演習 1.5: 「口座処理」ユースケース図の作成

この演習では、システムのアクターとユースケースの関係をモデル化することによって「口座処理 (Account Operations)」ユースケース図を作成します。

「口座処理 (Account Operations)」ユースケース・モデルでは、PiggyBank オンライン・バンキング・システムのアクターとユースケースの間の相互作用を記述します。前の演習では、ユースケースとアクターを識別しました。これで、アクターとユースケースの関係をモデル化することによって、ユーザーとシステムの相互作用を記述できます。

「顧客」アクターの関係のモデル化

ユースケース図は、アクターとユースケースの関係をモデル化することによって完了できます。顧客はこのユースケース図における基本アクターです。

「顧客」関係をモデル化するには、次のようにします。
  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「口座処理 (Account Operations)」を展開し、「口座処理ユースケース (Account Operations Use Cases)」をダブルクリックします。
  2. パレットで、「関連」をクリックします。
  3. ダイアグラム・エディターで、「顧客 (Customer)」アクターをクリックして、カーソルを「残高表示 (Display balance)」ユースケース要素までドラッグします。
  4. パレットで、「関連」をクリックします。
  5. ダイアグラム・エディターで、「顧客 (Customer)」アクターをクリックして、カーソルを「振込 (Transfer money)」ユースケース要素までドラッグします。

これで、ユースケース図における「顧客」アクターの関係がモデル化されました。「顧客」アクターは口座の残高を表示でき、ある口座から別の口座への振込ができます。

「出納係」アクターの関係のモデル化

ユースケース図は、アクターとユースケースの関係をモデル化することによって完了できます。出納係はこのユースケース図における基本アクターです。

「出納係」関係をモデル化するには、次のようにします。
  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「口座処理 (Account Operations)」を展開し、「口座処理ユースケース (Account Operations Use Cases)」をダブルクリックします。
  2. パレットで、「関連」をクリックします。
  3. ダイアグラム・エディターで、「出納係 (Teller)」アクターをクリックして、カーソルを「残高表示 (Display Balance)」ユースケース要素までドラッグします。
  4. パレットで、「関連」をクリックします。
  5. ダイアグラム・エディターで、「出納係 (Teller)」アクターをクリックして、カーソルを「振込 (Transfer Money)」ユースケース要素までドラッグします。
  6. パレットで、「関連」をクリックします。
  7. ダイアグラム・エディターで、「出納係 (Teller)」アクターをクリックして、カーソルを「小切手換金 (Cash Check)」ユースケース要素までドラッグします。

これで、ユースケース図における「出納係」アクターの関係がモデル化されました。「出納係」アクターは口座の残高を表示でき、ある口座から別の口座への振込ができて、小切手を換金できます。

「CityBank」アクターの関係のモデル化

ユースケース図は、アクターとユースケースの関係をモデル化することによって完了できます。CityBank はこのユースケース図における第 2 アクターです。

「CityBank」関係をモデル化するには、次のようにします。
  1. 「モデル・エクスプローラー」ビューで、「口座処理 (Account Operations)」を展開し、「口座処理ユースケース (Account Operations Use Cases)」をダブルクリックします。
  2. パレットで、「関連」をクリックします。
  3. ダイアグラム・エディターで、「CityBank」アクターをクリックして、カーソルを「小切手換金 (Cash Check)」ユースケース要素までドラッグします。

これで、ユースケース図における「CityBank」アクターの関係がモデル化されました。CityBank アクターは CityBank 顧客が換金する小切手を検査する責任があります。CityBank アクターはこの図において唯一人間でないアクターです。作成した図は次のようになります。

完全な PiggyBank ユースケース図。

図中のユースケース図には、関係の多重度が示されています。多重度によって単純な図が雑然として見えることがあります。図中の多重度を除去するには、ダイアグラム・エディターを右クリックしてから、「フィルター」>「コネクター・ラベルの非表示」をクリックします。

続行するには、『演習 1.6: 「残高表示」アクティビティー図の作成』に進んでください。

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