初期運用能力マイルストーンでは、製品を移行チームに渡す準備をします。すべての機能が開発され、アルファ テストがある場合は、全アルファ テストが完了済みです。ソフトウェアに加えてユーザー マニュアルの作成も終了し、現在のリリースの説明 もできています。

評価条件

作成フェーズの評価条件には、次の質問に対する答えが含まれます。

  • この製品リリースが安定していて、ユーザーの環境に導入するのに十分な完成度であるか
  • 利害関係者すべてが、ユーザーの環境へ移行する準備ができているか
  • 計画費用に対して実績のリソース費用を承諾できるか

プロジェクトがこのマイルストーンに達しない場合は、移行を次回のリリースまで延期しなければならない場合があります。

成果物

必須の成果物 (重要度順) マイルストーンでの状態
システム 実行可能なシステム本体。「ベータ」テスト開始可能。
実装モデル (および実装要素を含む構成要素である全成果物) 推敲フェーズで作成した実装モデルから拡張済み。すべての実装要素が作成フェーズの終わりまでに作成済み。
反復計画書 移行フェーズのための反復計画書が完成、レビュー済み。
設計モデル (および構成要素である全成果物) すべての要求に対するモデルの完成時に判明した、新しい設計要素で更新済み。
開発プロセス

開発個別定義書およびすべてのプロジェクト固有のガイドラインとテンプレートを含む開発プロセスが、プロジェクトでの経験に基づいて見直し済みで、次のフェーズを進めるために十分な程度に定義済み。

開発サポート環境

すべてのツールとプロセスの自動化支援機能を含む、移行のための開発環境が整備済み。

データ モデル 永続性実装 (表、索引、オブジェクト-リレーション マッピングなど) をサポートするために必要な全要素で更新済み。
オプション成果物 マイルストーンでの状態
補足仕様書 作成フェーズで新しい要求を発見した場合は、その要求で更新済み。
ユース ケース モデル (アクターユース ケース) 作成フェーズで発見された新しいユース ケースがある場合は、そのユース ケースで更新済み。



Rational Unified Process   2003.06.15