デプロイメント追跡を有効にするいくつかのパッケージが、IBM Rational® ClearQuest® に追加されました。
デプロイメント追跡パッケージが、IBM
Rational ClearQuest に追加されました。
- DeploymentTracking パッケージ。デプロイメント承認プロセスをサポートします。
- TPM パッケージ。これを使用して、ご使用のリリースを IBM Tivoli Provisioning Manager サーバーの場所に
関連付けることができます。
このパッケージは、Rational ClearQuest と Tivoli
Provisioning Manager 間の統合作成を考えている場合にのみ、適用する必要があります。
TPM パッケージの機能を使用して Tivoli Provisioning Manager Web ユーザー インターフェイスへの URL リンクを
デプロイメント レコードに追加することでき、Rational ClearQuest と
Tivoli Provisioning Manager 間の簡単なユーザー インターフェイスの統合を提供します。
- eSignature パッケージ。これは、承認レコードの承認あるいは却下の際に必要な電子署名をサポートします。
- AuditTrail パッケージ。これは、承認レコードとデプロイメント レコード フィールドについて、何を、いつ、
だれが修正したか、その経過を追跡できるようにします。
- Email パッケージ。これは、承認が登録されたり、承認されたり、あるいは、却下されたりしたときに、
リリースの承認者に電子メール通知を送信します。
- BuildTracking パッケージ。これは、ビルド フェーズとデプロイメント フェーズの間で追跡を可能にします。
レコード タイプ
DeploymentTracking パッケージを
Rational ClearQuest スキーマに
適用すると、以下のレコード タイプが追加されます。
- DTDeployment
各デプロイメント レコードは、単一のデプロイメントを表します。
各デプロイメント レコードに、デプロイ対象の環境を示すフィールドがあります。
デプロイメントの詳細は、デプロイメント レコードが参照するデプロイメント ユニットの XML ファイルに記載されます。
- DTApproval
このレコード タイプは、デプロイメントの承認を表します。
承認は、多くて 1 つのデプロイメント レコードしか参照できません。
- DTEnvironment
それぞれの環境が、テストの異なるフェーズを表します。
リリースまでにソフトウェアが経なければならない複数のテスト フェーズに対して、多くの環境を作成できます。
例えば、単体テスト、機能テスト、システム テスト、統合テストなどの環境を持つことができます。
- DTRole
役割は、デプロイメントを特定の環境に承認する権限を持つユーザーを示します。
Rational ClearQuest ユーザーは、複数の役割に属すことができます。
- DTRelease
各リリース レコードは、それぞれのデプロイメント レベルで 1 つのリリースをモデルにします。
各リリースには、デプロイメントの承認を許可された役割セットがあり、
UCM 環境内では各リリースが、複数の UCM プロジェクトを単一のデプロイメントへの入力としてのモデルにできるようにします。
1 つのリリースに、リリースの過程全体での一連のデプロイメントが含まれます。
TPM パッケージ レコード タイプ
TPM パッケージを
Rational ClearQuest スキーマに適用すると、
以下のレコード タイプが追加されます。
- TPMServer。各 TPMServer レコードには、Tivoli Provisioning Manager サーバーに関する基本的な情報が入ります。
このレコード タイプは、環境内の各 Tivoli Provisioning Manager サーバーごとに 1 つのインスタンス、おそらくは、
1 つのレコードしかできません。
リリースが定義されると、そのリリースを TPM サーバー レコードに関連付けることができます。
TPM サーバーを参照するリリース レコードのあるデプロイメント レコードには、それぞれ、
TPM Web インターフェイスへの URL 参照が含まれ、デプロイメント レコードに簡単なユーザー インターフェイスの統合が
提供されます。
- TPMWorkflow。このレコードは、TPM ワークフローを表します。これは、TPM 内の情報のプロキシです。
このレコードは、将来のリリースの TPM との統合をサポートするために追加されています。
ワークフロー レコードは、0..* デプロイメント レコードを参照します。
BuildTracking パッケージ レコード タイプ
BuildTracking パッケージを
Rational ClearQuest スキーマに
適用すると、以下のレコード タイプが追加されます。
- BTBuild。このレコード タイプにより、ビルドの状態を追跡することができます。
追跡できる情報には、ビルドの開始時刻および終了時刻、ビルドが正常終了したかどうか、ビルドが関連付けられたリリース、
ビルド ログが置かれている場所が含まれます。
デプロイメント レコードの状態のタイプ
以下は、デプロイメント レコードに
Rational ClearQuest を使用するときの状態のタイプの設定要件です。
- 各状態に状態のタイプを割り当てる必要があります。
- デプロイメント レコード タイプには、以下の状態のタイプの状態の定義が 1 つ必要です。
- 準備完了。この状態は、リリースを現在の環境にデプロイする準備ができていることを示します。
- デプロイ済み。この状態は、リリースが現在の環境にデプロイされたことを示します。
- リタイヤ。この状態は、リリースが必要な環境のすべてにデプロイされたことを示します。
- 失敗。この状態は、デプロイされたリリースにエラーがあり、以降のこのリリースのデプロイメントは強制終了されたことを示します。
- 状態遷移パスは、準備完了 -> デプロイ済み -> リタイヤです。
- デプロイメント レコードの初期状態を、リタイヤまたは失敗に設定することはできません。
初期状態は、常に準備完了にします。
承認レコードの状態のタイプ
以下は、承認レコードに
Rational ClearQuest を使用するときの状態のタイプの設定要件です。
- デプロイメント レコード タイプには、以下の状態のタイプの状態の定義が 1 つ必要です。
- 登録済み。これは、承認レコードが登録されたことを示します。
- 承認済み。これは、承認レコードが承認されたことを示します。
- 却下済み。これは、承認レコードが却下されたことを示します。
- 状態遷移パスは、登録済み > 承認済み または、登録済み > 却下済みです。
ここで説明した状態のタイプと遷移モデルの他に、独自にカスタマイズした状態のタイプおよび状態遷移を
作成することもできます。
ビルド レコードの状態のタイプ
以下の要件は、ビルド レコードに
Rational ClearQuest を使用するときの状態のタイプの設定要件です。
- 登録済み。これは、ビルド レコードが開始されたことを示します。
- 完了。これは、ビルド レコードが正常に完了したことを示します。
- 失敗。これは、ビルドが失敗したことを示します。
- リタイヤ。これは、このビルド レコードがこれ以上意味がないことを示します。
状態遷移パスは、登録済み > 完了、登録済み > 失敗、完了 > リタイヤ、失敗 > リタイヤです。