アクション フック

アクション フックを使用すると、 どのユーザーにレコード値の変更を許可するかを管理し、ユーザーの入力値をデータベースに コミットする前に入力内容を確認できます。アクション フックはまた、レコード全体の確認とアクション完了時の電子メールによる通知の送信も実行できます。

アクション フックの適用範囲は、現在のレコードです。次の表に、 サポートされるアクション フックのタイプを実行される順序で示します。

アクション フック 用途

Access Control

アクションが開始される直前に実行されます。

指定したユーザーが、レコードに対して指定のアクションを開始できるかどうかを示す ブール型の値を返します。このフックは、ユーザーがアクションを実行する前に呼び出されます。 ネストされたアクションに対して、Access Control フックは実行されません。Access Control フックは、VBScript 形式または Perl 形式のサブルーチンとして記述できます。 プライマリ アクション (Modify、Submit、Delete、Import) を実行するには、 プライマリ アクションのアクセス制御リストとすべての Base アクションのアクセス制御リストに現在のユーザーが登録されている必要があります。 「アクションへのユーザー アクセス制限」を参照してください。

Initialization

アクションが開始される時点で実行されます。

初期フィールド値を設定します (または管理者が指定する任意のタスクを実行します)。 レコードに対し、複雑な初期設定を行うことが可能です。 このフックを使用すると、アクションが開始する前に フィールド値を設定できます。このフックは、アクションが初期化された後で、レコードの内容がフォーム内に表示される前に呼び出されます。 Initialization フックは、スクリプト サブルーチンとして記述する必要があります。

Validation

ユーザーがアクションをコミットする時点で実行されます。

管理者が指定するフィールド値を確認します。 ユーザーが無効なデータを入力した場合は、 有効なデータの入力を求めるプロンプトが出されます。このフックを使用すると、個別フィールドの Validation フックの内部では検証が困難な条件をチェックできます。 たとえば、このフックを使用すると、フィールドのグループ全体の情報を確認できます。このフックは、変更がデータベースに コミットされる前に実行されます。Validation フックは、スクリプトを使用する必要があります。 「動的リストの編集」を参照してください。

Commit

トランザクションがデータベースにコミットされる直前に 実行されます。

複数のレコードに対する 1 つのアクションを、1 つのトランザクションにリンクします (たとえば、元の変更依頼が解決した場合には、その依頼に対するすべての複製も解決します)。 データベースの内容と整合するように外部データ ソースのセットを 更新します。このフックは、変更がデータベースに追加された後で、その変更がコミットされる前に呼び出されます。 Commit フックは、VBScript 形式または Perl 形式のサブルーチンとして記述できます。
注: Commit フックで SetFieldValue メソッドを使用すると、スクリプトの実行後にレコードに新しいフィールド値が表示されますが、この値はデータベースに保存されません。フィールド値の割り当てには Validation アクション フックを使用してください。

Notification

トランザクションがコミットされた後で実行されます。

アクションが実行されたことをユーザーに通知するアクションを開始します。「Rational ClearQuest 電子メール」を参照してください。通知フックは、スクリプトを使用する必要があります。

詳細については、以下を参照してください。


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