ライセンス サーバーをインストールする前に

ライセンス サーバーの要件を説明します。

このタスクについて

Linux® システムまたは UNIX® システムで ライセンス サーバーをセットアップするには、Rational® license_setup スクリプトとライセンス実行可能ファイルを IBM Rational Download and Licensing Center からダウンロードする必要があります。登録が必要です。

要件を以下に示します。
  • ライセンス サーバーは、IBM Rational がサポートしているすべての UNIX システム プラットフォームにインストールできます。
  • プロセッサ、メモリ、ディスク容量については、特に最小要件はありません。
  • ライセンス サーバー ソフトウェアは、ローカル環境にインストールする必要があります。 サーバーは、FLEXlm lmgrd プロセスとベンダー デーモン プロセスを開始して、ライセンスを管理します。これらのプロセスについての詳細は、IBM Rational Common Licensing コンポーネントの理解 を参照してください。
  • サーバーとクライアント間の接続を確認するには、ping、arp、rsh、rlogin、telnet などの UNIX システム コマンドを使用します。
  • ユーザーがライセンスを要求したときに指定した電子メール アカウントに、License Key Center からライセンス ファイルが送信されます。 ファイル名は license_for_server.upd のような形式になっています。 ライセンス ファイル filename.upd は、 ライセンス サーバー上の $HOME ディレクトリなどの適切な場所に格納してください。

ライセンス サーバーを root として実行する必要はありません。サーバーを root として実行すると、セキュリティ リスクの可能性があることを示すメッセージが表示されます。root 権限を使用すると、TCP/IP ポートを経由して lmgrd プロセスにアクセスし、ほかのプログラムを実行することができます。ライセンス サーバーを /opt/rational ディレクトリにインストールし、このディレクトリが root によって所有されている場合は、license_setup を root として実行します。非 root ユーザーのために、/opt/rational ディレクトリを root として作成し、ディレクトリ所有権を非 root ユーザーに変更し、license_setup を non_root ユーザーとして実行することができます。

License_setup は、lmgrd 開始スクリプト start_lmgrd_on_HOST を作成します。ライセンス サーバーを実行するユーザーを変更するには、デフォルトで /opt/rational/config ディレクトリにある lmgrd 開始スクリプトを変更します。LICENSE_USER=user 行を更新します。ここで、user はライセンス サーバーを起動するために使用する ID です。

lmgrd 開始スクリプトは、システム起動ディレクトリに S98Rational というファイル名で格納されている場合があります。 S98Rational ファイルが存在する場合は、このファイル内の LICENSE_USER 行を変更します。 システム起動ディレクトリ内に S98Rational ファイルが存在しない場合は、start_lmgrd_on_HOST ファイルをこのディレクトリにコピーし、このファイルを S98Rational に名前変更できます。 これにより、マシンのリブート後にライセンス サーバーを再起動できます。

デフォルトのシステム起動ディレクトリ:
  • HP-UX: /sbin/init.d/S98Rational
  • Solaris: /etc/rc2.d/S98Rational
  • Linux: /etc/rc.d/init.d/S98Rational
  • AIX: 開始スクリプトの参照先については、inittab ファイルを確認してください。例えば、次のように示します。

    /etc/inittab: lmgr:234:once:/bin/sh /opt/rational/config/start_lmgrd_on_HOST

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