スキーマが大規模になるに従って、メンテナンス、再利用、および読み易さなどの目的のために、スキーマのコンテンツを複数のスキーマ文書に分割するほうが良い場合が多くあります。「インクルード (include)」エレメントを使用して、インクルードされたスキーマから、定義および宣言を現行スキーマに取り込みます。インクルード元のスキーマがインクルード先のスキーマと同じターゲット・ネーム・スペースに存在している必要があります。
次の説明は XML パースペクティブを対象にしていますが、他のさまざまなパースペクティブでも使用できます。
インクルード・エレメントを追加するには、次の手順で行います。
インクルード・エレメントを XML スキーマに追加した後、タイプ情報を定義できる新規のエレメント、属性、複合タイプ、または単純タイプを定義するときに、エレメント、属性、複合タイプ、または単純タイプのタイプ・リストで、 インクルードされたスキーマからの宣言が選択可能になります。
例えば、Address.xsd の内容が次のとおりで、
<complexType name="Address"> <sequence> <element name="name" type="string"> <element name="street" type="string"> </sequence> </complexType>PurchaseOrder.xsd という名前の XML スキーマに Address.xsd のインクルードを追加した場合は、PurchaseOrder に新規エレメントを定義する際に、そのタイプとして Address を選択できます。
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