Hyades 汎用ログ・アダプターのスキーマは、AlphaWorks 版の汎用ログ・アダプターとはかなり異なっています。 Hyades 版では共通ベース・イベント・バージョン 1.0.1 がサポートされることに加えて、AlphaWorks 汎用ログ・アダプターで作成された既存の構成およびコンテキストを Hyades 版上で実行する前に、 これらすべてに対して手動によるマイグレーションを実行する必要があります。
マイグレーション手段としては、既存の構成およびコンテキスト・ファイルをエディターで開き、規則を個々にクリップボードにコピーして、アダプター構成エディターに貼り付けることをお勧めします。コピー元となるエディターで XML がサポートされていないと、新規ファイルに保管したときにエンティティー参照が 破壊されるので注意してください。 また、コンテキストおよびコンポーネントを実装するクラスが変更されていることにも注意してください。
AlphaWorks 版の汎用ログ・アダプターで使用可能な #USE_PREVIOUS ディレクティブは、Hyades 版 には含まれていません。 代わりに、この機能は、 「直前の一致置換をデフォルトとして使用する (Use Previous Match Substitution As Default)」プロパティーに置き換えられています。詳しくは、パーサー・プロパティー・リストを参照してください。
AlphaWorks 版の汎用ログ・アダプターで使用可能な #ADAPTER ディレクティブは、Hyades 版では、 「置換規則」の「組み込み機能の使用 (Use Built In Function)」チェック・ボックスに置き換えられています。以下の共通ベース・イベントのプロパティーでは、「置換規則 (Substitution Rule)」の「組み込み機能の使用 (Use Built In Function)」チェック・ボックスの 使用がサポートされます。以下に、生成される値とともにこれらのプロパティーを示します。
共通ベース・イベントのプロパティー | 生成される値 |
---|---|
ローカル・インスタンス ID (localInstanceId) | <ローカル・ホスト IP アドレスまたは「不明なホスト」> <現在時刻 (ミリ秒単位)> <ログ・レコードのハッシュ・コード> |
グローバル・インスタンス ID (globalInstanceId) | 128 ビットのグローバル固有 ID |
コンポーネント ID.ロケーション (componentIndentification.location) | <ローカル・ホスト IP アドレスまたは「不明なホスト」> |
コンポーネント ID.ロケーション・タイプ (componentIdentification.locationType) | 「IPV4」/「IPV6」または「なし」 |
Hyades 汎用ログ・アダプターでは、共通ベース・イベント 1.0.1 がサポートされます。つまり、新規スキーマで正しく動作させるには、古い構成規則に対して若干の変更を行う必要があります。主な相違点は、状況タイプ (situationType) プロパティーが 共通ベース・イベント 1.0.1 仕様から除去され、状況エレメントに置き換えられている点です。このメッセージが適用される状況のタイプを識別するために、規則を書き込む必要があります。また、状況のタイプに応じた特性を識別するために、追加の規則を書き込む必要があります。
関連概念
関連タスク
Hyades 汎用ログ・アダプター・フレームワークを使用したログ・パーサーの開発
正規表現規則を使用したアダプターの作成
static パーサー Java クラスを使用したアダプターの作成
関連参照
構成ファイルの構造
共通ベース・イベント・オブジェクト
汎用ログ・アダプター・エディター
正規表現グラマー
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