この演習では、標準装備のエンタープライズ IT 設計モデル・テンプレートを使用して、新規設計モデルを作成します。
Rational® Software Architect には、正しく構造化された設計モデルをすばやく作成できるように、設計モデル・テンプレートが標準装備されています。 この設計モデルには機能領域が含まれており、さらに機能領域の構築および収集、実装パッケージの設計に使用できるビルディング・ブロックが含まれています。
設計モデル・テンプレートを使用して、新規 UML モデルの作成が完了しました。新規モデルを探索するには、「モデル・エクスプローラー」ビューで、「Enterprise IT Design Model.emx」ファイルをダブルクリックし、モデル階層をナビゲートします。
この設計モデル・テンプレートは、Rational UML モデル構造ガイドラインに従って構造化されています。この設計モデル・テンプレートは、内部結合し疎結合した機能グループ化を中心にモデルを編成します。この機能グループ化は、完全な論理分析モデルをすばやく作成するのに役立ちます。直前のチュートリアルでは、口座処理機能領域の周辺のモデルを編成しました。このチュートリアルでは、PiggyBank オンライン・バンキング・アプリケーション内の設計レイヤーを表す設計実装サブパッケージのシリーズに、口座処理機能領域をマップします。
この設計モデル・テンプレートには、次の表に示すパッケージが含まれています。
パッケージ | 説明 |
---|---|
«ModelLibrary» 設計ビルディング・ブロック (Design Building Blocks) | このパッケージには、モデルの編成に使用できる未加工の実装設計、設計仕様、およびユースケースの実現サブパッケージが含まれています。このパッケージには、実装設計パッケージごとのパッケージ構造を含む ${functional.area.impldesign} ビルディング・ブロック、設計仕様要素を含めるために使用できる ${functional.area.specs} ビルディング・ブロック、 および設計モデル・ユースケースの実現を保管するために使用できる ${functional.area.ucrs} ビルディング・ブロックが含まれています。 |
PiggyBank 設計契約 (PiggyBank Design Contracts) | このパッケージには、コンポーネント仕様書および設計レベル・ユースケースの実現が含まれています。 |
PiggyBank 実装設計 (PiggyBank Implementation Designs) | このパッケージには、設計図および設計要素が含まれ、さらに、PiggyBank アプリケーション設計レイヤーを表す実装設計サブパッケージが含まれています。 |
PiggyBank 視点 (PiggyBank Viewpoints) | このパッケージには、モデルのビューを表す «perspective» サブパッケージおよび設計図が含まれています。PiggyBank 視点 (PiggyBank Viewpoints) パッケージには、アプリケーションの構造とパッケージ間の関係を記述したパッケージ概要ダイアグラムに加えて、設計図の最終バージョンが含まれています。このパッケージには、デザイン要素は含まれていません。 |
実装設計パッケージを定義し、設計モデルを作成する際に、既存のテンプレート構造と添付の文書をガイドとして使用できます。
継続する場合は、『演習 3.2: 実装設計サブパッケージの識別および PiggyBank パッケージ図の作成』に進みます。