ここまでのモジュールでは、プロジェクトの成功に寄与する要求のドキュメント化、編成、追跡に役立つ RequisitePro のいくつかの機能について説明しました。
次に、RequisitePro の上級機能について説明します。各機能の追加情報については、オンライン ヘルプを参照してください。
RequisitePro では、プロジェクトをアーカイブする方法を 2 つ提供しています。アーカイブとは、後で復元することを目的として、選択したディレクトリ内のプロジェクト (データベース、ドキュメント、これらに関連するすべてのファイル) の複製を作成することです。
RequisitePro を使用して、ベースラインまたはプロジェクトの現在の状態のスナップショットを作成できます。RaquisitePro ベースラインは Rational 統一変更管理オブジェクトの 1 つで、一般的に 1 つ以上のコンポーネントの安定した構成を表します。ベースラインは、アクティビティと 1 つまたは複数のコンポーネント内で表示される各要素の 1 バージョンを指定します。これはプロジェクトのマイルストーンで作成されます。
RequisitePro の複数プロジェクト間の追跡可能性機能を使用すると、異なる複数のプロジェクトの要求間に追跡可能性関係を確立することができます。この機能は複数のプロジェクトに共通する要求を保存するのに役立ちます。
モジュール 4 と 5 では、RequisitePro で提供されるデフォルトを使用してドキュメントと要求を作成する方法を説明しました。ドキュメント、要求タイプ、属性は、必要に応じて作成、編集、削除できます。既存のタイプを修正するには、エクスプローラでプロジェクトを選択し、[ファイル] メニューの [プロパティ] をクリックしてから、該当するタブをクリックします。 タブにある [追加]、[削除]、[編集] のいずれかをクリックして、表示される指示に従って情報を追加または削除します。 以下のボタンをクリックすると、対応するタブの画面キャプチャが表示されます。
RequisitePro では、要求を削除するための方法をいくつか用意しています。[削除 - マーク解除] コマンドを使用すると、要求はデータベースから削除されますが、要求テキストはドキュメントに通常のテキストとして残ります。[削除 - 除去] コマンドを使用すると、要求がデータベースから削除され、要求テキストがドキュメントから削除されます。これらの方法を使用すると、その要求の履歴と追跡可能性関係がプロジェクト データベースから完全に削除されます。3 番目の方法は、要求を保持しながら要求が無効であることを示すように要求属性を修正します。この方法を使用することをお勧めします。これは、[ステータス] などの既存の属性に、無効または削除済みなどの属性値を追加することによって設定できます。要求のソート時に、この属性値によって要求がアクティブでないことが示されます。[削除] コマンドとは異なり、この方法では要求の履歴が削除されません。この方法は参照目的で保持するのに役立ちます。