ファイアウォールがある場合にライセンスを設定するには、lmgrd デーモン (ライセンス マネージャ) とベンダー デーモン (Rational ベンダーである rational.exe または ibmratl.exe) に TCP/IP ポート番号を割り当てます。TCP/IP ポートは、フローティング ライセンスのクライアント/サーバー間通信に対して使用されます。
ファイアウォールを導入していない場合は、サーバーを起動すると、lmgrd デーモンが TCP/IP ポート 27000 で起動します (別のアプリケーションがこのポート番号を使用している場合は、ポート番号を変更する必要があります)。 lmgrd デーモンは、ベンダー デーモンにランダムな TCP/IP ポート番号を割り当てます。
ファイアウォールを導入している場合、デーモンが使用しているポートがブロックされるため、クライアントはライセンス サーバー上のデーモンと通信できません。ライセンス要求がファイアウォールを通過できるようにするには、ベンダーと lmgrd 用のポートに番号を割り当てます。 ベンダー デーモンと lmgrd デーモンは、クライアントがライセンス要求を行い、サーバーからフローティング ライセンスをチェック アウトするたびに、特定のポート番号で起動する必要があります。 指定したポートまたは接続は、クライアントがライセンスをサーバーに返却するまで開いたままになります。
ファイアウォールの例では、ポートに番号 27000 と 8000 が割り当てられている場合には、IBM Rational 製品はファイアウォールを介してライセンス サーバーの lmgrd デーモンおよび rational.exe または ibmratl.exe (ベンダー デーモン) と通信できます。
ポート情報を指定すると、License Key Administrator (LKAD) は、レジストリにポート情報を格納します。
単一、複数、または代替サーバー環境で lmgrd とベンダーのポートを変更するには、次の手順に従います。 この手順は、既にライセンス サーバーが起動していて、各クライアントにライセンス サーバーのホスト名が入力されていることを前提としています。