ライセンス マネージャ コマンド

ライセンス マネージャが使用するシステム管理コマンドおよびデーモンについて説明します。

IBM Rational Common Licensing は、Acresso Corporation のライセンス マネージャを使用します。このライセンス マネージャは、次のコンポーネントで構成されています。
  • rational または ibmratl という名前のベンダー デーモン (IBM Rational® ライセンスを配布するデーモン)。 rational デーモンは、ライセンスされている ほとんどの IBM Rational 製品で使用されます。ibmratl デーモンは、Eclipse フレームワークでビルドされた、ライセンスされている IBM Rational 製品で使用されます。ほかのベンダーの製品が FLEXlm ソフトウェアを使用している場合、その製品には固有のベンダー デーモンが含まれています。
  • lmgrd という名前のライセンス デーモン。この lmgrd デーモンは、それ自体で要求は処理しませんが、適切なベンダー デーモンに要求を転送します。
  • ユーザーが保持するライセンス ファイル。ライセンス ファイルでは、ライセンス サーバー、ベンダー デーモン、製品ライセンスを指定します。
注: すべての Rational 製品のライセンス ファイルを統合した 1 つのライセンス ファイルを使用してください。

ライセンス マネージャが動作していることを確認するには、UNIX® システムのライセンス サーバーで次のコマンドを入力して、そのデーモンが始動しているかどうかを確認します。

% ps axw | grep -v grep | egrep "lmgrd|vendor"

または

% ps -e | grep -v grep | egrep "lmgrd|vendor"

ここで、vendorrational または ibmratl です。

コマンドの出力には、次のような行が含まれています (パス名は異なる場合があります)。

538 ?? S 0:03.50 /rational/base/cots/flexlm.7.0f/platform/lmgrd

-c /rational/config/servername.dat

-l /rational/config/servername.log

539 ?? I 0:00.90 rational -T brazil 6.0 3 -c ...

表 1. ライセンス マネージャのシステム管理コマンド
コマンド 説明
lmdiag ライセンスをチェックアウトできない場合に、問題を診断する。
lmdown ライセンスとベンダー デーモンをシャットダウンする。
lmhostid ワークステーションのライセンス マネージャ ホスト ID を報告する。
lmremove 特定のライセンスをライセンス サーバーのライセンス プールに返却する。
lmreread ライセンス ファイルを再読み込みして、新しいベンダー デーモンを開始する。
lmstat デーモンと機能の使用状況を報告する。
exinstal コマンド ラインで指定したライセンス ファイルの rational ライセンスについて報告する。exinstalexinstrl コマンドは、ライセンス ファイル形式とライセンス コードを確認して、整合性が維持されているか確認します。
exinstrl コマンド ラインで指定したライセンス ファイルの ibmratl ライセンスについて報告する。exinstalexinstrl コマンドは、ライセンス ファイル形式とライセンス コードを確認して、整合性が維持されているか確認します。

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