ALM 作業プロセスの概要

ALM 作業プロセスでは、要求がタスクとアクティビティの完了によって解決されます。

アプリケーション ライフ サイクル管理 (ALM) スキーマとパッケージは、Rational® ClearQuest® を使用して製品リリースでのチームの作業をトラッキングするための、すぐに使用可能なプロセスを提供します。ALM は、要求の登録から、開発、ビルド管理、テストを通じて、定義された役割、レコード タイプ、状態遷移モデルを使用してソフトウェア開発プロセスを支援します。

基本的な ALM プロセスは次のとおりです。

  1. 利害関係者が、ソフトウェア プロジェクトに対して要求を登録します。利害関係者とは、開発者、テスト担当者、ライター、指導者、プロダクト マネージャ、お客様サポート担当員、またはプロジェクト チームのその他のメンバー、あるいは製品のユーザーのことです。 要求は、ソフトウェア プロジェクトの変更を開始することができます。要求には、障害、機能拡張要求 (RFE)、タスクなどがあります。
  2. 選別チームは、要求を検討して受け入れるか却下するかを決めます。 要求を受け入れる場合、選別管理者が (プロジェクトごとに) 1 つ以上のタスクを作成し、このタスクにその要求を満たすために必要な作業の概要が表されます。
  3. 各プロジェクトの開発者のリーダーはタスクを検討して、それをインプリメントするのに必要な作業を見積もります。 次に、開発者のリーダーは、そのタスクをアクティブ化して、タスクに関連付ける以下の 3 つのアクティビティを作成します。
    • 開発アクティビティ
    • テスト アクティビティ
    • 文書評価アクティビティ

    開発者のリーダーは、開発者に開発アクティビティを割り当てます。

  4. テスト担当者のリーダーは、タスクとテスト アクティビティを検討して、テスト担当者にテスト アクティビティを割り当てます。 文書化のリーダーは、タスクと文書評価アクティビティを検討して、ライターに文書評価アクティビティを割り当てます。
  5. 開発者は、開発アクティビティの作業を行いファイルに必要な変更を加えます。開発者は、開発アクティビティを Completed 状態に移動します。
  6. リリース エンジニアは、新規ベースライン レコードを作成しますこれにより、新しく完了されたアクティビティと、それに関連付けられた変更のセットが選択されます。
  7. リリース エンジニアは、新規に作成されたベースラインを使用してプロジェクトをビルドします。 リリース エンジニアは、ビルド レコードを作成します。これにより、使用したベースラインが特定され、ビルドが成功したか失敗したかが示されます。
  8. テスト担当者は、ビルドをインストールしてテストします。ビルドが正常にすべてのテストをパスしたら、テスト担当者はテスト アクティビティを Completed 状態に移動します。
  9. ライターは、文書へのタスクの影響を評価して、必要なすべての変更を行ないます。次に、ライターは文書評価アクティビティを Completed 状態に移動します。
  10. テスト担当者のリーダーは、タスクを検討して、必要なアクティビティが完了していることを確認し、タスクを Completed 状態に移動します。また、さらに行なうべき作業がある場合は、テスト担当者が追加のアクティビティを作成するか、既存のアクティビティにコメントを作成します。
  11. 要求を登録した利害関係者は、要求を検討して、関連付けられた 1 つ以上のタスクが完了したことを確認します。この利害関係者はタスクを開いて解決を確認することができます。利害関係者は、タスク レコード フォーム内から関連するアクティビティを開いて、開発、文書化、タスクを完了するために実行されたテスト作業の詳細を確認することができます。 すべてが、満足できるものである場合、利害関係者は要求を受け入れ、要求を Completed 状態に移動します。それ以外の場合、利害関係者は要求を却下して、タスクにコメントを付けることができます。これは、追加作業の指示と共にテスト担当者のリーダーに電子メールで通知されます。

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