全文検索機能は、Solr 検索サーバーと Lucene 情報検索ライブラリ テクノロジを使用します。次の図には、全文検索機能実装を構成する主要なソフトウェア コンポーネントが表示されています。これらのコンポーネントについては、次のセクションで説明されています。
Solr 検索サーバーは、ClearQuest が使用する基礎となる全文検索エンジンです。Solr は WebSphere Application Server にインストールされて管理されます。Solr は Lucene 検索エンジンを制御下に置き、Lucene とそのインデックスを構成、インデックス付け、検索、および管理するための優れた手段となっています。Solr については詳しくは、http://lucene.apache.org/solr/にアクセスしてください。
Solr スキーマ ファイルは、Solr がインデックス付けするフィールドを指定します。ClearQuest スキーマに基づいて、Solr 設定を構成します。
Lucene 検索エンジンは、The Apache Software Foundation によってサポートされ、Apache Software License によってリリースされているオープン ソース情報検索ライブラリです。Lucene について詳しくは、 http://lucene.apache.org/java/にアクセスしてください。
Lucene インデックス ファイルは、Lucene 情報検索ライブラリ テクノロジの基礎となります。インデックスは、ClearQuest レコード抽出プログラムによって作成されます。レコード抽出プログラムから Solr に送信されるコマンドによってインデックスは更新され、その後 Solr はこうしたコマンドを Lucene 検索エンジンに渡します。
ClearQuest レコード抽出プログラムは 2 つのコンポーネントとしてインストールされ、1 つは WebSphere Application Server で実行されるコンポーネント、もう 1 つはコマンド行ツールです。このソフトウェアを構成するこれら 2 つのコンポーネントはまったく同じものですが、それぞれの使用法が異なります。
コマンド行レコード抽出プログラムは、ClearQuest レコードのバッチ抽出を行います。管理者によって通常は一度限り開始され、ClearQuest から既存のレコードを抽出して、Lucene でインデックス付けを行えるように Solr に送信されます。この操作モードは、バッチ モード レコード抽出と呼ばれます。
WebSphere Application Server コンポーネントとして機能するレコード抽出プログラムでは、Lucene インデックスに対する連続更新を行います。新しい ClearQuest レコードが追加、変更、または削除されると、レコード抽出プログラムはこうしたレコードを Solr に送信して Lucene がインデックス付けを行います。この操作モードは、更新モード レコード抽出と呼ばれます。Lucene によってレコードがインデックス付けされると、ClearQuest Web 全文検索ユーザー インターフェイスを使用して検索できます。
また管理者として、コマンド行レコード抽出プログラムを使用して、バッチ モードまたは更新モードでは処理されなかった ClearQuest レコードをインデックス付けすることもできます。この操作モードは、修復モード レコード抽出と呼ばれます。
詳しい使用法については、cqtsdbcrawler.pl の参照ヘルプをご覧ください。
ClearQuest 検索プロパティ ファイルは、cqtssetup.pl -o CQ コマンドを使用して生成されるセットアップ ファイルの 1 つです。このファイルでは、インデックス付けするレコード タイプと関連フィールドを構成します。検索プロパティ ファイルはレコード抽出プログラム cqtsdbcrawler.pl への入力として使用され、ClearQuest コアでは installutil setmasterpropertyfromfile サブコマンドを使用して全文検索機能を有効にするために使用されます。