どのような種類のエンタープライズ情報システムでも、アクセス・ログ、アクティビティー・ログ、およびエラー・ログなど、さまざまなタイプのログ・ファイルが生成されます。これらのログ・ファイルには、通常、専有フォーマットで構成されたログ・レコードが含まれています。ロギングに対する共通規則が存在しないと、イベント相関などのシステム間分析が非常に困難になります。
汎用ログ・アダプター・フレームワークの補助により、プログラマーは、static パーサーおよび事前定義の規則に基づいたパーサーを、Log and Trace Analyzer ツールの「インポート (Import)」ウィザードに提供することができます。ルール・ベースのパーサーでは、正規表現グラマーで表記された構文解析規則を含むアダプター構成ファイルが、汎用ログ・アダプター・エンジンに提供されます。 static パーサーでは、アダプター構成ファイルに、ログ・ファイルの構文解析を実行する Java クラスへの参照が含まれています。
Log and Trace Analyzer のログ・パーサーを作成する方法については、トピック『ログ・パーサーの作成』を参照してください。ログ・パーサーの基礎として使用できるルール・ベース・アダプターおよび static アダプターの例については、トピック『アダプター構成ファイルのサンプル』を参照してください。(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.