レポート変数の設定と取得用の関数

これらの関数により、レポートが使用する変数に実行時にアクセスできるようになります。

関数 用途
getReportVariableValue (variable String in) 埋め込み中のレポートから、指定の変数の値を戻します。戻り値は、型 ANY です。
setReportVariableValue (variable String in, value Any in) 値を指定の変数に割り当てます。

フィールド値の取得用の関数

関数 用途
getFieldValue (fieldName String in) 現在処理中の行について、指定のフィールド値を戻します。戻り値は、型 ANY です。

サブレポート用のデータの保管または検索用の関数

サブレポートは、別のレポート内から呼び出せるレポートです。 レポート・データをサブレポートに渡すには、 レポート・ハンドラーは最初に addReportData() を使用して情報を保管します。 JasperReports エンジンは、getDataSource() を使用してこのデータを検索できます。 これについては、このトピックで後述します。 以前にレポート・ハンドラー内に保管したデータを検索するには、 同等の関数 getReportData() を使用します。

関数 用途
addReportData (rd ReportData in, dataID String in) (ReportData 型の変数に保管された) データを名前 dataID に関連付けます。
getReportData (dataID String in) addReportData() を使用して、以前に dataID の下に保管したデータを検索します。 getReportData() は、ReportData 型の値を戻します。

レポート設計ファイルに使用可能な Java メソッド

サブレポートに渡すデータにアクセスするには、 ご使用の XML レポート設計ファイルから EGL レポート・ライブラリーの getDataSource() メソッドを呼び出します。

関数 用途
getDataSource (dataID String in)

レポート設計ファイル内で、 以前にレポート・ハンドラー内の addReportData() を呼び出したときに dataID の下に保管したデータを検索します。

getDataSource() は、データを内部フォーマットで戻します。 サブレポートがそのデータを使用できるように、戻り値を JRDataSource としてキャストする必要があります。

このトピック内で説明された関数の使用法の例については、 『EGL レポート・ハンドラーの作成』を参照してください。

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