ラベル レコードを、プロジェクトの編成と管理に使用することができます。
プロジェクトの編成と管理のためには、企業全体での標準化が必要なインスタンスが多くあります。ラベル レコードによって、ユーザー インターフェースに表示される名前のセットを (たとえば、レコードのドロップダウン リストとして) 定義することができます。
ほとんどのラベルは名前と説明で構成されます。
以下のラベルをデータベース インスタンス全体で共有できます。
- ALMCategoryTypeLabel: カテゴリは、プロジェクトを分類する手段を提供し、カテゴリのタイプの階層を作成します。複数のカテゴリ タイプを定義することによって、いずれかのカテゴリ タイプに属するカテゴリの階層を作成することができます。たとえば、「ソリューション」、「製品」、「SOA サービス」、「再使用可能コンポーネント」、「ビジネス ユニット」などのカテゴリ タイプを定義して、それらのタイプに適切な階層を作成することができます。
- ALMPhaseLabel と ALMIterationLabel: Rational Unified Process® など多くのプロセスでは、プロジェクトをフェーズに分割することを推奨します。それぞれのフェーズには 1 回以上の反復を含めることができます。そうすることで、プロジェクトをさらに管理しやすい単位に分割することができます。
たとえば、Rational Unified Process は、フェーズ ラベルとして「方向付け」、「推敲」、「構成」および「遷移」を提示しています。反復とは、概して、計画された週単位の間隔のことです。反復は、チームが予測可能な方法でインクリメンタルな価値を利害関係者にデリバーすることに集中できるようにします。フェーズを使用して、開発過程を機動的にするためのマイルストーンを定義することもできます。
フェーズと反復のラベルを使用することによって、組織全体で確実に一貫性のある用語を採用することができます。
- ALMReleaseLabel: リリースは、開発中のソフトウェアのバージョンを識別するために使用されます。組織によっては、リリース名または番号を使用して標準化を行なっています。
リリース ラベル レコードを使用して、組織内の他のユーザーが使用するリリース ラベルを識別できます。たとえば、IBM® では、すべての製品で 4 桁のリリース番号付けスキームを使用しています (ClearQuest® 7.1.0.0 など)。
- ALMResolutionCodeLabel: 作業単位が完了したときに、そのタイプの解決の履歴とコンテキストを表す解決コードが設定されます。たとえば、プロジェクトのすべての作業が完了してはいない場合があります。また、重複した要求や、報告された問題が再現できなかったり、設計どおりに動作しない場合があります。このような場合に、解決コードのセットを定義して組織で使用されるようにすることができます。
- ALMRoleLabel: 役割ラベルは、組織全体で一貫性のある役割を使用できるようにするための手助けとなります。「分析者」、「アーキテクト」、「プロジェクト マネージャ」、「開発者」、「テスト担当者」は、役割名の例です。
- ALMStatusLabel: ステータス ラベルは、プロジェクト、フェーズ、または反復のステータスや正常性を報告するために使用できます。ステータスの例として、「正常」、「サスペクト」、「クリティカル」があります。組織によっては、緑 (正常)、黄 (注意)、赤 (クリティカル) のように色分けを使用しているものもあります。
- ALMTypeLabel: 要求、タスク、アクティビティは、組織によってさまざまです。このため、これらの各レコード タイプには、[タイプ] ドロップダウン リストで表示できる作業タイプ ラベルのセットがあります。そのリストに表示される名前は、作業タイプ レコードから取ったものです。最初に、作業タイプ ラベルの定義を行います。値はタイプの名前です。(たとえば、「機能拡張」)。